日々の泡・あるいは魚の寝言

2009年06月26日(金) そしてまた最近のこととか

☆前の日記からこの方、普通に忙しくお仕事してました。
長崎東京をいったりきたりしつつ。
そしてまたそういう日々は続きます。
(てなわけで、あいかわらずサイト更新は後回しです。す、すみません。私は本来、サイトをいじるのが好きなので、更新したいんですが、ここまで忙しいと精神的に余裕がなくて)。

おかげさまで、七月の七夕前後くらいには、「コンビニたそがれ堂〜奇跡の招待状」がめでたく発売になります(^-^)
読者の皆様は、楽しみにしていてくださいね。
あ、またも泣けるという話なので、ぶあついハンカチの用意を。

☆こないだ、東京から長崎市内に帰ってきたときに、思ったんですが、なんだかたぶん私はこの先もしばらくは、こういう生活をするかもしれない。
都内にずっといた方が、仕事的にももう基盤はあちらだし、あいたいひとたちもいるし、いろいろと楽なんですが、長崎には母と猫二匹がいて。
たぶんこれから十年くらいの間に、ひとりと二匹がまとめて年老いていくんですよね。するとやっぱり、ほっとくわけにもいかないだろうと。
この先、東京で暮らすことになるとしても、長崎は捨てられず、二重生活必須になるだろうなあ。
母と猫たちをみとるまでは。

でもだけど、それが永遠に続くわけでもなし、この先どうなるかわからないけれど、がんばってみるかな、と、むしろ楽しみにしている私がいます。
いろいろ最悪な局面を想像しないでもないですが、まあいま考えてたって始まらないですし。なるようになるだろうし、するしかないし。
ただいつどんなときでも、楽しんでいられたらいいなあと思います。

私は昔、父を病気で亡くしたのですが、あのときの辛さを思えば、大概のことには耐えられそうな気がします。
あと、猫を亡くしたときの後悔と。
あれより辛いことはたぶんもうなくて、せいぜいが、同等クラスの悲しみや後悔なんじゃないかと思います。
だからきっと大丈夫。

長崎東京移動の日々。
華やかだけど、お金は全然たまらない生活ですけどね(笑)。
でも、飛行機とホテルステイが大好きなので、体力と財力が続く限りは、がんばって空を飛ぼうと思います。

でもたぶん、家族とさよならしたら、東京から帰ってこないかもしれないです。たぶん。
あっちにはあっちで、私が世話焼いて叱ってあげなければいけないらしいひとがいるし。仕方ないですね、とかいって。
結局は、関東に帰るのかなあ。

☆若い頃、占い師さんに言われたことがあります。
あなたは一生食べ物に困らないだろう。人気運があって、人が回りに集まってくるだろう。男女問わずもてる。上からはかわいがられ、弟子や配下からも慕われる。でも、結婚はかなり遅いだろう。
みたいな(笑)。
この不況下においては、「一生食べ物に困らないだろう」のくだりが当たるといちばん嬉しいなあと思う今日この頃です。
自由業は保証がないから大変なんですよ。やれやれ。
食べるって何よりも大事よ。ほんと。

☆五月の児童文学者協会総会の懇親会の時の写真を、事務局からと、運営委員会の方からと、いただきました。
思っていたよりも、きちんとした姿で映っていて、ほっとしました。
自分の脳内では、もっとぼろぼろに疲れてたはずだったので。
ほんとよかったー。これなら会場にいた人々に対して、失礼じゃなかっただろうと。

☆そうそう。雨の夜に、ぬれたマンホールのふたで滑ってころんで、怪我をしました。擦り傷だったんですが、アスファルトでこすったので、これがなかなかの流血沙汰でした。
自分で治せるかなと思ったんですが、歯医者さんで病院に行くべきだと言われたので、おとなしく外科に行きました。いって正解。化膿してました。
梅雨時ですし、みなさまも要注意ですよ、とか、書いておきます。
子どもはともかく、おとなはころんだら病院行った方がいいみたいです。

☆お仕事の方は、いまから数日で、ポプラ社さんのための中学年向けの冒険物語を書き上げる予定です。
それが終わったら、「黄金旋律2」ですね。



2009年06月05日(金) 最近の話の続き

☆で、相変わらず、長崎東京いったりきたりの生活をしているわけですが。

こないだは、児童文学者協会の総会に参加してきました。で、そのあとの懇親会で、司会二人のうちのひとりとかさせていただきました。

これが実は、その前の週あたりから、ずっと微熱が下がらなくて(あとで相談した、主治医の先生にはストレスででた熱ですね、とばっさり切られた)、大会の数日前に上京したときも微熱のままで、脳が煮えていて、その状態での司会になっちゃったんですよね。
かっこわるいことに、当日は頭痛もしていて、首の後ろにサロンパスを二枚縦に並べて貼って司会したという…。
ので、おめでたい席なのに、髪もアップにできなかったし。

懇親会は、各種賞の授賞式の場でもあるので、受賞なさる皆さんに対して、ほんと恥ずかしくて、失礼なことをしてしまったなあ、と、低温で煮える頭で考えていました。

人前で話すことそのものは、若い頃、地元のラジオ局や道路交通情報センターでアルバイトをしていたことがあるので、苦手でないし、時計を見ながら話すこともできたりするんですが、だからとにかく、心を込めて、精一杯、がんばったんですが、ほんとはもっと、体調を整えてのぞむべきだったな、と、悔やみました。

ストレスで出た熱っていっても、原因はわかっていて、最近、昼夜逆転で書き続けていたので、それで体調が狂っていたんですね。
真夜中から朝方にいちばん集中して書く生活は、私には楽で、枚数がたくさん書けるんですが、からだにはよくないのわかっています。

今回、さすがに反省したので、何とか少しずつでも、もっと早い時間に執筆する時間を移すようにずらしていきたいなあと思いました。

でも、あの懇親会、いいパーティでしたね(^-^)
ひとえに会場に集まっていてくださった皆さんが、あたたかい、優しい雰囲気をおもちだったからだと思います。
みなさんの笑顔や拍手や、言葉のないフォローに助けられました。
ありがとうございました。
そして、各賞の受賞者の皆さん、ほんとうにおめでとうございました。



2009年06月04日(木) 最近のいろいろ

☆えーっと、いま現在は、七月刊行予定の「コンビニたそがれ堂〜奇跡の招待状」のゲラのやりとりをしているところです。
この本は、ジャイブさんからの「文庫書き下ろし」になります。
はっきりと大人向けのグレードになってしまったので、子ども読者さんだと、高校生以上じゃないと、文章その他が難しいかもしれません。
たまにはこういう漢字が多い本も楽しいですね(^-^)

今回のたそがれ堂は、前回よりも、厚い本になります。
予告その他では、「コンビニたそがれ堂2」となっていたのが、「2」がとれたのは、なんと、三巻以降も出していただける予定になったからです。
今後、何巻から手にとってもいいように、数字は振らないんだそうです。
ありがたやありがたや(^-^)

実は、二巻に入りきらなかった原稿(あらすじを用意していたんだけども、枚数が増えすぎて、描かなかった作品)が、とりあえず、二作分あるので、あと二作もお話を用意すれば、もう三冊目のたそがれ堂がでてしまうという、そういう状況だったりします…。

☆あとは、いま現在真っ最中なお仕事なのが、ベネッセの小学三年生向けの連載小説ですね。これは一年分先にまとめて原稿をお渡ししたのを、一ヶ月ごとに、きちんとやりとりして手直しするということをしています。
前にも書きましたが、担当さんが、元愛読者さんなので、かわいい(^-^)
仕事ぶりもセンスもよくて、責任感が強いので、作家としてはとても楽です。あとちょっとで、この連載も終わるのかと思うと、さみしいくらい。

子どもたちの感想文も、たまに見せていただくんですが、かわいいようv
三年生いいなあ、なんだか、ふわふわして、かわいいですねえ。
中学年向けの仕事ってあまり積極的には引き受けていなかったのですが(本来高学年グレード長編が書きやすい作家なので)、ちょっと考え方がかわりそうです。

☆このあとは、ポプラ社さんの秋予定の中学年向けの新刊(これがまた面白い話になる予定!)を書きつつ、角川書店さん「黄金旋律2」の準備に入るところです。
「黄金2」は、ハルシャ視点でスタートする(予定な)ので、いま現在、私の脳内には、もう赤い魔女ハルシャがいて、動いたりしゃべったり、うたったりしています。
長い小説を書くときって、大体、こんなふうに、脳内で主人公が暮らしている時間があるんですよね。
主人公が何かを感じ、考えるのは、私が考えていることのはずなんですが、不思議と彼ら彼女たちは、脳内で自律して生きているように、思いもよらないことを思ったり、つぶやいたりします。
きっと、無意識の世界の中に根を張って、そこから言葉をくみ上げてきてしゃべっているんでしょうね、彼らは。

臨くんやソウタをかくのも楽しいんですが、女の子キャラを描くのは華やかでかわいくていいんですよねえ。服や髪がそよいだりなびいたりする描写を描くのが好きなので、ヒロインを描写するのは好きです。
それと、ハルシャは魔女なので、二巻は魔法の描写ができる(^-^)
魔法の殺陣が描ける〜。わあい。たのしみだたのしみだ。

「黄金旋律」、一時期、九月刊行予定だったんですが、さすがにスケジュール的に無理なので、すみません、いまのところ、十二月予定です…。必ず、十二月刊行予定、ということで。ご…ごめんなさい。
でもそのかわり、たぶんまた厚めの本になると…思う(涙)。<なぜか涙

今度は、やたら明るい正義の味方な白馬の騎士とかでてくるし、いろいろと派手なシーンも多くなるので、ハリウッド映画かジブリのアニメか、ディズニーみたいな(どっちかというとディズニーかなあ?)、冒険!って感じのお話になると思います。それと、部分的に、世界名作劇場。

でもあの話、一応、SFなので、その辺の伏線もきちっとはったり回収したりもしなきゃなのでした。世界設定そのものに、からくりがある話なので。
ドラゴンに乗った謎のお兄さんは、最重要人物です。
…ああやっぱりまた、枚数がすごいことになるだろうなあ(遠い目)。

☆「くるみの冒険」の方は、おかげさまで、売れ行き好調な気配が?
愛読者カードにかいてある、子どもたちの感想や、読んだ子どもの声を聞くと、みんな、「くるみちゃんがかわいい」と気に入ってくれてるみたいで、わあい、やったぜ、と、喜んでいます。編集さんも、画家の巣町さんも大喜びだと思います(^-^)
かわいい女の子を、かわいく書いた本ですからね、あれは♪
「かわいい」といってもらえると、嬉しいv
あの本も、ほんと、楽しいお仕事でした(^-^)
くるみちゃん二巻は今のところ、来年二月の予定です。
まだ内容は考えていないけど、お化け屋敷の話にしようかなあと、ぼんやり思っているところ。あとは二月だから、バレンタインデーネタかなあ?

☆あ、それと…さりげなくこそっと、サイト風の丘通信は、お誕生日をまた迎えて通過しました。ありがとうございます。
本体をなかなか更新できていないので(実に新刊三冊分?の情報がアップできていないままだ…)、サイト主としては、ひそかに情けなかったりするんですが、まだまだ続く予定の風の丘なのでした。ここまできたら、おばあさんになって、ネットが無理になるまで続けてやろうかと。そのときは、ネット環境ってどんなになっているんでしょうね?
私がサイトを始めた頃は、まだまだダイヤルアップ接続で、テレホタイムなんて時間があって、みんな真夜中にしかネットしてませんでしたよ。
ISDNがどれほどありがたかったことか。ADSLは、ちょっと未来な感じで。光なんて、SFっぽい響きがあったなあ(遠い目)。
いまは普通にプロバイダやNTTが、「光にしませんか(^-^)」とか電話かけてくる時代になっちゃって。

まあでも、時間が流れるのっていいことで、昔紅茶の時間の常連だったこともたちが、どんどん育って、高校生になったり大学生になったりして、夢の実現に向かっているのを、掲示板で見たりすると、長くサイトやっててよかったな、と思います。

ほんと、旧シェーラをリアルで読んでいた子どもたちは、もう大学生なんですよねえ。
不思議なような、魔法みたいな、というような。

でも、ちっちゃい頃を知っている読者さんたちは、大きくなっても、心の奥の芯のようなものは変わっていないので、みんな最初から、「いま」の自分だったんだねえ、と、しみじみと感動したりします。

…と、ここでちょっと続きます。
今日(六月五日にもうなってる)の日付の日記に続く。


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