+シコウカイロ+
此花



 羽のあるもの。

針金で縛りつける

形作る 新しい生物たち
生まれることに

意味など無くても

生まれ出でたそこに

未来などなくても

彼らは
その背のに生える
翼の重みに耐えながら
生き続ける

人であるために
人になるために

いつかその羽を広げ
自らを解放する時に焦がれて
復讐と言う名の
天使の皮を被った××××
天国に行きたいんだろ?

ならばこの手を掴むがいい。



人の生み出した
憎悪を身に浴びせながら

天国の門を叩くのは誰だ

2001年05月31日(木)



 Dの食卓

ここまでが、以前見た夢の話。
ここからは昨日見たこの夢の続きである。


近所の子供が庭を走りまわっている。
「何をしているのか」
とたずねると
「ここでこれからあそぶのだ」
と答えた。
私は笑って、そのまま自分の部屋に戻った。
窓から子供たちが遊んでいるのを見ながら、ふと、その場所について
思い出したのだ。

息がとまりそうになった。

そう、その場所は、私が少年の死体を埋めた場所だった。
なんてことだ、
私は今の今迄、少年を殺したことすら忘れていたのだ。

慌てて見上げた天井に近い場所にあるアレも
変わらずそこにあった。

誰も触れていなかったので、ホコリが積もっている。

なんてことだ…。
私は人を殺した上に、そのことを忘れていたなんて…
あの時は後先考えず、とりあえず庭なんかに埋めてしまったが
今思えばなんて馬鹿な場所にしたのだろう
あんな場所、
子供がちょっと掘り返す事も在るだろうし、
私はあのときそんなに深くまで掘らなかった。
何てことだ…。
何てことだ…。

子供たちは何時の間にかいなくなっていた。

私はひたすら恐怖に怯えていた。

もしも…殺したことがばれたら…。
私は刑務所送りだ。
「殺す気などなかった!」
といったって、たいした理由(デッサン)もないのだから、
罪は重い、留置所で4年、いや10年…
時効になるには何年だ?
15年…?いや待てよ、誘拐し、バラバラに殺害。
その上証拠隠滅のために埋めた。
一つ一つに罪が重なって、一体…、私は死刑にされるのか、いや、
日本だから死刑は免れたとしても…

気の遠くなるような時に愕然となる

デッサンをするつもりだった腕の入った箱が、
今も私の部屋にある。
日に照らされて、影を映している。
黒ずんだまるで血のように見えた。

箱から腐敗臭がして来そうで、
私はそれに触れることは出来なかった。

始末しなくては…。

少年がひたすら哀れだった。
自分の愚かな、じつにくだらないことのために
殺された少年が。
きっと死んでも死にきれなかったろう。

罪悪感にとらわれ、恐怖に震え始めた私は
必死に救いを求めた。
神に。
救われるはずなどないのに。
人間は愚かである。

恐怖に打ちひしがれ、ただひたすら逃げ惑い
動けなくなってたたずむ




ここで目が覚めた。




布団の中で目が覚めた私は、慌てて回りを見渡し
ダンボール箱を探す。

しかし、それがのっているはずのタンスがこの部屋にはなかった。

「夢……」

違う。私は現実と夢が混ざってしまって
混乱していた。

違う。私はあのあと怖くなって、
死体全てを焼き払ったんだ。

そう、たしかに箱にいれ別にしたが、
結局すぐ燃やしてしまったのだ。
夢じゃない…本当に殺したんだろうか…

しばらくは考えていたのだが、
やっと1時間位経過して、私は夢であったことを
現実として受け入れた。


しかし、
何てことだ…
なんでこんな大事なことを忘れていたんだろう。
私は少年を殺した。
殺したんだ。
私の手で。

たとえ夢でも…。

罪を犯している時、不思議と罪悪感というものは無い物だ。
では人間を突き動かしているものは一体何なのだろう。

無意識という化物の方が体の主導権を握る時、
夢は本来の自分の姿を忠実に反映している世界なのかもしれない。


2001年05月24日(木)



 Dの食卓

次に場面はとんだ。

私は自室で少年の死体をみて、少し戸惑っていた。
いつのまにか私は彼を殺していたらしい。
しかもすでに体型をとどめてなく、
目の前にあるのは、バラバラになった体であった。

私はというと、何事もなかったかのようにバラバラの死体を眺め、
どの部分をデッサンに使うか、真剣に考えていた。

外は灰色の空。
雨が静かに降っている。

薄暗い部屋の中で私は、少年の腕を手に満足気だった。
どうも私は「手」だけが欲しかったらしく、他の体部は邪魔に思った。
部屋に置いておいて、見たい時にすぐ見れる方が良いなとは思ったが、
そんな置き場所などあるはずがない。
途方に暮れていると、
窓の外から人々の声が聞こえてきた。

そう、私が誘拐し、バラバラにした少年の身内の人が、
少年の身を案じ探しているのだ。

窓から外を覗く。
すると、少年の兄らしい男の子の姿が見えた。

この時、初めて私の心に後悔の気持ちと、罪悪感
が芽生えた。

デッサンしたいもの。
選んだのはやはり腕。
私はダンボール箱に少年の腕を入れると
ガムテープでしっかり封をした。
小さいダンボール箱だったが、腕だけではまだ余裕があったので、
適当に詰め込んだ記憶がある。
それをタンスの上にのせると、
今度は残った胴体などを、庭へ抱えていった。

外は小雨だった。

人はいない。
スコップで掘った穴に死体を放り込むと、
土を被せた。

レインコートを着た私が濡れながら庭にたっている。

部屋に戻り、天井近くのダンボール箱を仰ぎ、
私は、夕食を取るために自室を後にした。

私には全く
罪を犯したという意識はなかった。



2001年05月23日(水)



 Dの食卓

1999年12月15日水曜日

昨日の夢見が悪くて、余り良い気分じゃない。
色々な夢を見たのだが、覚えているのは以前見た事のある夢の続きだ。
その日、私は生きたデッサンをしたいがために、生きたモチーフを探していた。
動きのある絵は、動いているものをみるように、生きた絵には生きた人間が、
…そう、私は一番苦手な人物のデッサンの練習をしよう、と思ったのだ。
しかも、それは異常なまでの執着で、追いつめられた私は、
小学5年生ぐらいだろうか、男の子をターゲットにし、
今にも雨が降り出しそうな薄暗い夕方に、
人気の無い自宅の庭の木の影で待ち伏せをしていた。

少年は何も知らず歩いてきた。
そして、一瞬のことだ。私はすばやくその少年の腕をつかみ、木陰へ引き釣り込んだ。

覚えているのは、その少年の引きつった表情だけである。

ぼんやりとだが、その少年を今でもそのへんで見掛ければ解かる気がする。
夢のわりには妙にリアルだから、多分彼は実在している。実在のモデルが夢にでることは
別に珍しいことではない。が、とりあえず知り合いではないことは断っておこう。



2001年05月22日(火)



 希望

進めない道を
幾つも眺めていた
夢も希望も 愛も

与えられる度に奪われる
奪いとるほど
君を愛しているのか
愛していられるのか

ただ闇雲に
悠久に答える
その答えを探している
そんな物はナイと
痛いほど身を傷つけながら
痛みなど感じる心も無いくせに

ただその言葉に
憧れている幼い生き方か

他の誰にも負けない意志を
強く思う気持ちだけが
重く圧し掛かる度に
自滅する

君の声が遠くなる
止まない耳鳴りの向こうに
何が見えるのか

永遠は
その一瞬の中に
瞼を閉じて甦る思い出の中にしかない。
でも確かにそこに あったのだ
何物にも代え難く
この一瞬のために

゛俺は生きている爐
思える程の愛が
― これを愛と呼ぶなら ―

間違いなく 今も此処に
胸の中にある。

願わくば
多くの輝ける一瞬の世界が
俺と供に
君の心に

永久に在らん事を・・・・

2001年05月19日(土)



 時間。

疲れた翼手折られる前に
このひさしの下でお休みなさい
煌く光が無限に広がる
この庭は誰のものでもない
優しさに包まれて
柔らかい光が
君の心を溶かすように
冷たい手を温めるように
祈りながら

閉ざされた瞳の先で
君は今 何を思っているのだろう
何を感じているのだろう

世界はこんなに輝いているのに
世界は今もなお美しいのに

君の足を掬おうと
蔦がまるで手のように
君を求めているけど

俺がそれを振り払う
迷うことなく生きて欲しい

森の緑が燃えるように
輝いている
君のプラチナブロンドに
淡いエメラルドを映す

静かな風の音を聴きながら
跳ねる水の詩に瞳を閉じて

迷うことなく
君の思うままに


頭上に広がる無限の空も
キラキラと煌く
時間さえも

君なら手に入れられる


友達で居るためとか
友達になるためにとか
友達のために何が出来るかとか

そんなこと
本当は考える必要なんてない

君が君らしく
君のままで生きること
俺も俺らしく
俺のままで居ること

俺達はだからこそ
惹かれ合った









2001年05月15日(火)



 明け方の夢。

突如襲ったその恐怖は
全てをその赤い体の中へ呑み込んでいった
裂けた割れ目から溢れ出た
おびただしい量の息吹が
人の肉も骨も一瞬に溶かしていく
迫り来る恐怖に寸前で逃げ切ったけれど
孤立した場所は
逃げ惑う人で溢れかえって

逃れた喜びも束の間

水は熱気にすべて
昇華してしまう
食料も尽きて
世界は赤く染まって

この終局の時にさえ
ヒトハアラソイヲヤメナイ

赤く燃える地平線に沈む金色の光は
まるでその体内に呑み込まれているかのようで
流れることをやめない溶岩は
次々に人を飲み込んだ

まるでこの星が流している
血であるかのように
地獄の業火に焼かれて消える
人の姿をした塊が消えていく

一瞬にして何もかもを地上から消し去った

今この地上に生きているのは
私達だけかもしれないのに

それでも
ヒトビトハアラソイヲツヅケル

助けを求めたその手に
「神」に似せた像をかかげ
「神」の振りをした醜い「人間」が
偽善の手を差し伸べて
降り注いだのは「愛」と言う名の
爆撃。

コロサレタ。
コロサレタ。

私の大事なものは
奪われた

誰でもない
貴方に。



この世界が終わる時に
この星の流した涙の理由も知らずに
ヒトハアラソイヲツヅケル
ヒトハアラソイヲヤメナイ
地の雨が世界を覆い尽くす前に

もう生きることの意味など要らない私に
貴方は「愛」を振りまいて
血の雨で自分を満たす哀れな同じ生物になれと
言うのか
言うのか






私は世界を見捨てた。

そして

君を 探すための旅に出る。


2001年05月13日(日)



 背に負うモノ。

背中に痛みが走る

黒い翼が生える

肉を裂き 今すぐに出させろと

身体に苦痛が走る


これは事実。

現実は残酷だ。
夢もまたワタシを殺す。

何もかもメチャクチャになった。
ソレハ私が招いた。

人を傷つけないでは生きられない?
ソレハ私が招き入れた。

解放されたい?
なのに
束縛と言う名のしがらみを
繋がりを
求めているのは
人で生きるため
人でいるため

ソレハ私を嘲笑う。


ソレハ私を自由にシタ。


招イタ結果に不満を漏ラサナイデ

愚かなワタシは今も前に進めないでイル

そこにイルことへのジレンマ
ここにイルことへのジレンマ

同じ場所では生きられない
探していたものは見つけたのに
時を歩む足は止められない
居心地の良い場所は
自ら壊してしまうから

サスラウのは終わりだと
心から幸福だと
今でも思うのに
今でも思うのに
それでも


期待などしていない
新たに欲しいものも無い
なのに
なくならない満たされないモノは何か。

何もかも忘れたら
楽になれると思っていた

忘れたつもりは
つもりでしかなくて

癒される場所もまた
人の間にしかない


背に負うモノ。

黒い翼を引き千切ろうと
いくつもの手が
のびている
のびている

どこまでも続く
螺旋階段を私は
全てを背負いながら
歩くのだろう。

2001年05月08日(火)



 我侭。

自分でもワガママだとは思う。

君が他のモノに気を取られるのも
他のモノに夢中になるのも
俺を見ないことにも
ムシャクシャする。

そんなこと言ったって
仕方無いことは重々承知。

だけど君が知りたがっていることを
教えて
君がそれに夢中になってしまうのは
俺がツマラナイから嫌だ。

でも君の
何かを見つけた時の
キラキラする瞳が好きだったりもする。

言ってることがメチャクチャじゃん?
でも ま、
割り切れないのが 人だよな。



2001年05月05日(土)



 星。

上手く行かない時ってのはあるもんで。
空回りする手の行き場所に困っちまうことも
多々アリ。
空回りした感情をぶつけるアテもないから
ただ穀潰しをする。

馬鹿だよなぁ
今更、
身に染みても
解かってたハズなのに
やっぱキッツイよなぁ

最近はよく夢を見る。
見たくない未来が来ないように祈る夢
ランダムに繰り返されるソレに
寝覚めの悪さがプラスされて
まるで裏切りを
期待しているかのような
思いは裏腹。

俺は腹黒。

重みに耐えられないのに
どうして探してしまうのだろう
探し出した光を
どうして自ら手放すのだろう

大切に出来なくて
自分で壊してしまうのが怖くて
ならばいっそ手の届かない所へ

俺の手の届かない所へ

その輝きが
俺の闇に汚れること無く




満天の星空を
見上げる

君は俺だけの輝く星。

2001年05月03日(木)



 要求。

自分の領域に他人が入ることは拒むくせに
一人では生きられないと嘆く
傍らに誰かを置いておきたいと
自分の物にしてしまいたいと
臆病な君は物陰に隠れながら
ただ受け身に誘うだけだから

お前になんか与えるものはないと
俺は反吐を吐く。

可笑しいなぁ
何だってたった一度の出会いで
勝手に思い込む?
時間の長さなんて関係ないだろ
一瞬で君を好きにも嫌いにもなれる
大事なものを壊したくなる
その気持ちもソレに似てる
なんだろうね
本当は大事じゃなかったのかな?
気持ちなんて変わりやすいもの
思い込みで付き纏われちゃ
こっちから願い下げ。
理論や理屈はただの言い訳に過ぎないから
それに身を包んだ君は
ただの嘘吐き

要は どれだけ
本音を吐くかなんだよ
コトバには重みがあって
たくさん言ってもそれは意味を成さない
大切なことをいくつ言えるかで
決まるんだ

独り善がりでもダメ
君を好きなら自分よりも
君のことを考えて行動してしまうのは
当然だし

急に現れた君が目の前で死のうがわめこうが
俺にはなんの感情もないんだ
死ぬのは君の自由だし
俺を責めたいだけの君に
動く心も持ちあわせてないんでね

追いかけて来た手は
君を抱き締める為なんかじゃない
自分を苦しめた君へ
同じだけの苦しみを与えんが為に追ってくる

ヒトハソレヲクリカエシ
アイシテホシイトサケビツヅケル

他人を愛せない奴ほど
自分を愛せと要求するから始末におけない。

せめて自分の愛くらい自分で処理したらどうだい?






2001年05月02日(水)



 無題。

笑うことをしないで居たら
笑えなくなった
話すことをしなかったら
話せなくなった

前は当たり前のことが
サボっていたら
出来なくなってて

どんなことでも
しておくべきだったと
今更のように思う。

笑いたくないのに
無理して歪んだ笑顔を作った

話したくないのに
話し続けた

自分が何者か解からなくなる。

違和感は広がりつづけて
その食い違いに君が気付く前に
壊してしまえ
偽りで創りあげたこの関係を
壊してしまえ
君に見せていた
偽りの姿も

まっさらな俺を見て
君の目が背けられたとしても

多分君なら
解かってくれるだろう?

君は
俺の本当の姿を
ずっと以前から知っていたはずだから


それでなきゃ
今もここに居てくれるはずがない
これほど
君に惹かれるわけがないから――――

2001年05月01日(火)
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