へそおもい

2015年02月25日(水) 裸の狸

わたし
山の鳥が
ヒョウヒョウなくので
耳を閉じて
ねむっていました。

なんにちも
なんにちも。

ねぶそくで
ごはん茶碗が
持てなくなりました

わたし

あなたは
自分が思うよりも
さみしいのよ

って言われて
なみだが
ぽろぽろ
流れました。

さみしいって
わかりました。

げんきが
でないので
おもいっきり
苦い顔をして
写真を撮りました。

白目をむいて
顔をぐしゃぐしゃにして。

少し
気が晴れました。

ぐしゃぐしゃな自分も
おかしくていいなあって
おもいました。

ゆがんだものもええなあって
いつも
おもっています。

自分がゆがんでいるからね。

狸が
毛皮を脱いで
わたしに
毛皮をかけてくれました。

いいの?
と聞くと

春だからいいよって
いってくれました。

わたしは
裸の狸を抱きしめて

大好きって
いいました。




3月末までのライブなどの予定をまとめてみました。

そういえば、わたしたちソラネコ、
『花子さんぼくは電車をおりますよ』アルバム
だしたばかりでした!好評発売中!
Amazonでも買えます。
レコ発もゆるゆるつづきます。
どうぞよろしくお願いします。

*2月28日(土)京都 ネガポジ
ソラネコのレコ発ライブ 京都編
ピエモンテルノさんとご一緒します。

*3月7日(土)三重 ひのき屋
ソラネコのレコ発ライブ 三重編
RAMOさんとご一緒します。
滝沢宮のすぐそばの素晴らしい場所です。

*3月8日(日)奈良の山奥ファミリエさん
ソラネコ、こっそり小さな、録音お礼ライブ。
太鼓の辻田さんが藤野から来てくださいます。
しいたけダンスもあります。

*3月18日(水)天満 いんたあばる
勾玉さんのおいしい晩ご飯ライブです。
はたさとみソロでゆるゆるうたいます。

*3月21日(土)『聞こえない音』公演
高槻のダンサーやデザイナー…すてきな方々と共に
開催してきたWS『みんなのためのからだ学』から
生まれたパフォーマンスの公演です。

詳細はまた各々。
関西でのラスト一ヶ月、大切に過ごします。
どこかで、おあいできたらうれしいな!!



2015年02月18日(水) うみのあるおうち

本当だった。

うみのちかくのお家までの道のり
20年経っていたけど
覚えていた。

夢の中では
たどり着けなかった
おうち。

海は
変わっていなかった。

風が強くって
髪の毛がぐしゃぐしゃになった。

残された
ご両親の気持ちは
はかりしれず
何を話していいのか
わからなくて

逆に
饒舌になってしまった。

海は
ほんとに
変わっていなかった。

うそかとおもったけど
ほんとうだった
みたい。

お線香のにおい。

自分が
土足で踏み込んでいないか
心配だった。

でも
わたしも
裸足で
足の裏がちくちくした。

なんでだろうか
わけがわからないけど
人はみんな
絡まりあって
生きてて
みんな
死ぬんだと思った。

ご挨拶した。

うみにも
ありがとう
言った。

親孝行してね
と言われて
はい
と答えた。

きょうは
旧暦大晦日。



2015年02月16日(月) まよなかのチリワイン

あいかわらず
まいにちが
飛ぶように過ぎてゆく。

友だちは、
電磁波が
たくさん飛んでいるから
電磁波のエネルギーは
速いから

時間の流れが
早いのだという。

確かに。

金沢にいるときはもう少しゆっくりで
奄美にいるときはもっともっとゆっくりだ。


きのうは、
20年ほど前の同期と飲む。
みんな変わっていないけど
かわってて。
ふしぎだった。

やわらかな
春の日差しのような
なかまたち。

きょうは、
15年ほど前の同僚と
飲む。

なんだか
泣いた。

泣いた。

生きることや
孤独なことや
我慢してきていたことたちが
光を当ててもらえて
うれしそうだった。

散々焼酎やビール飲んだ後に
赤ワインを一本
飲み干したのだけど
覚えているかな。

ひさしぶりでも
かわらず
でもむかしよりも
お互い
幸せになっていて
よかった。

昼間のしごとの研修では
わたしは
変でもなんでも
わたしのかんじたことで
生きていっていいって
おもえた。

常識を
崩していこう。

いま
真夜中3時過ぎ。

このところ
寝ていない。

あしたも
いちにち
いろいろだ。

すこし
ねむらねば。



2015年02月12日(木) 目白押し

日々がとぶようにすぎてゆく。
とりおとさないように
1週間ごとにスケジュールを書いて
壁にはる。

たくさんのミラクルがおこっている。

庭のツツジの木に
みかんを刺したら
メジロが来るようになった。

毎朝、キュウキュウなく声で
飛び起きて
新しいみかんを刺してやる。

ふーふでやってきて
お互い身体を寄せ合って
みかんが来るのを待っている。

めじろは
こうやって身体を寄せ合うから
目白押しという言葉が
できたんだそうな。

そのメジロふーふの
太い方のやつが
ひとなつっこくて
ちょんすけの
うまれかわりのような
気がしてならない。

きょうは
水晶ちゃんちで
からっぽの練習。

あしたは
京都の穴蔵のような
素敵なお店まほろばさんで
ライブ。

うまい日本酒がたくさんある
まほろば。

最近身近に死を感じることが
よく、ある。

誰もがみんな
確実に死に向かってる。

時間に限りがある。

生きることって
気が抜けないのだとおもう。
随分気を抜いてるけど
でも
ちゃんと
目の前のいまここにあるもん
みていこうって
おもう。

大切にうたおう。

たくさん
うたをつくろう。

おもいはカタチになるとおもう。
信じよう。


【ライブのお知らせ】

あした2月13日は
水晶ちゃんとのユニット「からっぽ」のライブ。
カリキリンさんとご一緒します。
ふたりでやるのが初めての曲も
やります。
新しい歌はたのしい。

島に行く前最後のからっぽ。
よかったらふらりと是非是非!


2/13(金) 京都 まほろば
〜海と泪とチョコレート〜

*日時
2/13金曜日 19:30〜

*場所
京都 まほろば(叡山電鉄 元田中)
075-712-4191

*出演
・カリキリン(うたとウッドベース)
〜島村ようこ
〜宮田あずみ

・からっぽ(うたふたつとウクレレふたつ)
〜はたさとみ
〜水晶

・漫画古本市:ハギ書房さん

*チャージ
・投げ銭カンパ+オーダー



2015年02月02日(月) 加計呂麻島の戦跡

加計呂麻島
大好きな島。
ある意味、
命を助けてくれた島。

島について
車を走らせはじめると
なにか涙がこみ上げて来た。
やっと会えた。
というような、
大好きなおばあちゃんのことを思う時のような、
不思議な涙。

加計呂麻島にはいくつか戦跡があって
いま、行かねば、
とおもった。

なんとなく
いままでいく気になれなかったのだが、
自然と車がそちらに向かってた。

相変わらず人けがない。
ほとんど車とすれ違わない。

細いくねくね山道をのぼると、
眺めのいい戦跡の入り口に。

案内板の前で立ちすくむ。
結構、まわるのに時間がかかりそうだ。

この山までのぼるのも
心細かったのに
この森の小道を
ひとりでいく勇気がない。

車は一切止まっておらず、
だれも来る気配はない。

もう、引き返そうとおもった。

でも
せっかく来たから
一曲歌って引き返そうと
おもった。

ちょうど太陽が雲間から
顔を出した。

ウクレレを出して、
一曲うたう。

だれもいないから
大声で
こんな広い場所で
気持ちがいい。
海が見える
風が自由。

思いっきり歌っていたら、
突然、車がやって来て
びっくりした。

乗っていたのは
細身のやさしそうな男性。

よかった!

ウクレレを車に隠すように乗せて
その人の車にかけよる。

怖くて行けないので
一緒に回ってもらえますか?
とお願いした。

いいですよ。

と、快く。

その男性と
戦跡をまわることになった。

その人は
津波の調査をしている
大学の先生だった。

島のおじいおばあにインタビューをして
津波や地震の伝承をしらべたり、
堆積物を掘り返して
津波のことを調べたりしているらしい。

奄美には、津波は来ないと言われていたが
明治44年に、喜界島地震があったそうな。
マグニチュード8くらいで、
この辺りは震度6だったとか。

あと、伝承では江戸時代の末期に、
大きな津波が来ているらしいのだとか。
太平洋側は10mくらいの津波が来たのだという。

専門家が講演をするように分かりやすく話してくれて
なんだか特別授業を受けているみたい。

弾薬庫や、水を貯める水槽。
砲台跡や、監視塔。

その建物には
足を踏み入れるのに勇気が必要だった。
かつてここでくらしていた兵士たちの
いろいろな思いがそこに残っている気がして。

でも
その先生は

戸惑いなくすたすたと
建物の中へ。

わたしは、心の中で
先日友に教わった呪文を唱えながら
ついていく。

ここで人は死んでいないだろうが
なにか、生々しい気配。

先生は、おじさんを、戦争でなくしているのだという。

日本も住みにくい場所になってきたからな。
津波や地震だったら、対策はできるけど…
いまの世の中は…
日本にいても安全と言えない世の中になってきたからな。

こういう、戦跡があること、
大阪に戻ったら
いろんな人に伝えてくださいね。

と言われた。

その建物のてっぺんは絶景だった。
人工物がほとんどみえない、島と海。
昔から変わっていないのだろう。

地球の肌。

先生は、もともと火山の研究をしていたが
普賢岳の噴火で、友人を亡くし、
そこから防災の方に研究の軸が変わってきたのだという。

何かあった時のために
水の浄化の仕方を覚えておくといいと言われた。

山肌に野生化したヤギが見えた。
落っこちそうな崖のところで
草を喰むヤギ。

すみずみまで
みて
また元の駐車場にもどり
先生と別れる。

入れてよかったです
ありがとうございます。

僕もおもしろかったです。

不思議な出会い。

ちょっとしたことだけど
島を旅していると
すべてが偶然ではないことが感じられる。

こんやは、
このエピソードだけ。

その後も
すてきな人たちとすごした
加計呂麻島の旅。

きょうはそこを離れて
いまは奄美の都会の宿。

明日は大阪だ。

大阪の生活も
2ヶ月を切った。

大切に大切に
がんばろう。

とにかく
シンプルに
自分の内側に
みみすますこと。


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はたさとみ [MAIL]

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