目次過去未来


2004年02月23日(月) サーバーを置く。



 ようやく、どうにかサーバーを自分のコンピュータ上において、ためしにライブ中継、自作filmのストリーミング実験をやってみた。ライブは画像の圧縮のせいか、画像が汚く見るに耐えないので当面あきらめた。映像のストリーミングは上々の出来。相手のコンピュータに負担をかけないのが良い。

 この映像習作は、まだ作品となっていず、一部の友人達にモニターになってもらって試しています。よってまだ未公開ですが、一般にADSL・光ファイバーが当たり前に普及したら見てもらおうと思っています。(普通の回線では、負担がかかり、イライラするため)

これからは、プロバイダのメモリの不足からくる追加料金などを気にしなくて良くなった。150GB、家にあり、一本の映像が25MBくらぃなのでまったく心配なし。

遅れていた、ホームページ近く更新します。









2004年02月17日(火) 再び日本はどこにも行かない



 新しい歴史教科書をつくる会の西尾幹二さんが、「日本の歴史」(講談社)全二十六巻の編者で著者でもある網野善彦を批判している。 西尾幹二のインターネット日録→「今月のi日録」をクリック「学者とイデオロギー(三)」

たん譚の友人も執筆している。これによると友人は「おとり」かも知れない。
いま繪の更新もままならないので、もうすでに過去のたん譚 2003年01月25日(土) 日本はどこにも行かない。 にまた違った方向から委曲をつくして書いているのであわせて読んで下さい。









2004年02月03日(火) 映画「タイムライン」に見える米国の言い分?



 またまた、でた、米国のプロパガンダ映画(と見える)。粗筋はニューメキシコに、不審な状態の人間が病院に担ぎ込まれ死んだ。それのレントゲン写真が臓器、血管、骨格など、あらゆる組織が断層のようにずれ、欠損していた。

 
 同じ頃、フランスの南西部ドルトーニュにある、修道院の発掘現場。14世紀の地層から、現代の製品としか思えない眼鏡のレンズ、そして“HelpMe”と書かれたメモが出土した。それは、発掘プロジェクトのスポンサーを訪ねるため現場を離れた後、行方不明になったジョンストン教授のものだった。
近くには、寄り添って横になり、王妃は王の手をしっかりにぎっているめづらしい石棺が発見された。

 プロジェクトのメンバーはスポンサーを訪ねる。そのスポンサーは物質転送の技術、(あのスタートレックに出てくる、人間を宇宙船から地上に転送するというあれ。)を荷物・物資をアメリカヨーロッパに運ぶ手段に研究していて、それが、偶然時代を超えて、それも毎回同じ時代、同じ場所(フランス、アキテーヌ地方)にいってしまう。
教授もどうやら行って帰って来れないらしい。そして、先のレンズなどを遺跡となるところに埋めて助けをこうたらしい…。
何度か行き来する内に、個人差はあるが、先に書いたようなずれが生じ、事故が起きるようだった。

映画の解説は一般の評論家にまかせて、ちがう見方を書いてみる。

 プロジェクトの連中がみんなで、量子テクノロジーによって開発したタイムマシンを使って、過去にとんでいく。行くところは固定されていて、1357年のフランスアキテーヌ地方(当時は英國領、現在のボルドー)。
そのジロンド河の支流ドルトーニュ。時代は英仏百年戦争”の真っ只中である。実際の歴史はポワティエの戦い(1356):英エドワード黒太子の活躍、14Cの両国混乱:仏ジャクリーの乱・英ワット=タイラーの乱などが起こって、この後、あのジャンヌダルクが登場して、はれて、英國を追い出して、現在のボルドーの辺りはフランスの物となる。

 さて、映画。この時、教授救出作戦に参加したプロジェクトのメンバーの中に、フランス語が出来る男がいる。彼等は転送されてすぐに、イギリス軍に捕まり、先のフランス語が出来る男がスパイと疑われ、みんなの目の前で、あっという間に刺し殺される。男の名前は「フランソワ」であった。

 いろいろどんぱちあって、助けに来たプロジェクトの一員の男は現代に帰らず残りフランスと共に戦う。やがてフランス側の王女と結婚し、それが後の現在に遺跡として、仲良く寄り添って手をにぎり合い眠る、石棺の当人達だとわかる。

映画制作時の世界情勢に重ねて解釈すると、アメリカとイギリスがイラクに共同戦線を張っているときに反対しやがって!と言う思いをこめてだろうか、フランス語が出来るフランソワが殺されることで警告がなされる。また、仲良く手を沿え寄り添った石棺の意味は、フランス(王女)はアメリカ(現代から来たアメリカ人、王)に寄り添わなければ、やっていけないよという、メッセージだととれた。
かどうか、現在フランスは協力表明している。

それにしても、最初にフランソワという名前の人物が、あっという間にイギリス人に刺し殺される場面にはびっくりした。名前がフランスそのものの「フランソワ」なんだから露骨すぎる。

 ところで、この手の映画や小説には必ず問題となる、タイムパラドクスは一応横に置いておくらしい。


ボルドー(Bordeaux)
ボール・ドゥ・オー、つまりBor-de-aux「水のほとり」という言葉がもとになって出来た地名。古くは、アキテーヌ(水の真ん中)と呼ばれていた。

ドルトーニュ
ワインの産地ボルドーを流れるジロンド河の南西の支流ドルトーニュ河辺。(ここの東岸沿いには、優れ たワイン産地であるサン・テミリオン地区(St-Emilion)やポムロル地区(Pomerol)、などがある)

タイムパラドクス
「時間を遡って結婚前の親を殺したらどうなるか」といった“タイムパラドクス”と呼ばれる奇妙な問題。









2004年02月01日(日) 日曜はだめよ



 本日、新大阪のメルパルクホールで、中西輝政「国民の文明史」発刊記念の講演があった。同討論参加者に、つくる会の西尾幹二、他に加地伸行、松浦光修、西村真吾。前売り券も手に入れてあり、準備万端、京都駅にタクシーで向かった。

 ところが、途中非常に、いやな建築を見てしまった。それは、京都七条大橋の西たもと北側、橋すぐ横の川に面した三階建ての建物。これが全体山吹色!!(正確には川の対岸からは見えにくいが下の方は真っ白)している。イエロー!なのである、イエロー!

京都は駅前のコカコーラの看板でさえ、京都という特殊な環境を企業が考慮?して、ロゴの赤の使用をひかえておとなしい色にしている。
七条大橋のその、ばか建物の対角線上にある、すなわち南東たもとのマクドナルドでさえ、マクドナルドの赤い色の地を控えめにおさえている。本来は目立たなければ意味のない、広告も観光都市、古都京都ということを考えて控えめにしているのにである。

 橋を渡って見たら、正面に「近畿ホーム・テナント募集」の看板。
建築家よ!そこまでして利益を得たいか!町並みを一つの色彩でもって台無しにしたいか!注文を受けたとき、断れなかったのか。 ここで一つ目の癪の虫が興った。

 二つ目は午後二時からの講演まであと二時間弱であったので、どこか適当なところでなにか腹の足しになる物をと思って、ふと、京都の駅ビルに新横浜のラーメン博物館を模した、拉麺小路というのが出来ているのを思いだして、行ってみた。どこの店も行列が出来て、とてもすぐには入れない。あきらめた。

 時間は刻々迫ってくる。仕方ないから新幹線で行こうと思い、当日券売り場に行って料金を見たら、在来の5倍くらいする。いくら何でもあんまりだ。二人だと、往復で京都-大阪間一万円位する。これだけあれば、良い酒が買える。馬鹿らしいのでこれもあきらめて、腹ごしらえはやっぱり必要だからと、先ほどから気をつけて駅ビルのレストラン街などをそれとなく見たけれど、どこも人、人、人。

ところが、新幹線と烏丸中央口を結ぶ通路の新幹線側階段下に、カレー屋があり、なんと、一組くらいしか人がいない。これ幸いとのれんをくぐり、入って注文した。が、一口食べて、この店が、日曜日にもかかわらず、他の店は結構な人出で、すぐに入れないくらい繁盛しているのに、ここだけ閑散としているわけを、たちどころに了解した。
不味い…!!水も変な臭いがし、米は欠け米を使っていて、とにかく酸っぱい味がするのである。 山吹色の家と、どこも人だらけ(日曜だから当たり前)な事、この不味い、普通たいていのカレーは、そうまずいものにはお目にかかる方がめづらしい位なのに、その稀有な例に遭遇した事で、もう完全に気分が壊れすぐ店を出た。
講演に行く気も失せて、タクシーでそのまま家に帰ってきてしまった。

 考えてみれば、日曜・祭日に町中に出向くことはほとんどない。イノダ珈琲店も常連は土日祝日は避ける。

 講演の券二枚無駄にした。この前の、東京講演の方にはフーバー元研究員の片岡哲哉さんが討論参加していた。そちらの方はビデオを販売するようなので、それを買って見ることにした。西尾幹二さんの国民の歴史は主に近現代史で、網野善彦に江戸(02/02訂正 鎌倉-室町)が書けないのだろうと悪態つかれていたのだけれど、この国民の文明史はそれを補う内容になっている。










myrte21 |MAILHomePage