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指輪物語関連ファイル

YUKI


2003年04月15日(火)
 なかなか


更新ができません。本やCDを買ってあるのですが
感想を書く時間がなくて。
『指輪の力―隠された指輪物語の真実』を読んでいます。


2003年04月08日(火)
 火を使わないのに『ファイアー!』


指輪仲間でアラゴルンが戦闘の時に使った『ファイアー!』という言葉が話題になりました。

☆ 葉山さん

あそこって火薬の無い世界なのに(サルマンの魔術は除く)、弓隊への命令は「ファイアー!」なのね。火薬がなくってもそう言うんですね…って言ったら、みんな「それはおかしい」って言うんです。正しくは「シュート!」じゃなかって。やっぱり火薬が無いときは「ファイアー」って言ってはいけないんですって。
ちなみに日本の戦国時代は、弓も鉄砲も「放て!」でしたから、問題ないんですけどね。
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☆ sigeさん

やっぱ「ファイアー」じゃない言い方があるのね。
私も、なんで鉄砲隊じゃないのにファイアーなんだ??
弓矢に火をつけて放つ方法がもともと基本なのかとか??「一挙に火がつくほど」的な雰囲気かとか考えておりました。
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☆ YUKI

いやしかし甲冑マニアのジョン・ハウがいるんだよ?そのほかのスタッフもものすごくたくさんいるわけだし、そんな基本的なところで間違うはずないと思うけど・・・軍隊用語って耳慣れない。keepとかchargeとか。確かに、ファイアー!ってちょっと違和感だったけどね・・・
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☆ Yusagiさん

4回見てもおかしいと思わなかった私‥。色々抜けてます。
でも、たとえばテニスで He fired 20 aces. とか云うし、慣用句としては火薬を使ってなくてもfireを使っていいんじゃないかなあ。というのは多分現代人の感覚で、所詮は現代人の書いた脚本てことでしょうか。指輪の場合、現実にあった歴史ものではないから、その辺は逃げが可能かも?
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☆ Yusagiさん

アメリカ人とイギリス人の同僚に聞いてみました。二人とも、Fireでおかしくないし、Shootは使わないと思う、とのことです。イギリス人の方は、確かにロジカルに考えると火の気がないのにFireは変だけど、他の言葉が思いつかないし、これまで見た映画のそういう場面では全部Fireだったと思う、と云っていました。(違う例があれば教えたって下さい。)剣を持ってればCharge! だそうですが。火薬が発明される前に何て叫んでたかは知らないからなあ、とも。サンプル数少ないですけどネイティブの意見として一応お知らせまで。
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☆ 葉山さん

ありがとうございました。
Oxford Engilish Dictionary に、Fireは火薬に限定するって書いてあったらしいんだけど。
ロビンフッドのDVDを手に入れたら、じっくり研究して教えてくださいまし。あれには山ほど出てくるだろう(笑)。
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☆ ご隠居

私の持ってるCambridge International Dictionay of Englishには弓を射る時も入ってました。投石するときにも使うみたいです。
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☆ 葉山さん

ありがとうございました。
しかし教授はオックスフォドの方の筈だが…。
投石器は、「Sling」だって。いろいろあるのね。
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☆ yurikoさん

小説の指輪物語の中には「打て!」という台詞はなかったと思います。多分。
でもって、BBCのラジオドラマ、指輪物語の方はきづかなかったのだけど、「ホビット」の方では、エスガロスに竜のスマウグが襲って来たときに、バルドが多分兵隊さんたちに「Shoot!」と言っています。その後にひゅん、ひゅん、と弓矢の音がしています。
いま、たまたま聞いていたら、そう言っていました。
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☆ Yusagiさん

うちのオフィスにあるOED Advanced Learner's Dictionary (95年版)だと、fire の動詞のファーストリファレンスが to shoot with a gun or a bow at sb/sth; to shoot a bullet from a gun or an arrow from a bow となってます。うちのOEDペーパーバックはもっと単純化されて、to shoot with a gun, etc. となってました。使えん〜。
たぶん、その方が見たOEDは一番大きい奴だと思いますが、書いてあること統一してほしいですよね。
現代の用法でto fireを(矢を)放つ意味で使うことは正しいと云っちゃっていいと私は思います。でも、問題は、指輪の世界にそれが適しているかどうかですね。現実の歴史物でもないし、難しいよねえ…。

TTTの脚本のトランスクリプションで問題の箇所を見てみました。アラゴルンが最初にエルフ語で云うHado i philinn! の訳は "Fire!"になってますけども、次の時は、同じ Hado i philinn! Herio! が、"Hurl the arrows! Charge!"になってますな。Fotの冒頭で、エルロンドが同じ号令をエルフ語でかける時の定訳は Fire the arrows! みたいですが。(Hado philinn でぐぐると一番たくさん出て来る。)
あ、このページ面白いよ。
Languages in The Lord of the Rings Movie
http://www.elvish.org/gwaith/movie_news.htm

また、以下のページによると、トールキン至上主義者はむしろ、映画の中の石弓と火矢の使用を問題視しているそうです。両方とも原作には出てこないし、オークの石弓は原始的すぎる、森のエルフが火矢を使うのはおかしいと。また、トールキン自身がエルフの世界と中世とを混同することを注意深く避けていたという記述もあるのですが、論拠は分かりません。
http://www.xenite.org/faqs/lotr_movie/news_0000/173.html
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☆ ご隠居

辞書を引くのに疲れて(そうなんです、まだ文庫読んでないんです)電子辞書を購入したのでインストールされているCollins COBUILDで引いて見ましたがやはり弓を射る表現にも使うとありました。Shootにはもっと意図的に殺したり傷つけたりする時に使う表現みたいです。
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☆ yurikoさん

辞書は、言葉の意味は時間とともに、変わっていくものだから、新しい辞書が出版されるので、言葉の仕事をするなら、辞書は毎年買えと言った先生もいたけれど。
だから、たとえば火薬の武器が実用化されていなかった頃の、「うて!」にこだわる場合は古語辞典でなければいけないのではないでしょうか。映画は、現代語で話されているので、「ファイヤー!」でもよいと、脚本スタッフは考えたのではないでしょうか。
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☆ ご隠居

いつも使ってるサイトでちょっと調べてみたらこんなのが出たのでご参考まで。
www.yourdictionary.com/ahd/f/f0133600.html



2003年04月06日(日)
 言葉の感覚


今日『文藝春秋』の三月号を読んでいたら、林望氏が敬語について書いていた。
敬語は、話している相手、自分、話題になっている第三者の間の上下関係や、
TPOを瞬時に判断して使わなければならないので、
大人になってから身に付けようとしても身につかない。
敬語の使い方で、その人の育ちというものがわかってしまう。
敬語は使わなくても変だし、使いすぎても変。ちょうとよいバランスもまた重要である。
ただし、言葉は変化していくから以前は変だった言い方が市民権を得ることもある。
最近は、敬語を使えない親が子供を育てている場合も多く敬語をきちんと使える人間は減っている。
・・・子供を育てている母親として、大変耳が痛かった。
うちの家族構成は、おたくな母親(わたし)とやさしい父親ともっとやさしいおばあちゃんと
反抗期の中学生と、気の利く小学生。
末っ子同志の夫婦で、小さい頃から対外的交渉は親や姉たちがしてくれて、
のほほんと好きなことをしてきた。
今もご近所や親戚はおばあちゃんが応対してくれている。
だからウチには内と外の区別を感じる場面が少ない。
敬語なんてめったに使わない。
子供達がお客さんの前でかしこまってご挨拶する場面は
ほとんど無い。敬語なんか身につくわけがない。
このごろ、長女のものの言い方にこのままではまずいのでは
と思い始めたところだったのだ。
美しい日本語をどう教えたらいいのか?

グワイヒアさんのHPのコンテンツを読んでいて
字幕の言葉の変なところを、とても詳細に検証してあるのを読んで
映画を見ながら、違和感を感じていたのがどうしてか、わかった。
日本語として、この場面ではこういう言い方はしないだろうという感覚が
言葉の仕事をしている字幕製作者や翻訳者でさえ、
あいまいになってきているのかもしれない。
たまたまLOTRの映画に関わった人たちがそうだったのだろうか?
これだけの大作にそういう人を使うということ。
その仕事にチェックが入らないことも問題だが、
やはり全体として言語感覚がだんだんゆるくなってきているのかもしれない。

では、正しい言語感覚というのは、何なのか。
それはどこにあって、どういう風に受け継がれていくのか。

20世紀以降の急速な社会の変化、核家族化、情報化社会
そういう変化の中で、言葉も変わって来ているのだろう。
文化の変化、人間関係の変化、生活様式の変化。
家庭や学校での教育の変化。
言葉も一緒に変化していく。
これまで受け継がれてきたものが、受け継がれなくなってきたのかもしれない。
その中でできるだけ美しい日本語を残していくにはどうしたらいいのか?

目の前にいる子供達に何をしてやればいいのか・・・
具体的に自分の問題としてみると、悩みは深いのであった。

ロード・オブ・ザ・リング 〜 二つの塔 セリフの探求+字幕と吹き替え
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/caption/ttt/index.htm
The Wind in Middle Earth ミドルアースの風
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/index.htm


2003年04月05日(土)
 ニュージーランド観光局のHP


ニュージーランド観光局のHP
いや、力が入ってますね。
スクロールする地図にカール・アーバンの声がかぶります。
地図のところどころに、インタビューや写真や、ビデオがリンクしてあって
私はまだ全部は見ていませんが、かなり楽しめるかも。
ニュージーランドっていいところのようですね?

New Zealand Home of Middle-earth
http://www.newzealand.com/homeofmiddleearth/



2003年04月02日(水)
 ダインさんの『裏焼きされた「LOTR」』


PJ版LOTR3部作の解釈として、とてもおもしろい見方なのでご紹介。
鉄の足ダインさんの『裏焼きされた「LOTR」』です。

裏焼きされた「LOTR」
http://who.oops.jp/lotr/durin/pj_why-1.shtml
(HP TOP)黒がね連山Site-Iron Hills-
http://who.oops.jp/lotr/durin/


『二つの塔』の劇場版の予告ではガンダルフがアラゴルンに、
サウロンがアラゴルンがなるであろう存在を恐れていると言うセリフがありました。
「失われた(笑)ゴンドールの王を見つけたか」とサルマンが言うシーンもありましたね。
それらはSEE送りか、ROTK行きか?『二つの塔』には、直接でてこなかったけれども。
アラゴルンの王としての成長物語がPJの映画の中心にあることは明らかです。

そして、『二つの塔』の中には「最後の戦い」という言葉が何回もでてきました。
中つ国が、人間の時代を迎えるということは、他の種族の最後を意味しています。

しかし、この二つの流れがどこに着地するか?というのは
やはり『王の帰還』を見ないと何ともいえないかな。
果たして、三本の映画によって描かれるのは何か?
いろいろ考えるのも楽しい作業です。

ところで、ダインさんのサイトは、四月中ごろまでにTTTに関する原稿は
撤去されるとのこと。以後アップされる原稿と比較して楽しむためにも
ご一読をおすすめします。


2003年04月01日(火)
 <映画>『二つの塔』字幕(6回目)


今回は、自分の心の中でざわざわするものがあって、
心から映画を楽しむ事ができなかったかもしれません。
現実の何かになぞらえてはいけないと思いつつ、
あまりにもいろいろな連想をしてしまうので。
そして、どうしても本当の戦いの悲惨さを思わずにはいられませんでした。

意外なことですが、そういう気持ちで見ていたら一番おもしろかったのは
エントのアイゼンガルド襲撃でした。あのシーンはSEEではもっと
時間が長くなるそうですが、とても楽しみ。
重さを感じさせる動き、石を投げる時の動き、空の色と水の色とエントの造形。
けっこう手のかかったシーンです。

最初のスクリプトでは、戦うアルウェンがヘルムにやってくることになっていたそうだけれど
原作ファンの反発をおそれて、原作に近い形に修正されたという記事をみました。
修正の際に、いろいろつじつまが合わないことがでてきて、
そのへんが映画の編集のもたつきにつながっているのかなと思いました。
アラゴルンとエオウィンに関するカットの入れ方が、アラゴルンとアルウェンに
比べると、質量ともに上で、バランスがとれてないんだなあ。
それを補うための、回想シーンかな?と。



あと、小ネタの確認。
(ちょっと映画鑑賞に影響大なので、見たくない人は見ないでね)




グワイヒアさんのHPに書いてあったことだけれど、
これを聞いたら映画を見るたびに気になるだろうという箇所がいくつかあります。
王様の手!動いてました・・・動くはずないのにはっきりと。DVDで修正するかな?
あと、鎧が現れたり消えたりするカットも確認・・・・



このgifアニメはFREE GIF 1_pageさんからいただきました。