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2002年12月30日(月)

実家に帰ってきてから、毎日どこかに出かけている。
出不精のワタシが(実家に帰ると)。信じられないほどに。

昨日の夜はとっても不思議な時間を過ごした。
非常勤のハキイさんと。
年も離れているけれど、ワタシはハキイさんをとても素敵な人だと思っている。
趣味の写真の話や、詩の話なんかをした。

「どうして私に詩を見せてくれたの?」
ハキイさんは聞いてきた。

どうしてか、ワタシも良くわからない。
だけど、見てもらいたい、と思った。
ハキイさんに見てもらいたい。その気持ちだけだった。
何か意見をもらおうとか、アドバイスをもらおうとか
そんな気持ちは全くなくて。

ハキイさんは緊張していた。
ワタシも緊張していた。

だけど、同じ高校出身だという事がわかってから
ワタシはなぜか嬉しくなって
15才も離れているけれど、記念にプリクラを撮った。

ご飯を食べて話をして
とても不思議な関係の二人の時間
ワタシはとても好きだった。
また話がしたいと思った。




ワタシが選んだ道は間違っていたなんて思っていない。
乗り越えられなかったことは一度だってないはず。
間違えを見つけたらひとつひとつ問題解決していけばいい。

道はいくらでもある。
だからといって逃げ道ばかりを選んでいきたくない。


相変わらず眠る前は大好きな人を思い出してしまうし
かかってくる電話にも出られないでいる。
声を聞いたらワタシは傷つけてしまうコトバしか出て来ないような気がして
話す事や会う事がとても怖くなっている。
本当は声を聞きたい。会えるなら会いたい。
でも、話をしたから、会ったからといって2人に何か進展があるわけでもない。
ワタシはワタシを守りたいと思っていて
だからこれ以上誰かを傷つけたりなんてしたくないから。

電話には出ないつもりでいる。

引きずっているのは確かだけど
進まなくちゃ何もならないから。

ちょっとずつ進んでいければいい。
今はそう思う。


2002年12月28日(土)

大好きな人から電話がかかってきました。
ワタシはでることはしませんでした。
どういう思いでかけてきたのか、なんでかけたのか
ワタシには意味がわからなくて
声を聞いたら、絶対に今の状態を保っていられないと思ったから
鳴ったままの携帯をそのままポケットにしまった。

着信履歴は4件。1分ごとにかかってきていた。


バイクでお台場に行ったからか、風邪をひきました。
だけど、実家にいるのでたっぷり栄養をとって休養して
この休みにしっかり治さなくちゃ、と思いながらも
朝から母親の「お正月用の買い物ツアー」へ行きました。

名前の知らない野菜や、お花なんかを買って
車いっぱいに買い物をした。

車の中で、ワタシは話す事がいっぱいあって
ずっとしゃべりっぱなしだった。
一人暮らしのせいか、人と会うと必要以上に話してしまって
それはお店の店員さんだったり、電車で知らないおばさんが隣に居て
その人が「今日はいい天気ね」なんて独り言に対しても。
だけど、そんな自分が好きだったりもする。


恭子さんからメールが来た。
お昼前だった。
−教習終わったから暇なので、遊ばない?
家族で煮込みうどんを食べてから久しぶりに恭子さんに会った。

実習中に仲良くなった非常勤の女の子。
年下のワタシを「気を使わなくてもいい人。」と言って
とても可愛がってくれるワタシの大好きな人。

大好きな人とのことでも、いろいろ相談に乗ってもらっていて
逆にワタシも相談を受けたりして
施設の人と実習生の範囲を超えたお付き合いをしている。
ワタシは恭子さんが大好きだ、とすごく思った。

ワタシが落ち込んでいた時も
「ゆりは強くなるって決めたんじゃないの?」と
正直な気持ちをそのまんまぶつけてくれた。
悪いところは悪い、とちゃんと言ってくれた。

恭子さんはワタシのことをとても心配してくれていて
大好きな人と同じ職場、ということもあって
いろいろと話をしてくれた。
だけど、ワタシはもう大好きな人とは戻れないんだっていうことを伝えた。
知らなくてもいいことまで知ってしまったこと、それが今でもやっぱり
ココロの中でチクチクしていて辛いんだけど
恭子さんと一緒にいて話をしていると
そういうことに悩んでいるワタシがとても小さく見えて
「大きくなろう」「がんばろう」「前を向こう」
マイナス思考のワタシをどんどんプラス思考にしてくれる。

実家に帰ってきているときか
ボランティアに行った時にしか会えないから
神奈川にいる今、たくさん会って話をして
いっぱい前向きになって東京に帰ろうと思った。


昔バイトしていたファッションビルの携帯売り場に行くと
小学校の時の友達がいた。
「ゆりちゃん?!」
「みかこー!なにしてんの?!」
「仕事だよ!久しぶりー!」
何十年も会っていなかったのにワタシに気付いてくれた。
とても嬉しかった。
恭子さんと一緒にはしゃいで笑った。

みかこは携帯にスプレーで絵を描いたり
シールを貼ってデザインをする仕事をしていた。
携帯の片面だけで2500円のシール。
出し渋りのワタシにはやってみたくても…という気持ちでいるから
いつも素通りしていた。

みかこがお店に内緒でやってあげるよ、と言ってくれたので
片面だけ、ミニーのシールを貼ってもらう事にした。
ついでにアンテナも。

元々シルバーピンクの携帯だったから
ピンクのミニーのシールはとてもかわいかった。
シールとは思えないほど、綺麗に貼られたそれは
ワタシの気持ちまで一新させてくれるような気がした。



お父さんと蜜柑を食べながらテレビを見た。
おばあちゃんは相変わらず寝るのが早くて
お母さんは年賀状の印刷をがんばっていた。
お姉ちゃんは年末に旦那と帰ってくる。
今度こそ「お兄ちゃん」と呼べたらな。
まだまだ照れる。「兄貴」なんて呼べたら最高だけど。

家族といると嫌なこともどっかへ飛んでいってしまう。
プラスの気持ちをいっぱい吸収して
どれだけワタシは前向きになって東京へ帰れるんだろう。


2002年12月27日(金)

12月26日(木)

思いつくことは、それしかなかった。
ワタシはそうするしか出来なかった。


ワタシは遠まわしにでも、イケナイことをわかって欲しかった。
大好きな人に悪いところを指摘したことは何度かあった。
でも、それは直接言ってきた。
今はもう直接言えなくて…
だったら言わなければいいのに
ワタシは我慢出来なかった。
遠まわしに伝える事しか出来なかった。

第3者を伝って伝えるのは卑怯だし弱虫なんだ。
ワタシはそういう人間だったんだ。

だけど、ワタシはそれを止めることは出来なかったし
止めようとも思わなかった。
第3者からでも伝わるなら、反省して欲しかった。

仕事とプライベートを区別できない人に
今の仕事をしてほしくないし
黙ってろなんて言うのはおかしいと思ったから。


もう大好きな人とは、どんな事があっても
奇跡が起こらない限り元に戻る事はないと確信。
ワタシがそうしたこと。後悔はしない。





5日ぶりのバイト。
かなり久しぶりで、新しい洋服もたくさん入荷されていた。
もう春物。かわいいチュニックなんかも入荷。
水玉のカットソーがかわいかった。「欲しい」と連呼。
今年の春は水玉が流行るのか、わからないけれど
春物の洋服は、なにかと水玉が多かった。
とても可愛らしい水色の水玉。
肌触りのいい素材のカットソーに薄い色の水玉。
たたみ直しながら、気分は春だった。

チュニックは大きな花柄や小花柄。
だけど、どれも原色に近い色で、白い生地にとても映えていた。


23時に終わるはずが40分もオーバー。
かなり疲れて外に出ていた重機を片付ける。
今日はめずらしく社員のモモさんが遅番で店長も合わせて3人もいたから
片付けもあっという間だった。

シフト表に今日の分を書き加えていたら
店長からクリスマスプレゼントを頂いた。
かわいいサンタが描いてある小さい紙袋を渡された。
「やったね!ユリ!サンタさんが来たよ!」
「わぁーなんだろう。後で開けようかな。あ、やっぱ今開けよう」
家に帰るまで我慢しようと思ったけど
プレゼントに弱いワタシはその場であけた。
シールを丁寧にはがして中を覗く。
中には小さな黒い巾着。

アクセサリーだ、と一目でわかった。
欲しがってた指輪かな?なんだろう?
ワクワクしながら巾着の紐をほどいたら
そこには前々からワタシが目をつけていたハートのブレスレットが入っていた。
感激。涙が出てきた。
嬉しくっていっぱいはしゃいだ。飛んだり走ったりした。
体全身で嬉しさを表現した。
「店長!これ、ワタシが欲しがってたの知ってたんですか?!」
「ほしかったやつなの?ならよかった」
「モモさーん。どうしよう。ワタシすごく嬉しいよぉ」

思ってもいなかったクリスマスプレゼント。
店長大好き。と何度も言った。
値段が少し高かったから、バイト代を貯めて買おうと思っていたのに
こんなに早く手に入るなんて。
手元がいつも寂しいワタシに店長が選んでくれたプレゼント。
大切にしよう。

そして、明日からしばらく実家に帰ります。
更新は日記だけになります。
トップの日付の更新は出来ないので、日記のみの更新です。



2002年12月26日(木)

12月25日。
夜眠る前や、朝目が覚めたとき
一番最初に頭に浮かんでくる事は大好きな人のことだった。
もう会えないのだ、と頭では理解していても
それがココロと繋がっていなくて、「もしかしたら」なんてことを
どこかで期待して、頭の中で「会えるわけないよ」と呟いて
胸が痛くなる。
思い出すのは楽しい時間で、その過ぎた時間の中に今のワタシの存在を重ね合わせる。
少しの喜びの後に訪れるのは絶望に似た気持ち。
孤独感は感じない。と言ったらそれは嘘になる。
大好きな人を手放したのはワタシ。
それなのに、もう一度手をつかみたくてしかたない。

会いたい。それだけしか今は考えられなくて
どれくらい謝ったら戻って来てくれるのかとか
どれくらい今の気持ちを伝えたら戻って来てくれるのかとか
そんなことばかり考えて1日が過ぎていく。

前を見なくちゃいけない。
男なんて星の数ほどいるんだ。そうなんだ。
自分が無理をしなくても一緒に歩いていける人は
これからたくさん出会うんだから。
今よりもっと辛いことが待っていて
だけど今までよりも嬉しいこともこれから先にちゃんと用意されている。

だけど、今は大好きな人にもう一度だけ触れたい。
「もう一度」だけ、と切に願う。


夜10時。
「ハッピーニューイヤン」なんていうふざけたメールが届いた。
−それを言うならメリークリスマスでしょう。
−いかがお過ごしで?
−昨日は友達と呑んで、今日は家にいるよ。
−ちょいと呑む?
−お金ないからいいや。ごめんね。
−バイクでお台場なんか行く?
−あーいいねぇ*

友達のバイクに乗るのは久しぶりだった。
うかつにもワタシは手袋もマフラーもしないで後ろに乗った。

全身で風を浴びることはなかったにしても
ギュっとつかんだ手に冷たい風が痛いほどぶつかってきて
かじかむを超えて痛かった。

風が痛いほど顔に当たってメットからはみ出した髪の毛が
顔にバシバシ当たって寒くて涙が出た。
バイクの後ろに乗って風を受けながら、こんな風にしてこのまま忘れられたら、なんて考えていた。

レインボーブリッヂと東京タワーが見える場所まで行って
お笑いのネタを見せてもらっていっぱい笑った。
何も知らない友達は「どうしたの?暗くない?」と聞いてきた。
ふいに聞かれてワタシは我慢できなくて…泣いてしまった。
「ごめん。1分だけ。待ってて。すぐ笑顔になれるから」
「無理しなくていいよ」
黙って隣りに座ってくれていた。

気を紛らわせてくれる友達はいっぱいいるのだけれど
大好きな人とどうしても重ね合わせてしまう。
とても失礼なことなのだけれど、頭の中は今もあの時から進んでいなくて
あの時のままで止まったままで、どうしたら進むのかさえもわからない。

2時間ぐらいフラフラと歩き回って
すぐに帰ってきた。
「何があったかわからないけど、私ならいつでも話し聞くからね」
「ありがと。ネタ見せがんばってね」

部屋に戻って煙草を一本吸った。
海での出来事を思い出してしまった。

今のワタシの頭の中は
大好きな人が側にいてくれた時以上に大好きな人でいっぱいになっている。

こんな風になっていることさえ知らずにいる大好きな人に
今とても会いたくて、だけど、早く前に進みたくて。

知らなくてもいい過去を知ってしまってとても辛かったのだけれど
それでもいいなんて思っていたのだけれど
待てると思っていたし頑張れると思っていたのだけれど
結局、何も出来なかった。
ワタシなりにやってみたけれど、何一つ出来た事は無かった。
その事実を受け止めているけれど、まだどこかで期待してしまっている。
「もしかしたら」をどこかで信じてしまっている。

強くなんてなれなかった。
そこには強がりしかなかった。
諦めちゃうまえにまだやれる事があるんじゃないかって
やっぱり考えてしまう。

サンタさん。ワタシを大好きな人の所へ連れて行ってください。


2002年12月24日(火)

友達と7時から呑み会。
電話が来たのは夕方の3時だった。
「おーい。今日暇?」
「おはよう・・今起きた」
「何やってるん?!今日さ呑みだから。来いな」
「はーい」

6時までもう一眠りをして支度をして出かけた。
駅前で待っているように、とメールが入って
ワタシは寒い中、駅前で道行く人たちを眺めていた。

7時を過ぎても友達らしき人は誰も来なくて
電話をかけようとした瞬間だった。
本当にボタンを押そうとした瞬間。
電話が鳴った。

見覚えのある番号。大好きな人からだった。
「もしもし?」
「おう。」
ワタシは応援された。
大好きな人に見てもらいたくて頑張っていたけれど
それは決して自分のためにならないことだ。
だからワタシは自分の為に頑張るんだ、と伝えた。
大好きな人は「俺も頑張る」とだけ言った。
「またな。あ、またなは言っちゃいけねぇんだよな。」
「うん。」
「じゃぁ」
「うん」
すぐに電話を切った。もうかかってくることもない電話。
もうかけることのない電話。

バイバイを言いそうになってた。
でも、それを聞いたら泣いてしまいそうなワタシがいて
バイバイも言わず、「うん」とだけ言ってすぐに切った。
きっと大好きな人は「バイバイ」と言おうとしたんだと思う。
だけど聞かなかったし言わなかった。

電話をパタンと閉じて、溜息をひとつついた。
もう一度開いた。
電話帳から友達の名前を探して電話をかけた。

だけど、留守電になってしまった。
「なんなんだよ?!」と独り言を言ったら
駅の反対側からサンタの格好をした人が歩いてきた。
「あー、いつもの奴ね。最近多いよなぁ。サンタさん。」
そう思っていたら、サンタの格好をした人は6人もいた。

だんだんワタシの方に近づいてくる。
よく見ると心友といつもの仲間だった。

「メリークリスマス!元気の無いゆりちゃんにプレゼント!」
あっけにとられたのは言うまでもない。
信じられなかった。
こんな事本当にあるのかって、ドッキリなんじゃないのかって。

友達の電話にもろくに返事もせず、メールも返していなかった。
何かを悟った友達が呑み会をひらいてくれたのだった。
呑み屋へ続く道のり、少し泣いた事は誰にも見られてなかったはず。



近くの呑み屋でサンタの洋服を脱いでいる友達に
「それどこで買ったの?」
「ドンキー」
「6着も?」
「6着も」
「なんでまた?」
「仲間でしょう!」

酔っ払いのおじさんやカップルなんて気にしていられなかった。
ワタシは涙が止まらなかった。
大好きな人の声が頭から離れなかった。
だけど、みんながワタシのことを思ってくれていることのほうが
何十倍も嬉しくて、悲しい涙が嬉しい涙に変ってた。

「こんなこと信じられない」
ワタシはそれしか言うことが出来なかった。

隣りに座った心友は何も聞かなかった。
周りの友達も何も聞かなかった。
「今夜はゆりのため。そんでもって彼女彼氏のいない俺らのため」
何度もそう言うだけだった。


2時間コースの呑み会でワタシは上手く笑えなかった。
やっぱりまだ大好きな人の笑顔が頭の中に浮かんできて
たまにボケッとしてしまう時があった。

さっきの電話の声。
どうして電話をくれたのか。
ワタシが上手く変っていけるように応援してくれた。
俺も頑張ると言った。
頑張ってるとも言った。
ワタシは何も頑張れていなくて
これからも上手く頑張れないかもしれない。

そんなことばかり考えていた。

心友には見抜かれていた。
「おーい、なんだよ?カップルばっかりで嫌なのか?」
「ごめん。違うよ。ワタシやっぱりまだ…」
「わかってるよ。わかってるけど、今夜はみんながひらいた呑み会なんだ。
 俺が声をかけたわけじゃない。」
「うん。」

悪い事をしたな、と反省をして
うちで呑みなおすことにした。

みんな酔いつぶれて眠っている。
ワタシはみんなのおかげで少し元気になれたのかもしれない。

明日からはほんの少し前を向いて歩いていかなくちゃ。


2002年12月23日(月)

「またな」のコトバが朝から頭の中をかけめぐって
悔しいことに涙が出てきてしまった。
ワタシの中で大好きな人は、まだ大好きな人で
会いたいと思う人だった。

本当なら今日は会っていたはずだった。
そんなことを思い出して、また切なくなった。

会えないとわかってしまってから
本当は待てたんじゃないか、本当は頑張れたんじゃないかとか
そんなことばかり考えてしまった。


鳴るはずもない携帯を何度も開いては閉じたりしていた。
電話帳の番号とアドレスは昨日、削除した。
だけど、番号もアドレスも覚えてしまっているのに気がついた。
アドレスを打って、メールを書いた。
送信ボタンを押せばメールは届く。

届いたところで何になるの?
ワタシは待てなかった人なのに。

未送信メールさえも削除できないワタシは弱虫だった。

ワタシはワタシの考えでしか接する事が出来なくて
大好きな人を中心に生活をしてしまっていたけれど
なに一つ大好きな人を中心に恋愛をすることが出来なかった。

中途半端な関係でいることも我慢できなくて
色んなことを待つことに苦痛を感じていた。
それが間違いの無い事実。
きちんと受け止めなくちゃいけないんだけれど。


大好きな人が使うはずだった色違いの歯ブラシは
一回も使われること無く、ケースから取り出すことも無く
ホコリをかぶったまま。
夕食の時に呑んでいたお酒もそのまんま。
捨てる事もできずに、まだ部屋の中にある。

なんにも前に進んでいない気がした。


2002年12月22日(日)

3連休、バイトはとりあえず休みをもらっていて
何もすることがないんだけれど
コタツに入ってテレビを見たりPCをしたりして過ごした。

ワタシは待っていることが出来ずにメールを入れた。

大好きな人はワタシだけを見てくれる人ではなかった。


大丈夫。
がんばれるよ。

ワタシはそれが出来なかった。

ワタシは何も出来なかった。
短時間で変ることも、長い時間をかけて待つことも。

苦しいことは出来るだけ乗り越えていこうと、乗り越えていけると思ってた。
大好きな人がいるのなら、きっと出来ると思っていた。
だけど、今までのワタシの考えを全て覆してまでも
大好きな人とは一緒にいることは出来なかった。

待てる人と一緒になってください。
それしか言えなかった。

1人になるのが寂しい人なんだなと思った。
だけど、それを一緒に乗り越えていくのはワタシには出来なかった。
いろんな矛盾を知って
知りたくない過去も知った。
知ったからではない。
知る前からワタシは無理をしていたんだとわかった。

取り乱して泣いたりしたけど
ワタシは前へ進まなくちゃいけない。

待つことも大事だと思ったけど
ワタシには1年も2年も待つほどの辛抱強さは
残念なことに持ち合わせていなかった。

大好きな人の理想の人になること。
それはとてもタノシイコトかもしれない。
だけど、理想の人になったところで
自分自身に何か得るものがあるのだろうか。
大好きな人の為になっても、自分の為にならない。

お互いに向上できないなら一緒にいる意味はないよ。
そう言ってくれた友達の意味が
やっとすんなりと飲み込めるような気がした。


ワタシは何も出来なかった。
がんばることの限界を超えたら
待つことも、じっと我慢することも
一緒にいることさえ出来ないんだ、ということしかわからなかった。


2002年12月21日(土)

金曜日に実習先だった施設へ歌を歌いにボランティアへ行った。
ギターを持って朝から。
みんなワタシのことを覚えていてくれて
職員さんも大歓迎をしてくれて、歌っている所をビデオに撮られた。
それはそれで恥ずかしかったのだけれど
音楽が大好きな利用者を楽しませる事が出来て本当に良かったと思った。


大好きな人にも会ったのだけれど
仕事中はもっぱら目を合わさないように、と実習中から決めていたので
本当に目も合わせる事もなく、綺麗にすれ違う事が出来た。
苗字で呼ばれて変なドキドキがあった。
ワタシは下の名前で呼ばないように気を使っていたけれど
名前を呼ぶ機会なんてなくて、なんだかがっかりした。

非常勤の女の人と写真の話や詩の話なんかをしていて
気がついたら6時近くになっていた。

仲良しになった市川さんと呑みに行って、海に行って
そのまま遊んですごした。
重いギターを持って海まで歩いて、すごく疲れたけれど
そこで話したことは絶対に忘れられない。忘れたくない。
海はワタシたちを優しく迎えてくれたから、きっとそういう話が出来たんだ。

ぼっさぼさの頭でもパーマがかかっているから
風が吹いたって何も気にならなかった。
「らくちんー☆」
「ちくしょうめ。私はどうせ長いさ!」
海からの帰り道、強い風が吹いた。



ワタシはがまんしていたんだなぁと今更になって気がついて
客観的に見ることがようやくできた。
福祉をなめてるんじゃぁないよ!と本気で言いたくなった。
それは、大好きな人にたいしてだった。

がまんというのは、仕事に対してもそうだったのだけれど
今のこのままの関係をワタシは続けていけるような勇気は持っていなかった。
持っていないのなら、これから作ればいいのかもしれない。
だけど大好きな人のやっていることを
ワタシはどうしても「それでもいいの」とは思えなかった。
メールも電話もいらない。
ワタシが欲しいのは大好きな人の気持ちだけ。
手を離してしまおうと。
もうワタシはワタシを犠牲にすることはしたくないと。
自分勝手かもしれないけれど
ワタシはやっぱりワタシを守りたかった。

大好きな人が「もういい」と言うなら
ワタシはそこできっと諦めがつく。
もういい。それだけの存在だったのだから。


2002年12月17日(火)

洗濯機を空けた瞬間、固まった。
「何これ。」

脱水されたバスタオルに白いものがいっぱいついていた。
恐る恐るタオルを取り出した。

どうやったら洗濯物と一緒に葉書を混ぜる事が出来るんだろう?
自分のバカさに呆れた。

多分、何かのお知らせの葉書だったと思う。
洗濯物と一緒に洗濯機の中に入れてしまったと思われ
洗濯機の中で一緒に洗われてしまった。

もう一度すすぎだけをして、脱水をかけた。
浮いてくる溶けた紙切れをいっぱいすくったけど
これでもか!っていうほどたくさん紙切れは浮いてきて
もう駄目だ、と諦める事にして
そのまま干した。

乾いたらまた洗濯しなおそう。
あぁーあ。なんでこんなことしちゃうんだろう。

小さい頃、ポケットに入れっぱなしのティッシュをそのまま洗濯されて
お母さんに怒られた事を思い出した。
その時は「また洗えばいいのに」って思っていたけど
そんな簡単なことじゃないんだって。

太陽の光をいっぱい浴びて干されている洗濯物は
呆れるぐらい汚い物で、外に1時間だけ干して部屋の中へ入れた。


新しい美容院へパーマをかけに行った。
なかなかのフワフワパーマでお気に入りになった。
これから朝の支度が少しめんどうになるけど
やっぱりパーマは好きだなと実感。
大好きな人に「パーマをかけたよ」とメールしたけど
返信がなくて、きっとあんまり興味がないんだろうなぁと。
ほんの少し悔しかった。

店長には「いいねぇ」と言われたけど
一番最初にそのコトバを聞きたかったのは
店長ではなかった。大好きな人だった。
上手く行かないなぁ。
だけど、単純なワタシはその店長のコトバを素直に嬉しいと感じることが出来たので
きちんと受け止めよう。

Sweet Camelの新作デニムジーンズを買った。
ブーツカットで裾に少しスリットが入っているもの。
履いてみるとそのスリットが靴に斜めにかぶるので足長効果あり!
これはかなりいい買い物をしたなぁって嬉しくなった。
残りのお金でシルバーの指輪を買おうと思っていた。
わりと安い値段の指輪を見つけていて、前から目をつけていたもの。
だけど、ワタシのお財布の中は空っぽに近かったので
「指輪は・・・諦めます」と店長に言った。
「いいよ。がんばってるからあげるよ」と!
思いがけないコトバに「絶対はずさない!」といいました。
今、右の薬指にはまっています。
お気に入りの指輪を手に入れて、かなりウキウキしています。


2002年12月16日(月)

話中の時のツーツーという音が嫌い。
だけど、諦めきれずに、声が聞きたい欲望のために
ワタシは何度もボタンを押した。
ツーツー。ツーツー。
ワタシにはその音しか聞こえなかった。

だけど、大好きな人の携帯は鳴っていた。
こんなことってありえるのかな?

「10回くらい鳴ってたよ」
そんなにかけてないのにな。
でも、鳴っていたことは確かだったらしい。

特に用事はなかった。
ただ、声を聞きたかっただけ。夕方の18時。

「後で、あた連絡するよ」
そのコトバを信じて今25時。
連絡はなかった。眠ってしまったのかな。

ワタシは平気だった。
それが当たり前のようになってしまったから。
本当はこんなことで当たり前になりたくなかった。
だけど、時間がそういうワタシを作り上げてしまった。
ワタシはそのワタシを受け入れていくしかない。
拒んだってどうしようもない。
気がついてしまった。ワタシはそれに慣れてしまった。


ワタシはひとりぼっち、という感覚が敏感だ。
独りぼっち。昔から慣れていた。
それが普通なんだ、と思っていた。
周りにいる人たちみんなこういう感情をもって生きているんだと思っていた。
だけど、どうだろう?
実際はそんなことはなかった。
独りぼっちだけど、1人じゃない。
ワタシにはその違いがずっとわからなかった。


最近はその違いを少しずつわかるようになってきて
回避する方法もわかるようになってきた。

でも、大好きな人に会いたいと思ったり
もっと触れていたいと思ったりする感情の回避の仕方はわからないでいる。

がまんするしかないんだろうな。

今はそれしかわからない。


がまんしていれば、いつか叶うのだろう。
そんな夢のようなことしか思いつかないでいる。

今の1歩1歩を誉めながら、でももう少し進みたい。



バイトは休みだったけど忘年会があるということで顔を出してきた。
バイトを2時間くらいして、その後店長の車でちょっと離れた
少しこじんまりしたお店へ行った。
笑いすぎてほっぺたが痛くなるくらいだった。
変なところで笑って、ワタシの印象は一気に壊れていった。
だけど、それはいい意味であったと思う。

笑いながらふと携帯が気になった。
メールは着ていなかった。

こんな楽しい雰囲気でも
大好きな人からの連絡を待ってしまうワタシを少し嫌いになった。

もっと集中したい。
タノシイコトに集中したい。
大好きな人といる時間以外の楽しい時間にもっと集中したい。

どうしてこんなに大好きな人中心になってしまうんだろう。
そんなワタシに少しイライラを覚えた。




伝えたいコトバはいっぱいある。
なのにどうしてだろう。
声を聞くだけで伝えたい事はなにも出てこなくなってしまう。
声を聞くだけで何もかも言わなくても良くなってしまう。
不思議なパワーだなぁと思った。

もっと伝えたい事があったのに。
いつも「じゃぁな」の後に「あのね」を付け加える。
それは、伝えたい事を伝えようとする意味と
もう切ってしまうの?という思いのふたつがある。
後者の方がいつも強いのだけれど
ただ単にワタシはもっと2人の時間を繋がっているモノにしたがった。
それだけだった。


友達のうちで1時間昼寝をした。
沈黙でも気を使わない仲でいられることにとても喜びを感じた。
会話をしなくても、一緒にいる空間に満足してしまう。
友達はそういう時間をワタシに与えてくれるとても大切な人だ。
そんなに多くない。
それが逆にいいんだろうなぁと思った。


見下ろしていて欲しい。
その時だけは。
同じ視線になることが出来ないときは
ワタシのことは見下ろしていて欲しい。
かたつむりみたいに這っていって。ワタシは溶けてしまうから。
その時だけは見下ろされても嫌じゃないと思う。
ワタシはおかしいのだろうなぁと思った。

大好きな人の前だとワタシはとっても変な人になってしまうんだろうな。
きっとそれが本当のワタシなのかもしれない。



2002年12月14日(土)

ディズニーリゾートのホテルの窓から
家の近くの大きな観覧車が遠くに見えた。
「このまま家に帰れるのになぁ。」
「また神奈川に戻って東京の家に帰るんだもんな」

夜、2人部屋だった大好きな人の部屋へ呼ばれた。
ワタシの部屋の職員は眠っていた。
静かにルームキーを探してそっと部屋を出た。

812号室までの足取りはとっても軽やかだった。

チャイムは鳴らさずトントンと2回ノックをした。
大好きな人は少し眠そうな顔をしていたけれど
笑顔を見せて部屋の中へ入れてくれた。

眠っている人がいるから洗面台の前で座って話をした。
「今日疲れただろ?」
「平気だよ。車椅子押すのも慣れたしね。」
眠かったけれど、大好きな人と話すのは久しぶりだった。
ワタシは嬉しかった。
「がんばれよ。」
「がんばっているよ。大丈夫。」
「いろいろ考えたよ。俺なりにね。」
「うん。ごめんね。」
ワタシの口癖は「ごめんね」だと気がついた。
謝る場面じゃないのに、つい「ごめんね」のコトバが出てきてしまう。

薄暗い灯りはまるでロウソクの灯りのようで、とっても綺麗だった。
深夜2時をまわった。
大きな欠伸を2人で同時にして笑った。
「ふふふ。一緒だった。」
「眠いや」

次の日は7時30に起きる予定だったから
その夜3時には部屋を出て、ワタシも部屋に戻りすぐに眠ろうと思った。
だけど、なかなか寝付けなかった。
1日中車椅子を押してディズニーシーの中を歩き回った。
疲れのピークを超えて体が少しおかしくなっていた。


これからまた会えなくなるだろうな、と思ったら
少し寂しくなった。
本当はずっと神奈川にいればいい。冬休みになったわけだから。
だけど、そうもいかない現実にちょっと納得がいかないけれど
がんばらなくちゃ。

会えない方がある意味いいんだよ。
そんなことを聞いたことがあった。
だけど、せめて同じ県に住んでいたら少しは気が楽なのにな。
現実を受け止めて、それと一緒に歩いていくのは大変だけれど
がんばっているワタシは大好きじゃないけど嫌いでもない。
だからがんばっていけるのかもしれない。
大好きになったらきっとがんばるのをやめてしまいそうだから。
このぐらいが丁度いいのかもしれない。

今までいくつもの交差点があった。
それはいつも青ではなかった。
これからも、いつも青とか限らない。
赤から青に変るまでたくさん時間がかかるけど
かならず青になる時はくる。
だからワタシは青になることを信じてがんばっていこうと思った。

赤信号で飛び出して苦しかったことを忘れなければ
もう絶対に赤信号で飛び出すことはしないから。



2002年12月10日(火)

寒気がしたと思ったら、大きなくしゃみを3回連続でした。
風邪をひいてしまった。
学校で「今日すごく寒くない?」とタエコに言った。
「そう?昨日よりは、寒くないと思うよ。寒いの?」
「すごい寒い。寒がりだからかなぁ?」
「そうじゃない?」
その時はただの寒がりだと思っていた。だから、気にしなかった。

お昼休みを過ぎたあたりで、この寒さは尋常じゃない!と訴えた。
くしゃみが止まらなくて、寒気は増すばかりだった。
「風邪かも・・・」
「みたいだね。上着貸すよ。膝にかけておきな」
タエコから上着を借りて、K君からマフラーを借りて
3限目の授業は眠って過ごした。



朝から電話が鳴った。大好きな人からだった。
出ていいのか、少しためらったけど
ココロの中で「声を聞きたい」ワタシがいて、電話にでた。
「もしもし?」
「おはよ。」
「おはよう。どうしたの?」
「いや、とりあえず、連絡を、と思ってな。」
「ありがとう。」
嬉しかったけど、モヤモヤしたものは消えなかった。
「ちゃんと学校行ってるのか?」
「行ってるよ。」
「バイトは?」
「今日もバイトだよ。」

なんだか会話、というより、質問と回答。その繰り返しのようだった。

電話を切った後、妙にスッキリしていた。
さっきまでのモヤモヤは無くなっていた。
不思議。やっぱり大好きな人の声のパワーはものすごい影響力だと実感した。


「がんばる」ことの意味がほんの少し見えてきたような気がした。


今、自分で出来ることや、やれるようになったことが増えてきて
自分のことが少し好きになった。
この先、また弱くなったり、1人で立てなくなってしまうかもしれないけれど
その時はきっとがんばれるんじゃないかって、少し期待してる。

その時は出来れば来て欲しくないのだけれど
万が一、訪れてしまったら。
だけど大丈夫。そんな気がした。



明後日、ボランティアとはいえ、大好きな人と旅行へ行ける。
会話は出来ないと思っている。
職員は何かと忙しいのは、もうわかっているから。
話が出来ても、きっとワタシは上手くしゃべれないと思う。
社交辞令のような、そんな会話しかする事は出来ないだろうけれど
大丈夫。ワタシは大好きな人と旅行へ行きたいが為にボランティア参加するわけじゃないんだから。

そこら辺の気持ちの持ちようはキチンとしておかないと。


鼻をかみすぎて、鼻の下が少し赤くなってヒリヒリする。
オロナインを塗ったのだけれど、いまいち。
薬を塗ってしみるぐらいのほうが、効き目あるって思ってしまうから
オロナインは霜焼けようにしよう。
鼻の下はメンソレータムのクリームを塗ってスースーさせておこう。

霜焼けの原因。
雪の降った日に手袋をしていかなかったから。
洋服屋のバイトで繊維に擦れるから。
手入れをちゃんとしていないから。
風邪の原因。
髪の毛を乾かさずに眠っていたから。
毛布をかけないで掛け布団一枚で眠っているから。
不摂生と偏食をしているから。

生活を改善しなくちゃ。




2002年12月09日(月)

とてもとても寒い朝だった。

サクサクの雪とそうでない雪の間を
つま先立ちでゆっくりと滑らないように歩いた。
10分で学校へ着くはずだったのに
20分もかかってしまって
スニーカーはびっしょりと濡れて、その中の靴下までびっしょりだった。
足の指が凍ってしまうんじゃないか、と思う程冷たくなっていた。

教室にいても足だけが冷たくて、授業に集中なんてしていられなかった。
携帯をいじって、授業は聞かなかった。

1限目の途中、ものすごい吹雪のように雪が降っていて
それと同じくらい、ワタシのココロの中も吹雪いていた。

気が重く、いまいちすっきりしない頭。
寒いからじゃない、眠いからじゃない、それははっきりとわかる。
大好きな人とこれからどうしていけばいいのか。
そればっかりを考えていたからだ。

「まずは自分をがんばる」
頑張っていても、どのくらい頑張っているかとか
どのくらい前進しているか、とか
そういうの、連絡をとらないとわからない。
だけどワタシは送信ボタンを押さないと決めた。
大好きな人から連絡が来ない限り、ワタシは押さないと決めた。
それなのに、メールを作っては削除、の繰り返し。

溶けて消えてしまいたい。
それくらい寂しかった。

−ちゃんと学校行ってるのか?今でもね、頑張って欲しいって思っているよ。
 まずは自分からな。
−ちゃんと学校来ているよ。今日はバイトもあるし、本の制作もする予定です。

なぜか丁寧語になってしまったメール。
ワタシが送ったのはそのメールとあと2通。
返事は着たけれど、どうもしっくりこない。
どこか他人行儀。そんな感じがした。


バイトの帰り道、カレーパンを買って帰った。
お風呂に入ってからそれを食べて、携帯を見て
ふっと、何をしよう?と考えた。
いつもなら考える暇もなくメールを送っていたから
それをしない日は何をしていたっけ? 思い出せなかった。

ワタシの中で大好きな人の存在は思っていた以上に大きくて
思っていたよりも遥かに大事な存在だったんだ、と気がついた。

気がついた、ではない。
わかっていたけど、気がつかないふりをしていただけだった。
気がついてしまったら、中途半端なままでいられなかったから。

あの暖かい腕の中に顔をうずめられる日は一体いつだろう。

ワタシなりに、前進してがんばってその日を待っていたいと
今までにないくらいの気持ちでいます。


寒すぎて霜焼けになってしまった。
バイトで繊維に擦られるから、余計にひどくなる。
オロナインを塗って明日は学校にも持っていこう。
そうすれば少しは早く治るはず。


2002年12月08日(日)

バイトの帰り道、社員のモモさんと歩いて帰った。
家が近いことを初めて知った。

お店のオープン4周年記念のパーティーをどうしようか、とか
忘年会はいつにしようか、とか新年会やる?とか
そういう話を楽しくしながら歩いた。

雨が降っていて、外は想像以上に寒かった。

ワタシもモモさんも鼻の頭が赤かった。
煙草を吸いながらゆっくり歩いた。
時折、雨の雫が傘の外から入ってきて、それが手にあたり冷たかった。







昨日の夜、待てずに電話をかけた。
いっぱい泣いた。
「『でも』って言わない事。まずは自分を頑張ること」
「うん。」
「がんばれよ。」

この先どうなっていくのか、どうしていくのか
そんな話はしなかった。

涙が出てきた。
ワタシは大好きな人の一番になりたがった。
大好きな人が想う人、それはワタシであってほしかった。

「もう会わないんだから、ワタシが頑張ってるとかわからないよ」
「会わないなんて、誰が言った?」

「会わない」そう言わなかったけど
きっと会うことはないような気がする。


たくさんのありがとうを伝えたいと強く思う。


そして、ワタシはこれから「体験」を「経験」に出来るように
時間はかかってもいい。着実にこなしていこう。


大好きな人は頭から離れない。
お別れをしたわけでもないし、そういうコトバを言ったわけでもない。
だけど、なんとなく伝わる。
もう連絡もしないことや会わないこと。
大好きな人のことだから、やっぱりわかってしまう。

もっと時間をかければよかったのかな。


期間を置く、ということなのかもしれない。
だけど、ワタシはこの次に連絡がくるまで待てない。

実際、今朝からメールを入れた。
返事は来なかったけれど、待っていたわけでもない。
バイトが終わってから、寝てるだろうか、わからないから電話をかけた。
だけど、電話は無残にも留守電になってしまった。
寝ているのかもしれないけど、故意的だったのかもしれない。それはわからない。


丸1日連絡を取り合わなかった。
一方的にワタシが送信ボタンを押しただけ。
返事を待っていたわけじゃないから、何も辛いことはなかった。
だけど、バイトの休憩の合間にカバンから携帯をだして
メールの確認をしたとき、受信メールが1件もなかったとき。
あっても、大好きな人からじゃなかったとき。
少しだけ辛いと感じた。でも、思っていたほどじゃなかった。
店長やK君が笑ってくれていたから。



わかっているのは、明日からワタシは送信ボタンを押さないということ。
それだけ。







2002年12月07日(土)

朝10時、小雨が降っていた。
吐く息が白くておもしろくて、なんだか楽しかった。
ピンッと張りつめた空気が好きだと思った。

学校に早く行った。
試験だから、じゃない。
部屋にいたくなかったから。
暖房で生暖かくなったあの部屋の空気は
ワタシにはとても重たくて、とても息苦しかった。


試験が終わり、タエコの自転車に二人乗りをして
駅まで乗せていってもらった。
TSUTAYAで借りたDVDを返却ボックスへ入れて
2階のビデオとDVDコーナーへ行った。
「リリィシュシュのすべて」を借りて歩いて家へ戻った。

CDも借りようと思ったけど
目に付く物があまりなかったので、今日はやめることにした。


コンビニでサンドウィッチをカフェオレとチョコエッグを買って
家に帰って朝少し見ていた「王様のブランチ」の続きを見ながら
買ってきたチョコエッグを開けた。
なかなか出なかったベルが出て嬉しかった。
さっそく組み立てて、プーさんの横に飾った。

サンドウィッチを食べながら携帯を見た。
まだ連絡は来ない。


少しネットをしてから借りてきた「リリィシュシュのすべて」を見た。
部屋の明かりを消してホットカーペットを暖かくして
膝に毛布をかけてミニシアター風にしてみた。
煙草を3本吸った。


昨日作ったシチューを温めなおし
キュウリとにんじんと玉ねぎを切って
ツナとコーンを混ぜてサラダを作り
テレビを見ながら夕食を食べた。

時折、携帯が鳴った。
そのたびにドキドキしながら携帯を開いた。
大好きな人からだと思いながら。
だけど、どれも違った。
だけど大切な友達からで、ひとつひとつ丁寧に返信をした。

まだかな、まだかな、と思いながら待つと
時間が途方もなく長く感じてしまうから
「へっちゃらだもんね」と思いながら待つことにしたけど
1時間ももたなくて、ただの強がりでしかなかった事に気が付き
自分が少し嫌になった。

投げ出しちゃう前にワタシなりにやってみたいから。
ワタシはきっと待てるはずだから。

電話をかけてみればいい。
だけど、まだ帰ってきていないかもしれない。
でも、携帯なんだから出るかもしれないじゃない。
運転中だったりするかもしれない。
ワタシがかけたときに出てほしい。

でもワタシはかけない。メールも送らない。
「連絡する」というコトバを信じたい。

あんな事言ったのに「連絡する」と言ってくれた
その気持ちを信じたい。



2002年12月06日(金)

「ゆりは弱気にならないで、強くなるんだって決めたんじゃなかったっけ?
 ちゃんと弱い自分を見つめて、今がむちゃらに頑張れるって思うなら 
 頑張るのも手だし、弱くなってる自分を見つめて、ゆっくり頑張るのもありだし ね。
 今はちゃんと学校に行って、ノートをとりながら、まずは落ち着くように。
 相手にも考える時間は必要だしね。」

キョウコからのメールで、頑張りすぎていたココロに
ずーんと重たい疲れが襲ってきた。

「なんか疲れちゃった」
そう言ってみたら、体の力が抜けていくのがわかった。


朝から言い合った。
ワタシの放ったコトバで最終的なことを言われるのが怖かった。
どうして口にしたのか、わからなかった。
精一杯で、何を言ったらいいのかわからなかった。
本当はいつもココロの中で思っていたことだった。
だけど、本当であってほしくないことでもあった。
確実なものだったのか、そうではないものだったのか
本当の所は何もわからない。
だけど、言ってはいけないコトバだったことは本当だった。


「言わなくてもわかってもらえる時期があったから。」
ワタシはずっと昔の人と同じ様になれないし
昔の人がどんなに強い人だったか、なんていうのもわからない。
ワタシはそんなに強くない。
「好き」のコトバなんて欲しくなかった。
ただメールを返してくれれば、それだけでよかった。

必死になって大好きな人を知ろうとした。
必死になってワタシを知ってもらおうとしてた。

「お前はがんばりすぎるんだよ」
タエコのコトバが何度も繰り返しココロの中でぐるぐるしてた。




無理に頑張っていたワタシを今冷静になって振り返った。
もうやめよう。
だけど次の瞬間、それはとても辛くなる事だ、とやっぱり思った。
時間がたてば平気になることは、もうわかっていた。
今までがそうだったように。

でも、頑張れるところまでやってみようと思った。
次は精一杯にじゃなくて、もっと時間をかけて。


1度決めた事、それを突き通す性格。
頑固な人だけど、それを変えてみよう、変えてやるんだ、と思った。

−帰ったら連絡入れるよ。今は仕事に集中します。他部署との旅行だから気をつかうよ。

メールが来たのはお昼を過ぎた頃だった。



2002年12月05日(木)

思っていない事を言って
後悔することは、いつもわかっているのに。

がんばることは時間がかかってもいい。
ワタシは答えをすぐに出したがる人です。

上手い事いかなくて
自分からやめようとしていました。
電話の相槌もしないで「もしもし?」って何度言われただろう。

かまってほしくて
気にしてほしくて
みっともないワタシ。


がんばるってなんだろう。
ワタシは今何をがんばればいいんだろう。
がんばった結果はちゃんと自分でわかるんだろうか。

目に見えるモノがないと不安です。
ワタシはまだまだ子供で、まだまだ甘えてる人で
世の中のことなんて、何にもわかっていない。

だから、大好きな人のことで何をどうがんばったらいいのか、なんて
さっぱりわからなくて
思ったこともそのまま、行動にしてしまう。
時にはその逆も。

そう、やっぱりワタシは「体験」を「経験」に出来ていない。




2002年12月04日(水)

眠たくて、眠たくて
2日連続、学校を休んだ。

7時30。いつものようにメールが届いた。
でも、返信する気力もなかった。
7時40頃。電話が鳴った。
だけど、出れなかった。
その後−今日どうしたんだ?とメールが届いた。
でも、返信できなかった。

その後も何度か電話が鳴ったけど
眠っていたワタシはねぼけていたのもあって
ずっとメールも返せず、電話にも出れないでいた。

お昼頃、しっかり目が覚めたけど
調子が悪かった。

もっとちゃんと前を見なくちゃ。

屋上からかけてくれた電話(今日5度目)にはちゃんと出れた。
「どうしたんだ?」
「ごめんね」
「調子悪いのか?」
「うん。ちょこっと」
「そっか。でもよかった。連絡とれて。ひとまず安心したよ」
たくさん心配してくれたことに、胸が痛かった。
ワタシは調子悪いと逃げているだけなのかもしれないね。

「これから車外出なんだ。終わったらまた連絡するね」
2分ぐらいで電話は終わった。
ツーツーという電話が切れた音を聞いていた。ぼーっと。
この上なく愛しいあの笑顔が頭いっぱいに浮かんできて
「会いたいよ」と手帳に書いた。

「会いたいよ」は口にしちゃいけないと思ってる。
メールでも言う事はしない。
忙しいの、わかっているから。
体調がよくないこともわかっているから。
これ以上わがままになりたくない。

「調子悪くなったのは会えないからか?」
「違うよ。そんなことじゃないよ」
気にしてくれていたことに、また胸が痛くなった。

次に会える予定も無くて
仕事ばかりが増えていってしまう。
年末はそういうものだ、言い聞かせても
切なくなってしまう。

だけど、そういうときだからこそ
大好きな笑顔や
下から見上げるあの顔や
大きな背中を思い出して
明日への元気につなげなくちゃ。


2002年12月03日(火)

寂しいです。
辛いです。
苦しいです。

正直に言うと、そういうことです。



だけど、もしかしたら本当はもっと頑張れるのかもしれないし
もしかしたら本当はそれら、全てはちっぽけなものなのかもしれない。


でも、今、そう、今、寂しくて辛くて苦しいんです。



辛いのは嫌です。
メールが来ないだけで気になってしまうワタシが嫌いです。

寝ているのかもしれないし
気が付いていないのかもしれないし
めんどくさくなったのかもしれないし
ワタシが嫌いになったのかもしれないし
他の誰かと一緒にいるのかもしれない。

何してるかなんてわからない。

ワタシも、大好きな人も。それは同じなのにね。

被害妄想なのか、なんなのか、
ワタシ、やっぱり辛いです。


好きになってしまったことを
ほんの少し後悔してしまいそうなワタシがいます。
今が辛いだけなのに。

きっと明日になればすっかり忘れてしまっているかもしれないのに。


今は、不安定なものが怖い。
確定していない事以外、何もワタシに言わないで欲しいとさえ思った。

確実なことが知りたくて
確実なことが欲しい。

確実なこと。
確実なもの。

それは、大好きな人そのもの。
それ以外何もいらない。何も望んだりしないから
お願い。大好きな人を今、ワタシの隣りへ連れてきてほしい。



確かな物ばかりじゃぁ、世の中つまんないよって声が聞こえる。

わかっているけどね、今だけなんだ。わかってるよ。
今だけ、今の時間だけ確実なものがほしい。
今だけでいいから。

確実なものばかりじゃぁつまらないこともわかっているけど
苦しくて、寂しくて、今はどうしたらいいのかわからない。



「そんなに苦しいならやめちゃえばいいじゃない」
そうかもしれないよね。
「辛いのにどうしてそこにすがっているの?」
わからない。好きだからなんだと思うよ。
自問自答しても先に進めない。


ただひとつ言えることは
まだやれると思っているから。

この寂しさや苦しさ、辛いって思うこと全部
明日になれば小さくなってわからなくなっているっていう事だけは
確実にわかってる。

投げ出しちゃう前にワタシなりにやってみたい。


2002年12月02日(月)

何も出来ないかもしれない。
何にも与えられていないかもしれない。
それでも、気持ちは何も変わらなくて
増えるでもなく、減るでもなく
一定のライン上をどんどん進んでいっている。

ワタシはそれでいいと思っている。
「間違ってるよ」とワタシの進む方向に
誰かがコトバをかけても
きっとワタシは聞く耳をもたない。
「そうかもね。」とだけ言って
進んでいってしまう。
それが悪い事だとは思わない。

ワタシが決めた方向だから。



どうしても学校に行きたくなくて
ベッドの中で電話をかけた。
20分くらい話したあとで、友達からメールが来た。
−今日来ないの?
−迷ってる。
−おいでよー!

結局、友達からの電話で説得されて
だるかったけど、学校へ行った。
ずっと眠ってた。
授業なんか受けていられなかった。
なんでか、わからないけど、とにかく今日はそういう日だった。

仕事の合間に少しメールが届いた。
授業中眠っていてもバイブの音で目が覚めて
メールを返信していた。

バイトのある日の夜は決まって電話が出来ない。
ワタシはそれがとても寂しい。
だから朝、必ずかけるようになった。

声を聞きたいから。

あの声はワタシに不思議な力をくれる。
あの声を聞くだけでやる気が出てくるけれど
だけど今日はやる気も何にも出てこなかった。
疲れてた。

「いつ会えるかな。」
「週末は仕事の泊まりもあるしなぁ。今週も来週も」
仕事ならどうしようもないのだけれど
やっぱり寂しかった。

年明けに北海道へ一人旅へ行くと言っていた。
ワタシも一緒に行きたい、と思った。
でも、言わなかった。
年末も年越しも一緒に過ごせないけれど
その分年明けの少しの時間、一緒に過ごせればいいと思った。

今は欲張りになりたくない。
今は少しがんばって我慢しているワタシでいたい。
それが今は一番いいと思っている。今は。




バイトが終わったのは23時を過ぎていた。
店長がお詫びに、とお弁当代をくれた。
携帯を見ると−だめだ 限界 寝るよ とメールが来ていた。
ギリギリまで起きていてくれたこと、
胸がキュンとなった。
−今バイト終わったよ。おやすみなさい
精一杯のひと言を送信して、ほっかほか弁当でお弁当を買って
家に帰ってそれを食べた。
携帯が鳴る。
大好きな人だと思って急いで携帯を見た。
メールは友達からだった。

ワタシはこんなに繋がっていたい、と思っていたんだなと思った。
こんなにも返信を期待しているんだなぁと。

とても悪い癖が出てしまった。
返信を期待してはいけないのに。

好きなときに返してね。
そう思っていたけど
本当は返してほしい、と誰よりも強く思っていた。

仕事中はなかなか返せないことはわかっている。
だけど家に帰ったらやっぱり返して欲しいと思っている。

それを口にしてはいけない。
大好きな人からのメールに依存したくはない。
でも、少しでもワタシのコトバを届けたくて
少しでも大好きな人のコトバが欲しくて
ワタシはいつも電波を気にする。
ワタシはいつも携帯を、着信を、メールを気にしてる。

本当はいつも会えたらいいよ。
本当はもっと近くに住んでいたらいいよ。
だけど、それを考えるときりがなくて
もう寝るっていうのに切なくなって眠れなくなってしまうから
これ以上考えるのはやめるよ。

また明日、電話越しの声が聞けますように。



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