unsteady diary
riko



 もう10月

なんだかナーバスになっている。
母のピアノ教室の宣伝プリントをWordでつくりながら、
いつもなら母がわからなくても根気よく説明するところを、
ちいさなことに苛立ってしまう。
パソコンやらない人間なら、わからなくて当たり前のことなのに。

“期待と不安を胸に新しい道へ”なんて言葉は
私に限ってはありえないな、と思う。
だけど、昔から続いていることばかりじゃ息苦しいのも確か。
どのみち、時間を遡るわけにはいかないから、
新しいことを迎えてゆかなくちゃならない。


大学卒業をひかえて、いっしょに旅行に行きたいと思う人間がほとんどいなくて、
どんな4年間をすごしたんだろうって、ふと思った。
ある程度「深く狭く」付き合ってきたつもりでも、
そんな薄っぺらな日常がある。

なにやってるんだか。


きれいなルージュにお気に入りのマスカラ
それから流行りのすてきな服だとか。
美味しいけれど、食べた後に気持ちの悪くなる食べ物だとか
そんなのばかり増やしたって、
ちっともあたたかくはならない。
それらだって欲しいけれど、
欲求のもとをただせば、
きっと違うものに行き着く気がする。


2001年09月30日(日)



 サイトとニムダのゆくえ

どこにでも入っていって、
いろんな人と幅広い会話をできる人になれたらいいな、
もうずっと、そんなこと言い続けてきた気がする。
耳にたこだね。

いいや。
そういうことでいろいろ悩むのは、もういっぱいいっぱい。
わかんないことが多すぎて。
自分から乗り込んでいくだけの気持ちが湧いてこない。

もともとただ日記が書きたかっただけ。
日記だけで読んでくれる人もいる。
そっちでエンピツを続けていくだけで
それでいいのかもしれない。



       ↑

なんだか思いっきりふてくされモードだ。
それにしても、何ヶ月たっても行動パターンが変わってなくて笑ってしまう。
ネットから自分を隔離したくなる理由まで似たようなものだ。

こんなふうに中途半端にしかできない自分。
リセットするなら、完全に捨ててしまえばいいのに。
現実から逃げることは不可能だけど
ここから消えることはすごく簡単なんだから。

誰かになにかを伝えたいっていうのが
サイトを始めた原点だった。
いまはその気持ちをなくしているのかもしれない。






笑う門には福来たる。
ふてくされる門にはニムダ来襲…ですか?(苦笑)

うちもヤられました。
昨日何時間もかかって、どうにか駆除できたかなあというところ。
もともと最近メールなんぞ出してはいなかったので、
不幸中の幸いでしょうか。
いつ感染したのかもわからないんです。
もともとうちのパソコンやばすぎたので、
よくよく見たらウイルス性の部分もあったぞ、というくらいで。
「ごめんなさいメール」の出しようがありません。

これでも根本的な解決にはならないので、
IEを使うこと自体をやめたほうがいいらしいです。
NNは大嫌いで、うちのパソコンにはダウンロードしてさえないんだけど、
かなり怖いウイルスみたいなので、対策を打つべきだろうなあ。


2001年09月28日(金)



 燃費の悪さ

ニキビが増殖中。
ふだんは肌は丈夫なほうなので、
理由がわかりやすすぎて、笑ってしまう。
10月1日が近いしね。
そもそも、26日健康診断だったし。

なんでもないことを
なんでもないって顔で通り抜けたいと願うのだけど。
いつも失敗してばかり。

健康診断で心電図をとったの。
「脈が異様に速いんですけど、具合悪いんですか?」って
技師さんに言われたさ。
ただ上半身脱いで機材つけられて
「リラックスしてください」と言われながら
じっとしているというだけで
脈が恐ろしく上がったりしたら変?

普通はそれしきのことで緊張なんてしないんだろうね。(ため息)

だけど、普通じゃない私は、
どんなに表情には出さないようにしていたって、
手の震えとか、脈とか、声の震えとか、赤面とか、
そういう生理的な反応だけは、
努力しても、どうしようもないんだってば。
本人はいたって冷静に議論してるときだって、(頭は冷えてる)
手だけは震えてるくらいだから。

なんかもう。
性格改善する薬でもあったら、まっさきに飲んでると思う。
自分にあきれる。

この性格をカバーしようとして
なんでもないことにまで全力疾走するしかなくて、
それでもやっと人並みかそれ以下のことしかできなくて、
そのくせ、消耗が激しい。
おそろしく燃費が悪いポンコツ車みたい。
だけど私はこれ以外の方法がわからない。


数日前に友人たちと出かけたとき、
私はもともと友人宅に泊まるつもりはなくて、
理由は、大事な健康診断が近いから、だった。
(なんたって内定取り消される可能性だってあったので体調整えておきたかった)
もしも私が「普通の人」だったら
次の日が面接だって泊まれるのかもしれない。
だけど私は…。

たとえば、ある出来事に対して、
Aは、1の力でできるかもしれない。
Bなら、1/2の力でできるかもしれない。
でも私は、3くらいかけないと無理だったりする。

だけど相手の基準のほうが「普通」なのだから、
自分を通すとギクシャクしちゃうんだよね。

仲間はずれになるのはしんどいけど、
自分があまり無理しないためには、
自分のペースを保つことが必要なんだってわかってる。
だけどなんだかうまくいかない。
断ってばかりだと、疎外感を感じはじめる矛盾した自分がいるから。
ああもうっ。

2001年09月27日(木)



 ひきずられないように


自分のことを否定しつづけている人の日記を見てると
腹が立って仕方がない。
引きずり込まれそうになるから、
必死でふんばる。

だけど、ふと思う。

あがいている内容ならともかく、
ただひたすら自分を否定して、自分に負けつづけていて、
病気とか外見のせいにして、
そうやってうじうじしている誰かに腹が立つなら、
自分だって
こんな日記、やめるしかないじゃない?

つくづく自分勝手な言い分だな。


当り障りのないことを書くのも日記だし、
それももちろん嘘じゃないんだけど、
自分を特に苛立たせ、不安定にさせていて、
でも書けないでいるような気持ちは、
この日記でも書けないときがある。

さっきの人の日記は。
あまりの鬱陶しさに同属嫌悪で腹が立つけど。
「自己否定しない強い自分」を演じることなく、
好きなだけ自分を貶めてかわいそうがっていることが
腹立たしいのと同時に、
少しだけ羨ましいのかもしれない。

こんなこと考え出すと、どつぼにはまるんだけど…。

いろいろあって混乱中。

2001年09月26日(水)



 あとで

風琴工房のお芝居のなかで(3つしか知らないけど)、ダントツ好きかもしれない。
ビデオは、音声や撮影の仕方の面でけっして良いとはいえなかったので、
生で観たかった。
伽耶としてあの空間を味わいたかった。

それにしても、泣いたあとはたちまち一重になる。
いちおう四捨五入して二重のつもりなのに(自称)。
泣きすぎた。
感動の涙をほろりって感じじゃないから、
あとに残るみたい。
めげる。すこんと落ちてる。

こんなふうに切り替えが下手だから、
触れたくないものが私にはたくさんある。
毎日毎日同じようにきちんと生活しなくちゃいけない現実があったなら、
まともに揺らされてるわけにはいかないもん。
通学がすごく大変だったころは、たまの休みはぐったりしていて、
なにも外部からの刺激なんて得られる状態じゃなかった。
重たい作品からは離れ、とりあえず尾を引かない娯楽ものだけに接していた。
でないとたちまち寝不足になるから。
ネットなんて家でできなくて正解だったと思う。
働き出したらまた、心を揺らすものより体の休息をとらなくちゃいけない。
もう少し器用になりたい。
痛いものに触れても、それをバネにできるくらいに。


最近、「自己否定をしない自分」を頑張ってた気がする。
いちばんよく話すRにさえ、無意識に笑って誤魔化してる自分がいたり。
突っ込まれることを特に拒んでるというか。
自己否定が酷くなりつつあっても、
それを表には出しにくくなっていた。
うっかり出てしまったときは、なんだか気まずかった。

久しぶりにがんがん揺らされて、
それでなんだかそのままのテンションで書いた。
なんの駆け引きもなく。
落ち着いてから読むと、穴に入りたくなるけど。
こういうの毎日繰り返してた時もあったんだね、自分。


なんとなく、どろどろぐちゃぐちゃスプラッタな文が書ける場所が欲しいなと思った。

2001年09月25日(火)



 このままでいいよって言うのは簡単だけど…









彼女は殆どしゃべらなかった。なにか癒しがたい傷があるように思われた。


しかし私は何も尋ねず、また尋ねようともしなかった。4・5日してモニクは堰を切ったようにはなし始めた。





「父はカメラマンだった。『ライフ』の仕事もしていたわ。でも去年自殺した。私のせいだわ。私、アブノーマルなの。セックスのできない体に生まれたの」





「両親は私のことで喧嘩ばかりしていた。父には信じられなかったのね。私がそんな体だということが。ある日、私を犯そうとしたの。私を犯して私の体に異常がないことを証明したかったのね。私も犯されたかった。父になら。でも、できなかったの。母が鍵のかかったドアを外から叩いていたわ。『やめて、やめて』って泣きながら」





私は黙って、息を呑んでいた。





「両親はすぐに離婚して、父は1人で家を出て行った。3ヵ月後に死んだわ。



母は頭が可笑しくなって、今、ローザンヌの病院にいるわ。私、ひとりぼっちになって、ヒッチハイクで旅に出た。何度か運転手に乱暴されかけて、必死で逃げた。犯されるより、犯されない体だと知られるほうが、ずっと怖かった」





私は聞いていられなかった。手でモニクの口を塞いだ。モニクは一晩中すすり泣いていた。





「スイスへ帰って、病院に行ったらいい。医者がきみの力になってくれると思うよ」





彼女は首を振った。微笑んでいた。





「もういいの。あなたのことは忘れない。私、このままの体で生きてゆくつもり」





                      大谷幸三『ヒジュラに会う』より








劇団風琴工房の「透きとおる骨」(ビデオ)を見た。
ずっと見たい作品だった。

筋はなんとなく知ってはいたから、
そうとう覚悟してた。
見るまでに何日か考えたくらい。

やっぱり見てよかったという気持ちと、
こんなの見たくなかったという気持ちが湧いた。

ぼろぼろ泣いて、
傷が広がる。
見えないつもりでいたものまで、よく見える。

それはきっともとから在るものだったのだから、
伽耶(物語の主人公で、モニクと同じく半陰陽)のせいじゃないのだけど。
すごく苦しい。

伽耶を追い詰める言葉は、
そのまま私を痛める言葉だった。


性別じたいに
「男」と「女」という二元論じゃなくて、
グラデーションがあるとして。
それなら性自認もセクシュアリティも「女」と扱われるカテゴリーのなかにだって
グラデーションはある。
外見も内面もぜんぶ含めてさまざま違うのだから。
それなのに、どれかは正しくて、
どれかが正しくないことになる。
多数派と少数派が生まれて、
優れたものと劣ったものにわかれてゆく。
その差は、客観的な、厳然とそこに存在する差というよりは、
もっと文化的な、主観的な差だったりもするのに。
動かしがたい、神様が決めたみたいな言い方をされる。

そうやって決められたプラスとマイナスの要素の数を数えて、
その総数でなんとなく自分を知る。
自分の偏差値、みたいなやつを。


伽耶が言うの。

自分はなにも間違ってない。
まわりがバカなだけ、そんなことにはもう慣れた。
でも、自分がいちばんこの体を恥じている。
自分が自分を殺そうとする。

レイプされることより、レイプされない自分が恥かしい。
まともな体じゃない自分が、恥かしい。
間違ってないと知っているのに、
そう思ってしまう自分がいちばん嫌。

そんなふうに叫ぶ。



唐突だけど、私、痴漢って大嫌い。
すごくバカだと思う。
でもさ、
こんな自分に欲情するなんて
よほど不自由してるんだね
そんなふうに苦笑いするしかなくて
素直に相手の卑劣さを責めて声を上げることのできない
自分がいちばん汚い。
だれより、卑怯だ。


自分を愛せない
自分に嫌悪感が沸くって
どんなことなのか
説明するのは難しいなって思う。

同じような傷を抱えていたって、
克服して元気に健康的に生きている人がいっぱいいて、
そういう人の特集なんて組まれちゃったりもして。
そんなヨコでさ。
ちっちゃな差異に悩んでるなんて言ったら
「ああ思春期だね」とか
「五体満足なのにバチ当たるよ」とか
「甘ったれてるんじゃねーよ」とか
いくらでも予想できる、すてきな答え。

…わかってるよ、そんなことは。
なにも間違ってはないし、恥じる必要はない。

それでも気持ち悪くて、恥かしくて、
そう思ってしまう自分を一生懸命隠して、
なにも感じない振りをしてるとしたら?
そんなときは、なんて言えばいいの?

手術して「完全な女」に近づけるようにと、伽耶もモニクも勧められるけど、
そういうことじゃなくて。
このままでいけないって思ってる自分がいなくならなくちゃ
ハコモノだけ変えたって、
幸せな結末じゃないの。

たとえ歪んでるとこを矯正したとしても、
矯正した自分は自分じゃなくて、
けっきょくそうした自分をまた恥じるだろうから。
意味ないのよ。

ダメだわ。
涙止まらない。
冷静に書けないから、
今日はやめる。


2001年09月24日(月)



 ある国連職員の手記 できるだけ多くのひとに読んでほしいから

ゼミのメーリングリストで流れてきたメールの一部を紹介します。
できるだけ多くのひとに読んで欲しい内容なので。


> > 国連難民高等弁務官カンダハール事務所で働いていらした方
> > 千田悦子(ちだ・えつこ)さんという方の手記を紹介させてください。
> >
> >  千田さんは、国連難民高等弁務官カンダハール事務所で仕事を
> > していましたが、オサマ・ビン・ラディン氏をかくまっているとされる
> > タリバンの本拠地へのアメリカの軍事行動などの危険性が出てくる中、
> > 一時的に勤務先をパキスタンに移転するという措置で、「避難」を
> > していますが、その緊急避難の最中にしたためた手記です。


> > ***********
> > 報道機関の煽る危機感
> >
> > 9月12日(水)の夜11時、カンダハールの国連のゲストハウスでアフ
> > ガニスタンの人々と同じく眠れない夜を過ごしている。私のこの拙文を
> > 読んで、一人でも多くの人が アフガニスタンの人々が、(ごく普通の
> > 一人一人のアフガン人達が)、どんなに不安な気持ちで9月11日(昨
> > 日)に起きたアメリカの4件同時の飛行機ハイジャック襲撃事件を受
> > け止めているか 少しでも考えていただきたいと思う。テレビのBBC
> > ニュースを見ていて心底感じるのは 今回の事件の報道の仕方自体
> > が 政治的駆け引きであるということである。特にBBCやCNNの報道
> > の仕方自体が根拠のない不安を世界中にあおっている。
> >
> >  事件の発生直後(世界貿易センターに飛行機が2機突っ込んだ時
> > 点で)BBCは早くも、未確認の情報源よりパレスチナのテログループ
> > が犯行声明を行ったと、テレビで発表した。それ以後 事件の全貌が
> > 明らかになるにつれて オサマ.ビン.ラデンのグループの犯行を示
> > 唆する報道が急増する。その時点でカンダハールにいる我々はアメ
> > リカがいつ根拠のない報復襲撃を また始めるかと不安におびえ、
> > 明らかに不必要に捏造された治安の危機にさらされる。何の捜査も
> > しないうちから、一体何を根拠にこんなにも簡単に パレスチナやオ
> > サマ・ビン・ラビンの名前を大々的に報道できるのだろうか。そして
> > この軽率な報道がアフガンの国内に生活をを営む大多数のアフガ
> > ンの普通市民、人道援助に来ているNGO(非政治組織)NPOや国
> > 連職員の生命を脅かしていることを全く考慮していない。
> >
> >  1998年8月にケニヤとタンザニアの米国大使館爆破事件があ
> > った時、私は奇しくも ケニヤのダダブの難民キャンプで同じくフィー
> > ルドオフィサーとして働いており、ブッシュネル米国在ケニヤ大使が
> > 爆破事件の2日前ダダブのキャンプを訪問していたという奇遇であ
> > った。その時も物的確証も無いまま オサマ・ビン・ラデンの事件関
> > 与の疑いが濃厚という理由だけでアメリカ(クリントン政権)はスー
> > ダンとアフガニスタンにミサイルを発射した。スーダンの場合は、製
> > 薬会社、アフガンの場合は遊牧民や通りがかりの人々など 大部
> > 分のミサイルがもともとのターゲットと離れた場所に落ち、罪の無い
> > 人々が生命を落としたのは周知の事実である。まして 標的であっ
> > た軍部訓練所付近に落ちたミサイルも肝心のオサマ・ビン・ラデン
> > に関与するグループの被害はほぼ皆無だった。タリバンやこうした
> > 組織的グループのメンバーは発達した情報網を携えているので、
> > いち早く脱出しているからだ。前回のミサイル報復でも 結局 犠
> > 牲者の多くは 子供や女性だったと言う。
> >
> >  我々国連職員の大部分は 今日緊急避難される筈だったが天候
> > 上の理由として国連機がカンダハールに来なかった。ところがテレ
> > ビの報道では「国連職員はアフガニスタンから避難した。」と既に報
> > 道している。
> > 報道のたびに「アメリカはミサイルを既に発射したのではないか。」
> > という不安が募る。アフガニスタンに住む全市民は 毎夜この爆撃
> > の不安の中で日々を過ごしていかなくてはいけないのだ。更に、現
> > ブッシュ大統領の父、前ブッシュ大統領は 1993年の6月に 同
> > 年4月にイラクが同大統領の暗殺計画を企てた、というだけで 同
> > 国へのミサイル空爆を行っている。世界史上初めて、「計画」(実際
> > には何の行動も伴わなかった?)に対して実際に武力行使の報復
> > を行った大統領である。現ブッシュ大統領も今年(2001年)1月に
> > 就任後 ほぼ最初に行ったのが イラクへのミサイル攻撃だった。
> > これが単なる偶然でないことは 明確だ。
> >  更にCNNやBBCは はじめからオサマ・ビン・ラデンの名を引き合
> > いに出しているが米国内でこれだけ高度に飛行システムを操りテロ
> > リスト事件を起こせるというのは大変な技術である。なぜ アメリカ
> > 国内の勢力や、日本やヨーロッパのテロリストのグループ名は一切
> > あがらないのだろうか。他の団体の策略政策だという可能性は無い
> > のか?
> >  国防長官は早々と 戦争宣言をした。アメリカが短絡な行動に走ら
> > ないことをただ祈るのみである。
> >  それでも 逃げる場所があり 明日避難の見通しの立っている我々
> > 外国人は良い。今回の移動は 正式には 避難(Evacuation)と呼
> > ばずに 暫定的勤務地変更(Temporary Relocation)と呼ばれてい
> > る。ところがアフガンの人々は一体どこに逃げられるというのだろう
> > か? アメリカは隣国のパキスタンも名指しの上、イランにも矛先を
> > 向けるかもしれない。前回のミサイル攻撃の時は オサマ・ビン・ラ
> > デンが明確なターゲットであったが 今回の報道はオサマ・ビン・ラ
> > デンを擁護しているタリバンそのものも槍玉にあげている。
> > タリバンの本拠地カンダハールはもちろん、アフガニスタン全体が
> > 標的になることはありえないのか? アフガニスタンの人々も タリ
> > バンに多少不満があっても 20年来の戦争に比べれば平和だと
> > 思って積極的にタリバンを支持できないが 特に反対もしないとい
> > う中間派が多いのだ。
> >
> >  世界が喪に服している今、思いだしてほしい。世界貿易センター
> > やハイジャック機、ペンタゴンの中で亡くなった人々の家族が心から
> > 死を悼み 無念の想いをやり場の無い怒りと共に抱いているように、
> > アフガニスタンにも たくさんの一般市民が今回の事件に心を砕き
> > ながら住んでいる。アフガンの人々にも嘆き悲しむ家族の人々が
> > いる。世界中で ただテロの“疑惑”があるという理由だけで、嫌疑
> > があるというだけで、ミサイル攻撃を行っているのは アメリカだけ
> > だ。世界はなぜ こんな横暴を黙認し続けるのか。このままでは 
> > テロリスト撲滅と言う正当化のもとに アメリカが全世界の“テロリ
> > スト”地域と称する国に攻撃を開始することも可能ではないか。
> >
> >  この無差別攻撃や ミサイル攻撃後に 一体何が残るというのか。
> > 又 新たな報復、そして 第2,第3のオサマ・ビン・ラデンが続出す
> > るだけで何の解決にもならないのではないか。オサマ・ビン・ラデン
> > がテロリストだからと言って、無垢な市民まで巻き込む無差別なミ
> > サイル攻撃を 国際社会は何故 過去に黙認しつづけていたのか。
> > これ以上 世界が 危険な方向に暴走しないように、我々も もう
> > 少し 声を大にしたほうが良いのではないか。
> >
> >  アフガンから脱出できる我々国連職員はラッキーだ。不運続き
> > のアフガンの人々のことを考えると 心が本当に痛む。どうか 
> > これ以上災難が続かないように 今はただ祈っている。そしてこ
> > うして募る不満をただ紙にぶつけている。
> >
> > 千田悦子    2001年9月13日 筆


報道では、イスラム圏のひとたちの笑顔が流れる。
子供たちでさえ武器を取って、ひとを殺す訓練をしている風景が。

でも、はたしてそれがすべてなのか。
誰もがそうやって敵意を向けているのか。
NYで大勢の人が犠牲になっているこの現実を
手を叩いて喜んでいる人が実際どれだけいるのか。

統制された情報のなかで、
みんなと同じように熱くなったり怒ったりすることは易しいけれど、
もう一歩先を、きちんと見たい。
知りたい。
それには、自分の持っている知識や情報は、あまりに少なすぎる。

このメールは、米大統領他に戦争をやめるよう嘆願書を送るという
ネットワークからのものだそうです。
できるだけ多くのひとに、参加して欲しいとのこと。
ただ、知り合いにまわすということが私はあまり好きではないので、
(チェーンメールのようになってしまうのが怖くて…)
ここで紹介するにとどめます。


2001年09月22日(土)



 合宿

ゼミの合宿で、富士のふもとまで行って来たのに、
お土産ひとつ買ってこなかった。
だって、これっぽっちもまわりで遊んだりしなかったんだもん。
バスが2時間に1本しかないような、あんなところまで行って、
卒論中間発表して、コンパで呑んで、
部屋に入ってきた蛾に大騒ぎして、
夜中にベビースターのカップ麺を食べて、(信州そばだった)
ほんのちょっと寝た。
なんちゅーインドアな合宿。(笑)


コンパでの話題の中心は、やはり就職の話だった。
見え隠れする、見栄やプライドや優越感や軽蔑の眼差し。

けっきょく留年を決めた男子が何人か出たらしい。
大手旅行代理店を蹴っての就職留年もいる。
マスコミ志望だったので、もう一度夢を追いかけるわけ。
私からすれば、あまりに思い切った選択に思えたけれど、
彼は1年後なにをしてるのだろうな。

超大手10社の内定を取り、9社を辞退した女の子は、
まだ決まっていない男の子たちから
それで9人が泣いたんだぞ、と冗談めかして言われていた。
ほんとうは冗談なんかじゃないんだろうけど。
悔しい思いは、それぞれ抱えている。
でも、会社が欲しがったのは面接からなにからそつのないその子自身であって、
ひとりでの9つの重複内定は、9人の採用には化けないのだ。

ま、そんなふうに責められたところで痛くも痒くもないところが、
彼女が彼女たる強さなんだけど。
むしろ、羨ましがられたり妬まれたりすることをパワー&快感に変えられる人だから。



どーでもいい合宿メモのあとは、
もうちょっとマジメな話。

ゼミの仲間に、
父親が大手銀行の海外勤務でむこうで過ごした人が何人かいるんだけど、
今回行方のわかっていない方のなかに、
父親の同僚もしくは知り合いがかなりいたとのこと。

そのうちのひとり(前述のきわめて有能な女の子)は、
そのために禁酒までしていて、
許せないし復讐すべきだと考えていて、
なんだか、その熱さにたじろいだ。

私にとって、アメリカという国のナショナリズムの強さは
むしろ脅威だ。
けっして、団結しているからイイ国だなんて思えない。
国旗が売れまくる、軍への入隊志願者が増え続ける、
そういうのって怖いものでしかない。

確かに人間がやらかした殺人の規模としては、
大きすぎて、それこそ戦争に近いのかもしれないとは思うけれど。
復讐のためならなんでもやるし、
罪のない人が更に大勢死んでもかまわないというのは、
けっして共感できることじゃない。

それに。
みんながショックだというあの映像も、
ある意味実感のないものだったりする。
それを見ながらだって、ごはんが食べられる。
そりゃあ酷いとは思うけど、
それよりも私は軍が動いて、
より多くの人が死ぬことのほうが、怖いよ。
だってそれは、死にに行くんだよ?
殺しに行くんだ。
明らかに、死なずにすむはずの人を
正義っていう名前の似ても焼いても喰えないものが
新たに殺すんだ。
「血で血を洗え」ってよく言うけど、
血を血で洗っても、綺麗になんてならない。
綺麗になるのは、全員が死んで、誰も殺す人がいなくなっったときだけ。

こんなふうに冷めている自分は、
想像力が欠如してるのかな。
冷たいのかな。

でも。
「限りない正義」なんて言葉
手放しで支持できるもんか。
たったひとつの正義なんて、
そもそもあるわけないのに。

なし崩し的に、
ぜったいに変わっちゃいけないと思ってた戦争放棄の誓いが、
どこかに行ってしまいそうな気がする。

けっきょくひとりひとりが考えることをやめたなら
あっけないほど平和は簡単に破られるってことだろうか。
なんて脆い。
平和「である」んじゃなくて、平和に「する」ことが必要なのね。
うむむ。


2001年09月21日(金)



 自分を棚に上げて

現実逃避、逃避、逃避。

ああいまからこんなんじゃ、締め切り前はどうなってしまうんだか。
長くて論理的な文章を書くのは、
たぶん生まれかわっても無理な気がする…。
院なんて一瞬でも考えたことのある過去の自分が、
そら恐ろしいわ。

けっきょく、ジェンダーとかセクシュアリティなんかの性現象を扱うことって、
自分の首を絞めるようなことなわけで。

(じゃあ自分はどうなの?)
そうずっと問い続けるわけで。

お化粧好きで、
かわいいものもそれなりに好きで、
ミニスカートはいてる女の子が足をひろげて座ってたりすると
やっぱり眉をひそめてしまうし、
男の子がオカズの話をしていたら、まあしょうがないと聞き流せても
女の子の猥談には眉をひそめてしまうときもある
そんな自分は。

文化的な性差、性役割に支配されていないの?

混乱してしまう。



とりあえず悩んでいる暇はないので、レジュメを切らねば。
自分で蒔いた種とはいえ、
すっかり缶詰。

2001年09月17日(月)



 ファンであるということ


ある役者さんのファンサイトがあります。
情報盛りだくさんで、
特にお芝居やライブなどのイベントごとに行くことの少ない私は、
過去のレポートを何度も読み返しては
楽しい雰囲気にひたっていました。
ほんとうに詳しくて、なにより愛情たっぷりなんですよ。

だから、
なぜこんなに内容を(セリフまで)詳しく覚えていられるんだろうとか、
そんなことかけらも考えなかった…。
確かにすごい記憶力だなあとは思いましたが、
(それはきっと愛のせいね♪)
なんて思うくらいで。
それを疑うことなんて、思いつきもしなかった。
だって。
管理人の方が、その役者さんのファンであることに
なによりプライドを持ってらっしゃるんだなあって伝わってくるサイトだから。

ですが、ライブレポートのあまりの詳しさに
疑問を持つ人もなかにはいるようで…。
数日前、BBSにファンの方からの無邪気な発言が寄せられました。
内容は、
多くのファンのひとがここのライブレポートの詳しさに疑問を持っている。
メモどころか、もしかしたら録音してるんじゃないか…etc。

いちファンとして、
ご本人に迷惑のかかるようなルール違反をするひとは、
ほんとうのファンじゃないと私は思ってます。
例えば、ライブ会場に録音機材を持ち込んだりとかね。
そういう人ほど、
ファンとしての愛を叫ぶんだけど。

その意味で、ここの管理人さんは
ファンマナー、ネットマナーに関してとても気を遣っていらっしゃるし、
ファンサイトの鑑じゃないかなあって思うんです。

ネットというのはすごく広い匿名の世界で、
たしかに、人を信じるのは難しいかもしれない。
でもね、疑ってばかりいるんじゃなく、
相手がどれだけ信じられるひとか、
きちんと見極められる目を持っていたいと思います。

だから「みんな○○と言ってますよ」という言い方はしたくないな。
たとえ、そういうふうに疑っているひとが幾らかあるとしても、
ご本人の文章から、いつもの姿から、
そしてサイト全体にある心構えみたいなものから、
伝わってくる真摯さに、ちゃんと気づける自分でいたい。

私がここでなにを言っても、
ご本人を傷つけた言葉は、消えないんだろうけれど。
どんなに励ましたくても、BBSでそんなことを書き込むと、
管理人さまもレスはしづらいだろうしなあ。
だって、その疑問を書き込んだ人を攻撃してるみたいでしょ?
それを望むような管理人さんじゃないと思うから、
自然と傷が癒されるまで、
静かに見守っていようと思います。
その方、私なんかよりずっと冷静なオトナだし。

サイト(特にファンサイトね)の管理って
つくづく難しいなあって思わされたできごとでした。

2001年09月16日(日)



 それがあなたのいいところ

最近、ひらがなが好きなの。
気がつくとひらがなのまま文章にしてる。
わたしの話しことばに近いから、というのもあるかな。
つたない、もどかしい、でも伝えようとしてる。
そういうの、ひらがなのほうが伝わる気がする。

読みやすい文章ってあるよね。
正しい文法の文章ってやつも。
そうでなくちゃいけないと思ってたときがあった。

ひらがながいっぱいあるのは
漢字の書けないひとの文章みたいだと思ってた。
子供っぽくてかっこわるいと思ってた。
一生懸命背伸びして
漢字たくさんの熟語ばっかり使ってた。
「警鐘」だなんてことば、中1が使うなんて気持ちの悪さ。
おとなの好む文章だったからか、
まわりからはそれなりに気に入られていた。

だけどそれはわたしの話しことばじゃなくて
感じるままのことばでもなかった。
フィルターをとおして
おとなっぽく直したことばだった。

文章の上手いひとだと思われたいとか、
頭悪そうと思われたくないとか。
そんな枷が外れはじめて。
気がついたらこうなっていた。

だってね。
気づいたの。
文章が上手いねって誉められるより、
読んでこんなこと感じたよ、って言われるほうが
ずっと嬉しいんだってこと。


それにしても、うちの日記の文章、たいがい読みにくいと思うわ。(苦笑)







∇その2



母が、あるゴシップ好きで有名な人から、
私の中学の同級生たちの近況を仕入れてきた。

高校の先生と結婚した女の子。
大学休学して子供を産んだばかりの子。
ざっと私が知っているだけで5人の名が。
ちなみに、私が覚えている同級生の数なんて、ほんとーに少ないので。
そのなかのかなりの数が結婚してる計算になる。
確率的にはすごいわよね。

21か22歳になったばかりで。
すでにパートナーや子供がいて
責任もって社会人やってるということが、
自分のことで精一杯な私からすれば、
ひたすらすごいなあって思う。

そのひとたちは、
自分が「女」だってこととか、
自分がひとりの命を育てるっていうことだとか、
ひっかかることはなかったんだろうか。
ひとりのひととこれからの人生をずっとふたりで過ごしてゆくことは
怖くなかったのかな。

こんなふうに悩んだりする歪んだ自分は嫌いじゃないけど、
もしこんなんじゃなかったら、
別の人生を歩いていたのかなって、すこしだけ思う。
「女の幸せ」っていうものに疑問を持たないければ、
それは壊れない幸せのままで続くのかもしれない。


2001年09月14日(金)



 同時多発テロについて

戦争になるのかな。

私の父母が生まれる前から、
日本からは戦争がなくなっていた。
だから私は
爆弾を降らせるための飛行機が頭上を飛び交う光景や
丸太みたいな死体を踏みながら逃げる必死さを
身体感覚として知らない。
頭の中にあるだけだ。
想像しようとはするけれど、
想像を絶するものを
そのままそっくり想像することはできないから。

今回のテロの悲惨さも同じで
あっけなくキャパを超えてしまったらしい。
生々しさが感じられないのは、犠牲が大きすぎるせい。

だから私には、
当事者とその周辺の痛みや悲しみが
よくわかっていないのかもしれないけれど。

報復したらなにかが返ってくるんだろうか。
憎しみのまま行動していたら、
殺人の被害者の身内は殺人者だわ。


もうひとつ気になったことがある。
なにか事件が起こるたび、テレビでは必ず専門家を呼ぶ。
学者、研究者と言ってもいい。
彼らにとって、事件という現象は
研究材料であり、同時にメシの種だ。
それ自体は間違っていないし、
検証する人がいなければ困るというのも判る。

ただ。

まだ埋まっている人がいて、
救助している人がいる。
行方不明の人がいて、
生存を最後まで信じるという家族がいる。

沈痛な表情だけ浮かべていればそれでいいなんて、
表面的なことは言いたくないけれど。
いかにも得意げに分析して、
微笑を浮かべながら、確率論など説いてみたりして、
あまりに現実離れしていると思うのは、私だけだろうか。


2001年09月13日(木)



 ぴかぴか


逃避行動そのいち。

お風呂掃除。

こすってもつけ置きしても落ちない汚れには腹が立つけど
根性で磨き上げ、とりあえずそこそこ綺麗になった。
一箇所気になると、ぜーんぶ気になるので、
けっきょくほとんどのものを湿布した気がする。
目地の汚れは歯ブラシでごしごししたり。
水垢ってほんと落ちないっ。

掃除は、一度やりだすと止まらないのよね。
こんなふうに凝り性だから、逆に掃除や整理整頓が苦手なのかも。(笑)
ほどほど、というのができないもんで。


風呂掃除とは関係ないと思うけど、
昨夜から、首から鎖骨(が埋もれているアタリ)のところが
アレルギーだか蕁麻疹だかで真っ赤。
今回はなにに反応したのかなあ。
とりあえず、なにか塗ったほうがいいんだろうか。
以前蕁麻疹が出たときの内服薬は、
今回のに効くとは限らないだろうし。
ともかく、痒〜い。
我慢我慢。
蕁麻疹ならすぐに退くでしょー。


そういえば、逃避行動その2はいずこへ?

あああああ、進まないよーーーー。(泣)

2001年09月12日(水)



 台風だね


旅行とかお芝居とかライブとか。
めっちゃ楽しかったりいろいろ考えたりしたものって、
逆に書けないときもあるなって思う。
書いちゃうと吹き飛んでしまう気がしない?

なにはともあれ、9日の武道館@ゴスペラーズライブは楽しかったです。
たった一日で谷と山の落差が激しかったけど。

午前中、我が家を襲ったおやじタイフーンに部屋の外にも出られず、
そっちがおさまったら、今度はくやしくて泣きだす母をなだめ、
いかにアノ御仁に向かって泣くだけ無駄かを説き、
どうにかこうにか家を脱け出すことに成功しところに、
雨だったり急病人で電車は遅れやがるし、
一緒に行く方たちにしっちゃかめっちゃかに迷惑をかけてしまって。
それでもなんでも、図々しくライブに参加できて。
そうしたら。
ぜーーーーーんぶ忘れた!(現金でごめん)
発散したよ、ほんと。
帰宅してすぐ、MD引っ張り出して聴き直しちゃったもん。
惚れ直した。

ライブといえば。
中島みゆきのライブがすごく格安で見られるチャンスがあるらしい。
11月に学園祭に復活なんだって。
学生はチケット安いからねえ。
ていうか、そのための学園祭コンサートだし。

私にとって彼女は、小学生のころやってた
NHKーFMの金曜日の女王サマ。
あんなに話の面白いひとがいるのかって思ったもん。
音楽はほとんどわかんないけど
生で「地上の星」を聴きたい。
でもきっとまた、7000名収容とはいえチケット争奪戦が激しいんだろうなあ。


この夏をずっとアメリカで過ごした
帰国子女のゼミ仲間から、
絶景かな…の写真をメールでもらった。
ナイアガラ。
自分で撮った写真らしいんだけど、
ほんとうに絶景。
ちっぽけだよね、人間って。


2001年09月11日(火)



 五月蝿い


今日はハエと格闘してみた。
雨戸を閉めるときに入ってきたらしくて、
それはもうすごい音で飛び回りやがる。
しかも……デカイ。
あんなにはっきりくっきり見えるだなんて
潰すのもイヤ。(泣)
そういえば、うちにはハエ叩きもないし。

どうにかお帰りいただこうと
雑誌とかで優しく追い払ってみると、
私のほうへすごい勢いでダイブしてくるし。

かくなるうえは、と
血迷ったわたしは、スプレー缶を手にとった。
その名も「防水スプレー」。
ご存知でしょうか?
毒性があるため、吸い込んではいけませんってやつ。
必ず屋外でスプレーしてくださいって書いてあるの。

でも毒は毒でしょ?

で。
元気なハエに思いっきり吹き付けてみたの。
さすがのハエも嫌がって、
ヤツはさっさと逃げ出し、
吸い込んだのは自分だけだった。(涙)

しばらく部屋を必死で換気したけど、
なーんか変なガスが充満してて、気分悪かったぞ。


【教訓】

防水スプレーは虫には効きません!
相手を殺る前に、自分が倒れます。

でも私。
お風呂場で武器が何もないときに、
シャワーの水圧だけでゴキを葬り去ったことがあるのよね。

それでも防水スプレーはダメだったか…。

2001年09月07日(金)



 グルメ道


県境を越えて車で30分、母とホームセンターに行った。
日曜大工からインテリアから趣味の工芸ものに高価なアンティーク家具まで
なんでもかんでも揃う、わけのわからん場所。
田舎のくせに、品揃えに関しては東急ハンズに引けを取らないから、
見てるだけでもけっこう楽しいの。

カーテン生地にちょうどいい感じの布を発見。
イギリスのものらしいけど、セール中でかなりお得。
なんて魅惑的な響き。(笑)
しかもオーダーしないで自分で作れば、5分の1以下!
引っ越した当時からずっと同じ白いカーテンを使っているので、
いいものがあったら替えたいなあと思ってたのよね。
「思い立ったが吉日」とばかり、
サイズを伝えて、プリーツテープとかカーテンの端に入れる重りとか、
金具とかを、店員さんに相談して揃えることにした。
彼、冷たそうに見えるのに、実はかなり世話焼きと見た。(笑)
あれこれお世話になる。
けっきょく閉店間際まで粘って、お礼を言ってあとにする。

その後、同じ通りにある、以前から気になっていた「メヒコ」というレストランに入ってみた。
メキシコ料理らしいんだけど、土日はいつも外まで並んでるもんで、
きっと美味しいんだろうと思ってたのよね。

ところが入ってみてビックリ。
だってフラミンゴがいるのよ?
中庭風の熱帯雨林みたいなスペースに、水が張られてて、
フラミンゴがうようよ。
ついでに、やぶ蚊もうようよ。(笑)
(たちまち3箇所ヤられてしもた)

思わず。「高そう〜(汗)」と叫ぶ。

母としばし迷うが。
えいやっ、と入ってみる。
胡蝶蘭が並ぶ広いエントランス。
案内される店内のあちこちに「予約席」のプレートが。

シーフードレストランだそうだけど、
その通り、ちゃんとシーフードが美味しかった♪
カニグラタンにカニコロッケ、ウニピラフ、シーフードマリネ。
カニコロッケなんてね、衣が薄くて、
カニの身がそのまんま形をとどめて入ってて、サクサクで。
ああ〜幸せvv

そのうえ、良心的なお値段設定だった。
ファミレスほど安くはないけど、美味しいんだもん。
大満足だったので、今度はフラミンゴの見える席にしようかな。
そういえば、お台場にもお店があるんだそうな。


ちなみに。
この向かいには「ゆきむら亭」っていう
ラーメンのすごく美味しいお店もあるの。
このあいだ、長野の駅ビルでRと食べて、
そのチャーシューの旨さに感動したんだけど、
なんとうちの近くにもあったのでびっくり。
ゴマ味のチャーシュー麺が辛くて美味しいんだけど、
これは1人で食べきると、めちゃ胃にもたれるんだよー。
でも癖になる味なのよね。

でもって、さらに隣には、系列店だろうけど、とんかつ屋さんが。
これもこだわってて、美味しそうなの。
そのうち入ってみたいけど、これがけっこうお高いんだ。(泣)

茨城の片田舎。
案外侮れないもんだわね。

2001年09月03日(月)



 合わないってこういうことね

合わないのよ。
それはもう、笑っちゃうほど。
でも見ちゃった、それも2日間とも。

ローズはあんなじゃないの。

竹内結子さんはむしろ好き。
すんごく可愛いと思うし、演技も好感が持てる。
でもね、違うのよ。
凛とした、どこまでも強気で気高くて、
それでいて生々しいメデューサみたいな執念さえ見せる
自分から動く女性である「ローズ」というキャラクターは無理だってば。
正反対なんだもの。
アテレコ初体験であれだけやれるのは、すごいとは思うけれど。

でもって、妻夫木さん?
私、このひと知らないんでなにも言えないんだけど。
いちばん感動するはずの、
海に投げ出されて凍えながらローズに生きろと約束させる演技。
思わず笑っちゃったほど不自然だった。
その後、二人のセリフがなくなったら
ようやくしんみり見られるようになったけど。
ごめん、ほんとごめんっ。
一生懸命やってるのよね?
ファンの人いっぱいいるのよね?
それでもキョーレツに拒否反応が出てしまったわ。
ふう。
話題作りのために有名人をキャスティングするのは
作品全体を壊すことにつながりかねないわけで、
慎重にして欲しいとつくづく思う。
ちなみに、ビデオ発売のときの日本語版は、
ちゃんとプロが当ててたのよね。

まあ途中で諦めて、ふたりはそっちのけで
周りの人間模様ばかりを見てたからいいんだけど。
そのほかのキャスティングは、かなりギャラ積んだなっていうほど、
ベテラン揃いだった気がする。
とりあえず個人的には、
大好きな老ローズ役がイメージどおりだったので、嬉しかった。
京田尚子さんは貫禄のある役のうまい役者さんなので。

私は、レオは本人の演技(字幕)でなければどーでもいいので、
(表情には萌えるが、顔には萌えない)
専らケイトの美しさに萌えv
特に衣装&装身具。
アールヌーボー展とかでも見たようなものもあって、
ひたすらため息。
人形もこうはいかないだろうってくらい、完璧なの!
しかも肉感があって、眼がすんごく綺麗。
あれで動いて、唾吐いちゃったり怒ったりして、
品位が崩れるどころか、強さが加わって美しさが増しちゃう、凄さ。
ひたすらケイトの実際のセリフまわしを思い出しながら、
あたまのなかで変換しつつ見てた。

これだけ不満満載のテレビ放送だったけど、
ローズ@ケイトを見るためにだけ、ビデオに録った私なのでした。(苦笑)

2001年09月01日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加