へそおもい

2008年11月26日(水) イキモノ

どろどろです。
蝶のさなぎの中身のような。


イキモノって感じがする。

わたしがそう言うと

そうですね。
生きてるって感じが
すごく伝わってきます。

と言葉がかえってきた。


これまでのすべてが
ゼロになって
どろどろになって

いますこしずつ
固まっている。

固まるためには
じっと守って
やすまないといけない。

下手に動くと
またどろどろに逆戻り。

いまは
やすむ時期。

やすんだあとは
目の前のことだけみて
そのときに判断して
動くだけでよい。


***

いろいろなことがあった。

・福井にいってえちぜん鉄道にのった。
 えちぜん鉄道は
 田舎を走る
 なんとものんびりとした鉄道だったが。
 その鉄道にいきなり 
 へそだしへそピアス
 ぴったり白い服の女が
 乗っていてそのミスマッチさに感心。

・両親や妹家族、親戚たちに会う。
 半年前に生まれためいっこが
 まるまる福顔でぺろぺろなめたくなった。
 いちばん上のめいっこがねるときに
 つくり話をしてあげた。
 もぐらが昼寝をしていたら
 みみずがやってきて
 野原をさんぽして
 最後はうさぎといっしょに
 花になる話。
 うさぎさんとかがでてきて
 野原のお話をしてーという
 女の子らしいめいのリクエスト。
 そんなめいっこに
 相棒は
 「おしりまるだしハダカ踊り」
 という概念を
 教え込んでいた…。

・スピリチュアルな精神科医
 越智啓子先生に会う。
 すごい!自由に生きている人。
 本当に背中に羽根がありそうだった。
 ついに生カニ踊りをした。
 ディープなイチニチで
 日常生活にもどっても
 まだ影響があるくらい。

・アイヌのシャーマン
 アシリレラさんに会う。
 大地につながって自然と対話して
 生きている人だった。
 太鼓をたたきながら
 アイヌに伝わるお話を語るレラさん。
 愛情深いおばあちゃんのようで
 わたしは子どもの気持ち。
 娘たちとともにアイヌのうたをうたい、
 その人間の声
 大地のうたに感動。
 わたしも一緒に輪の中にはいって
 うたいたいなおどりたいな
 とうずうずとおもった。
 人を癒す力のある人は
 大地とつながっている。
 生活の基盤、文化があって
 身体を通して地球をとおって
 力がながれている感じがする。

・相棒の誕生日。とうとう…。
 今年はたくさん料理をつくって
 盛大に祝う。
 普段はことわっていたが
 誕生日なので
 相棒がこっている将棋の相手を
 してあげた。
 わたしは
 将棋ぜんぜんできないので
 とちゅうでねむくなる。
 角と飛車が
 こわい。

・聖徳太子の漫画を読み終える。
 聖徳太子は格好いいけど
 もし妻になるなら
 聖徳太子の舎人だった
 河勝の妻がいいなぁとおもった。
 相棒は自分が女なら
 太子の妻がいいといっていた。
 12月にまた飛鳥にいく予定をたてた。

・来年度のことが
 きまってくる。
 新しいことがたくさん。
 自由にとびこむ感覚。
 変化の年。

・レコーディングを控えているのに
 まだ咳がとまらず
 なかなか本調子にならないけれど
 大きなながれとしては
 よい方向にむかっているようで。
 まあ、なるようになったことが
 いちばんよいことなのだろうと
 おもう
 きょうこのごろ。

・ひさしぶりに
 パソコンにむかったら
 へそおもいの書き方をわすれてしまって
 こりゃ
 ただの
 メモですね。



2008年11月20日(木) よこになるよっぱらい

駅のホームで
ねていた
みしらぬ美女を
介抱することになった。

美女は
「すいません
 大丈夫です」
といって

うっ

と口をおさえたので

ちょうどもっていた
紙袋をゲロ袋にあげた。

よっぱらいは
みんなおんなじだ。

大丈夫じゃないのに
大丈夫だっていう。

もうすぐ
駅員さんが
くるらしい
とのことだったので
それまでの時間

どこでのんでいたのですか?とか
おうちはどこなんですか?とか
きょうはこんなに
酔っ払うつもりはなかったんですとか
手をつないで
しゃべった。

つめたくて
ちっちゃな手だった。

そのうち
駅員さんが
車椅子をもってきて
美女はそれにのせられ
どこかにいってしまった。

またのみましょう!

っていいたくなった。
いわなかったけど。


むかし
わたしも
寒い日に
商店街で
ねたことがある。

身体が泥になって
地面がつめたかった。

夜明けに仕事をおえた
水商売のおばちゃんが
わたしをのぞきこんで

よっぱらったら
だれも
みんなおんなじねえ

っていった。

わたしは
おばちゃんの手をにぎって
いかないでって
いったけど

おばちゃんは

タクシーまたせてあるから
ごめんねえ

ってあたたかく言って
帰っていった。

あのときの
自分に
会ったような気持ちになって

あのときの
自分が
飢えていたものを
満たして
あげたくなって。

そんな
気持ちになる自分に
きがついて

もうとっくに
あの場所から
遠くにきていると
おもっていたのに。

あらあら
おまえさん
まだ
ここにいるのかい


ちょっと
びっくりした。



2008年11月19日(水) 冬男

こんなにパリッと晴れて
風がつめたくて
仙台をおもいだす寒さ。

わたしの育った北陸の冬は
重い雲がずっと空を覆って
カミナリがなって雪がふって
もわもわふわふわしていたから
仙台に移り住んだ時に
冬なのにこんなに澄んだ
青空がみえることに
びっくりしたのだ。

冬でも布団が干せる!

コーフンして
布団をほしたら
パリパリに凍ったふとんになった。

雪は少ないけど
寒さはちくちくきびしかった。

きょうは
ストーブをだして
コタツの中で
聖徳太子の漫画を読む。

先日
飛鳥にいってから
奈良ブーム
歴史ブームなのである。

ポストには友より
「そろそろ、冬男がやってくるでしょうか」
という文で終わる葉書がとどく。

冬男。
とうとうきたね!



2008年11月17日(月) 五七五七七リズム

高校生の
歌集よんだら
わたしまで
五七五七七で
ひとりごと

思春期の
感性あまりに
ピカピカで
だけどわたしは
もどるのはいや

帰り道
冷たい風に
脳の中
鍋酒鍋鍋
酒鍋の文字


今夜は
野菜鍋で
あちちのカップ酒を
いただきました。

おやすみ



2008年11月16日(日)

あっという間の土日。

よい意味で
心動くことが
たくさんありすぎて
いまは
なにもでてこない。

きょう
昼間にみた
霧がかった宇治川の中に
羽根をひろげたまま
ひょろりと
たたずんでいる
鵜の奇妙な格好。

鵜は
黒っぽくて
首も嘴も
ひょろり長くて
強気そうで。

いま
自分も
あの鵜の
へんてこな格好で
ぽっかりと
している感じ。


自分の目のなかを
すきなもので
いっぱいにして
生きていきたいと
おもう。

それは
だれかを
喜ばせるためとか
助けるためとか
そういうのじゃなくて
まぎれもなく
自分のために。

結局は
それだけだと
おも鵜。



2008年11月13日(木) この冬初の石焼き芋屋さんがやってきたよ

満月なのでコーフンしている。

くっきりピカピカ
まんまる満月。

あれもやりたい
これもやりたいと
やたらアイディアがわく。

鼻息もあらく
いそいで書き留めている。


昨夜
おうし座流星群をみに
真夜中の
近所の河原で
サムイサムイと
ねころがって
流れ星をふたつみた。

シュ!
というのと
シューーー!
というの。

シューーー!をみたら
満足して帰る気になれた。

そしたらみごとに
風邪をぶりかえして
しまったのだが。

きょうは
満月でコーフンしているので
仕事場でも声高く饒舌に
しゃべってしまって
気がつけば
またもや
かすれ声。

自分の声に
唖然として
あせって
トローチと
龍角散と
かりんのはちみつ漬けをかって
きょうは
すっかり
散財しました。

いやあ
マイッタ!



2008年11月12日(水) スワリバトの駅

仕事場のある駅には
小さなロータリーがある。

ロータリーの真ん中には
黄色とオレンジのハデな花で
ふちどられた
直径2メートルほどの小さなシマがある。

そのシマはなんとなく
ハート形にみえなくもない
台形のような三角形のような
曖昧な形をしている。

黄色とオレンジの花でかこまれた
真ん中は芝生のようになっていて
紫の小さな花が点々と咲いている。
紫の水玉模様のついた
緑のじゅうたんみたいに。

そこにハトが6匹
地面にはらをつけて
ふっくらとすわっていた。

みんなまあるく
ふくらんで
同じ方向をむいている。

どこをみているのかなあ
とおもったら
太陽の方向だった。

きょうは
あたたかで
いいお天気だったからねえ!




2008年11月09日(日) アスカタビ


飛鳥にいく。

ふしぎですてきな
仲間たちとともに。

なにもきめずに
4人のなんとなくの
そのときの感覚で動いて
次になにがおこるか
どこにいくのか
どきどきびっくり
謎の旅。

ゴトゴト赤亀バスにゆられ
口からちょろちょろ水をだす
石像と一緒に写真をとり
甘樫の丘にのぼって
村をながめ
てくてくあるき
お金をいれたら
ボタンをおさずともでてくる
自販機で飛鳥酒を買い
多産の神様がまつられる
原始的な神社でおったまげ
すばらしいタイミングで
偶然みつけたすてきなお店で
おいしいごはんで
のんびりとくつろぎ
図書館でかりた歴史の本を
あるき読みしてもらいながら
人間の欲や心の闇に
おもいを馳せ
それをものともせず包み込む
大地の力自然の力に
畏怖を感じ
緑の空気を
胸一杯にすいこんで
さむいさむいと
かじかむ手で
みんなそれぞれの
絵をかいた。

身体が自由で
きもちよくて
時間の流れがゆるやかで
飛鳥の村がすっかり大好きだ。

それから
温泉施設のロビーで
絵を囲んで
はなしをした。

これからやりたいことの
イメージが
言葉になって
夕暮れの明日香村の
空気のなかに
ぽんぽんと
とんででた。

なんだか
とても
わくわくしている。

これから
していくことが
楽しみ。

歳をとるたびに
酔っ払って駅の階段からおっこちたり
(いま両足ひどい打ち身です)
風邪がなかなか治らなかったり
(いまだに夜は咳でおこされます)
こまることもあるのだけど
人生の楽しい感じは
どんどん増えてきている。

しあわせ。


アスカマキリ



2008年11月05日(水) 旧暦の神無月

この時期は
日本中の神さまが
出雲に集まって
会議をされるので

出雲は神在月で
その他は
神無月になるのだそうだ。

だから
こんなにも
わたしのまわりは
バタバタしているのかしら。

やけに
長引く風邪が
やっとこさ
落ち着いてきたかと
おもったら
こんどは
相棒がダウン。

のたうちまわり
うごけない程の
腹痛発作と発熱で
救急車体験。

救急隊の人は
冷静で親身で
重みと深みがあって
すてきな人たちだった。

わたしは
ひとりで
荒波うちよせる
崖のうえにたっていて
いろんな
方向から
強い風が
ふいてきて
髪の毛はぼうぼうで
足をふんばって
顔はしかめっつら

そんなような
状態だったのだが。

救急隊の人たちは
そんなわたしに
遠くからから親し気に
手をふって

「あとでうちによれよ!
 熱燗ごちそうしてやっからさー」

って声かけてくれたような。

そんなあたたかな
感じをだしていて

ほっとした。

相棒は
じきにおちついて
検査結果も
危険な可能性はなく
もう大丈夫なので
よかった。


すっかり
へとへとに
なってしまったので
気分をもりあげるために
のりの佃煮
(ねたねたしていて落ち着く)と
生姜とレタスのミルクスープ
(あたたかくやさしい)をつくる。

ここのところ
連日悪夢なのだが

今夜は
穏やかな
夢をみたいよ。






*ここ数日の悪夢おぼえがき*

・持っている服をすべて肥え溜めに落とす。
 ひろって洗おうと蛇口をひねると
 蛇口からも肥え溜めのどろどろがでてきた。
 くさい汚い服で一生いきていかなくてはいけないと
 腹をくくる。

・教室で作文のテストを受けている。
 みんなすぐに書き上げて次々と部屋をでていく。
 わたしはぜんぜん書くことが思い浮かばず
 最後のひとりになり焦る。
 試験官が部屋に5人いてわたしをじっと睨んでいる。

・京都駅で終電をのがす。
 身体がだるくて帰りたいとおもうが、
 タクシーの金もなく
 朝までやっている小さな店に入る。
 店には外国人や日本人のヒッピーみたいな人たちが
 たくさんテンションが高くつどっている。
 身体はだるいし
 テンションについてけず居心地わるい。

・昔の恋人が森の中の湖につれていってくれる。
 湖で彼の今の彼女(奥さん?)とばったり会う。
 彼女の前では、彼はわたしのことをひどく邪険に扱い、
 その豹変ぶりに腹がたつ。
 腹がたっているのに、怒らないでいる自分に疲れる。

・ゆであがったパスタの麺を道ばたで立ち食いする。
 ぐつぐつ湯気のあがるなべからパスタを右手でつかみ、
 左手で小袋に入ったポン酢をかけてむしゃむしゃたべる。
 あついし落ちるし服がよごれるし
 わけがわからない。

・カラフルな飛行機にのって
 敵から逃げている。
 たよりになるようなならないような味方がいる。
 敵はずいぶんせまってきていて
 胸がどきどきする。



2008年11月01日(土) ミルクティーをのむ

とうめい茶色の紅茶の
まんなかに
ミルクをそそいで
ながめる。

白いもわもわが
紅茶の中で
ふくらんで
うごいて
全体が白く
にごってきたとおもったら
また
もようがうきあがって

それが
ゆっくりとゆっくりと
白くひろがって

さいごは
白くにごった
ミルクティー色になる。

しばらくみとれて

どこか
遠い
アジアの国の
ジャングルを流れる
泥川のことを
おもった。

泥川で泳ぐ
子どもたちのことを
おもった。

世界は
ほんとうは
つながっているということを
忘れてはいけないなァと
しみじみとした
秋の夜。

ゾロ目の日のことで
ありました。


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はたさとみ [MAIL]

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