日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年09月30日(月) ネットと耳年増

前からちょっと、気になってたことなんですが。

ネット上で語られる、児童書の出版社に関する話って、ときどきほんとじゃないことが混ざっているんです。
編集さんとのつきあい方とか、いろんな常識とか。
たまたま見た掲示板で、「ちょっとまて、それは違うぞ」と訂正したくなる時がたまにある。<でもあんまり知らないサイトだと、急にでていくのも変だからねえ。だいたいほっておくことになります。

強く主張しておきたいんですが、出版社も編集さんも、かなり個性があって、一つ一つの会社がやり方違うし、一人一人の編集さんが考えてること違います。
一冊の本が出るまでにかかる時間も違うし、手間も、手順もまるで違うから。
だから、ネットの世界で、ある人から得た「常識」も、どこかで聞いた「知識」も、100パーセントたしかなものだと思わない方がいいです。
いやいっそ、変な予備知識は持っていない方がいいかも。耳年増はだめです。

そりゃもちろん、「これだけはどこの社も同じ」常識はあることはあるんだけど(同時期に同じ原稿を、複数の編集者に見せてはいけない、とか。これだけは絶対にやっちゃダメです)、ネットにでてるうわさ話を見ていると、その人個人がたまたま経験したことが、一般的普遍的な例として語られていることが意外と多いんです。
それと、時代の変化に伴って、かつては通用した常識が、今じゃ通用しなくなってる、というのもあるし…。
「著書が三冊あったらプロの作家」とかね。この定義は今じゃ、もう形骸化してるといえるだろうに、いまだにあちこちで見る…。

ネットの世界はたしかに便利なんだけど、そこで得られる情報は、すべてが有益なものではないです。玉石混淆です。その中から真実をよりわけていくのは大変な作業かもしれませんが、作家志望の人にはなんとかがんばってほしいと思っています。
少し前のことですが、友人で、ネット耳年増ゆえの小さな失敗をした人がいたので、あんなことがあちこちであっているんだろうなあと、つい思ってしまいます。

自分の目と、自分の感覚を信じて行動してほしいです。
耳年増にはなっちゃだめだよ〜。



2002年09月29日(日) フォアグラとフィレステーキと秋の夜

土曜日に、monakaさんと晩ご飯をご一緒しました。
駅ビルの食べ物やさんで、お得な秋メニューのフォアグラのせたフィレステーキなんてものをいただいたのです(なかば洒落で食べてみたら、美味でした。フォアグラにはなんと、キャビアらしきものがトッピングされておりました〜。
いやちょっと、こないだのチャットで、「魔太郎が来る」を思い出しちゃって、そしたらフォアグラを食べずにはいられなくなったという…)。monakaさんはワインなどきこしめして、わたしは飲めないので、そのようすを楽しくながめ(人がお酒を飲むところを見ているのが好きなんです)、ふと思ったのが、「時の流れって早いなあ。すごいなあ」ということ。

長崎のマンガ同人誌関係のイベントで、monakaさんとであった時、わたしは大学生で、monakaさんは中学生だったそうで。そのあと、彼が広島の大学生になった時にお手紙をいただきまして。そして、長崎の高校の国語の先生になった彼と、ネット上で再会したのでした…。
気がつくと大人になって、目の前でワインとか飲んでるし…。

KCIAから北京ダック、マンガに平井和正に白村江の戦いに、と、いろんな話をして、楽しく夜は更けてゆきました。monakaさんはまっとうな人で、正義感にあふれているし、明るく楽しい人なので、話しているとなんだかほっとします。
こういう先生に教えてもらえる生徒さんたちは、幸せだろうなあ…。
ていうか、こういういい人がわたしの本の読者さんを、ながーいことしていてくださってるというのは、とってもありがたくて嬉しいことかもしれない…。
ちょっと神さまに感謝☆

monakaさん、おみやげにいただいたツシマヤマネコの箸置き、大事にしますね。
かわりといってはなんですが、来月あたりでそうなマリリン4,お送りしますから、メールでご住所と本名、教えてくださいね。



2002年09月27日(金) ブルーロマンスとポエム

今日は、郵便局に行って、病院に行って、ついでに駅ビルで夕飯のお買い物をして、と、それで一日終わってしまいました。あいまにあちこちとメールのやりとりしつつ。ああやっぱり、携帯メールは便利です。

駅ビルで、古くなったようなミニボトルの香水を安売りしていました。
ランコムのポエムには前から興味があったので、つまみあげたら、となりに見慣れないエスカーダの箱が。
白地の箱に、タツノオトシゴやヒトデやお魚が、青い水彩画風のタッチで描いてある。「ブルーロマンス」? なんだろう、これ。
帰ってきて、ネットで調べたら、エスカーダの95年限定のフレグランスで、今は入手困難なものだったらしい…。エメラルドグリーンの磨りガラスの瓶に入っていました。ふたは金色です。もちろんデザインは限定シリーズのあの形。
香りは、トロピカルパンチやセクシーグラフィティーの、あの系統の香りでフルーティ、それでいて、すっきりしたような感じでした。でももうさすがに昔の香水なので、もともとの香りからは変質してるんじゃないかと思います。

今は、ポエムをつけています。
オーデパルファンだからか、とても香りが立ちますね。
トップからミドルまで同じ香り(? シングルノートっていっちゃっていいのかな?)の100%フローラル系の香水らしいんですが、フルーツっぽい甘さを感じるのは、バニラのせいなのかな?
甘くて懐かしい香りです。えーっと、たとえるなら、子どものころに憧れていた、年上のすてきなお姉さんみたいな香りかな? 白いブラウスの胸元がふわふわしているような、そんなイメージの香りです。
青い芥子の花の香料も使ってあるらしいです。

<追記>
ネタ一つ書き忘れてた(笑)。
駅ビルの銀細工をおいているアクセサリーやさんで、1号の銀の指輪を買っちゃいました。そう、以前も話題にした、小さな小さなジルコンの指輪です。
今日なにげにみたら、まだ売れ残っていて、なおかつ、数ヶ月前よりもさらに、わたしの指にぴったりサイズになっていたので、ああもう、と、ひきとってしまいました。
わたしの左手の小指のサイズは、ついに1号で確定ということで(笑)。
実は明日、高校教師monaka氏が、お仕事の関係で長崎にでてくるので、お食事するんですが、そのときに、会話のネタにしようと楽しみにしています。
1号サイズの指輪って、小さくてかわいいんですよ〜。なんかね、珍しいし。



2002年09月25日(水) 疲れ気味だ〜

ちょこっと疲れ気味なので、掲示板へのかきこみをなるべくしないようにしていたりして…。くしゃみはとまらないし、またアテロームのきざしもあるし(鬱)。
疲れると過激なことを書きがちなので、ちょっと自粛モード。
そんなこんなで、各掲示板へのレスが遅れ気味になっています。

ちなみに、風の丘の複数ある掲示板は、一日に複数回、仕事のついでにチェックしてます。まめに書き込んでいるのは、かもめ亭と紅茶の時間ですが、これは参加者が多いから流れを止めたくないのと、おしゃべりが楽しいから。
流れが緩やかな作品感想系の掲示板は、数日から数週間に一回、ゆったりとレスをつけるようにしています。これはおろそかにしているからではなく、ひとりひとりにお手紙を書くような気持ちで書きたいからです。

今はお仕事は、ついにポプラの新シリーズにとりかかろうかというところ。
企画の段階で、編集部内で大受けしてもらえたらしいので、ほっとしてます。
きっと面白い本に書き上がると思いますので、乞うご期待。
仮タイトルは、「黄金流砂」ですが、確実に変わるので、今は「臨君の話」とでもいっておきましょうか? 「臨」は、「りん」と読みます。
男の子が主人公の、冒険SFです。かわいい女の子とかかっこいい大人とか、動物とか怪物とかミュータントとかも出します。
子どものころの自分が読みたかっただろう物語を書こうと思います。

さて。今日の香りは、久しぶりにシャネルのアリュール。
なんだかのどが渇いたように、この香りが懐かしくなったので、つけてみました。
「飛翔する鳥のイメージ」と書いてあったのは、あれは、どこで読んだんだろう?
たしかに今の時期のアリュールは、誇り高く自由な、それでいて甘いよい香り。
夏の時期には、それはそれは重たく感じたものだったのになあ。
澄み切った高い空と、凛とした風に似合うフレグランスなのかもしれません。



2002年09月24日(火) ベビータッチ

爪の色を、秋っぽくフユウガキみたいな柿色にしていたのですが、そろそろなんか元気な色すぎてあきてきたので、青色系にしようかと模索中の村山です。
エテュセの新作のマットな色合いのネイルがいいなあ。全色まとめて買っちゃいそうな自分が怖いです。<「集める」とか「そろえる」にも執念を燃やすタイプなんで(^^;)

鼻風邪は、いまいち治らなかったんですが、昨日夜の九時からねたら、けさはわりといい感じです。やっぱり睡眠不足がよくなかったみたいですね。
この年末に向けて、書くべき原稿がいろいろあるので、体調管理には気をつけなくてはなりませんね〜。
今日は、鳥の手羽先をニンニクしょうゆで煮込んでみようかな?
バルサミコ酢で、味付けしてみようかな?
体にいい上にコラーゲンばっちりで、お肌にも良さそうだし。

さて、香水話。
ここ数日のわたしがメインでつけてるのは、バーバリーのベビータッチです。これは、子どもや赤ちゃん向けに作られた(と書いてある)香水で、香りがほんのり柔らかで、気持ちいいです。
トップが、バーベナ、スペアミント、オレンジにマンダリン、ルバーブ。
ミドルが、シクラメン、鈴蘭、ジャスミン、オレンジの花。
ラストが、苔、バニラ、ミルク(Milky Mist)
ふわっと甘くて、ちょっとせっけんっぽい清潔な感じもして、気に入ってます。
アルコール入りとそうでないのがあって、わたしはアルコールフリーの方を買ったので、もう朝に晩に使ってます。

ただこれ、100ml瓶しかなくて、大きくて重たい…。
おまけに磨りガラスになっていて、すべるんです。
もう三回も床に落っことしてしまった…。
アトマイザーに移し替えようと思いつつ、瓶のデザインがかわいくて好きなので、いつもそばにおいておきたい気もするし…。

以前日記に書いた白ベタ、絶好調に元気で、えさも一回8粒与えるようになりました。もっとほしそうだけど、もうこの辺が限界かな?
今これを書いている机から、ひょいと視線を左にずらすと、見える場所に、ベタの水槽はあります。和むなあ。



2002年09月23日(月) 自分を慈しむということ

一度治った鼻風邪が、またもどってきました(涙)。

今日は一日、郵便局に行ったりコンビニにコピー焼きにいったり喫茶店に仕事しにいったりと、何回も家を出たり入ったりの用事があったんですが、くしゃみしながらは相当かっこわるくて、まわりに気を遣いながらの街は、面倒で。喫茶店も、じっくり腰を落ち着けている予定だったのに、お店にいる他のお客さんたちに風邪を移したらいけないから、結局すぐ帰っちゃったし。
なんか、疲れる一日でした。頭痛がしたので、いつか試してやろうと楽しみにしていた某新しい痛み止めを飲んだら、なんか全然効かないし〜。
でも、そんな日でも、お化粧はきちんとしてるし(笑)。たぶんいわゆる、フルメイクで。<ナチュラルな感じにはなってるはずだと…思うけど。

お化粧は、こり出す以前もしてはいたのですが、ほんとにささっと塗るくらいでした。今みたいに、きれいになるようにはお化粧してなかった。

ていうか、「外見をきれいにすること」に興味がなかったです。
そりゃ、今までもお洋服は好きだったし、見苦しくない程度には、いつも装っていたはずですが、「自分をきれいに見せよう」とは思っていなかったなあ。
わたし自身が、わたしのうつわに興味がなかったから。
いやいっそ、体が全部消えてしまって、魂だけの存在になれたらなあ、って、もう本当に、子どものころから思っていたからです。

そして、わたしは、子どものころから、「自分の作ったお話を人に聞いてもらう」のが好きで、「そうして笑ってもらったり驚いてもらったりすること」が大好きで、それで作家になりたくてなりたくて、がんばって作家になったわけで。
だから、「物語を作る人」としてのじぶんだけがいつか大切になっていて、うつわとしての生きているわたしのことなんか、どうでもよくなっていたのです。
だから、「きれいになろう」「自分を大事にしよう」なんて、思わなかった。
大切なのは、作家としてのわたしで、自分が書く物語だったから。

でも去年、体の具合が心底悪くなった時に、ほんとにいろいろいろいろあって、大事な人たちからいろんな言葉をもらったりして、それで初めてみたいに、わたしという人間は、こころとうつわとどっちも大切なわたしなのだと気づいたのです。
物語を作成するための機械じゃなかったんだよね。

高い塔の中で、ひたすら布を織る老婆のように、わたしは自分の物語と向かい合っていました。外の世界の楽しいことや美しいことには目を向けずに、難しいことや理想や真実だけを追いかけて思いをめぐらせてきました。
理想や真実も、もちろん大切だけど、でも、だけどわたしは、気がつくと、当たり前の三十代の女性が知っているようなことも楽しいことも、知らないことの方が多いんです。世の中や文学について、難しいことを話したり、論文を書くことができても、小豆の煮方を知りません。もう十数年も、海に泳ぎに行っていない。

それで、とりあえず、メイクをおぼえてみようと思いました。
高校生用のメイクの本から初めて、最近やっと、大人向けの美容雑誌にたどり着きました。早く一人前の、今の年齢にふさわしいお化粧ができるようになるといいなあ、と、思っています。まだまだ発展途上だけど、少しずつ知識が増えていくのは嬉しいなあ。カタカナと図版をおぼえるのが早いという特技があってよかったわ。

お化粧した自分の顔って、実はけっこう好きなのです。
奥二重の目って、アイラインとシャドウ、マスカラでずいぶん印象が変わるものだと、自分で人体実験して、初めて知ったり。で、これは童話のネタに使えるぞと思ったり(笑)。<アカネヒメ4は一部お化粧ネタです♪

それでね、夜になって、お化粧落とす時が、また幸せだったり。
化粧水と美容液でお手入れする時、自分の顔をなでながら、ふと思うのです。
「自分を慈しむ、って、こういうことをいうのかなあ」って。
本当に長いこと、わたしはこういうことをしてこなかったなあ、って。
人間としてのわたしを、大事にしてこなかったんだなあ…。

とか語りつつ(笑)。
気がつくと、今日も夜中の三時です。くしゃみはまだとまりません。
何やってるんでしょ、わたし。はやくねよねよ〜。
明日は、あ、もう今日だけど、岩崎書店Y嬢と打ち合わせをして…。
そうだたぶん、通販のお化粧品と香水が届くな♪



2002年09月19日(木) 鼻風邪とか日記とかお仕事とか

昨日は一日、風邪薬飲んでねてました。
いやもう、くしゃみがとまらなくて。ちょっとのどまで荒れてきたので、もう本当に本すら読まない完全にねる、というお休みをしてみました。
(いつもはそういうときは、時間がもったいないから、ベッドで本を読んじゃうんですが…)。
今朝、おきたら、やっぱりからだが軽くなってました。人間たまにはお休みも必要なんだなあとしみじみ…。
でもまだちょっと疲れてるので、今夜は早くねたいなあ…。
今も、この日記を書きつつ、頭がぼーっとしています。

数日前、過去の日記で書いた書評について、「実は、あの書き方には傷ついたのですが」というメールをその本の愛読者の方からいただきました。とても心のこもったきちんとしたメールでしたので、「うん、そのとおりだなあ」と思ったこともあって、その方にはお詫びのメールを書いて、日記の文章も穏当な表現に書き直しました。
メール、ほんとにありがとうございました。またなにかあったら、遠慮しないで連絡くださいね。Hさん。

わたしは自分の書いたものには責任を持ちたいと思っています。
で、その責任の中には、「過去にはある書き方をしたけれど、現在、まちがっていたと気づいた時には、きちんと書き直す」ということも入っていると思うのです。
もっとも、それと同じくらいに、「これは正しい」と思うことは、絶対に翻さない、ということも忘れずにいたいと思うのですが。
文章というものは、口にすればその瞬間から消えてゆくものですが、わたしたちがお仕事で、あるいはWEB上で発する言葉は、半永久的に残ってゆくものです。よりよい形で残すためにも、なおすべきところは直してゆきたいと思っています。

お仕事ですが。
いま、ひとつ終わったところなんですが、「マリリン4」のゲラで、担当H氏から、「この章とこの章を数行分削って、移動させておいてくださいね」とたのまれていたのに、きれいにその作業を忘れて、ゲラを返してました…。
ここまで衝撃的なドジはひさしぶりなので、かなり落ちこんでしまった。

ここ数年、加速度的に仕事が増えていて、毎年それにあわせていくのにやっとで、でも、最近、「お、今の仕事量になれてきたぞ」と、光が見えてきたように思ってたんですが、こんなドジをするようじゃ、まだまだだったようです…。

今回の仕事は、わけあっていつもよりさらにきちんとしたかっただけに、かなりくやしかったし、担当Hさんに申し訳なかったです。



2002年09月18日(水) ささやかな幸せ

マリリン4の再校ゲラが、今朝方、五時半に終わりました。
今日は午前中に郵便局に、それを速達にするためにいって、出したその場で教育画劇H氏に携帯メールで連絡(出先からメールが打てるって、ほんとに便利〜)、そのままわたしは、夕方までゆっくりと街を歩きました。
いつもゲラを出したあとは、ひとりでお疲れさま&打ち上げのお散歩をするのです。

今日はのんびりと夕方になるまで、複合ビルの中の化粧品やさんのブースを回ったり、安いお洋服を見たりして過ごしました。ケンタッキーフライドチキンに久しぶりにいったりもして。でも、ツイスターは子ども向けの味付けなのか、甘かった(涙)。しめくくりは、スターバックスでにがーいけど美味しいコーヒーを飲んだりして。

こんなことができるのも、二台持ってる携帯電話様のおかげというか。一台は電話兼携帯メール用、もう一台は家のPCにくるメールの転送用。
携帯電話がなかったら、外出なんてとてもできないわたしです。なんだか、外出している時にかぎって急ぎの電話がある、という法則があるみたいなんだもん。
実際、携帯を持つようになる以前は、たまに外でのんびりしてると、出版社から家に電話があって、呼び戻されたりしてたものでした。公衆電話じゃ打ち合わせはできないしねえ。
今は、ファックス以外は出先で受信着信できるようになって、嬉しい…。
(ちなみに、携帯二台になって出費が倍増かというと、そんなことはなく、料金プランの見直しをしたこともあって、かつての半額に押さえていたりします。理論上は、これでドコモをFOMAにクラスチェンジしたら、パケット割引プランで通信費はもっと安くなるはず…。冬あたりにでる新端末を待っています)。

お化粧の研究は、だいぶすすみ、まつげも無事にそっくり返せるようになり(笑)、マスカラもアイラインも、たまに眼球につっこみつつも、彩ることができるようになりました。お化粧品やさんにある各種アイテムも、その名称も、いつどんなタイミングで、なんのために使うものかもわかるようになってきて…。
すると楽しいのが、美容部員さんたちとの会話です。
何しろ、わけわかんなかったころは、自分がなにを求めているのかさえわかんないから、会話が通じなかった。なにを聞けばいいのかすらもわからなかった。
でも今はもう、片言でもお化粧の国の言葉がわかるから。
本やネットでわからないことを、美容部員さんに教えてもらうのが好きです。
会話が弾むとサンプルのおみやげがもらえるし(笑)。

今日は、エテュセのお粉を買って〜かわいいお粉ケースも買って〜
レブロンの秋色のネイルを買って〜赤のメタリックで夕焼け空みたい〜
CHIC CHOCの紅茶の香りの美容ジェル買ったんだよ〜

で、しみじみ思ったのが。
自分に自由な時間があって、お化粧品をいろいろ選んで買えるって、しみじみ幸福なことなのかもしれないなあ、って。
少なくともわたしは、一仕事終わらせたあとに、自分が稼いだお金でお茶飲んだり、のんびりお買い物できるって、ささやかに楽しいです。

ひとそれぞれ、幸せの形は違っていて。
そして一年後、五年後、十年後のわたしが、今日の昼下がりと同じことをして、それで同じ気持ちで幸せになれるかどうかはわからないけれど。

でも、今日のわたしは、なかなか幸せだったな♪

今の爪の色は、アニエスbのリラナクレのままで、まだ充分きれいだから、これを落とす時に、今日買った秋色の赤のネイルをつけてみよう。
エテュセのおしろいは、明日、D社の出版契約書をだしに郵便局に行くから、早速使ってみよう。<Nさん、まっててね☆ 今日はメールどうもでした〜。
紅茶のジェルは…今使ってるアロエ美容液(近所のスーパーにあったんだけど、なんか潤っていいんです、はい)が終わったら使おうっと。

そうそう。
今日はお仕事モードでがんばるために、香水は気合い入れて、オートリードつけたら、なんかクールすぎて寒すぎる香りに感じたのでした。
あれはやっぱり夏向けかもしれませんね。大好きな香水なのに〜。
家に帰ってきて、アンナムをつけなおして、ココナツミルクと蒸し米の甘い香りでなごんだのでした。いやされるなあ、アンナム…。

おおっと。今夜は疲れてるし風邪気味だから早くねようと思っていたのに、もう一時半だ…。や、やばい。早くねないとこりゃねこんじゃいそうな予感が(^^;)



2002年09月16日(月) 手羽先餃子と回らない回転寿司

こないだのチャットで、餃子の話とかでて、急に手羽先餃子が作りたくなったので、昨日、作ってみました。
具は、チャットの会話と、あきさんが教えてくれたラーメン屋さんのサイトを参考にかなり簡略版、雰囲気は一度だけ食べた、うろ覚えの手羽先餃子の姿を思い出しつつ。

ちなみに具は、大葉三枚、ニラ一束、キャベツ三枚(塩もみしてあらってしぼったたもの)、豚挽肉(何グラムか忘れたけど、小さいパック入りの)。味付けは、豆板醤、料理酒、オイスターソース、ニンニクしょうゆ、中華だし、塩コショウ、各適当に。
これを、練り練りして、手羽先9本に詰めて焼きました。仕上げにごま油をかけて、からっとさせて…。

で、おいしくはできたんですが…。
あのう、手羽先餃子って、骨は完全に取り去るんでしたよね?
一本だけとるのでよかったのかな?
生の状態ではずすんですよね?

いやこれが、いざ骨をはずすとなると、生肉から骨をはずすのが、大変で大変で。
時間がかかっちゃって。
なんかへんだなあ? こんなに苦労する料理ってないよなあ?
と、何度も首をかしげたので。
魚さばく包丁でやったのがいけなかったんだろうか?

実はお料理って、興味はあるけど、詳しくはないので、たまに常識を知らないんですよね。お魚一匹開いてお刺身は作れるけど、揚げ物はしたことないとか、市販のルーなしでシチューは作れるけど、みそ汁は自信ないとか、なんか変なぐあいに料理をおぼえてるし…。
一回、お料理の本かってきて、基礎から勉強しようかなあ…。

食べ物ネタで、もう一つ。
今日は、敬老の日だったので、家族で外食にいきました。
母のリクエストで、近所の回転寿司やさんにです。
ところが!
席について、さあ、食べ始めよう、というところで、落雷。
全館停電!
当然、お寿司は回りません。

どうなったかというと、非常用の明かりがつく薄暗い店内で、職人さんたちがリクエストに応えてお寿司を握ってくれる、という、普通のお寿司やさんみたいなことになったのでした。
回転寿司やさんで、停電にあうなんて経験、めったにする人いないでしょうね。
握りたてのお寿司は美味しかったし、薄暗い中で食べるのはちょっとだけ楽しくもあったのですが、お店の人たちは気の毒でした。

今回初めてわかったんですが、回転寿司やさんでは、視覚イメージが食欲と密接に関わり合っているんですね。
普通のお寿司やさんだと、メニューに書いてある、「ハモ」とか「まぐろ」とか「うに」とかの言葉だけで、わくわくできるし、注文する気になるけれど、回転寿司やさんだと、回ってくるお寿司の姿を見ないと、なぜだか「なにを食べたいんだかわからない」状態になってしまうのです。
そのお寿司やさんは、美味しいお店で、今夜もいろいろいただきましたけれど、いつもならもっとたくさん食べただろうなあ、とは思いました。

今夜の香りも、アンナムでした。
でも、食べ物やさんにいったから、ほんとに控えめに、ね。
お料理には邪魔にならない香りではあるんですが…。



2002年09月15日(日) いろいろいろいろ

☆マリリン4の再校ゲラがやってきました。これに専念したいので、今ちょっと風の丘の掲示板へのレスが控えめになっております。少し時間をくださいね〜。
もちろん、どの掲示板への投稿も、拝読しております。

☆昨日、お友だちの新刊、夏緑博士の「葉緑宇宙船テラリウム」と、大林憲司先生の「センドー・ウォー」を入手。ゲラが終わったらゆっくり読もうと楽しみにしています。同じ日に、中古のCD屋さんで、種とも子のアルバムを二枚ゲットしました。なんかやっぱりこの声って好きだなあ、としみじみ。種とも子さんは今も新作はでているのでしょうか?
そうそう。太田垣晴子の新刊本「東京リラックス」も買ったんでした。これはお仕事の合間に、ぱらぱらーっと見てます。いいにゃあv リラックスできる〜。

☆えーっと。「封印の剣」は、十面(だったかな)まで進みました。とりあえず、まだ難易度はさほど上がってないです。今からクリアする面で、エルフ族みたいな吟遊詩人のお兄さんが仲間になるようです。わ〜い。楽しみだ。でも、もちろん、しばしの間、お預けモードです。
そういえば、ゲームボーイアドバンスが、思いの外遊びやすかったので、つい、もう一本カセットを買ってしまいました。…いや安くなってたし。
「嘆美夢想マイネリーベ」を。
…「美少年誘惑SLG」って箱に書いてあるんですよ、あなた。お店で、「この商品でよろしいんですね」って若いお兄さんの店員さんに笑顔で確認された時は、思わず、視線をそらしてうなずいてしまった、一応おとなのワタクシでした。
さあ、仕事が終わって、遊ぶ日が楽しみだ(笑)。
あ、ゲームの中身自体は、別に「嘆美」でも、「誘惑」でもなく、単なる「アンジェリーク」というか、「ときめも」というか、そういう学生同士の純愛の物語…みたいですよ。残念ながら。<え?

☆このごろまたCD屋さんによくいくようになっています。ポプラの新シリーズ第一巻のお仕事中にならせる曲がないかなあ、とおもってて。意外なところで、大映テレビ主題歌コレクションTBS編に入っていた、「スクールウォーズ2」の主題歌が、「これこれこんな感じ〜」という歌だったので、ネタをまとめながら、よく聞いています。丸山みゆきの「FIRE」という歌です。
ポプラの新刊は、すごくすごく面白い冒険ものにする予定なので、期待していてくださいね。
それにしても、「十二国記」の主題歌CDが、未だに手に入らない(涙)。

☆今日の爪の色は、通販でおまけにひかれて注文しちゃった、アニエスbの薄紫がかったピンク色(リラナクレという名前が付いていた)なんですが、メタリックのようなパールのような、きらきらの色合いがきれいで、気に入ってしまいました。
ただ、今ちょっと夏ばてがつづいていて疲れていて、するとふだんの二倍は注意力散漫になるんで、マニキュア塗ってることを忘れて本棚の本を取ったりしてしまうんで、何度も塗り直しになってしまう…。

☆注意力散漫といえば、昨日、お昼すぎに寝ぼけながら二日分の日記をまとめて書いたら、金曜日分の日記にとんでもなく事実誤認の内容かいちゃってて、あとで気づいてなおしたんでした。…今もどうして、あんな書き間違いしたのかわかんない〜(涙)。
ベトナムの首都はハノイだってちゃんとわかってたし、ベトナムの古名が安南だってこともわかってたのになあ…。指が勝手に書いてたんだよう〜。
とにかく睡眠が足りない時には、日記を書くのをやめておこうと決意した今日この頃。
とかいいつつ、今もしっかり半分ねている昼下がり(笑)。
また今日もへんてこなこと書いてないかなあ? どきどき。

<追記>
さっそくまたやった、お馬鹿なミス(笑)。
えーっと。この日記は、15日じゃなく、16日の月曜日に書きました。
日にち一日まちがえてた〜。しくしくしく。



2002年09月14日(土) 好みの問題

「日本児童文学」の今月号のレポートで、前にわたしが書いたレポートが引用されてましたね…。それもふたりもの方たちから。
それは、光栄なんですが…ありがたいことなんですが。
なんかどっちもその部分だけ見ると、わたしの性格悪そうに見える箇所なんで、「ありゃー」とかいって、頭を抱えちゃったり。
まあ一回書いたものは、筆者の手を放れちゃうんで、テキストがどこでどんなふうに使われようとも、仕方ないことなんですが。誤用されてるわけでもないし。

…たつみやさんのファンにはうらまれそうだ。
ああ、ごめんなさい。

でもほんと、たつみやさんにかぎらず、一部の作家さんの書く男性像には、どうしてもわたしはついていけないので、たぶんこれは、作家としての資質というよりも、男性の好みかな、という気もしています。
だから、お互い譲れないんでしょうね〜。

わたしはとにかく、人前で泣く男、というのがだめなんです。
現実でもお話の中でも、そういう男はあっちいってくれ、ってな感じで。
弱い男がダメ、っていうんじゃないの。弱くてもいいから、歯を食いしばって涙をこらえる男がいいんです。ていうか、それが男だろ、と思う。
泣いてもいい。でも、男は人前で泣いちゃダメなんです。
(例外はせいぜい、小中学生。ぎりぎり高校生、かな? おとなはダメ!)。

なぜか学生時代から、泣く男にはよくあうというか、電話口で泣かれちゃった経験が何度もあるんですが、あの〜そういうとき、わたしは励ましますが、かわいそうだから優しくもしますが、心の中では見る見るうちに、相手に対する評価が下がってるんですね。その人個人の性格に対する好悪の感情とは違う部分で。
「こいつは、男の人としては評価できないな〜」って感じで。
この辺の感情の動きは、自分じゃもうどうしようもないです。

映画を見て泣くとか、かわいそうな話を聞いて泣くとか、そういう涙はいいと思います。そういうことで涙ぐんだり、ほろっと涙をこぼす男性はいいなあ。
でも、自己憐憫の涙は、果てしなく嫌だ。

たぶんそれは、わたし自身が人前では泣かない女だからだろうとも思います。
よほどのことがなければ、自分のことでは泣きませんし。
なんていうのかな、人前で流す涙には、「なぐさめてほしい」「愛してほしい」「受け止めてほしい」という意識がでているような気がして。
一種の演出というか、駆け引きというか。
わたしはそういうのを、自分がするのも嫌だし、他人にされるのも嫌。
だから、そのかわり、「思いがけずこぼれてしまった涙」というのにははっとするし、その人をなんとかしてあげようとも思いますが…。
そういう人をこそ、いとしいと思いますが…。

でも大体、人前で泣く人は、それがくせになってることが多いと思う。
結果的には、泣き虫は嫌い、ということになっちゃうんだな。

おとなの男だったら、こらえた涙がふとこぼれたとき、その涙を隠して、目の前にいる誰かの前を立ちさってほしいと思います。元気になってから、「実はあのときはね」と笑顔で話してほしいと思います。
おとなの男は、自分より弱いもの(子どもや女性)の前で、泣いちゃダメなんです。−−と、わたしは思うのでありました。

…こういう考え方って、今はもはや、アナクロなものなんだろうか?



2002年09月13日(金) ベタとかアンナムとかビーズとか

ひさしぶりに、こないだからまたベタ(闘魚)を飼ってます。
ベタとかパラダイスフィッシュとか、そういうアナバスの仲間のお魚を育てるのは好きで、過去数匹飼って、それぞれに長生きさせてきたんですが、最後のパラダイスフィッシュが死んでから、しばらく水槽は空にして水草だけ育てていました。

来年のうちにでも、関東で一人暮らしできればな、と思っているので、魚はもう飼うまい、とか思っていたんですが(猫と違ってつれていけないから)、まあ不完全でも肺があって、肺で呼吸もできるベタだったら、コップに入れて飛行機に乗せてもだいじょうぶかな、ということで、飼うことにしました。

本当は青のベタが好きなんですが、今回はお店で目が合ってしまった関係で、お初の白のベタです。ひれのはしが、うす水色に光ってきれいです。
食欲もあるし、元気だし、いまのところ快調ですね。

というところで(笑)、「超簡単・初心者向け、長生きさせるベタ飼育法」です。
とりあえず、ペットやさんかホームセンターで、金魚飼育セットと小粒の砂利、それにあれば水草を買いましょう。
もし手に入れば、「ベタの水」や、「コッピー用バイオ液」も買い、説明の文章に従って、水槽に入れましょう。
ベタはコップ入りで売っていると思いますが、水槽に移しましょう。
必ず、一匹だけで飼ってください。ベタは他の魚とはいっしょに飼えません。

これでいいです。これだけでも、普通よりは長生きするベタになります。
お店で売られている時の、コップでそのまま飼っちゃダメなんです。
ベタがコップ入りで売られているのは、彼らが不完全でも肺を持っているから、口を直接空気に付けて、呼吸することができるからなんですよね。だから彼らは、原産地で、よごれた田圃の水の中なんかで生息できるんです。でもそれは、「そんな環境でも生きていける」というだけのことで、「ベタは狭いところや、よごれた水が大好きなんだ」ということじゃないんです。本来飼育魚としてのベタは、小さな水槽で、一匹だけ大事に飼うための魚なんです。

飼い方のポイントは、えさのやり方なんですよね。ベタは金魚に比べると、小食で繊細なので、えさをやりすぎたらアウトです。金魚にやるみたいに、水槽の上からえさをぱらぱらまいたら、すぐに食べ過ぎで死ぬか、水が腐敗してしまいます。
ベタ専用のえさか、金魚用の小粒のえさ(ベタの口に入るサイズのえさ)を、一粒一粒てのひらにとって、水面に浮いてきたベタの目の前にそっと落としてやる−−ぱっくんと食べる。そのくりかえしで、一日一回、えさを与えましょう。
気持ち少ないくらいの分量が、まちがいがないです。うちの白ベタは、いま、一回に五粒くらいしかあげてませんね。<日本語としてはまちがいだけど、つい、「与える」より「あげる」って書いちゃうな〜。

ベタがえさを口に入れても、すぐぷいとはき出してしまって、もうたべないときは、食欲がないかおなかいっぱいの時ですので、そういうときはえさをあげるのはやめましょう。
数日食べないくらいは、ベタは全然平気です。
(とくに買ってきた日は、ベタは疲れていますので、えさあげちゃだめです)。むしろ、絶食で体調がよくなったりします。
食べ残しのえさは、割り箸ででもすくって取り去りましょう。
(割り箸の先に、アイスクリームやゼリーのスプーンをビニールテープでくっつけたものを一つ作っておくと楽ですが)。

さて、ベタの話はともかくとして。
今日の香水は、タン・ジュディチェリのアンナム。百合とミルク、蒸したお米の匂いです。古都アンナム(ベトナム)のイメージ?なのかな? 安南、ですね。
優しい柔らかい香りです。タピオカミルクみたい〜♪
懐かしい記憶の中にあるような香り。

そうそう。ビーズのブレスレットを、昨日夜にテレビを見ながら編んでいたんですよ。「ビューティーコロシアム」>「ミュージックステーション」>NHKの時代劇、という流れで見ていて、頭がぼうっとしてきて、「ああできたみたい」と思って、天蚕糸を結んで接着剤でとめて、よくよくみたら…。
うわあ、左右不対象もいいところじゃんよ〜(泣)。
どうして接着剤でとめてから気づくよ、自分?
しくしくしく…
でもどうせ、自分で使うものだし、いいです。<でもほんとはかなり悲しい。

「アメリ」のサントラが気に入っちゃって、ずうっとお部屋のBGMにしている、今日この頃です。




2002年09月10日(火) いろいろ

☆夏風邪から元気になって、いい気になってふらふら歩いていたら、今日は一気に夏ばて状態。晩ご飯、食べられなかったよう(涙)。某お店の美味しそうなチキン南蛮弁当せっかく買ってきたのに…。<冷蔵庫に入れましたです。

☆次の仕事を準備しつつ、爪に色を塗りました。お化粧品やさんに、某社のノルディック・スカイという色があって、パールが入った薄い水色で、「うわあ、名前きれい」と思って買って塗ったら、わたしの肌には、死体の指みたいな色になるので、結局、落としてしまいました。今はまたベースコートのみの状態に戻してます。
ノルディック・スカイ…。他のと重ね塗りでつかうしかなさそう。
マニキュアの色って、意外な色が、自分にあったりあわなかったりするので、難しいものです。今使う日を楽しみにしているのが、アメリカ製のチープなもので、月と星の形のラメがいっぱいはいっているもの。これ、青と紫のグラデーションの上に重ね塗りしたらきれいだろうなあ…。

☆前の日記に書いた「アメリ」にはちらっと猫がでてきます。アメリの友人のスチュワーデスさんの飼い猫で、フライトの時はアメリが預かるのです。「おとぎ話をきくのが好きな猫」とナレーションで説明される猫なんですが、その猫が、ポプラ社のNさんちのシャコンヌちゃんにそっくり。ふわふわんとした感じも、サビがらの毛色も。サントラCDのジャケットにも写真が載ってるきれいな猫さんです。
Nさんとはちょうど今、新作のこともあってしょっちゅう連絡取り合っているんですが、さっそく教えてあげました。映画の趣味はNさんとよく重なるので、彼女も「アメリ」好きだと思うんですけどね。

☆新作といえば、「マリリン4」の表紙やカバー下などなどのラフのコピーを拝見しました。表紙、今回は、男の子みたいな表情できりっとした感じで立つ、マリリンさんがかっこいいです。あいかわらず、まわりの飾り罫はきれい。お話にでてくる小物が、いろいろ描き込んであるんですよねえ。佐竹さん、すごい…。
中身の挿絵も楽しみです。早くラフのコピーが見たいなあ〜。

☆ギャッティタロットというイタリアのタロットがあるのです。
白黒の細密画みたいな絵で描かれた、大アルカナのみのタロット。図柄は猫。毎回少しずつしか作られない限定品です。
今回、やっと、通販で手に入れました。大アルカナなら、なんとかあんちょこなしで占えるし、小さいサイズだから旅先に持っていくにもいいかなと思って。アマチュア占い師は、いつでもお勉強と練習が必要なのです。
そしたら…。カードに書いてあるイタリア語がよめませんがな〜。
いや別に、本来はタロットですから、絵が描いてあれば、絵の下にある字は必要ないんですけど…つまりその、タロットカードに描いてある絵は、同じ系統から派生したタロットだったら、たとえば、「1.魔術師なら、若い男が中央に立ち、片手をあげている。頭上には永遠を表すマークがあり、男の前にあるテーブルには火地風水の象徴である、四種類の品々がおかれ…」というパターンがある。どんなふうにアレンジされていても、この「決まり」だけは踏襲されています。
だから、どんな図柄のタロットであろうと、同じ系列のタロットなら、まあ普通は初めて占うカードでもなんとかなるものなんです。素人のわたしでも。

がしかし。恐るべしギャッティタロット。
図柄が猫だけに…猫風にアレンジしすぎだと…思う。
たとえば、「ぶち猫が二本足で立って、幸せそうに、木からぶらさげられたお魚をだっこしてなめている」…これって、なんのカードかわかります?
「L APPESO」…わたしには意味わからなかったです、ごめんなさい。
上に書いてある数字が、「12」…これでやっとわかる。
答えは、「つるされた男」でした。ううう(涙)。

やはりわたしのような、まだまだ勉強途上の人間には、図柄だけでとっさになんのカードか判断できないタロットというのは、困っちゃうのでした。
でも、でも。がんばってマスターしよう、このタロット。
本みたいな装丁になってて、本当にかわいらしいから。いっしょに旅行したいから。今年の冬には、東京に連れて行けるように…。



2002年09月09日(月) アメリ

リバイバル上映中の「アメリ」を見に行ってきました。

ごらんになった方も多いでしょうが、一応感想など書いてしまいます。
フランスの若い女性アメリさんが、ささやかないたずらをすることによって、まわりの人たちを幸せにしてゆく、というお話です。
一言でいうと、「小公女」のとなりのインド人さんたちが、こっそりセーラ・クルーにたいして行ったような奇跡を、アメリさんは連続で行うのです。

一番「こりゃすごいわ」と思ったのは、同じアパートに暮らしている老婦人に、偽物の手紙を届けるエピソード。
この老婦人は、数十年前に夫に捨てられています。夫(写真見ると、かなりのハンサム)は愛人と海外に高飛びしちゃったらしい。で、それ以来、彼女は部屋に閉じこもったきり、部屋の空気は過去のまま、死んだ愛犬も剥製になって、部屋に飾られています。何より彼女の精神自体が、毎日嘆くことしかできなくなってる。
そんなある日アメリは、新聞記事で、アルプスの山の中から古い手紙がたくさん発見されたということを知ります。それは何十年も昔に、雪のアルプスに落ちた旅客機から見つけだされたものなのでした。

アメリは、老婦人の部屋から、夫から彼女に届いた手紙の束を盗み出します。それは夫がわかかりし日の彼女に夢中だったころに書いた、熱いラブレターで、アメリは老婦人から、その手紙の説明をきかされていたのですな。
アメリはその手紙をコピーして、文章と言葉をばらばらにはさみで切り取り、まるで脅迫状をこしらえるような感じで、新しい手紙を作り上げます。そしてそれをさらにコピー。できあがった手紙を水に浸し、洗って(トナーだから、水に流れるんですね)、一見古い手紙のできあがり〜♪
アメリは、手紙を封筒に入れ、こっそり老婦人に送ります。
ある日、老婦人に手紙が届きます。それは、雪山で見つかった古い旅客機から発見された手紙だという郵便局(?)のふせんつきのものでした。
それはなんと、行方不明になったと思っていた夫からの、愛がこもった手紙だったのです。手紙には、女とは別れた、もうすぐ帰る、と書いてありました…。
老婦人は泣きながらそれを読み、そして彼女の表情は晴れやかになるのでした。

てな感じのエピソードがいくつかでてくるんですね。
それにぷらすして、アメリ自身のラブストーリーが進んでゆく。
アメリさんは、アパート(フランスだから、アパルトメント、というべきなんでしょうか?)に一人暮らししてます。職業はカフェのウエイトレスさん。
アパートの住人たちも、カフェの常連たちも、みんなちょっと変で、ときどき下品で、でもいい感じなんですね。
わたしは、ガラスのようにもろい骨を持った老画家さんが好きでした。O・ヘンリの「最後の一葉」にでてくる画家さんみたいな人なのです。
カフェの女店主もいい味だしてましたね。元曲馬団の人。
アダルトショップのナイスバディなお姉さんも、なんかよかった。

なにより、アメリさんがかわいくて、表情の変化を見ててあきなかったです。
かわいかったなあ。きれいだし、粋だし。オードリー・ヘップバーンを、野性的にして派手にして今風にした感じ。
リバイバル上映だったので、グッズがなにも買えなかったのが、非常に悲しい。

ところで、アメリさんは、実は他人と深く関われない性癖を持った人なのです。子どものころから、空想の世界でだけ遊ぶ少女でした。
この設定あたり、個人的には胸がうずいちゃって、感情移入してみてました。
いたずらで他の人の運命に関わっていったり、人を幸せにしてみたり。こんなのわたしもやりそうな行為だしなあ…。
ていうか、アメリのいたずらは、わたしにとって本を書く行為と同じなので。
そうやってしか、世界と関わっていけないので。

最後、アメリは、自分の手で自分を解放することを選びます。
それを助けたのは、老画家が彼女にしかけたささやかないたずら、でした。

ううう。アメリ、幸せになってよかったね。
アパートのみんなもカフェのみんなも、よかったね〜。

ところで、主題曲の「アメリのワルツ」って、何度も鳴るし、耳に残るんです。
映画館を出てからも、耳の奥でエンドレス。ぶんちゃっちゃ♪
するとどうなるか? 気分はアメリですよ。もう歩き方から視線まで、アメリさん憑依状態。わたしはアメリ。今もまだちょっとだけ、体と心に、アメリの残滓が残っています。

あ、この映画、すごくきれいな映画でしたが、ちょこちょこアダルトなシーンがでてくるんで、大学生以上の方におすすめします(笑)。ビデオがそろそろでてるんですよね、たしか。
お子さんといっしょに見たりしたら、目のやり場に困るシーンもあると思う…。

しかし、古い庭の風のざわめきとか、運河の水を石が切る音とか、あのあたりはビデオで見るより、やはり映画館の迫ってくる音で聞いた方が正解の作品でした。



2002年09月06日(金) 鼻風邪の日々

お仕事一つ終わったと思ったら、いきなりの鼻風邪で、情けないです…。
ほんというと、見損なっていた「アメリ」が駅前の映画館で上映されてるので、見に行くつもりだったんですが。「猫の恩返し」もいきたかったし。
でも、こんなにくしゃみがでていては、映画館にはいけませんがな〜。

今日(土曜日昼間)は、だいぶ治ってきたんですが、昨日まではだるくもあったので、寝たりおきたり、久しぶりに半病人モードに入っていましたね。
ここぞとばかりに、ベッドで「封印の剣」をプレイしちゃったり。
ファイヤーエムブレムにしては難易度が低いので、攻略本なしで、あまりリセットもせずに、もう7章まできてしまいました。キャラクターは相変わらず、魅力的です。各自あれだけの少ない文字数しかせりふがないのに、みんなよくキャラがたってるなすごいなあ、と思います。<顔グラフィックもかわいいですね〜。

それにしても、エムブレム世界って、盟約は必ず破られるわ、裏切りだまし討ちは横行するわ、親戚関係であっても何世代かたてば平気で敵味方になるわ、と、つくづく暮らしにくそうな世界なのでした…。
村も町も、平気で焼き討ちにあうし、国は滅びる。一体、あの大陸に人口はどれくらいいるんだろうか? あれだけしょっちゅう、あちこち滅びてて、人間は絶滅しないんだろうか?

でもほんと、トラキア776あたりに比べると、寝っ転がって遊べる難易度だなあと思ってますが、どんどんマップが広くなってきたので、これからが死ぬのかもしれませぬ。
だけどだけど、主人公がちゃんと強い。この一点だけでも、ずいぶん違うものですねえ。
しかし、ゲームボーイアドバンス。手のひらサイズのテレビみたいで、よく動くし、画像もきれいなのに、電池が何日も持つってすばらしい…。

そうそう。なんで急にFEなんか始めたかというと、マリリン4のゲラをしていた時に、BGMでなにげに最初のFEのサントラかけたら、はまっちゃったんです。あの主題曲に(笑)。どうしても遊びたくなっちゃって。それでゲーム機とソフトを一気に買っちゃったんでした。
…これも一種のおとな買いだろうか?

さて、元気になったので、かもめ亭にレスつけようとしたら、なんだかサーバが重くて、開くのがおそい…。あとでまたにしましょう。



2002年09月04日(水) さすがに疲れた〜

マリリン4,今朝方ゲラが終わって、午前中に速達でだしてきました。
そのあと気分転換に街を歩いたら、暑くて倒れそうになっちゃった…。
でも、「封印の剣」(FEの)とゲームボーイアドバンスを買ったので、ちょっとご機嫌です。ひさしぶりにゲームでもしようかな、と思って。

今日の香りは、イントウザブルー。グレープフルーツの香りですっきり。
ちなみにここ数日の爪は、真っ赤(血のような赤です〜)の上に、三種類くらいの金銀のラメを散らし、上にさらに、グラデーションつけた赤を乗せてます。
左手の中指、小指、右手の薬指に、ラインストーンきらきら。
蒔絵みたいになったので、ちょっとお気に入り。

二、三日くらいは少し休んで、寝て、いよいよポプラの仕事に入らなきゃ。
おっと、同時進行で、マリリンの再校ゲラも来るなあ。

そうそう。昨日は初稿ゲラをきっちりやらなきゃいけない日だったんですが、朝から眠くて眠くて、仕事にならなかったので、初めて、眠気覚ましのカフェインドリンクを飲みました。
コーヒーの、味でした。
それで目がさめたかというと…あまりきかなかったです。はい。
もっと魔法的にすごい物を想像していたので、期待を裏切られて、がっかりしてしまいました。なんだか、ブラック&ブラックガムの方がよくききました。

さあて。ちょこっと「封印の剣」しちゃおかな、わ〜い☆


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