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DSの想い出
2003年04月20日(日)

は〜。久々になにもしない週末でした。
外は雷雨で外出する気にもなれず
このところの外出続きで
帰った後そのままにしてあった
旅行用品などを片づけたり
WOWOWでやっていた「オケピ!」の
千秋楽を観たりして過ごしました。

CSでは、こないだ観たDSが
少しだけ放映されていました。

「LOVE BEAT」
「TABLOID」
「Fly Away」
と三つあった伊織さんのDS。

初のDSとあってすごい気合いと
思い入れが感じられた「LOVE BEAT」
「Fly Away」で
「LOVE BEAT」の主題歌が歌われた時
「♪明日は激しい嵐かもしれない」
という歌詞に、
「LOVE BEAT」のDSで初めて
この歌詞を聴いた時の感覚を思い出しました。
あの時は、新専科異動の3ヶ月後という
衝撃と不安の覚めやらぬ中
しかもまだなおちゃんは
他組出演を体験していなかったので
あの歌詞が本当に現実的に感じられたんです。
今またその歌詞を聴いて、
「ああ、あれから2年経って
なおちゃんはその激しい嵐を潜ってきたんだ…」
とほんとうに感慨深かったです。

ところで、その「LOVE BEAT」で
コーラスメンバーとして
共演した花組下級生の蘭トムくんは
ラストDSも観に来てくださっていました。
蘭トムくんは、
新公でなおちゃんの役を何度もやり
なおちゃんの初バウ主演公演にも
友人役として出演するなど
花組時代のなおちゃんを語るには
はずせない人なのですが
友人情報に寄ると
そのラストDSで客席にいた蘭トムくんは
なおちゃんの歌を聴きながら
号泣していたそうです。
ありがとう、蘭トムくん〜(T.T)。

次は、
新専科異動後
初めて花組を離れることになった時期で
内容も、正塚色の濃いもので
まさに新たなる挑戦と感じられた「TABLOID」。
あの時正塚演出で
「先のことは分かりません。
いつかあの広い大劇場の…」
という台詞を言ったのが印象的だったなぁ…(^^;)。
「ファン誌」のインタビューによると
なおちゃんは、あの台詞を言う事に
かなり躊躇いがあったみたいですが
でも、千秋楽に「(先のことは)分かるっ!」
っていう客席のアドリブが入ったのは嬉しかった〜。
もう退団が決まっちゃった今となってもやっぱり嬉しい。
あの日の千秋楽は、しんみりしてなかった分
ラストDSの「Fly Away」よりも
盛り上がっていたんじゃないかと思う。
なおちゃんの引き出しにないような歌ばかりだったけど
そこで挑戦した「J'ai Peur」は
その後お茶会やTCAや、ラストDSでも歌われるくらい
なおちゃんのお気に入りの曲になってしまったし
内容はクールだったけど、非常に前向きなDSだったと思います。

そして「Fly Away」は、内容的にも
なおちゃんクロニクルといったもので
いい意味で余裕を持ってやっているようでした。
わたし的には、大好きなコンビである
なおちゃんとゆうかちゃんが
これほどまでに絡んでくれ
しかも最後には「なおさん」「ゆうか」
とまで呼び合う親しげな様子まで見せてくださり
なおちゃんのサービス精神の素晴らしさに感激でした。

なおちゃんは、自分でもおっしゃってますが
人に喜んでもらうことが本当に好きなのだなと思います。
客席に向ける笑顔も、自分を高めようとする頑張りも
そこから返ってくる人の拍手や愛情を求めているからこそ。

「自分を認めてほしい、愛がほしい」
という切ないような気持ちが
たぶん「エデンの東」のキャルや
「タンゴ」のジャンの表現に繋がるのかな。
そして、
「みんなが喜んでくれるからがんばる」
という素直で単純なところが
「君に恋して」のオービットや
「大海賊」のキッドや
ジェラス・ラヴァーなどの
魅力へと繋がってゆくのかな。

最後の4曲のラブ・ソングは
なおちゃんからのラブ・ソングだそうですが
そこにもまた、応援してくれる人への想い
というか、なおちゃんの宝塚人生のスタンスが
垣間見えるようでした。

「輝く夢の世界を 振り向きもせず歩いてきた
気が付けば愛 限りない優しさに包まれて
わたしの鼓動を高めてくれる POWER of LOVE
そこに愛がある限り わたしは生きてゆける
LOVE BEAT それがわたしの命 
今こそあなたに 感謝を包んだ愛を」
と歌う"LOVE BEAT"

「瞳を閉じて ひとつの想いを聴きたいから
呼びかけるよ Give Me The Gift of Love
夢の続き 感じて そのまま
何かが変わるから
Give Me The Gift Of Love
夢の行方 輝き満たして
心に描いてる
すべてが変わるから」
と歌う"The Gift Of Love"

「いつも夢見た 誰かを 愛する幸せ
誰かに 愛される喜び
この愛が永遠ならば 同じ命を感じてたい
今巡り逢う My Endless Love」
と歌う"Endless Love"

改めて書き出してみると
ちょっと泣ける…。
わたし…よく現場で泣かなかったな。
声で聴くとそれほど歌詞が耳に入らないのかな…
(↑微妙に問題発言)。

キーワードは、どれも
「夢の世界で生きるため 愛をください」
そして「あなたに愛を贈ります」
なんだかちょっと
乙女チック過ぎかもしれませんが
まさにそれが宝塚
まさにそれが宝塚の伊織直加。
なおちゃんが夢の世界で生きることは
愛を求め愛を与えることだったんだなぁと。
つまりこのラブソングは
なおちゃんのテーマソング
とでも言うべきものなのですね(^^)。
わたしは特に「The Gift Of Love」の歌詞が好きなんですが
もうミキさんが歌っていた記憶さえ薄れてしまうくらいです。
(ミキさんごめんなさい)

そして最後「LET IT BE LOVE」も
これまでとキーワードは同じですが
そこには更に「夢の終わり」
「旅立ち」のテーマが込められます。

「時は流れゆく
夢は戻らない 二度と
すべての愛は白い翼に包み旅立つ
最後の一言が
うまく言葉にできない
声にならない
愛してる
LOVE FOREVER
輝いていた夢たち 忘れないで
LOVE FOREVER」

―――――うまくまとめてありますよね。
"伊織直加"という夢の世界の住人を
最高に美しく、また的確に描き出していると思います。
まさに一点の翳りもないほど完璧に!

(とファンモードが炸裂したところで終わりにいたします…)



心が震える時
2003年04月18日(金)

ご贔屓さんの、本拠地での公演と
ラスト・ディナーショーが終わりました。
嵐のように過ぎていったけど
ひとつひとつが楽しい体験でした。
ご贔屓さんのさよならって
もっと辛い泣けるものだと思っていたけど
割と幸せな気分でいられるのは
どうしてなんでしょう。

千秋楽を観ていた
なおちゃんファンの方より
「悲しいではなく楽しい、嬉しい、
幸せだという気持ちのほうが
はるかに大きかったです」
という内容の長いメールを受け取り
わたしも本当に同感で
しみじみとしてしまいました。
今まで、ファンだからこそ
なおちゃんの置かれた状況を
すごくシビアにシニカルに考えたり
なおちゃんのライバルと目される人には
密かに憎しみを感じたりも(^^;)しましたし
まぁ…今もそんな気持ちが
全くないか?と聞かれたら
否定はしませんが(^^;)
楽のなおちゃんの舞台姿を観て
「あぁ、なおちゃんはそういうものを
超越して、すごい所にいる人なんだなぁ」と。
一回だけのサヨナラショーで
なおちゃんは緊張して震えてしまったり
泣いてしまったりするんじゃないかと
ちょっと思いましたが
舞台にいたなおちゃんは完璧でした。
プロ意識というより
自分に関わってくれたすべての人に
最高の舞台を見せたいという
力強く温かい気持ちが
他のどんなプレッシャーも
雑念も払いのけて立派な舞台を
作り上げたんだと思います。

なおちゃんは
トップでも3番手でも2番手でもない
新専科のスターとしての新しい位置付けを
はっきりと、誇りを持って示したんだな、と。
なおちゃんの歩んだ道は正しかった
前例のないことを成し遂げたんだと
思うと、ほんとうになんて
ステキな人のファンなんだろうと
自分を褒めてしまいます(←こらこら)。

そして、なおちゃんが
楽の挨拶をはじめ、いろんな所で
しきりに言っていた
「人の思いやりや、優しさ」
という言葉は、わたしも
すごく耳に残っているんです。

そう。想い出に
書き留めておきたい
出来事があります―――――

楽間近のある晩、同じなおちゃんファンの人たちと
とある居酒屋さんを見つけて立ち寄ったんです。
公演も佳境に近づく宝塚界隈ということで
そこには先客で、トップのタカコさんの
ファンの人たちが大勢座って食事をしていました。
(誰がどの人のファンかというのは
ファンクラブの上着で分かるのですが)
かくして、そこの居酒屋の座敷で
なおちゃんファンとタカコさんファンの人々が
背中合わせで飲み食いすることとなりました。

やがて、なおちゃんファンの人々
(つまりわたしたち)は
お酒も入り、気分も良く(大胆になり)
なおちゃん話&公演話も益々盛り上がります。
「なおちゃんの退団公演が
こんなにも楽しく充実していたのは
宙組のおかげ…トップのタカコさんの人徳でもあるよね
本当によかったよね」
といったものでした。
わたしたちなおちゃんファンが
そんな風に考えているということを
せっかく横にいるタカちゃんファンの人たちにも
伝わっていたらいいなぁ、聞こえていたらいいなぁ
と、それとなく意識していたのですが
ふいに誰かが、実際に
"行動に出して"気持ちを伝えよう
という事を言い出したのです。

確か最初は、お店の人に頼んで
「あちらのお客様からです」
などと言ってもらい
なにかそっと飲み物などを
プレゼントしてみては、、、?
とかいう案だったような気がします。
お酒が入っていたので
詳しい記憶は残っていませんが
その案がさらにどんどん発展して最終的には
ワイン(=キリストの血byジャンヌ)を
そこにいるタカコさんファン
&なおちゃんファンの人数分用意して、
「シェフ殿!」
と呼びかけていっせいに振る舞う
というなんだかお芝居みたいな案へと
変貌していました…。
すぐ脇でそのような突拍子もないイベント策が
練られているとは、タカコさんファンの人々も
気づいてはおられなかったようです。

わたしはそこにいて、ただただ
「えっ?ほんとうにそれをやるんですか?
ほんとにほんと?」
と、受け身的に話を聞いて
頷いていただけだったんですが
でも結局やるとなったら
もうみんなそろっていそいそと
ワイングラスを持ち出し、せーので
居酒屋中に響き渡るような声で
「シェフどのぉ〜〜!!!」
と叫んでしまっていたのでした。

そして次の瞬間
タカコさんファンの方々から
「えぇえ〜〜!?」
と驚きの声があがり、なんと
ほとんど全員の方が泣き出してしまわれたのです。

わたしはあの瞬間を、これから先も
たぶん一生忘れることができないだろうと思います。
そんな反応が返ってくるとは思わなかったんです。

ああ、これが気持ちが伝わる瞬間なんだ。
まったく見ず知らずの人たちが
一瞬にして分かり合える瞬間なんだ
ということを身をもって知ったというか。
宝塚的に表現するといわゆる
「心が震える時(by大海賊)」
っていうんでしょうか?…

わたしたちが、
なおちゃんの舞台を観ながら
タカコさんや宙組の人たちに感じていた
気持ちが通じてたんだ。
タカコさんや宙組の人たちが
なおちゃんに対して
持ってくれているだろう気持ちを
同じようにファンの人たちも
持っていてくれたんだと。
それがあの一瞬に分かったときの嬉しさ。

「なおちゃんが、宙組で退団できて
ほんっとうによかったと思っているんです…(泣)」
と言いながら、涙声になっている自分に気づいたりして
「あれ、わたし舞台を観ても泣かなかったのに(^^;)
この感動はなんなんだろう」
というくらい疾風怒濤の感情が
押し寄せてきたのでした。

その後、居酒屋は
タカコさんファン&なおちゃんファンの
合同貸切宴会?と化し、騒ぐ騒ぐ…。
確かお店の人に3回くらい
「うるさすぎです」と注意されたような気が…。
閉店の時間が来たので
間もなくお店を出なければ
ならなかったのですが
その後も酔っぱらい…いえ
美しい友情で結ばれた
宙組トップと専科2番手ファンの人々は
円陣を組んでかけ声をかけたりなぞ
…色々しつつ
激励の言葉を交わし
なにより今回の公演での
お互いのご贔屓さんの
舞台の素晴らしさを認め合い
名残を惜しんで別れたのでした。

もしも、あの時あの居酒屋に入らなければ…
もしもあの場にいたのが
タカコさんのファンでなければ…
いろいろな偶然が重なって巡り会えた
奇跡みたいな体験でした。
タカコさんファンの方たちはもちろん
一緒にいたなおちゃんファンの人たちの
ノリの良さも素晴らしく
あの場にいられて
本当によかったなと思いました。

宝塚ファンってなんて素敵なんでしょうか。

タカコさんファンだけじゃなく
なおちゃんの退団にあたり
ただなおちゃんのファンというだけで
見ず知らずのわたしに
温かいメールをくださった
他組のファンの方
…もちろんわたしに限らず、
他のなおちゃんファンの方たちも
なおちゃんの退団という名のもとに
まわりのいろんなファンの人が
気遣って力を貸してくれる
という話を聞きます。

なおちゃんが、退団にあたって
まわりのいろんな人の
思いやりや優しさに触れていたように
なおちゃんのファンも
なおちゃんのファンとして
同じように人の優しさや思いやりに
触れていたんですね。
なおちゃんと同じ気持ちを共有できたんなら
ファン明利に尽きるってもんですね(^^)。

タカちゃんもハナちゃんも
なおちゃんが新専科で特出するまでは
ほとんど縁のない人だったのに
その舞台からは思いやりと絆を感じました。
トップさんの位置で入り待ちをして
サヨナラショーをやってペンライトを振り
中央ゲートを出る、という
至れり尽くせりな状況も
かなり嬉しいことですが
そういった状況でそれを送り出す
組子やファンの人たちの
絆や気持ちが感じられたのが、
なおちゃんファンとして
一番誇れることだと思いました。



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