日々の泡・あるいは魚の寝言

2004年04月30日(金) そしてアカネヒメ5

☆今日は、家の中で、一日、くるくる動いていました。
頭の中で、仕事の段取りと、来月の予定を考えながら。

昨日届いていた、旅行中の荷物を片づけたり、洗濯したり干したり、お人形たちの顔をいじりなおしたり、ウイッグに手を入れたり、お料理したり、お掃除したり、猫と遊んだり。
夜になってからは、アカネヒメ5の草稿をついに書き始めたり。
今はもう、五月一日の朝の四時なので、ひとまずLaVieを休ませて、私も寝ようと思いますけれど。

この原稿、書き上げてお渡ししても、たぶん、本になるのは来年の予定なのですが、でも、書きたい時に書いておかないと、物語の魂が色あせてしまうので…。今、書きたいから、急いで書かないと。

しかし、毎度どの話も、私小説めいてしまうのですが、このアカネヒメは顕著なものがありまして。今回の五巻も、実話と実感と実体験の結晶化したものというかなんというか。
どのへんが「リアル」なのかは、私のそばにいる人々にしかわからない事柄なのでしょうけれども(苦笑)。

今回のお話は、特に、未来の世界を見据える視点が混ざる話なので、ふと思ってしまうのが、いつか遠い未来に、私が死んだあと、私の本で卒業論文を書く学生さんたちが、この日記を参考文献にしたりするのかな、なんて想像です。
そういう情景を思うと、自分が、SFやFTの登場人物の一人になったような気持ちがして、不思議な気分になります。

「私が死んだあと」と、軽い調子で書きましたが、私にとって、死とは、そう遠くにあるものではありません。いやほんというと、それは、誰にとっても、実は近くにあるのだけれど、ふだんは気づかない忘れている(べき)要素であるわけで…。
ただ、私の場合、父を亡くし、猫をなくし、私自身も、癌かもしれない、と、病院で告げられた時期があったりしたので(結果的には大丈夫だったわけですが)、日常というものはたやすく途絶えてしまうものだと、知って悟っているところがあります。

悲劇的に、死というものを考えるのではなく、いつかは必ず訪れる使いのようなものであると、わかった上で、日々を大切に生きてゆくということ。
有限な生を、大切にするということ。
そのことを教えてくれた、父と猫に感謝したいと思っています。

でもまあ、できるだけ長生きして、いっぱい本を書き残したいですね。
未来に、私の本を研究してくれるまだ見ぬ学生さんたちが、「こんなにたくさん読めるか」と、文句を言うくらいに(笑)。

って、なんの話をしていたんでしたっけ?
そうだ、アカネヒメです。
今回の五巻、とてもよい話になりそうで、書きながら、どきどきしています。
毎回、どの話も、心をこめて書くのですが、何冊かに一回、大当たり、な本が出るのですよね、遺作になってもいい、と思える話が書ける時が。
アカネヒメ5もまた、そういう本に書き上がると思います。
ああ、幸せだ。
こういう時が一番、「いきてて良かった」と思います。

☆雨子さん、メールにも書いたけど、ほんと、おせじじゃなく、あなたには才能があるから、がんばってくださいね。
またメールするから、ちょっと待っていてね。

☆かもめ亭の空さん、メルアド変更メール、拝受いたしました〜。
わかりましたー。メルアド、さすがにセンスいいですね(笑)。

☆桐矢さん、お約束の例の長編、お送りくださいませ。
インラブアゲインは、お洋服に付いた残り香が絶品だと思います(^-^)



2004年04月29日(木) 魔法の庭へ

☆かもめ亭の常連さんの一人、たしかまだ十代の雨子さんから、物語の本をいただきましたので、拝読いたしました。
「魔法の庭へ」(高木理恵子・創元社)。
自費出版のご本で、絵もご自分で描かれているらしいのですが…。

これがね、とても良い本だったのです。
すばらしい完成度の高さを持つ本でした。
この本が、書店の児童書の棚や、図書館の児童書コーナーにあったとしても、少しも変ではないでしょう。
はっきりいって、プロ級です。どうかしたら本だしている人や、新人賞を取っているような人よりも、上手な部分もあります。
(ついでにいうと、装丁もすごくきれいな本でした。絵も上手なんですねえ。表紙が太陽で、裏表紙が月なんですね(^-^))。

構成力といい、文章といい、どうして十代でこんなに書けるのか(^^;)?
児童書のファンタジーに必要な、読者に映像を見せられるだけの描写力もあり、まっすぐで繊細な人生観もかいま見え、哲学もあり。まじめなだけじゃない、品の良いユーモアもあり。切ない思いも上手に描かれていて。
物語と、子どもと、命と、そして、児童文学への愛も感じられ。

とにかく私は、この本はとても好きでした。
児童文学が好きな、一読者として、心から楽しんで読みました。
どんでんがえしでびっくりして、クライマックスの台詞で泣けました。
いろいろでてくる、おいしそうなお料理やお菓子も美味しそうで、子どもの頃の読書の時間を思い出しました。やっぱり、児童書は料理よねえ(笑)。

雨子さん、いい本を送ってくださって、ありがとう。
あなたは、作家になれる人です。がんばってください。
安心していて、いいです。才能は、あります。断言する。あとは運!

それと、あきらめないこと。
どんなに才能があっても、チャンスが来ないと、新人賞は取れません。編集者との出会いもありません。
いつ訪れるかわからない、自分のチャンスの波を、いつまで待てるか…。
あなたの場合は、それがポイントかもしれません。
(ちなみに私の場合、最初にだしたコンテストから、最終選考まで残るレベルの作品がかけましたが、その後、新人賞を受賞するまでに、十年かかってます…。その間、何度もコンテストの関係者の方々から、「惜しい」と連絡受けたり感想もらったり、励まされたりしてました…。でも、それでも、十年かかったなあ)。

いつも私は、作家志望の方や、新人の方の物語を拝読する時に、おせじやお愛想はいわないようにしようと思っています。
そうすることは、ただの社交辞令であり、結局は嘘に他ならないから。
逆にいうと、私がここまでほめるということは、本気で、雨子さんには、才能がある、と、私が思ったということなのです。
自分の言葉に責任をもっちゃう、ということなのです。

ただ、一方で、このお話を、「よくあるファンタジーだ」と切り捨てる人もいるだろうな、とは思います。
あらすじを(表面的に)まとめると、「魔女の血をひく女の子が、試練を経て魔女になって、異世界を救う話」ですからね。
お話のモチーフが、妖精物語であるところも、「ありがち」という人はいうでしょう。いろんな過去の児童文学の影響を感じさせる描写も多い。
既存のモチーフを多用して書かれた物語だというところが、この話の魅力でもあり、弱さでもあるでしょう。

でも、この物語の、透明感あふれる世界の描写や、色彩の美しさ、クライマックスに向かう物語の流れの、パズルを組み立てるような自然で心地よい巧みさは、決して、「ありがち」なものではなく非凡だと、私は思いました。
また、キャラクターの造形も、センスが良いと思います。
小道具の使い方も巧いし、舞台設定も上手です。文章も巧い。
そして、やはり、人が人を思う心や、素直に思いを伝えられない切なさを、大切に描写しているあたり、誰もができることじゃないよなあ、と思います。
それに、正統派な児童文学なところも、ポイント高いですねえ。
「なぜ自分が子どもの本を書くのか」というところが、魂でわかっている人ですね。子どもの本を、ちゃんと読んで愛してきた人なんでしょうね。

これからあとは、オリジナリティーをなんとかだすようにしながら、もっと長い枚数をかけるように、何作も何作も書いてゆくことでしょうね。
作品の数を多く書くことが、あなたの場合、レベルアップにつながると思います。たくさんかいてください。
あなたは、それでいいです。

今日の日記の内容は、雨子さんに、メールで書いた方が良かったのかもしれない。
でも、記念に残しておきたかったので、日記に書いちゃいました。
雨子さん、あなたの物語は素晴らしい。
いつかきっと作家になって、何かのエッセイとかで、「昔、村山早紀という童話作家の人に、励ましてもらったことがあるんです」って、思い出話を語ってください(笑)。

☆<香水日記>
今日の香りは、YSLのインラブアゲイン。
これはですね、実は一度、あわないかな、と思って、桐矢さんに進呈しちゃったんですが、その後、香りが恋しくなって(笑)、また買っちゃったんです。<って話は、まだ書いてなかったですよね(^^;)?

グレープフルーツと、ムスクの香り。
なんだか、なにか懐かしい、思い出に残るような香りです。

☆月曜日の夜の十時過ぎに、東京から家に帰り着いたあと、元気だったので、朝までかかって、不在の間に届いていた郵便物の整理をしたり、旅の荷物のあと片づけをしていたんですが…。
その翌日、一日、ばたばた連絡とったり、仕事したりしていたら、昨日今日と、さすがに疲れが出たのか、過呼吸とか頭痛とか、そのへんにおそわれてました(^^;)
やっぱ、体力と気力は、過信しちゃダメってことなのね。
もっと慎重になろうと思いました。

しかし、起き抜けの過呼吸は辛い。
何が起きたかわからないから。

☆締め切りが迫ったお仕事がいくつかあるんですが、気持ち的には、締め切りはかなり先の「アカネヒメ5」を書き上げたくてしょうがないので、かいちゃおうかなあ、という感じです。あれは55枚くらいだから、一息で書けるし。いつかは書かなきゃいけないものなんだし、いま、かいてしまおうかなあ?



2004年04月27日(火) またちょっとご無沙汰な人付き合い

☆今日は、昨日できなかった、大事なお仕事関係の連絡を取り合ったり、ご挨拶をしたりしていました。

気がつくと、朝起きてから、お菓子食べて(濱野さん、おいしかったです)、コーヒー飲んだだけで、着替えてもいないですねえ。ずっと、パソコンと携帯メールと電話だあ。

そんなこんなで、お友達関係とのやりとりが後手後手に回っています。
すみません。不義理で。
少しずつ、お返事は返してゆきますから。

で、私もそういうところがあるんですが、連絡が途絶えると、嫌われたと思いこむタイプの人がいますよね。そういうこと、ないですから(^^;)
単に、時間と気力がないだけです。あらかじめ、書いておきます…。

☆先日、「鋼の錬金術師」の既刊分を読み終わったあと、かなり、物語の世界観に引き込まれてしまっていたのですが、今回の旅行中、飛行機の音楽のサービス(あれって、正式名称はなんていうんでしょう?)で、エンディングの曲が流れていたこともあって、一気に、好き度がアップしてしまいました。ああ、論文が書けそうなくらいに好きだ。

貸してくれた弟くん、勧めてくださったKOBUさんに担当編集者H氏、紅茶の時間の子どもたち、ハガレンファンの友人知人の皆様、ありがとうございました、いいもの教えてくださって。幸せです。
いいお話は、人を幸せにしますね(^-^)

☆寄る年波で、疲れ気味なので、昨夜から、オンブルローズ・フレーシュの香りで癒されています。オゾン系の淡い薔薇。
いろいろ使っていても、ここに戻ってきちゃうんですよね。いい香り(^-^)
このフレグランスは、瓶の雰囲気も、薔薇水晶みたいで柔らかく美しい。

☆夏に向かって、締め切りラッシュがやってくる…。
がんばれ、がんばるんだ、自分。そしてノートたち。

☆佼成出版社のお人形幼年童話は、年内(うまくいくと秋?)には、本にしていただける予定です。久しぶりの小さい子向けで、ちょっと嬉しい(^-^)



2004年04月26日(月) 長崎に帰ってきました

…でまた、来月東京に戻るわけですが(笑)。

楽しかったですねえ。今回の三泊四日。
円山先生とお会いして、児文協創作教室があって、季節風ファンタジー研究会の例会(三次会まで)があって、佼成出版社さんとの幸せな打ち合わせでしめくくり(ありがとうございました。>F嬢、編集長様)。

新宿の都庁界隈を基点に、くるくるあちこち回りましたが、人と会って話すのも、ひとりで移動するのも大好きなので、毎日が本当におもしろかった。
高層ビル街の真ん中で、猫とも初めて遭遇したし。

お仕事のご依頼も、新しくいただいたし(^-^)
七月までに、リアリズム七十枚を、一作、なにか考えて書かないと。

楽しいことの多かった今回の旅行の失敗は、ファン研の合評会用の原稿が、期限までに満足に読めなかった(疲れと体力のなさに負けた…)ことと、思ったより寒かったので、着替えに困ったことの二つでしょうか。
半袖ばっかり持って行ってしまったので、東京で着られる服が、お宿で着るためにもっていった、ひらひら系の厚手のワンピース×2と、カーディガンだけになってしまって、ちょっと困りました。
ほんとはもっと、きちんとした姿で、人と会う予定だった。

まさか、ほとんど初夏のこの季節に、外を歩いていてふるえるなんて経験をしようとは思いませんでしたね。
かといって、この季節に、上着なんて買いたくなかったし。
せっかく、冬が終わったのに。
そんなこんなで、ひらひらふりふりの数日間を過ごしてしまいました。
それはそれで、楽しくはあったんですが。<ひらひら好きだから(^^;)

東京に着いた最初の日の夜だったか、遅い時間に歩いていたら、ビルの一角に、占い師の人がいて、「見料、まけますから、よっていきませんか〜」と、手招きするので、行く末など占ってもらいました。
四柱推命と九星でしたが、
「あなたはまあ、運が強い人だわねえ。その上、ここ数年もこの先もずっと、強い運が巡ってくる年回りになってる。今年はちょっと体が大変そうだけど、七月と九月にいい動きがあって、あ、来年に、何か大願が叶うわね。
それで、お仕事が、もっと忙しくなるから。
で、2007年に、本格的に大願が叶って、お仕事が、さらに忙しくなって、そのころ、人生観もかわるみたいね〜。節目の年になるわ」

…「大願が叶う」と、「忙しくなる」は、セットなんでしょうか(^^;)?

大願…私の大願…なんだろう? 願いって、どれのことだろう?
忙しくなるのとセットの大願っていうと、仕事がらみのことなんだろうな。

どっちかというと、少し休みたい、とか、ゆったりした時間がほしい、とか、そっち系の、「ささやかな願い」ならあるけどなあ。
「大願」というほど、前向きで野心的で前のめりな願い事は、現時点での私には、ないような気がするんですが…。
(あれかなあ? 私塾のスタートとか、一人暮らしの開始とかかなあ?)

でも、「休みたい」と思う私がいる一方で、仕事が増えるのは大歓迎で嬉しい私もいるわけで。
たくさんのたくさんのいい仕事をして、自分にもっと誇りを持てるようになりたいなあ。よくやった、と、未来に自分をほめてあげられるように。

さて。しかし。2007年の私に、一体何があるというのでしょう?
「人生観が変わる」とか、「節目の年」という言葉には、どきどきわくわくする響きがあります。
まだ開いていない冒険ものの本を目の前にしているような、そんな気分。

占いは、占いですから、あたる時もあり、あたらない時もあり。
でも、イイコトのある暗示の時は、楽しみに、時が巡ってくるのを待つ、そんなひそかな喜びを隠して生きるのって、わりと好きだったりします(^-^)



2004年04月24日(土) 第一回創作教室無事に終わる

今日から、神楽坂の児童文学者協会の事務局で、童話の書き方講座の先生役をやらせていただいています。

授業は基本的に、生徒さんたちから提出された作品群を使った合評会で、合評が好きな私は、楽しみにしていたんですが…

でもやっぱり、日にちが近づけば、不安にもなりました。

合評って、みんなで作り上げる、即興のお芝居のようなところもあるから、生徒さんたちとの相性もあるし、私のことを少しは好きになってもらえないと、話も盛り上がらないだろうし、それに私が時間内にうまくまとめられるかどうか、とか。
考え出すときりがなくて。

でもまあ、実際には、はじめてみると、才気あふれる、優しい生徒さんたちのおかげで、笑いありサスペンスあり?の、盛り上がる合評会になりました。
「今日は楽しかったです」と、何人もの人にいっていただけて、ほっとしました。

たのしいのって、何よりも大切なことだと思うから。

ま、それと、実のところ、内心密かに、終了時間ジャストに終わらせたあたりが、気持ちよかったですね。
昔に、道路交通情報とか、ローカルFM局で天気予報のお姉さんをやっていたことが、こういう場面で役に立とうとは(笑)。

「次回も、こういうノリでやっていいかな?」ってきいたら、みなさん、笑顔でうなずいてくださったので、次回も、あんな感じでいっちゃいます(笑)。

生徒のみなさん、今日は本当に楽しかったです。
来月、また神楽坂でお会いしましょうね。



2004年04月23日(金) 西新宿にいます

羽田に着いたら、薄皮はげたように、元気が戻ってきました。
ああ、開放感…。

今日は、誕生日が同じ(生まれ年は違って、彼女の方が若いですが)円山夢久先生と、お茶しました。
楽しく、ケーキバイキング。

しかし、誕生日が同じって、ここまで話していて違和感がないものかなーと不思議だったです。
メールのやりとりは、ほんの数回だし、あったのは今日が初めてなのに、親戚のようになじんでしまうのはなぜでしょう?

「器用貧乏」なところとか、お金使うの好きだけど、物には執着がないところとか、自分をネタにして(どっちかというと「悲劇的」かもしれないネタでも)楽しげに語るのが好きなところとか、好奇心旺盛なところとか、なんかいろいろと、共通点が多く(笑)。
まあとにかく、話してて全然疲れないし、気楽だし、話題はつきなかったです。

それにしても、円山先生は、純粋で、知的で、中性的な、泉の妖精のような方でした。凛としてるんだけど、なにか見守りたくなる風情もあるというか、そんな人です。円山先生の本のファンのみなさんは、彼女の外見にがっかりすることはないでしょう。すてきな方でしたよ。

夢久さん、甘いものなら、いくらでもごちそうするから(笑)、またお話ししましょうね〜。
今度こそ、一緒に、お人形たちの記念写真を撮りましょうねえ(笑)。
今日は、おつきあいいただいて、ありがとうございました。



2004年04月22日(木) すごい疲れてて

リンパはれたり、下唇がぴくぴく動いたりしてるんですけど…
明日は、東京にいきます。
あと、FIVAを詰め込むだけで、準備はすんだ。

今夜の香りは、オンブルローズ・フレーシュ。
これはいいですねえ。薄甘い果実や花々の香り。
自分の香りで癒されております(^-^)

新宿の、いつものお宿に行ったら、のんびりするんだー。
時間と気力があったら、新宿の天使のすみかにいけたらいいなあ(遠い目)。



2004年04月21日(水) 13作品読了

児文協創作教室の、合評会用のお原稿、やっと読了しました。
実に13作品。
じょうずな方が多いようなので、お教室の日が楽しみです。

ただ、ある程度書ける人が多いせいか、「書きすぎている」=「もっと削れる」原稿が多かったので、その辺のことをお教えすることになるのかな?
とか、思っています。

今日は、ぼちぼち旅の支度を始めました。
駅ビルの喫茶店で仕事をしていたので、そのまま、ふらりとお店をあちこち回って。
靴下やさんにいって、新しいレースの靴下を買ったりして(^-^)
一瞬、お洋服も買っちゃおうかなあ、と、思いましたが、あやうくふみとどまりました。去年買って、まだ袖を通していない春物とかあるもので(^^;)
布が好きなので、つい、お洋服を買っちゃうんですよね。
(人間の服買いに行くひまがないときは、人形に服買ってるし…)。

久しぶりに婦人科の病院に行って、女医の院長先生と話し込み、カッコイイその先生から、「女はいくつになっても、ときめかなきゃだめよ」とか話を聞いちゃって、「それもそうですねえ」なんてうなずいたりしました。

季節はもう初夏に移り変わろうとしていますね。
緑が濃くなる、もうじき薔薇の咲く、いい時間になろうとしています。



2004年04月20日(火) あるいは洋服屋さんのような

お人形の幼年童話が、めでたく、佼成出版社の担当F嬢に、気に入っていただけました…。
「ものすごーくよいお話ですね。最後の方、うるうるきました」
ということで、よかったよかった。

何十冊著書があろうと、担当さんからの、最初の感想をいただくまでは、どきどきですね。

今回は、そのうえ、「さすが」とほめていただけたので、嬉しかった(^-^)
「さすが」っていう一言は、私の心のいろんなトコロに響く言葉なので、幸せになりました。
ありがとです、Fさん。
新宿でお会いする日を楽しみにしてますね。

思うに…
私はたぶん、お洋服を仕立てるような気持ちで、ひとつひとつの作品を書き上げているのです。
その服は、もちろん、最高級の素材を集め、一生懸命に技術を精一杯に使って縫う自信作で、かわいい大事な作品なんだけど、何よりも、依頼してくださったお客様の好みに合い、体型や着ていく場所にも合わないと、及第点がつかないんですね。
気に入って、おほめいただかないと(^-^)

今回も、気持ちよくお客様の笑顔を拝見することができたようで、ちょっと嬉しく、そしてちょっとばかりは、やっぱり得意なむらやまなのでした。

…でも今夜も、のどが引き続き痛くて、そのへんはちょっとブルー。
はぁ。週末までに治るかなあ?



2004年04月19日(月) ハンバーグと猫とアロマジカ

☆今夜の夕食は、ハンバーグだったわけですが、フライパンからだされたハンバーグを、猫二号アメショーりや子が、見に来ました。

見に来た、というか、キッチンの床を歩いていたのが、なにげに流しに飛び上がって、その瞬間に、お皿の上にのったハンバーグを見たんですね。

その時の、りやの顔がおかしくて。
目を見開いて、首をいっぱいに伸ばして、ひげをひくつかせて、遠くからハンバーグの匂いをかいでいて。
足は、「そばにいきたいけど、怖くていけない。でも気になる」って感じで、その場で足踏みしてるし。

りやは、たぶん、生まれて初めて、「焼きたてのハンバーグ」を見たんですね。

そのものは、猫の顔くらいの大きさがあって、茶色くて、熱を発していて、脂肪が溶けるような音を出していて、あやしげな匂いがしていて。
色合いや、雰囲気や、伝わってくる温度は、なにかイキモノっぽいけど、でも、手足も顔も、しっぽもないし。
なんだろう、あれ? と、彼女は思ったんでしょう。

その後、じわじわと近づいてみて、結局、何を思ったのか、顔をしかめるようにすると、流しから飛び降りてしまいました。

いやあおもしろかった(笑)。
初めて何かを見た時の猫の反応って、ほんと、おもしろいです。
他に彼女は、カーペットを掃除するためのブラシにも、びっくりしたことがあります(笑)。あれも、イキモノっぽいですものね。

☆香水日記
今更ながら、マジョリカ マジョルカの限定香水アロマジカを入手してみました。
…「恋の呪文は”アロマジカ”」だそうで、イランイランにサンダルウッドにジャスミン、と、古くから媚薬効果があるといわれている各種の植物の精油を配合して作られているそうですが…。
私が見たお店でも、そういう、まか不思議な恋愛グッズみたいな、紹介のされ方をされてましたが…。

私は女だからわからないけど、男の人はこういう香りは、好きかなあ?
ていうか、思い切りオリエンタル調の、甘ったるい重い香りなので、女の子の側も、つかう人を選ぶと思うけどなあ。
人によっては、酔う香りだと思うし。
実際今私も、体調良くないので、ちょっと苦手だな、と思ってしまった。
マジョリカ マジョルカは、若い人向けなんだけど、この香水は、フレグランスになれない人には、難しいと思う。

うーん…。

私はオリエンタルも嫌いじゃないので、涼しい季節になったら、家の中で、洒落で使ってみようかなと思いました。
ローズマリーが入ってる(かなりきいていたりする。ローズマリーの香りが強いってのは、思えば、珍しいフレグランスなんじゃ。私は他に知らない)から、仕事中に使えば、集中力はアップするかもしれない。
ローズマリーの枝の香りが好きな人にはお勧めです。

オレンジゼリーみたいな色合いのジェル状パルファムと、ガラスの瓶はかわいいので、かざっておくと楽しいですねえ。



2004年04月18日(日) ちょっとだけ音信不通

☆メールの返事などが遅くなっています。
すみません。

なんか悪いばい菌でも入ったのか、微熱と汗と、節々の痛みと、くしゃみがとれなくて、へろへろしてます。
情けない〜。

今週末には、飛行機に乗らなきゃいけないので、養生しなくちゃ。

☆最近、人形の目玉を集めるのにこり始めました。
フェリシアやミモザの目にいれるガラス玉を、あれこれかえるのが楽しくて。
そもそもガラスも、丸いものも好きなので。
手のひらにいくつものせて、ころがして遊んだりしています(^-^)
…人には見せられない情景ですが(笑)。

新入りミモザに、新しいグラスアイを入れてみたんですが、こちらを視線が追うので、おもしろいです。まるで生きているみたい。

Mimosa

さすがに、写真のミモザの目はおっかけてきませんが、部屋に置いている人形と、つねに目が合うような、そんな錯覚がするアイなんですね。
カメラで写真を撮ろうとすると、カメラ目線になりやすいので、撮りにくいですね。

…お人形が嫌いな人が見たら、ホラーな人形なんだろうなあ(^^;)



2004年04月17日(土) ねこまた妖怪伝とか

☆新人作家の方から、本をお送りいただきました。
岩崎書店刊「ねこまた妖怪伝」(藤野恵美・著)です。

今日土曜日、仕事のあとのお休みを一日とったので、楽しく読ませていただきました。
猫またの女の子と人間の女の子の冒険物語なのですが、物語の主眼は、むしろ、妖怪ハンターと妖怪との戦い、なのですね。
で、味付けは、ホラー風味で怖いので、子どもたちが喜んで読みそうです(^-^)
新人さんで若い人らしい、明るくにぎやかで元気なお話でした。
今後に期待してます。(たぶん、ほんとはもうちょっと長いものの方が向いている方なのかな、と思いました)。

自分の世界を作り出して、そこで楽しく遊ぶことができる、そういう大切な才能をお持ちの方だとお見受けしましたので、あとは、順調に年をとり経験を重ねて、テクニックを磨いていけばいいのではないかしらと思いました。

年取った私から(笑)、テクニックについて、いくつか書くと…。
このお話なら、イントロは派手でなくてはいけない(妖怪の戦争の話から書いた方がいいかも。当然、若き日のおばあちゃんもでてこないと)し、ヒロインがもっと活躍するべきだし(きつねの子は存在を削って、そのぶん猫またに活躍させた方がよかったと思います)、ラストは…あれは違うんじゃないかと。
異形なもの同士で、友人になるべきなのだと思ったのですが、違うかな?

妖怪のように年を経て、年齢を重ね(笑)、いい作家さんに育っていってくださいね(^-^)

☆あとは、弟から借りている「鋼の錬金術師」をやっと二巻まで読了。
おもしろいし、好きなお話だけど…あまりにも内容がかなしすぎて、心が痛くて、読むに読めない(^^;)
「その他大勢」の人々が、一コマか二コマの間で、ざくざく殺されちゃうのが、けっこう辛いんですよねえ。
命の重さが、テーマになっている、ひしひしと伝わってくる話だけに、いたくていたくて。心が。
かわいそうで、つらくて、でも、どうしても、先を読んでしまう。
キャラクターとしては、大佐と中尉が好きかも。

<追記>
21日、6巻まで読み終わりました。
…この物語、好きですねえ。でも辛い。でも好きだ(涙)。



2004年04月16日(金) 姪の効用とか

☆久しぶりに、幼年童話のご依頼があったので、短い童話を書きました。
12枚のところ、14枚で一度書き上げて、12枚に削って完成。
今日にはもうお渡しできたんですが、あいにく担当の方が会社にいらっしゃらなかったので、お渡しするのは、月曜日の予定となりました。
依頼原稿だし、出来も悪くないはずなので、没にはならないはず…。
でも、幼年は苦手だからなあ(^^;)

今回は、「小学一年生向け」というターゲットが設定されていたので、一年生の女の子(とお人形とぬいぐるみ)のお話を書いたのですが、書いてみて思ったのが、前よりも、幼い子どもを書きやすくなったな、ということ。

これはやはり、二週間に一度は会っている、弟のところの娘、つまり姪っ子四歳を見ているおかげなのだなあと、思い当たりました。
やっぱり、本物の子どもと接するって、童話作家にとっては、勉強になるんだなあ、と、しみじみ。

☆風邪はほぼ治りつつありますが、のどが痛くて、声が変です…。



2004年04月15日(木) 鷺沢萠

亡くなってしまったんですね。
昨夜、というか、深夜、寝ながら、携帯でネットをさまよっていたら、訃報にあたり、嘘だろう、と思いつつ…。
今朝になったら、「自殺でした」ということに。

35才。
もう少し年上かな、と思っていました。
気持ち的には、同世代な感じの方だったので。

デビュー作を拝読したことがあるんですが、きれいな透き通った文章をかく人だなあ、という印象がありました。

いま、残された公式サイトを拝見していたら、「子どもの頃読んだ本」というところに、「モモちゃんとプー」や、「いやいやえん」「とべたら本こ」があげられていて、胸が詰まりました。同じ本を読んで愛して育った世代なんだなあ。そして、おとなになっても、書名を覚えているほどに、子どもの本が好きな子ども時代を過ごした方だったんですね。

ネットの片隅から、ご冥福をお祈りしたいと思います。



2004年04月14日(水) ちょっと風邪気味で…

風邪薬飲んで、寝てます。
熱はたぶんないんですけど、くしゃみがでるのとだるいのとでちょっと。
メールのお返事が、遅れている皆様、ごめんなさい。
あ、雨子さん、ご本受け取ってます(^-^)

今日の香りは、エスカーダのトロピカルパンチ。
フルーツと、このすっきりする香りはなんなんだろう?
ミント? それともびみょーにオゾン系なんだろーか?

こういう香りが、ほどよく感じる季節になりました。
もうじき、初夏なんですね。



2004年04月12日(月) Aura Lee

昨夜、寝付けなかったので、今日の朝の目覚めは遅く、いつまでもお布団の中で、猫と一緒に寝ていました。

と。枕元に置いている電話に、岩崎書店Hさんより着信。
他の作家さんとご一緒している、怪奇アンソロジイ「平成噂の怪談」が増刷になるというご連絡でありました。

いいきっかけだったので、そのまま起きて、それが大体、11時くらいだったでしょうか?

朝が遅いと、一日にできることが少なくなってしまうので、落ち込みながら、手早く着替えて、朝食だか昼食だかのパンを食べて、街に行きました。

今月末の、お仕事がらみの上京のための、チケットを買いにJTBにいかなきゃいけなかったのです。
ついて、手続きが終わって、お店を出た時には、もう夕方も近く。

先日、通信添削が終わったお弟子さん飛鳥さんに、長い手紙を書きたかったので、私は適当なカフェを探して、街を歩きました。

すると、音楽が聞こえました。

オカリナでした。

きれいな、中南米風のよそおいの長い髪の女の人が、街角でオカリナを吹いているのです。
女の人の前には、帽子が置いてあり、足下には、小さな袋がありました。
私と目が合うと、その人は、オカリナを吹きながら、にこっと笑いました。

私は一度その人のそばを通り過ぎ、そばにあったアーケードの柱の陰で、携帯のメールをチェックするようなようすで、オカリナをききました。
その人の前で立って音楽を聴くには、私は少し疲れていたし、でも、オカリナはききたかったし。それに、街には、たまに意地悪な人もいるから、そばにいてあげようと思ったのです。

オカリナの音は、水の響きのようです。
心の隙間に、入り込んでくる、無邪気で、無防備な、汚れのない音。

その人は、即興演奏なのか、それともオリジナルの曲なのか、環境音楽のようなメロディーを、とりとめもなく風のように奏で続けました。

街の人たちは、時に立ち止まり、帽子にお金を投げ込み、あるいは、「びっくりした!」「ちょっと、勇気があるよねえ」なんて無遠慮な笑い声を上げながら、通り過ぎてゆくのでした。

私は柱の陰で、それをみて、きいていました。

「どこからきたんですか?」
「このあとどこへいくんですか?」
「あなたはどんな人なんですか?」
そんなことを、きいてみたかったけれど、きいてみるのも違う気がして。
私はただ、オカリナの音を聞いていました。

時間は過ぎ、私は、もういかなくてはならなくなりました。
女の人の帽子の中に、お金をそっと置いて、私は女の人と目を合わせました。
女の人は、またほほえんで、そして、立ち去る私の背中に向かって、新しい曲を奏でました。

Aura Leeでした。

…過ぎゆく春を 告げる鳥
いまも歌うは 愛の歌
オーラ リー オーラ リー 美しの
黄金の髪は 日にかがやく…

とても好きな曲なので、私は少しだけ足を止め、そして、最後まできくと、今度こそ、カフェに入りました。

その人が、そのあと、何時までその街角にいたのかは知りません。
そのあと、どこにいったのかも。今夜、どこに泊まるのかも。
お互いの人生の中の、ほんの一瞬だけの出会いだったんでしょう。

私は、カフェで、通信講座のお弟子さんに向けての、最後のお手紙をつづりながら、ふと思いました。

夕べ寝付けなかったことも、朝起きられなかったことも、そう悪いことじゃなかったな。
というか、そのために、あの街角で、オカリナが聞けて良かったな。

たぶん、人生全体がそんなことの連続で、悪いと思ったことも、どこかで良いことにつながってゆくのかもしれず。
だから、気が滅入る時も、落ち込むことがあったとしても、何もかも投げてしまうのは、少しばかり、違うんだろうな、と。

とりあえず、人生というのは…。

落ち込んでいる日の昼下がりに、思いがけずAura Leeをきくことができるような、きっと、そんなものなのでしょう。





2004年04月11日(日) いろいろとたてこんでいて

メールその他のお返事が遅れ気味になっています。
すみません〜。

あとちょっとで復調できると思いますので。

忙しいと、体に来るので、いろいろ面倒です(^^;)
ここ数日は、歯茎とあごの痛みで死んでました。
今はもう、生き返ってますが。

先週末に、お人形人口がまたひとり増えたので、この子を養うためにも(笑)、がんばって働く所存です。

スーパードルフィーは、維持費がかかるお人形ですので。
なんか家にいるだけで、不思議とお金が減っていくですよ…。

こないだサイトの常連さんと、「夜中にこっそり、高級なお菓子食べて、お茶飲んでるようなイメージあるよね」という話をしました(^-^)

…妖怪二口人形(笑)?



2004年04月09日(金) 姪の入園式とか大長編の添削とか

☆今日は、姪の入園式でした。
今日から彼女は、年中さんです。

朝から、幼稚園に行ったんですが、桜が散る中、ちっちゃい子がいっぱいいる景色は、それだけで、幸せになる情景でした。
かわいいなあ、幼稚園児。どの子もみんな、か細くて小さくて、元気で、でもどこか頼りなくて。

この子たちが、おとなに育っていくんだな、と思うと、不思議でした。

姪っ子にしても、本人は理解できてないだろうけど、今日が本当の、社会へのデビュー…ていうか、人間の世界への第一歩なので、なんか小さな肩のあたりを、しみじみ見守っていたりして。

甘えっ子の、ちょっとだけわがまま娘の姪っ子だと思っていたのに、ちゃんとお友達にうちとけたり、先生の話をじっと聞けたりで、おばちゃんとしては(笑)、安心しましたよ、ええ。
集合写真撮る時は、しっかりお姫様みたいなポーズとってるし(笑)。

これからの人生、幸多かれ、と、祈りました。

☆通信講座のお弟子さんの原稿の添削、やっとこさ、終わりました。
いやふつうは、数日で添削終了するんだけど、今回のは、大長編の最終話だったので、十数日もかかってしまって(^^;)
他の仕事と同時進行だったから、それでさらに時間がかかったとはいえ、東京旅行にももっていって、読んでいたんだけど…。

添削のための原稿は、複数回読み直すんですが、今回の場合は、特に長かったので、最初から読んで、途中でまた最初に戻って読み直したりとか、そういうののくりかえしでした。何回みなおしたのかなあ、このお話。

実は、二年間つきあった物語で、作者さんも才能ある人で、つまり、レベルのかなり高い原稿だったこともあって、こっちも読みふけったから、辛い作業ではなかったんですが。
添削が、今夜、駅ビルのファミレスで終了して、肩の荷が下りました。

この作者の学生さんは、今年、四年生になって忙しくなるので、今期までで、とりあえずは、私の指導から離れます。
最後の記念に、返す原稿と一緒にお紅茶でも贈ろうかな。
私の勉強にもなった、いいお弟子さんでした。

飛鳥さん、あなたはきっと、プロの作家になるでしょう。
大丈夫。私が賭けてもいいから。

☆化粧水が切れたので、補充のためのお買い物にカウンターに顔を出したら、案の定…グロス×2も買っちゃいました(^^;)
私は悪くない、エスティのグロスがかわいいのがいけないんだ。

そして、つい、デパートの他のカウンターで、アユーラの初夏のコフレを予約する私…。

よせばいいのに、ドラッグストアで、「舞妓はんのおしろい」を買う私。

ああ…。

なんだってこんなに、コスメ関係のものが好きなんだろう。
投資しても元がとれない顔なのになー。

っていうか、お化粧品を手にして、ころがしてるときが楽しいのよね…。
効能書きを研究している時とかも。

☆今日の香りは、マリ・クレールの限定フレグランスミスト・パイン。
ええと、年齢的にいって、外にはつけていけない若向きのお品なのはわかっているんですが、「パイナップルの香りってどんなのだろう?」という好奇心には勝てず…。

つけてみた感じとしては…なんかなつかしい。
「あ、そうだ。給食の冷凍パイナップル」
ってな感じで。
それに、バニラエッセンスをふってみた雰囲気です。

ふわっとして、私は好きですねえ(^-^)
これから初夏のお風呂上がりに、当分使ってみようかな?



2004年04月06日(火) 岩塩とかメガテンとか

こないだのチャットで、榎本秋さんが、「先生は、FOMAユーザーなのに、『モバイル大航海時代』はやってないんですか?」と、いうので、その後あわてて、光栄のサイトから、アプリをダウンロードしてきました(^^;)

いやこのごろ忙しくて、携帯電話情報も、ゲーム情報も疎かったのよ。

そして早速、中世の海に、交易と冒険の旅に旅立つ私…。

えとー。生き急ぐように忙しいのに、なにやってるんだ、自分?という疑問は、とりあえず、横においといて(笑)。

ほらやはり、今時の童話作家としては、最先端の遊びにふれていなきゃじゃないですか、ねえ?
せっかく、F900iもってるんだし。<本来は仕事用(^^;)

私が大好きだった、『大航海時代2』のメイン主人公ジョアンのパパ、ポルトガルの没落貴族レオンさんが主人公の『1』がベースになっているこのゲーム、『1』をやっていない私でしたが、なんとかなるかと思いきや…。

品物買いに行くと、岩塩がない!
ポルトガルといえば、岩塩。岩塩で稼ぐのが基本…じゃなかったかとうろたえつつ、とりあえず、布製品だっけを買い、酒場で船長を一人スカウトし、港で船に食料を積み込んで、さあ、出発!

…航海レベルが低いので、船足が遅い。
そしておまけに、画面が小さいので、マップが小さく、地理がわからない。

一回目。イギリスのどっかの港にたどりつくも、上陸寸前で海賊に襲われて全滅。
二回目。リスボンから出航してまもなく、海賊に襲われて全滅。
三回目。港にたどり着く前に、食糧が尽きて「凄惨を極める」全滅。

うー。
ここでふと、他のゲームアプリにも興味がわいてきたり。
深夜です。ほとんど夜明け前。仕事の呪縛から逃れたい一心が、異世界へ旅立てという悪魔のささやきを耳の底にこだまさせます。

そう。
悪魔といえば、メガテン。
「女神転生」をダウンロード。

なんて懐かしい、ファミコン版のメガテンじゃないですか(涙)。
ああ、方眼紙と鉛筆片手に、どんなにやりこんだことか!
CONFIGの画面の曲の懐かしいことよ。そして、ステータス設定のグラフィック。最初のダンジョン、ミコンの街の心弾むBGM…!
ナカジマのステータスは、運をいっぱいあげて〜とか、
ユミコのステータスは、知力をいっぱいあげて〜とか、
決して忘れていない自分が少しかわいい夜更け。
ここで、エレベーターで三階に行き、早めにケルベロスをゲットすればいいんだ、なんてことまで覚えている自分に乾杯♪

…でも、おとなの私は、ふっと笑って、ミコンの町のショッピングだけで、セーブするのでした。

少しずつ、じっくり遊ぼうっと。
その昔、一番ゲームが好きだった時代、一日、一時間か二時間だけ遊んで、楽しんでいたように。
一本のソフトを、大切に大切にしていたように。

いつの頃から、テレビゲームは、昔みたいに大切にされなくなったのかなあ? 昔は、一本のゲームを、それはそれは大切に、一ヶ月も二ヶ月もかかって、解いていたものなのに。
何度も何度も、やりこんだものなのに。

FOMAの小さな画面で、昔の記憶を慈しむように、私は懐かしいゲームとたわむれたいと思います。
…とりあえずは、あと二つ、お仕事が済んでからね(笑)。

しかし、ファイヤーエムブレムは、移植されないのだろーか(^^;)
ファミコン版外伝をやりたいんですけど…。



2004年04月05日(月) なにがなにやらいそがしく

☆megmegさん、雨子さん、メールありがとうございます。
ごごご、ごめんなさい。今ちょっと、余裕がないので、もうしわけないんですが、童心社編集部気付で、送っていただけないでしょうか?
(童心社の住所は、本、もしくは、童心社HPにあります)。
楽しみにしています。

☆十日間の東京旅行の間も、日記に書いてない部分で、ちゃんと仕事してたんですが、なんかもう、ぜんぜんおわんないんだもん。
ていうか、スケジュールの把握がよくできてるなあと自分に感心。

今日現在は、某お友達の先生の、六月の新刊に、解説ということで書かせていただいた文章の初校ゲラをしています。
明日は、通信講座のお弟子さんの原稿を読み返して、添削すませる予定。
一日のんびり、駅ビルで過ごして〜朝は、喫茶店でモーニングと濃いコーヒー、夜はファミレスで、カレーセットでも食べようかな。
お仕事と、sig2持ち込んで。

☆雪虫ちゃん、いろいろどうも〜v
空さんも、いろいろどうも〜v 空さん、お電話しようかと思ったんですけど、ちょっと嬉しくてうるうるきそうだったんで、今夜はやめておきました(笑)。でも、ありがとうございました。



2004年04月04日(日) 勝手に…

私は児童文学作家なわけで。
で、こういったサイトをもっていて、掲示板では一応、訪問者に親切な応対をしているいい年の女なわけで。

するとなんかこう…
イメージが先行していくところがあるから、嫌だったりもします。

まずいいたいのは、私は中堅どころの児童文学作家で、児童文学者協会に属しているけれど、協会のことを大事に思ってはいるけれど、そこで誰かにおもねる気もないし、何らかの権威やら地位やらがほしいわけでもない。

童話作家として、立身出世していきたいわけでもない。
それが人生の目標じゃない。

つーかそもそも、日本の児童文学の一部の作家の間にある、生ぬるい空気は性に合わない。
趣味の世界の延長線上みたいな感じのやりとりが苦手。
精神論で作品の出来を語る感じとかさ。嫌で、もう。
かといって、飢えた目で、「どうしたら売れるのか」を語り合う雰囲気も、どうかな、と思う。
子どもの本でもうけようとか考える方が、どうにかしてるわけで。

大事なのは、子どもに必要とされる本、愛される本を書くことなのに。

そういうわけで。
私は児童文学業界の中にいながら、実はスタンスとしては、そこに立ってはいなかったりもします。狭い世界の中に収まる気はないし。
目は読者さんと出版社の方を向いているし。

それから。
私は、童話作家ですが、「優しい」人間じゃありません。
少なくとも、倒れて泣きわめいている人を抱き起こし慰める人じゃないです。
そーゆー奴がいたら、むしろ、「自分で立って歩きなさい。道はあっち」と、指さしてつきはなす人です。
泣き続けてたら、あっさり、背中向けます。

例外は、それまでよっぽど強く生きてきた人が転んでいるのをみた時だけかなあ。涙をこらえてるのを見たら、そばにいって励ましてあげるけど。
頼まれなくても、応援し続けるけど。一緒に道もあるくけど。

でも、人に泣きつくのになれきっている、甘えっ子には用はない。

…なんかなあ。
そのへん、誤解している人が多すぎて。
勝手に「優しい作家先生」を想像されると…正直あんまり嬉しくないです。

甘い夢を見てはいけないと思うんだけどな。他人に対して。
童話作家で、女性だからって、聖母性をもっていると思ってはいけないよ。

#ていうか、作品を読み込んでくれさえしたら、私は甘い人間じゃないということがいくらもわかりそうな気がするんだけどなあ。



2004年04月01日(木) 四月一日

…せっかくのエイプリルフールなのに、今年もネタがない(笑)。

んで、まじめな話を書きますが、今年もなんだか忙しくなりそうな予感がしていて、あちこち走り回りそうで、いろんな人と出会ったりお話ししたりしそうで。

だけど、そんな自分って、わりとすきかなあと思っている自分もいたりして。

昨日まで、東京はいつもの西新宿にいて、前世みたり桜みたりしてましたが(笑)、まあこういう、風に吹かれる桜みたいな人生もありかな、と。

たくさんのおもしろい本を書いて残して、いろんな人とであって話して、言葉を伝えて置いて、サイト管理もがんばっちゃって、この時代に、できうる限りの、きれいで優しい残像を、残していけたらいいなあ、と思っています。

この時代に、言葉を発信するものとしての才能を持って生まれつき、幸運にも、その職業につけたことを、神様や運命に感謝して、まじめに生きていきたいです。

なんてことを、ふと思った春の日。

…ああ、青年の主張みたいになってしまった(笑)。


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