株式会社JOYWOW
ほうじ茶飲話【JOYWOW】
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2003年09月30日(火)


文章の温度

手紙、メール、本などの文章を読んでいる時、私は常に声で読んでいる。新聞記事などは男性アナウンサーの声が脳裏に響くし、会ったことのない相手や、実在しない小説の登場人物でもイメージされる「らしい声音」に変換している。

それがあたりまえだと思っていたのだが、ある時どうやら人によって違うらしいことに気がついた。文章を読むときに目で読むか、声で読むか、イメージで読むかで大きな違いがある。この声で読むというのは、実際に声を出すということではない。脳裏で相手の声音を再現して読んでいるということだ。メールだけ読んでいても画一的なフォントでは温かみがないといわれるが、そういった読みかたをしていれば文章が表す抑揚によって表情までイメージされ、目の前の文章が体温や色をもたらしてくれる。

たかがメール、されどメール。
相手が貴重な時間を使ってキーボードに向かって作成したメールには、必ず感情が込められている。行間の思いを読み取ることを忘れずにいたい。

 

2003年09月29日(月)
秋到来

この時期、キッチンの窓から見える山の斜面に
彼岸花が満開になる。昨年より一週間ほど遅い。
緑の斜面にそこだけ鮮やかな朱赤が広がる。
出番の時期になると、ひとりでに芽を出し花を咲かせて
散ってゆく。昔は誰かが手入れして植え替えているのだと
思っていた。植物はどうやって開花や交代の時期を知るのだろう。

あの彼岸花もあと二日ほどで散っていく。
朱赤に気持ちを急かされて、今日、衣替えをした。

 

2003年09月28日(日)
手酌が一番

毎日飲むほどビール好きだが、お酒に強いわけではない。
強いどころか効率は極めていい。おかげでハードリカーには
ほとんど手を出さない。だからといって酒癖もないし、
記憶も飛ばない。とっとと眠くなってしまうだけだ。
そんな事情なのであまり量は飲めないのだが、好きなので
限られた量をおいしく飲むことに日夜努力している。

まず、どんな宴席でも手酌宣言はかかさない。
中途からの注ぎ酒はビールをまずくするし早々に飲みすぎて
しまう。なにより自分のペースで注ぐビールが一番おいしい。
近頃はドラフトビールを置く店が増えたので、手酌宣言も
あまり必要なくなってきたけれど。

最近はあまり事情を知らないのだが、昔はよく
「女性に注いでもらわないと飲んだ気がしない」
という勘違いを公言して憚らない人がずいぶんいた。
もしかしたら、あの人たちはお酒を楽しんでいたのではなくて
女性に注いでもらえる自分に酔っていたのだろうか。

 

2003年09月26日(金)
思い出のヨコハマ

友人の有職婦人Aと横浜のホテルニューグランドで一泊。
山下公園から出ているナイトクルーズでいい気になり、
勢いでマリンタワーに昇る。中華街まではよく出かけるが
山下公園は15-6年ぶり、マリンタワーは24年ぶり。笑。オツです。
翌朝は朝の光と汽笛の音で目覚め、時間どおりの
ルームサービスで至福のひと時!う〜ん、すばらしい。
山下公園からレンガ倉庫までちょっとした散歩を楽しんだが
あまりにも美しくすべてが様変わりをしていて、
横浜市在住の婦人Aも私も立派なおのぼりさんになってしまった。

ところで、このホテルニューグランド。
学生の頃からの憧れの場所。老舗ホテルとして名を
成しているが、部屋に足を踏み入れたのは今回が初めて。
広い空間とベッドにバズタブ、昔のままのウォークインクロゼット。
古くからある本館の港に面した部屋はよく手入れがされていて、
横浜港が世界への出入り口だった頃の面影を強く残している。
昨今、日本の一流ホテルには幻滅させられること著しいが
ここは違った。サービスの気持ちよさが隅々に行き渡っている。
しいて言えばバーのサービスの目が行届いていないことが惜しい。
バーはフロント同様そのホテルの格に直結する。が、それを差し引いても、熟練したホテルマンのサービスに高い満足感が得られる。

機会があったらぜひ、こんなヨコハマで時間を過ごしてみてほしい。
遠くの温泉に出かけるよりもずっと解放感を味わえるはず。

追記:
婦人Aはヨコハマに酔いしれ、翌朝部活に出かける娘の
お弁当手配をすっかり忘れてベッドで熟睡していた。

 

2003年09月25日(木)
感謝と陳謝

どうやら今月は、昔馴染みから連絡がある月らしい。
今回は20代の時に長く勤めていた会社の同僚で、
よく一緒に遊びに出かけた年上の女性からメールがきた。
西日本在住で何年会っていないのか、恐くて数えられないが
私にとっては気が置けない『ねーちゃん』的存在だった。
来月東京に出てくるとの事で、久しぶりに再会酒を酌み交わす
ことが出来る。日本にいなかった8年間、本当にみんなに
ご無沙汰しまくり、それでも忘れずにぽろっと連絡をくれること、
とても嬉しい。

実は私電話が嫌い、というか、苦手なのだ。
もちろんビジネスの場合は別だし、ちっとも苦ではない。
私から友人にご機嫌伺い電話をかけることはまず、ない。
用事のあるときだけ、それも用件のみ。
知らずに電話をかけてきた友人は、私の事務的な声音と
さっぱり加減に驚くこと請け合い。笑。
そういうこともあって、手軽に連絡せずにいるものだから
こんなに友人たちに探させることになるわけなのだが。

これも見た目を裏切る私の性質のひとつです。
みなさん、ほんと、ごめんなさい。
悪気はちっともないからねっ。

 

2003年09月24日(水)
LEONという雑誌

実際にその雑誌を手に取ったことはない。
今日、新聞広告で目にしただけのこと。
そのキャッチをいくつか引用してみよう。

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ただの「いい男」で終わりたくない・・・そんなアナタのための
モテるちょい「不良(ワル)」オヤジの作り方
イタリアオヤジは「赤いタイ」がお好き
ちょい枯れオヤジはいまEUサーファー
オヤジのトキメキダイニング/ヒミツのBAR
WatchWatcherラテン時計の色気
あなたのニキータと楽しむ「今月のとっておき」
------------------------------------------------

40アップの男性がターゲットだと思われるが
どんな人が愛読しているのか興味津々。っていうか、
勘違いしちゃうおじさんがたくさん作られちゃいそうで
想像すると、ちょっとコワい。

 

2003年09月23日(火)
今日の拾い物

少し前、NHK番組で出版業界の革命者、幻冬社創業者で
代表取締役社長の見城さんをクローズアップしていた。
ビデオに撮ったまま機会を逸していたのだが、
今日やっと見ることが出来た。学ぶところが多く感銘をうけた。
なぜか水戸黄門の時のように涙も出てしまった。
ま、それはいいとして。
今日はその幻冬社のWEBサイトについて。

「優れたコンテンツは内臓と内臓をこすり合わせるような
コラボレーションからしか生まれない」という幻冬舎イズムを
血肉とする編集者が作ったコンテンツ、おもしろくないわけがない。
文芸書はもとより、Webマガジンのおもしろさ、コミックスの過激な
オタク度合い、立ち読み、付随するキャラクターの権利ビジネス
等々、出版業界に闘争宣言を出した会社だからこその
売れるコンテンツが満載。出版業界の内部や裏事情を聞くたび
がっかりしていたのだけれど、業界常識を逆手にとるだけの
勇気と力があるのなら、物事は変えていけるんだね。
出版社のサイトがこんなにもおもしろいとは。
情熱を持ち続ける力と心、忘れずにいよう。

 

2003年09月22日(月)
裏切る悦楽

広島在住の知人Wさんから昨日のミシン話について
コメントが届いた。以下、重要部分だけ引用。

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ゆかりさんがミシンをかけるとは。私もビックリ。
-------------------------------------------

はい、わかってますって。笑。
まさに家庭生活とは縁のないヒトに見えるらしい。
でもね。事実は小説より奇なり、ということもまた真理。
人様の期待を裏切ることはけっこう楽しかったりする。

 

2003年09月21日(日)
似合わない楽しみ

嵐の日曜日、日がな一日ミシンとともに過ごした。
三週間ほど前、友人たちにミシン購入のポイントを相談しつつ
あれこれ悩んだ結果、シンプル機能が自慢の一台を購入。
本日は腕ならしに、溜めていたパンツの裾上げ(5本分)を
やってみた。縫うのは一気だけれど、縫うまでの準備に
あれやこれや細かい作業がともなってくる。
もともと手先は器用だし、細かい作業は大好きだ。
たいしたことはしていないのだが、楽しくて楽しくて!
ふと気がついたら夜になっていた。

ミシン購入の相談をした友人には、
私にはミシンがすごく似合わないといわれた。
外見で判断されると、大酒豪だと思い込まれていることも
よくあるし。そういう類の話だが、確かに自分でも
似合うとは思えない。好きと似合うは別物ってことだ。

とにもかくにも新しいおもちゃを手に入れて、
私はすっかりご満悦。当分ひとり遊びに精が出そうだ。

 

2003年09月20日(土)
微妙な気持ち

この頃気になっているブランドがある。
欲しい、好き、いい!・・・という欲望直結でなく
妙に気になっている、のだ。
各商品ごとの色、モチーフ、素材それぞれが
そのブランドならではの雰囲気を作り出していて
私にとってはアートとしかいいようがない。
その名を『椰子の実雑貨店』(Palmtree Inc.とは無縁)という。
オリジナルデザインのバッグ中心。
悪趣味に踏み込まない派手さ。
非常に手の込んだ手作業のミシン刺繍が特徴。
サイゴン在住の日本人男性がやっているのだが、
コピー商品が出回るほどの人気ブランドだ。

買って持つかと問われればNOなのだけれど・・・
なんとか気持ちを言語化すると、この商品は
きれいすぎて使えないポストカードとか切手のように
たまに出してはその綺麗なバランスを確認したい、
そういう種類のモノなのだ。

 

2003年09月18日(木)
勢力拡大

一年半前に町で色艶のいいポトスに出会い、購入した。
愛称を「ポン」という。
このポンが我が家で着々と陣地を広げ勢力を拡大している。
元根を美しく元気な状態にしておくためにも
茎が50-70センチに伸びるとばっさり剪定する。
切り取られた茎たちはポン1号鉢、ポン2号鉢、ポン3号鉢・・・
と水栽培に切り替えられて新しい人生を送っている。

元鉢の茎に加え、この水栽培軍団がますます元気に
増殖を続けている。家中ポンの分身だらけになりそうだ。
そういえば、今初夏に友人宅から養子にもらった
オリヅルランの子株(ランコと命名)もいつのまにか
大きくなってきているし、一年後にはランナーから子株
続々育って、ポンのように勢力拡大していくのだろう。
どこかに里子に出せばいいものを、なんとなく
時機を逸しているうちにどんどん侵食されていく。

駄々をこねたりわがままをいうわけでもないのでと
甘い顔をしているが、そのうち夢に出てきて
もっと手入れをしろとか、水がまずいぞとか
どやされそうな気がしている。どんな形で登場してくるか
かなり楽しみにしているのだが。

 

2003年09月17日(水)
30過ぎの自分探し

自分を見据えるということ。
これは痛い作業だ。
別にそんなことしなくても生活に支障はないし、
やったからといって収入アップに直結するものでもない。
じゃあなんのため?といえば、
「自分のため」としかいいようがない。
この言葉の中にはたくさんの意味が含まれているのだけれど、
経験して身体で理解するしかない。

自分の中にあるイヤな部分、弱い部分、アレも、コレも、
隠れている部分も可能な限りピンセットで引きずり出して、
目の前に並べる作業。いたたたたたたた・・・っ

でもね、コレを越えたらイイコトあるよ。
今は言葉にしてもその「イイコト」はわからないだろうけど。
心底おいしいビールを飲む日のために、
いっちょやってみるってのもなかなか粋な選択かも。

 

2003年09月15日(月)
外見は語る

外見というのは、その人自身を最も雄弁に語る名刺である。
仕事の種類、能力、嗜好、性格等々おおよそのことは
本人に尋ねる以上に外見が語ってくれている。
もちろん、語ってくれる声を聞き分けるためには
ある程度のテクニックも必要になるのだが。

では、そのテクニックを逆手に取れば、自分をもっと
豊かにアピールできるようになるのではないか。
イエス、そのとおり。
洋服や小物、髪型、言葉遣い、立ち居振舞い。
大人たるもの自分を構成する全ての要素に
責任を持ち、かつ、武器として使うべきなのである。

このあたり、要望も多いので来春の学問所講座として
考えてみようかな。
「出来るオトナになるための実践テクニック編」
・・・・・・・なんちゃって。笑。

 

2003年09月14日(日)
オジサンたちの心の病気

竹脇無我の「凄絶な生還〜うつ病になってよかった」
を読んだ。自身の鬱病闘病手記である。
それから、はらたいらの更年期障害闘病についての話を
最近どこかで読んだ覚えもある。

昔は、こんなに病気を抱えたおじさんはいなかった気がする。
鬱病という病名がなくても、心の病を抱えた大人たちが
いたことは覚えている。
だが、20年ほど前までのオジサンたちは
今よりずっとタフだった。マナーはないし、
横暴で自己中だったけれど、自我をつかさどる心は
今より健全な人が多かったに違いない。

商店街を歩いている時、丁度横で止まった車の運転席にいた
団塊ちょい上のオジサンが、窓を開けて大量のタンを吐いた。
横を通り過ぎながら、私はタンを一瞥しオジサンの
目を見据えた。オジサンはうろたえて目を逸らせた。
このタンおやじは、きっと時代の生き残りにちがいないと
無理に自分を納得させた。

 

2003年09月12日(金)
ある光景

渋谷の交差点。炎天下の14時、いつものようにすごい人ごみ。
若い青年がヴィトンのカラーとリード(首輪&引き綱)で飾った
流行りのミニチュア・ダックスを連れて信号待ちをしている。
犬は何もしていないのだが、青年は5秒に一度癖のように
リードを上に引き上げる。そのたびに犬は首吊り状態になる。
ご主人にとってはお気に入りの動くアクセサリーだが、
炎天下の熱いアスファルト上を直に歩かされるばかりか
首まで締められ続ける犬は自分の不運を嘆くしかない。

今時の命の重さを知らない(20代を含む)オコサマたちが、
サラ金CMとブームで子犬を手に入れ、おもちゃのように扱う
この光景にやりきれない気持ちでいっぱいになる。
とても近い将来、彼らは子供を持つ親になる。
はたしてその時、彼らに命の重さの意味がわかるのだろうか。

 

2003年09月10日(水)
おいしい一日

またもや誘われるままいそいそと
Aさんのお父上のカレーをご馳走になりに出かけた。
(*詳しくは4/7付け茶飲話)
今回はコーヒーを隠し味に使った大人のカレー。
Aさんがお父上にレシピを尋ねても「身体で覚えろ」
の一言を返されるそうだ。渋い!
考えてみれば私も母からレシピをもらったことはほとんどない。
記憶と舌だけに頼ってきたが、再現には気の遠くなるような
積み重ねがある。レシピどうりに作っても、同じ味には
程遠い。味の伝承は深いものだね。

さて、今回Aさんはちゃっかりかわいい婚約者を見つけていた。
前回は広い家にひとりぼっちで申し訳ないような暮らしを
していたが、なんだか妙にふたりが空間に収まっている。
彼女と二人、LomiLomiと呼ばれるハワイアンロコに
古代から伝わる民間療法としてのマッサージを身に付けて
鎌倉の自宅で週末開業の準備をしている。
LomiLomiは指圧治療でもなく、癒しでもない。
神経系に直接働きかけ緊張を取り除いていくマッサージだ。
不思議な心地よさで半幽体離脱してしまうような感じ(笑)
開業準備が整ったら、また続編でお伝えするとしよう。

しかし、おいしくて気持ちのいい一日だったこと!

 

2003年09月09日(火)
びっくり!その2

メーラーを立ち上げてびっくり。
今夜は高校時代の友人からメールがきていた。

高校時代の友人達には本当に申し訳ないのだが
年賀状どころか、私ときたら音沙汰ナシの水臭いヤツなのだ。
海外引越しやらなんやらで、当時の住所録も全部なく
帰国してもしらんぷり。他意はまったくなくて、
結果そうなっちゃっただけなんだけど・・・・・すまんです!

メールには懐かしい友の名前が並んでいて
気持ちが一瞬あの頃にワープした。
青春のハシリみたいな時期だったなぁ、なんて。
今はもうみんないいオジオバになっているわけなのに、
浮かんでくる笑顔はあの頃のままなんだよね。
なんだかちょっと照れちゃうね。

私を忘れずに、メールアドレスを探してくれてありがとね!

 

2003年09月08日(月)
本当に行きたい?

このごろ巷では生前葬をテーマにした
コンセプトレストランが流行っているらしい。
これはジェネレーションの違いで済むことでなく
人間としての尊厳にまで及ぶ話だと思うのだが、
そんなところで食事をしたいという人々の気が知れない。
世間をあっといわせて成功したらそれでいいってのは、
なんともおそまつな話だ。
未来への想像力がとことん欠如している。

人の死を体験すること。
ゲームなどのバーチャルではあたりまえだし、映画もニュースも
そんな話題ばかりなので情報としては事欠かない。
でも、それは体験や経験と呼べる代物じゃない。
感情を伴わない「人の死」が存在するわけがない。
人の命を軽んじ葬儀を遊びにしてしまうのは
受け継がれてきた日本の文化だけでなく、
続いていく未来にも泥を塗りたくっているに等しい。

おもしろければ、儲かれば、それでいい。
本当にそう思っている人たちが増殖していくことが
なによりいちばん恐ろしい。

 

2003年09月07日(日)
大人の証拠

一度も見たことがない、と思っていたので
『ニューシネマパラダイス』を借りてきて見た。
見ているうちにNYのケーブルTVで見たことを思い出した。
実際に多くの友人がこの映画をベタ誉めしているし、
いい感想しか耳にしたことがないのだが
記憶に残っていないのはなぜか。

三時間のノーカットヴァージョンを、
涙もろい私がほとんど素面で見通した。
「えーと、いい映画だけど、それで?」
この映画は男性の視点100%で描かれていて、男性が
求めてやまないファンタジーや憧れが芯となっている。
劇中の恋人も母親も仕事も環境も男性の欲する言葉で綴られる。
いってしまえば、大地に足をつけて生活をしている
いい年をした女である私には甘すぎて感動できないのだ。

『ニューシネマパラダイス』
自分がとってもオトナになってしまったことを
実感させられた一本となった。

 

2003年09月05日(金)
残されていくもの

亡母が毎夏のように着ていた白いレース編みの
カーディガンがある。もともと物持ちのよい人だったが
25年程前のものになるのだろうか。
昨夏から私が着ているのだが、メーカータグがついているのに
手編み製品なのだ。当時の商売人は、いい商品を作って手堅い
商売をしていた。やはり30年前に母がよく着ていたセーター、
当時から私の憧れの一枚でそのセーターを着ている母が
とても好きだった。今私が着ているが、型崩れもせず
デザインの古さも感じさせない。

今世に出ている商品のいったいどのくらいが
こうして後世に残っていくのだろうか。

 

2003年09月04日(木)
夏の成果記録2003

いまだ赤くならない時期はずれのプチトマトが満開中。
ミントはレースになりながら日々陣地拡張中。
マーガレットは相変わらず絶好調。
ユリオプスデイジー、マツバギク亀の歩みのごとく成長中。
梅ジュース・糖分50%OFF梅酒床下で熟成中。
カスピ海ヨーグルト、毎日元気に発酵中。

が、なによりの成長は。
一日5匹程度の虫なら対処できるようになった私だ。
これはすごい!庭で割り箸とジョウロ片手に
うにょ系(2センチ以下限定)とも果敢に闘うし、
かたつむりは隣家の木陰まで移動させる。
蜘蛛の糸切り+蜘蛛の強制引越しも気が向けばする。

なににせよ目に見える成果は不可欠。
自己満足とは承知でも、ご満悦な夏の成果である!

 

2003年09月03日(水)
自己主張

タクシーに乗って閑静な住宅街を走っていた。
行き交う車もなく、ぼーっと豪勢な家並みを見ていたら
横道から黒い車:旧型キューブ:が左折して前に入ってきた。
その車が前方を走り出したとたん、頭を拳固で殴られたような
感覚を覚える。「うそっ。これ、すごい!」
それまで寡黙だった運転手さんまでもが
「いやー、すごいですよねぇ・・・」と同調。

前を行く黒いキューブのリアウィンドウのすぐ右下に
A4サイズの白いプレートが横向きに貼られている。
そこにはプレートいっぱいの大きさで

  92才

と、書かれていた。

 

2003年09月02日(火)
どっちだ?

先日、ちょっとした打ち合わせで阪本塾OBと会った。
彼は茶飲話をいつも読んでくれているのだが、
そのせいで、ひとつのイメージが定着してしまったらしい。

「Yukariさんの顔を見ると、マンゴが横に浮かぶんです」

ひとことでマンゴといわれても、そのマンゴのタイプで
私の受け取り方もそうとう変わってくる。
石垣島産か、メキシコ産イカタイプなのか。
(*7/16付茶飲話を参照)
これって、大きな運命の分かれ道だよね。笑。

 

2003年09月01日(月)
・・・・・びっくり!!

今日は一日打ち合わせで外出していたのだが
帰宅してPCを開いたら、なんと!
小学校時代の同級生からメールが入っていた。
異国からWEBで偶然私の名前を見つけ、
懐かしさで連絡をくれたのだという。
小学校時代って、ちょっと何十年前だっけ?
いやいや、とにかくはるか昔。
も〜、ホントびっくり。

メールの文中にあった『ほうじ茶飲話」を、
楽しく拝見させていただきました』を読んで
思わず、あれ、私なんかへんなこと書いてなかったっけ?
とチェックしなおしてしまった。
私ときたら、あせって一瞬うろたえたらしい。笑。
が、七転び八起き。本日の茶飲話のネタにすることにした。

世の中いろいろな不思議があるね。
今宵はなんだかとても、Happyなオドロキを頂きました。
メールをありがとう!

 

Yukari |株式会社JOYWOW