蹴文修記

2005年03月30日(水) 日本×バーレーン

試合が終わってもう2日経っているんだけど、
とりあえず思ったことを書き残しておこうかな。

最低限の勝ち点3は得た。
それはW杯予選で最も大切なこと。
だから結果には満足。
でも観ていてかなり疲れた。

守りは完璧だった。
あのバーレーンのカウンターをほぼ完璧に封じ、
シュートを打たれる数少ない場面でも失点の
予感はしなかった。

バーレーンがいつも以上に守備的な戦術を選んだ
こともあり、そのうち選手も攻めを忘れてしまった
のかもしれない。試合運びのテンポを途中で変える
器用さは、アジアの国は持ち合わせていない。

特に効いていたのは福西。彼はこの1年で最も
成長した選手ではないだろうか。
遠藤、中田英・・・誰と組もうが、いい時と悪い時の
差がないプレーは素晴らしいと思う。
ドゥンガの置き土産と誰か言っていたけど、
今や稲本や中田浩をベンチに追いやっていても
何の違和感のない状態となっている。

カウンターを封じるには、走らせなければいい。
中盤の守備が肝心なのだ。そこに福西と中田英がいた。
サイドの加地と三都主が抜かれたように見せて、
そこを福西と中田英でボールを奪い取る。
DFを抜く時は、誰しも少しはバランスを崩すもの。
それをわざとやっていたとしたら、すごいと言わざる
を得ないね。

そしてバーレーンのカウンターに対する次の策。
攻めないこと。

カウンターってのは前がかりになった相手に非常に有効
なものであり、当然、攻めてこない相手には効かない。
そして日本代表は、速い攻めよりも、ゆっくりとパスを
組み立てて、攻めながらも守備を意識して、決して味方
を追い越す動きをしなかった。

そしてボールポゼッションを高め、ボール回しを繰り
返していたら、たまにはペナルティエリア付近でファウル
はもらえるだろうし、CKだってあるだろう。
そのセットプレーを1試合やれば、1点くらい入るだろう。
こんなシナリオを選手が立てていたのならば、完璧だった。
相手の良いところを全く出させず、一度のチャンスで点を
奪い勝ちきる。カテナチオでもなく、戦術でそれを行う。

・・・・・・

結果的に日本はこれでワールドカップに行けるかもしれない。
このサッカーをしていれば2位以内はおそらく確定的。
ここまで戦術をこなせる国はアジアでは他に見当たらない。

代表選手の高齢化が進み、今の代表の年齢的なピークは
おそらくここ1〜2年。若手の突き上げは目下のところ、
あまり感じられない。Jリーグでも。

だからこそ、来年のドイツに行かないと、アジアの出場枠が
減り、オーストラリアもAFCに入ることが予想される次々回
は、さらに困難が待ち受けているに違いない。

だから勝ち点3が何よりも優先される。

サッカーの質は二の次。

そう思えば、バーレーン戦の勝ちは勝ちと思える。

でも、ホンネ、日本の本当のサッカーを観たい。
少なくとも、アジアで最強のレベルのサッカーを。
相手に合わせるのではなく、自分たちの実力で勝ち取る。
実力的には間違いなくトップレベルなのだから。
堂々と戦おうよ、と思う。

勝たなきゃいけない重圧はわかるけれど・・・・・・。




2005年03月28日(月) まあまあ

昨日の日曜日は、どこにも外出はしなかったけど、
いろんな仕事を片付けていた。

洗濯やら掃除やら、届いたスカパーチューナーと
MDコンポの設置、書類整理とか日程のチェックや
体育館の抽選申込みとか・・・
もちろんホントの仕事もあって、難解でつたない
原稿を相手に四苦八苦。こんな原稿なら自分でも
書けるわいと思いつつ、実際に1冊分の文章を
書くのは大変だということを知っているので、
我慢して校正進める。

でもこの間、自分の編集した本で本の書き方の
大きなヒントがあった。同じテーマで1日200
文字ずつ書けばいいのだ、と。そりゃテーマが
重複することもあるだろうけど、世間は動いてる。
200文字ってなんかコトがあったときは、その
分量にまとめるのも難しいくらいだから、そしたら
続くだろうと。

でも、1日200文字(原稿用紙半分)として、
仮に毎日書いたとしても半年で36000文字。
本てのは1ページに500文字くらい入るとして、
72ページ。とても本にはならないね・・・
だから黙って原稿を読む。

ところで、僕たちの日本代表についてのネガな報道
にもうんざりし始めてきた。
バーレーンが北朝鮮から直接来れるから有利だって?
そんなの旅ってのは長くなるほど疲れるの決まってるし、
環境とか気候とかぜんぜん違う場所に来て、いちばん
疲れが出るのは10日〜2週間後くらい。
1週間くらいは気分もハイになって疲れは感じない。
たとえ遠くから帰ってきて時差ボケがあったとしても、
お家に帰れるのがいちばんに決まってるじゃないか。
だからこそ帰国即合流の予定を半日ずらしたんだから。

イランに負けたのだって、レギュラーGKがケガで、
僕の信頼を得ているとは言い難いけど2人も主力が
出場停止で、おまけにFWの柱の鈴木がいなかったんだよ?
苦戦は必至、イランはここで勝たなきゃいつ勝つの、って
感じで必死に戦っていたんだよ。
結果は最悪の勝ち点ゼロだったけど、勝ち点ゼロのなか
では最良の得失点差マイナス1。三つ巴になったときは
大敗しないのが大事になるからね。

GK川口のケガってのがいちばん痛かったと思う。
よくビデオ見直していないからよくわからないけど、
2失点とも川口なら守備範囲ではなかったろうか、と。
少なくとも、取れないまでも飛び出していたタイミング
ではあったと思う。その飛び出しにDFは慣れていたから。
なんてのは苦しい言い訳かな?
DF的な発想では、GKによって守り方変えるのは普通
だからなぁ。こんな素人な僕でも。

まあ、ネガな報道の方が人を人を引きつけやすいのは
わかるんだけどさ。発想の転換も必要だよ。
バーレーンは今まで日本に勝ってないし、北朝鮮の人工芝
(たぶんすごく速いんだろうな)では機能したカウンター
も、埼玉スタジアムでは威力半減かもしれないし。
芝生は長く刈った方がいいのかな? いつもだったら
日本にはパスが通りやすいように短くするんだけど。

今日は1日ぐずついた天気だった。
菜種梅雨? 雨上がると暖かくなるのかな?
水曜日は極寒でもいいんだけど(笑)我慢するから・・・



2005年03月26日(土) 見えてきた

ナビスコ第2戦、川崎はガンバ大阪とホームで対戦。
まあナビスコだからとゆっくりめに等々力に出かけた。
でもさすがJ1なんだね。そこそこ自転車の台数が多い。
駐輪場の自転車の数で客入りが判断できるほど、もう
何回も等々力に通っているんだなぁ。

それにしても関塚監督の頑固さには驚いた。
ここに鹿島の、もといセレ蔵の影を感じてしまう。
人間って育ちが出るんだね、どんな立場でも。

3試合連続のドロー、それも勝ち点2を逃したとも
思える試合を2つ続けていたため、少しは布陣を変える
のかと思いきや、ケガから復帰した中村をボランチに
戻しただけで、他は開幕からぜんぜん変えていない。

この試合はナビスコカップであり、チームによっては
代表組がいないところで新しい戦力を試すとか、普段
控えの選手を出してみるとかいろいろするところだけど、
関塚監督は意地でもこのチームを形にしようとしている。

絶対的な自信をチームに持つこと、これは信頼感を築く
うえでもっとも大事なこと。勝てないからあれこれと
チームをいじってみたりすると、一時しのぎにはなる
かもしれないが、使われなかった選手は監督に小さな
不満をもつようになる。自分のなかで、調子は悪くない
と思っていたならなおさらだ。

その関塚監督にもっとも信頼されている選手、中村憲剛。
中村は去年、チームの大黒柱に成長した選手。
開幕には熱を出し、下がったと思ったら腰を痛めるなんて
遠足前の子どもみたいな状態になっていたけど、ここに
きてやっとスタメンに顔を連ねることができた。
外国人以外では、伊藤と並んでオールスターに出れる選手。
代表じゃないとこが微妙だけど・・・(笑)
なんせいちばんの激戦区ポジションだからねぇ。

彼がピッチに入っただけで、フロンターレの攻撃が生き生き
としだす。前節まで、点を取ってはいるもののセットプレー
やブラジル人の個人技とか、決してチームとして崩した
取り方、攻め方ではなかった。守りについても同じで、
1対1で止める、はできても組織での中盤の守備はつたない
ものだった。

先週までの川崎は、みんな好きに演って、合ったときには
素晴らしい音を奏でるジャムセッションみたいなもの。
音が合わなくなりはじめると、耳障りな音楽に変わる。
ところが今節の川崎は、中村という優秀なコンダクターが
試合を支配し、非常に統率の取れたいい展開を見せていた。

特に川崎の2点目。テレビニュースではジュニーニョのドリブル
からのゴールシーンしか映していないだろうけど、ハーフライン
付近から始まった中村とジュニーニョのパス交換は、見ていて
鳥肌モノの素晴らしさだった。これぞ川崎の誇る攻撃力なのだ。
我那覇とマルクスはそのとき、なんとなく?サイドに流れて
2人にスペースを与えていた。

それでも勝てなかった川崎フロンターレ・・・
最後の最後に集中力が切れた1つのプレー。
自陣コーナー付近でアウグストがボールをキープした瞬間、
ゴールキックかコーナーキックかスローインになるべきところ、
そこで一瞬の油断が生まれてしまった。

アウグストとアラウージョの間で弾んだボールは不運にも
ペナルティエリアの方向に転がっていった。
そのボールをアラウージョが奪い取る。
プレーが切れると思っていた周りはサポートにも入れず、
ニアに走りこんだ松波に決められてしまった。

その一瞬がゲームを決めてしまう。
サッカーは90分も試合時間があるけれど、
それは一瞬の積み重ね。
一瞬の油断が試合を決めてしまう。

反面、サッカーはミスを積み重ねて成立するゲーム。
相手のミスがないとボールは奪えない。
失敗しない選手、ミスしないチームなんてあり得ない。
難しい、だから面白い。

話は変わるけど、川崎に追いついてドローの結果を残した
チームは口を揃えて、川崎はいいサッカーをした、という。
相手に敬意を払うという部分はあれど、「最後に追いついて」
大喜びするレッズ、ベルディ、ガンバの選手たちを見て、
あなたたちは引き分けでいいのか?と思う。
そりゃ負けゲームをドローで終えるのは大きな意味があると
思うけど、普通、昇格組を相手に勝って当然のチームばかり
ではないのかな?

試合中はそんなことを忘れさせるほど、いいサッカーをして
いるんだ、と思うとドロー4連発も少し納得できる。
監督が信念を持ってチームを動かしている。頼もしいではないか。
いい根性を持っている。足りないのは少しの運だけ、そう思おう。

でも去年の傾向からして、J1復帰後の初勝利なんていう
オイシイ場面は、きっとアウェーだな(笑)




2005年03月25日(金) ここはひとつ

イラン戦の結果をあれこれ書くのも気が滅入るけど、
ここはひとつ、システムの話でも書いてみましょうか。

よく、システムでサッカーの結果が変わることはない、
システムよりも個々の問題だ、とか言うけれど、まさに
その通りでしょう。

どんなシステムを取っても強いチームは強いだろうし、
弱いチームがどんなシステムを採用してもやはり弱い。
要は、そのシステムを構成する個々の選手の資質の問題。
今日の試合の場合、ジーコが取ったシステムが敗因と
いうよりも、やはりそのシステムを構成する選手が敗因なのだ。

アジアカップで優勝した時のシステムは352で、基本的に
最近の日本代表はこの布陣で戦ってきた。中盤を厚くして
ボールポゼッションを高める戦術で、非常にコンパクト。
トルシエ時代を引き継ぐ形で、彼のおかげで最近では
442を採用するJリーグチームさえ少なくなってしまった。

442のシステムの特徴は、攻撃面ではサイドからの攻撃。
守備面では相手のFW×2とCB×2が対峙する形となり、
その後に選手は余らない。352と比べ真ん中の守備が1人
減るから、DFの個々の負担は大きくなる。その負担は前に
並ぶMFが吸収することになるけど、縦に並んだ場合は1
ボランチ、横に並んだ場合はダブルボランチみたいな形になる。

今日の日本代表は、その部分で2人並ぶのか1人で対応する
のか、少しあいまいだった感じがある。福西は好調で運動量
が多く、小野の守備負担を減少させていた。ところが、それが
攻撃時に生かせなかった。小野がFWを追い越すことはなかった。
一度だけ追い越した福西が同点弾を決められたことからわかる
ように、守備を捨てて前に行けば大きなチャンスが生まれる。

僕は基本的に442だと真ん中の2人が縦に並ぶのが好きで、
その2人が頻繁に入れ替わり上下動を繰り返し、とどまること
を知らないMFの運動量にうっとりする(笑)
プレミアリーグのセンターハーフ、これが最高。

小野と福西にはそこまでの運動量はなかったし、アウェーだと
いうこと、相手が中東最強のイランということから積極的に
上がることもできなかったのだろう。高地だから酸素切れも
怖かった。

そしてサイドのMF2人、今日は中田英と中村。残念ながら
この2人はサイドの専門職ではない。敵を誉めるのもくやしい
けれど、マハダビキアのような強引な縦への突破力はないし、
うまくセンタリングまでこぎつけても頭で勝負できるのは
高原だけで、高いCB2人に抑え込まれていた。

サイドの2人が本職でないと、両SBの上がるタイミングが
非常に難しくなる。また守りの意識の違いから、これまた
非常に守りにくい状況となる。今日の三浦は上がらなかった
のではなく、上がれなかった。加地の前には広大なスペース
があったけれど(笑)だいたいスカスカの反対側には人が
密集しているもので、クロス勝負の加地には逆にきつかった。
こんな状況では、ボール持ったままごりごりとゴールに飛び
込んでいこうとするような選手が必要だった。

代わりに誰が、なんてことは言わないけど、やはり今日
アウェーのイランで、442で最後まで戦うのは厳しかった。
ジーコの試合前の選択、442でダエイを抑える。強力な
攻撃力を持つマハダビキアとだれよ?カリミ?を人数かけて
抑える。この選択は間違っていなかったと思う。

この陣容で442を採用しきちんと勝てれば、それは日本
代表が、ジーコ率いる日本代表が完成形に近付いたといえた
だろう。本職でないポジションで、その個々の選手の能力で、
強敵イランをやっつける、それは痛快だったろう。

前半終了間際、442を採用したひとつの理由であった
ダエイがピッチを去った。そしてハーフタイム、1点の
ビハインド、ジーコに、選手に、取れる選択肢はたくさん
あったはず。しかし日本代表は、そのままの戦術で、自分たち
の能力を信じて、戦うことを選んだ。

そう選んで力負けしたんだから仕方ない。ドローによる勝ち点
1よりも、勝ちによる勝ち点3を取りに行った。個々の力で
イランに一歩足りなかった。1対1ではことごとく突破を許し、
人数をかけて守ろうとするとイランのサポートは網にかかる
よりも早かった。

個々の力で見れば、明らかにイランが上回っていた。
しかしチームの完成度で見れば、日本が上回っていた。
10回対戦すれば、おそらく5勝5敗くらい。
やはり日本のサッカーをしなければいけない。
ジーコが望むレベルにまだ選手は達してはいなかった。
そのレベルに達した時、日本はアジアを卒業できる。

幸い、まだ2戦目。見たところイランもバーレーンも、
これから全勝で突っ走れるほどの戦力は持ち合わせていない。
最後の最後まで混戦は続くだろう。北朝鮮もどんどんレベル
を上げてくる。
果たしてジーコは、次のバーレーン戦、選手に合わせて
戦術を選ぶのか、それとも理想のレベルまで選手を引き
上げることを選ぶのか。
ただ、ピッチで戦うのはジーコではなく選手たちだ。
2002年の選手がトルシエの戦術を自分たちの力で
卒業し、さらに高い水準に上りつめた。
今の代表はどうなるのだろう。
僕らはただ信じて応援するしかないから。

システムの話をするつもりが、最後はいつものパターンか(笑)
ピッチに立っている選手に、一所懸命やっていない選手なんて
いない。最良の選択をしない監督なんていない。

韓国も苦戦してますなぁ。いいスタートだったのにね。
ワールドカップ予選てものは、どんな強豪国でも苦労する。
そんなにサッカーって簡単なものじゃない。
強いところがいつも勝つならば、試合する意味ないもの。

ああ・・・

でも悔しいな。
鬱憤晴らして気を紛らわせるため、ドイツのチケット申し込んだ(笑)

明日は等々力だなぁ。
こっちこそそろそろ結果出してもらわないとなぁ。

あっ! PKじゃないのか〜、韓国ツイてるなぁ。
でも入らないときゃ入らないねぇ。それもサッカー。
4点取っても・・・・・・うっ




2005年03月19日(土) どうすればいい?

ナビスコカップ開幕。川崎の初戦は東京V戦。
通い慣れた味スタに足を運んで、ポカポカ陽気の中の観戦。
やっと普通にアウェー側に足が進むようになった(笑)

試合結果の4−4、引き分けは悪くない。
おそらく、グループ内ではガンバと東京Vが上位争いで、
そこに川崎と広島がどこまで食い込めるか、ってな感じ
だったので、アウェーでの引き分けは上等。
しかしながら、4点差で勝ってた試合、追いつかれることはない。

前半で4点リード。普通のサッカーの常識でいえば、
試合終了時のスコアは悪くても4−2で勝ち。
4−3になることはあっても、1歩届かず、ってことで終わる。
そのはずだったんだけどな・・・

前半、川崎はすごく上手く守っていた。
東京Vのパス回しを高い位置でカットしてカウンターにつなげる。
前にボールを運ぶために手数をかけていたため、読みで勝負する
川崎のDF陣はこれ以上ないほどいいディフェンスをしていた。
相手が強ければ強いほど伊藤宏の上手さは目立つし、寺田も箕輪
も一度も制空権を渡さなかった。

それよりもその前、久野と山根のところでほとんどボールは
カットできたし、ジュニーニョに対して人を集めるだけの東京V
ディフェンスは、一度外せば好き放題に攻めることができた。
前半、4点取れたのは、上手く守れたからで、攻撃陣はいつもの
仕事をやっただけ。川崎相手に後手後手の守備をしていたら、
J1でもそうそう守りきれるものではない。

後半、東京Vの守りが変わった。前目でプレスをかけ、
ボールを奪ったらサイドは捨ててFWのワシントンにすぐボール
を入れる。するとリーグで最もキープ力があるワシントンが生きる。
周りの攻撃参加も増え、2列目が攻撃参加できる。
前半、ボールはなかなか来ないし取りに行った来たと思ったら
すぐに囲まれて潰されたワシントン。
もう少しでキレるとこだったのに・・・早いボール出しで甦ってしまった。

それはある意味、東京Vが理想とするサッカーを捨てたってことだ。
単純にFWに当てる。サイドにこだわらない。
でもそれはゼロックスで見た形であり、そうなると強い。
のんびり好きなパスサッカーやってくれてれば怖くないのに(苦笑)

そうすると、川崎の選手は自然とワシントンの周りに集まる。
ラインがずるずると下がる。2列目の選手の攻撃参加を許す。
マイボールになっても、その位置から攻撃に参加できる選手は
限られてくるので、すぐにボールを失ってしまう。
そしてまた押し込まれる・・・・・・

こうなると、今の川崎の負の回転は速い(涙)
あたふたと敵ボールに数人集まり、2列目からの選手を捕らえる
ことができない。前線のディフェンスはあっさりしてるし、
セルフジャッジでプレーを止める悪い癖もなかなか取れない。
(これは審判も悪いんだけど、相手も同じだから言い訳にならん)

監督の決断も遅く、個人的には後半から投入と思っていた中村が
ピッチに立ったのは3点を取られてから。明らかに動きが落ちて
いたアウグストを代える時期を逸し、我那覇に代えて飯尾を入れて
前線の運動量を増やしたのはいいけれど、飯尾はいま、自分の結果
を求めている時期、ここで入れるべき選手ではない。

やはり、J1経験のある選手がいないのがいけないのか。
1年だけ戦った選手はいるけど、そんなのは5年も前。
劣勢になったとき、チームを落ち着かせる選手がいない。
みんなで慌ててしまう。落ち着いて時間が過ぎるのを待てる
選手がいない。相馬や鬼木がこんなとき必要なのだが・・・

経験ある選手を補強せずにJ1に挑んだのは大きな冒険。
冒険はまだまだ続くけれど、その前にチームが崩れてしまわないか
心配になる。こんなに点を取っているのに・・・、点取られるのは
DFだけのせいじゃない・・・。こう言い出して崩れていくチームは
過去にいくらでもある。

幸い、これがナビスコカップであったこと。
中村が復帰していつもと変わらないプレーを見せてくれたこと。
最低限の結果を残せたこと、で救われてはいるけど。。。

次はホームでガンバ戦がある。大黒がいなくても吉原がいる。
宮本がいない方がしっかり守れているかもだし(笑)
だけどそこで今度こそ、結果を出してほしい。

まあ、ガンガン点取って、それでも攻め続ける。素晴らしい。
3試合経過してまだ負けちゃいない。いいじゃないか。
3試合経過して勝ち点3、これは予想の範囲内のこと。
まだまだはじまったばかりだよ。こんなこと、わかってたことさね。

8点取って8点取られるとは思わなかったけど(苦笑)





2005年03月17日(木) 編集者って

仕事についてまともにこの日記で書いたことはなかったかな?

世間の出版社の編集者のみなさま。
単行本(ビジネスとか)を3冊とか4冊とか同時進行で担当
するって普通ですかね?
もっと忙しい人種がいるって知っているけど、週刊誌とか
締め切りが厳しいやつね。そりゃまあ理解、納得できる。
でも普通の単行本って、そんなに詰めてやるもんなのかな?
なんせいまの会社で始めた仕事なモンで、外のこと知らない。
自分の仕事が雑になっているのに気付くの、すごくイヤだね。

なんぼやっても時給分しか給料もらえない、なんて考え出すと
どっかに電話する時期なんだろうな、おー人事、のCMみたいに。
でもまだいまの環境で、経験したいことある。
たぶん、ここでしかできないようなこと。

でもそろそろフトコロもやばいしなぁ、どうするかねぇ。




2005年03月13日(日) 久しぶりのフットサル

人にものを教えるのは難しい。特に遊びでは。
仕事でさえ、仕事ができる人の方が教えるのは下手。
たまに両方できるスーパーマンがいるけど、
たいていは教えるのが上手い人は仕事はたいしてできない。
まあ、僕がその典型なんだが。

週末に楽しむフットサルは、遊びの部類に入る。
遊びって言ったら言葉悪いかもしれないけど、楽しいこと
が優先されるのだから、間違いではないと思う。

僕の主旨から集めたメンバーは、経験豊富な上手い人と、
まったくの初心者が混在している。
その中で、自分の得意なことを人に教えるのはすごく難しい。
なぜなら自分はその道のプロでもないし、どこまでやるか、
のさじ加減がすごく微妙になるから。

上手くなってくれれば、もっと楽しくこの時間を過ごせるはず。
でも、月に1度や2度の練習でそんなに上手くなるわけはない。
そんな人に、どこまで詰め込んで教えればいいのか。
レベルの高いことに挑戦させるのもいいけど、失敗(苦笑)で
終わってばかりじゃなんにもならない。

だからといって、基本ばっかりじゃ面白くもないだろう。
サル教室じゃないんだから。お金取って教えてるわけじゃない。
自分もたいして上手くねぇしな。
経験だけでみんなについて行ってるだけだし。
チーム始めたころは、男でいちばん下手だったしな。

ここらで自分がチーム作ったころの想いを思い出してみたい。
えらく高尚なんだけど、日本にサッカー文化を根付かせること。
老若男女、みんな分け隔てなくボールを蹴れる環境作り。
昔の日本、キャッチボールが親子の遊びだったみたいに、
親子でボールを蹴り合えるような時代になればいい。

いいプレーをする、勝つことが目的じゃなく、
いつまでもボールを蹴っていられることが幸せと思えるような。

でも、ほんとに基本的なことが、できなきゃ蹴っても
楽しくないんだよね・・・・・・
んじゃ教えるか、と、うん、堂々巡り。。。




2005年03月12日(土) 忘れないように

忘れないように書き残しておこう。

川崎のホーム開幕戦、浦和レッズ戦。

なかなかやるじゃないか、川崎フロンターレ。

等々力スタジアムを赤く染められやしないかと心配したが、
チケットの売り方が成功したのか、実数では五分五分。
スタンドは半分以上は青く染まっていた。
そして動員は(相手のおかげもありクラブ史上最高の入り)

試合では浦和相手に堂々の戦いっぷりを見せて、
結果的には引き分けてしまったけれど、
あとは経験を積んでいけばJ1で十分戦えると思わせてくれた。
(戦える、ってのは、残留の心配とかしなくていいレベル)

経験不足は経験でしか補えない。
ひと回り試合すれば、この日みたいな試合は勝てる。
それまでは我慢だろうけれど。
相手は前評判の高かった浦和だったけど、先週の柏戦よりも
楽に観られた。ホームだからかね?



2005年03月10日(木) 素晴らしい試合

チャンピオンズリーグ、ノックアウトラウンドが始まってる。
いきなり当たることになったチェルシーとバルセロナ。
共に自国リーグ1位を突っ走っているチーム同士の戦いは、
事実上の決勝戦と呼ばれ注目された。
(そんなことはないと歴史が証明してるけどね)

で、昨年ならば生でスカパーで観たんだけど、今年はワケあり
フジテレビの中継を録画して観ることに。
それにしてもダバディーがサッカーのことすごく勉強している
ことに驚いた(笑)。それと割と中立な実況、解説にも。

日本でのバルセロナ人気はレアルを凌ぐものがあり、放送中は
さぞかし嫌な気分になるんだろうと思っていたのだが・・・。
チェルシーもやっと認知され始めたのかな。
金だけじゃなくて、歴史を踏襲していいサッカーしてるのよ〜。

それにしてもロナウジーニョの2点目には驚いた。
PKも素晴らしかったけど、あんな、誰にでもできそうな、
でもきっと他の誰もできないゴールは初めて見た。
ダバディーが言ってたように、彼がジダン並みのスタミナと
強さを身につけたら世界最強なんだろうな(それは逆に魅力を
失うことにもなるから微妙だけど)。

久しぶりに観たチェルシーのサッカーは、シーズン当初よりも
さらに洗練されたものだった。勝つための戦術+イングランド
サッカーの強さが融合され、個々のコンビネーションも高い
水準に達していた。去年の秋にはまだこわごわ試合をこなして
いた感じもあったけれど、今は自信に満ち溢れている。

そのチェルシーのサッカーを打ち破るバルセロナの個人技。
エトーの急加速には誰もついていけないし、ロナウジーニョの
ひらめきは誰も予測できない。しかし、それを最小限に止め
させたのはチェルシーの組織力と運動量。

マケレレとランパードは2人を自由にさせなかった。
この2人が抜かれても、カルバーリョとテリーが壁を作る。
その後にはイングランド最強のGKツェフが構える。
両サイドのせめぎ合いも、ダフとジョーコールが制していた。

モウリーニョとライカールトの監督としての経験の差も出たかな。
ドログバ出場停止にも慌てず騒がずグジョンセンとケジュマンの
2トップを先発に選んだモウリーニョに対し、第一戦の救世主と
なったマキシロペスをベンチに置き、ジュリではなくイニエスタ
を選択したライカールト。チャンピオンズリーグでは、守りに
入った方が負けた場面を数多く見てきたはずなのにね。

・・・なんてことを、なんで日刊スポーツは書いてくれない(苦笑)

日刊スポーツはサッカーでは一番信頼できるスポーツ新聞と
ずっと思ってきたけど、今日の1面にはがっかりした。
金満金満書きやがってさ・・・もういいでしょ、そのネタは。

この日記でも何回も訴えているように、金は確かに使ってるけど
一切無駄遣いはしてないんだって。どっかのクラブみたくビッグ
ネーム獲って使えなかったらはいサヨナラってことは絶対ない。
だいたい、この試合の先発メンバー見ても、チェルシー来る前に
名前が通っていた選手が何人いるよ? リカルドカルバーリョって
誰よ、とかグジョンセンってグドヨンセンと一緒?とかその程度。

お金はアブラさんがいくらでも出してくれるから、相手の言い値で
買ってしまう問題はあるとしても、それは逆に移籍市場の活性化に
つながって、各チームのふところ具合も温かくし、大きな意味での
サッカー界に資金が流れてくるんだから、いいことだよね(笑)

マンチェスターユナイテッドやアーセナルがやったように、
イングランドサッカー自体が発展して世界に通じるようになった。
昔のチェルシーを知るものにとっては寂しい気がするけど、
やっぱりあの青いユニは変わらないし、根幹のサッカーは不変。

テレビに映し出された、レプリカ着たおじさんが誇らしげに
腕を上げている姿を見て安心した。根本は変わってない、と。
それが変わることは、おそらくイングランドのサポーターは許さない。

日本のサポーターもそんな力があればいいのにな。。。
なんだか神戸も知らんあいだに色変わっちゃったもんね。

まず、誇りを持ってレプリカ着れるようなチームが欲しいが・・・
川崎、ねぇ(笑)近所だからサポートしてはいるけど、
まだ僕の心を揺り動かすような試合は見せてもらっていない。

今週末、ねぇ(苦笑)びみょー・・・

笑い話をひとつ、

会社の前を楽しそうに喋りながら歩いていた母親たちの会話
を聞き、小さな娘が聞いた・・・

「そうそう、びみょーだよねーっ」(母親)
「ねぇねぇ、びみょー、ってどんな意味?」(子)
「え!? どんな意味って・・・びみょー、だよねぇ」(母親)
「そうそう、びみょーだよねーっ」(母親の友人)

ちゃんと子供と会話してあげなよ・・・



2005年03月06日(日) J1って

J1で戦うって、すごく疲れるのね(苦笑)

フロンターレを追っかけて柏まで行ってきた。
チームとしては2度めのJ1挑戦。
僕にとっては川崎に来てから初めてのJ1。
相手は昨シーズン、最下位で入れ替え戦に出た柏。

トトの賭け率でも川崎が上回っていたらしい。
去年の川崎と柏なら、そう思われるのも当然。
圧倒的な強さでJ2を制した川崎とどうやらこうやら
残留を決めた柏。

でも忘れちゃいけないのは、柏は入れ替え戦に圧勝
しているこということ。終盤戦はJ2最強だった福岡に。
やはりJ1とJ2には明らかな差がある。

その差を痛感させられた試合だった。

川崎はほとんど去年と変わらない布陣で試合に臨んだ。
中村が発熱で急遽山根がそのポジションを埋める。
柏はよくわからないけど、安永がいたり新しい外人がいたり。
(せっかくサカダイ名鑑買ったんだから見ろよな・・・)

J1とJ2の一番わかりやすい差は、プレーのスピード。
パスを出すとき、一瞬受け手を探すともう相手が詰めてくる。
シュートを打つとき、少しトラップがずれるとコースを消される。
ひとつのミスが瞬時のうちに大きなピンチになる。

ただ、試合に対するモチベーションというか、勝ちたい、
負けたくない気持ちはどのレベルだって同じ。
川崎の負けたくない気持ちと、柏の守ってやろうという気持ち
が最後の最後で試合の結果を決めた。

1点先制され、関塚監督は山根を下げて飯尾を投入。
同時に布陣を4バックに変えた。極端に言えば424の形。
とにかく人数をかけてゴール前を固めた柏に対し、
ならば人数をもっとかけて攻めようという川崎。

今年の柏は(って言うか去年のことあまり知らないけど)、
バック+明神でしっかり守り、トップとサイドのスピード
でチャンスを作り、カウンター重視の戦術みたいな感じ。
確かに玉田にしても安永、平山も一瞬のスピードアップ、
ギアチェンジがすごく早い。クレーベルももっと良くなりそう
だし、大野とか嫌な選手もいる。

反面、攻撃がワンパターンだし、ずっと裏に出すとかロング
ボールとか続けてりゃいつかは成功するかもしれないけど、
それは事故と呼ばれるものだし(笑)
おかげで助かった、サイドを突破されることはそんなに
なかったし、上がったボールはほとんど競り勝てていた。
怖かったのは真ん中からトップに入れて、一瞬の間に抜け出す
プレー。これ続けられたら止められないね。
守備は、う〜ん、人数かけて明神も走ってるからね・・・

しかしながら、絶対的に勝ち方を知らないな、と思った。
1点リードしたあと、時間稼ぎするにはまだ早い時間帯で
選手が倒れてしまうし、ラフプレーで試合を荒れさせる。
そりゃ物理的な時間は減るだろうけど、相手にしてみれば
余計に怒らせるだけだし、怒れば人間って普段は出ない
アドレナリンみたいなの出たりする(笑)
それを出させずに、鹿島みたくうまくやれればいいんだけど。
言葉は悪いけど、稚拙な試合の進め方だったと思う。

そして同点、アウグストも諦めることなく最後までボールに
食らい付いていったし、ジュニーニョも一瞬のチャンスを
逃さなかった。飯尾も効果的な動きで前線をかきまわした。

中村がいないと中盤が組み立てられない。
後半は受けに立ってしまってずっと相手に主導権を渡したまま。
ジュニーニョもさすがに3人に囲まれると突破はできない。
我那覇もマルクスもジュニーニョへのサポートができなかった。
箕輪は入れ込み過ぎなのか体を張っているだけ。
ベティはJ1のスピードについていけてない。
などなど、問題点はたくさんある。

でも幸いに勝ち点1を得ることができた。
これだけ課題が浮き彫りになって、負けていない。
まあ、なんとか、いいスタートだと思う。
次は浦和かぁ・・・もっと速いよねぇ、あの人たち。
撃ち合いに持っていければなんとか・・・勝機あるかな。
守り合いなら1発を持っているだけに、疲れるだけだと思う。
ま、ホーム開幕戦、楽しみだ。

あ、最後に、下川、ありがとう(笑)
あなたの経験は貴重だったよ。このスタジアムでは。



2005年03月05日(土) 福の手

久しぶりだけど、気張らずに何気なく再開。

いよいよ開幕、2005年のJリーグ。
今年から1シーズン制になって、さらに2チーム増と
お得感に満ち満ちた開幕。その増えた1チームが地元の
川崎となれば、まあいろいろ観なきゃいかんでしょう、と。

チーム関係者のつもりで、開幕ゲームで最も注目を集めて
いた日産スタジアムでの横浜Fマリノス×ジュビロ磐田を
観てきた。雪かと思ってたら晴れてよかった。

毎年、この時期は横浜Fマリノスの試合をたくさん観ること
になる。A3やらACLやらいろいろあって、スーパー
カップとかにも出てきたりするので。で、毎年思うのが、
選手層の厚いチームっていいなぁ、ってこと。

これだけケガ人出ても、戦力的には中位以上の力がもちろん
あるし、2戦だけ乗り切ればしばらく中断なので、その間に
戦力整えられる。現有でも完成度上げれば優勝争いも可能。
大島だってちゃんとした使い方してやれば(ワントップ、
いわゆるセンターフォワード)後半は機能してたし、田中は
一時のような波もなくなったし、栗原もなんとか使えるように
なっているし。日程は過酷でも、選手は育つ、ケガさえなければ。

守り合い、の典型的な試合だった。共に前線にボールがなかなか
入れられない。入ったところで、すぐに人数かけてつぶされる。
サイド攻撃からチャンスを作ろうとするけど、なかなかシュート
にまで結び付けられない・・・

守り合いは嫌いじゃない。でも、それは素晴らしい攻撃の形が
あってのもの。まだ形ができていないジュビロとベストではない
マリノスにそれを求めるのも酷か。次節、この2チームと試合
できるところは、チャンスだと思った。それほど優勝候補同士の
試合とは思えない内容だったのだ。う〜ん、どこだ?

試合の方は、後半ロスタイム直前の福の手によって決着。
岡田正義が見逃したんだから、本当に見えなかったんだろう。
上からは、はっきりハンドに見えたんだけどなぁ。
副審に聞きに行ったとき、絶対に取り消すと思ってたから・・・

横浜はあと1試合、なんとか乗り切ることを考えなきゃいけない。
磐田は1試合でも早く、新戦力をフィットさせなきゃいけない。
藤田のベンチスタートはどうかと思うけどなぁ。
かと言って、途中出場で効果的な動きはできなかったけど。

今年は1シーズン制の長丁場。幸いにもまだまだ時間はありますな。
1敗は痛いけど、去年ほど絶望的なものではない。
突っ走るチームがおそらくないだろうからね。

試合開始時点では暖かいと思ってたけど、だんだん冷えてきた。
試合も寒かったし、お腹冷えちゃったよ・・・

久しぶりに観戦記書くと、考え方も文章もまとまりません。


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