椰子の実日記【JOYWOW】
2004年12月31日(金)
よいお年を!
おとといYAMAHAに行ったついでに、ギターを 買った。接客してくれた男性スタッフは 「ギター、好きでしゃあないっす!」 という、好きのオーラ全開だった。非常に気持良かった。
・・・ということで、今日は時々ギターをひきながら、 仕事した。
やはりギターはアコースティックがいいね。
今年は皆さんのおかげで、本当に素晴しい一年を 過ごすことができました。感謝しています。 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとって、2005年が、わくわくの、ハッピーな 一年になりますように。
よいお年を!
2004年12月30日(木)
人様が遊んでいるときに、稼ぐ
旅行社から本日、返金された。ホッ、と一息である。
さて、昨日29日は仕事で横浜に行っていたのだが、 ついでにそごう、高島屋、そして周辺のビックカメラ、 YAMAHAなどの店舗を観察してきた。 年末の生活者の購買行動の観察はやはり現場に限る。 そして、一杯ヒントをもらった。
たとえば、一見、百貨店はにぎわっているように見えるが 実のところ人がひしめいているのはいわゆるデパ地下の 食料品売り場だけで、その同じ婦人たちは上階へは行かない。 婦人服売り場はお茶をひいている (意味がわからない人は辞書をひきましょう)。
いまが書き入れ時というのに、「正月三が日の到着発送は 締め切りました」とぬるい表示をしている食品コーナーが あったりする。ここの経営者が商売人(あきんど)の遺伝子を 持っていないことがわかる。
同じく食料品売り場の老舗「M」。アルバイトを二人増員 しているのはいいが、使えないのをただ置いているだけ なので、接客ができない。レジもまともに打てない。 だから何をしているかというとそこにいる全員で 伝言ゲームである。 一本のフランスパンを三人でかつぐような、そんな 仕事のフローになってしまっている。これも経営者の 姿勢がなってないことがわかる。
というように、ぼくのような商売は、人が遊んでいるとき こそ、仕事なのである。当然、大晦日も元旦も仕事。 「人様が遊んでいるときに、稼ぐ」これはビートルズ以来の 自由業の鉄則だ。
あ。宅配便が来た。翻訳の校正原稿だ。
2004年12月29日(水)
代金回収の午後
さてさて、旅行をキャンセルしたものの、最初に 考えたことは、「この旅行社、大丈夫かなあ」 という与信問題である。この会社、ぼくが行こうと 計画していたプーケット専門店なのだ。 このままいくと、会社そのものが立ち行かなく なるかもしれない。そこで、航空チケットや ホテルクーポンを返却するために、くだんの 会社を訪問することにした。
建材営業マン時代、「ほんまにそのゼネコン、 事務所あるんかいな」と販売店営業マンと 一緒におっかなびっくり、地図を片手に ゼネコンの事務所を訪ねたことが何度もある。 時には建設会社とは名ばかりで、実際には ここでは書けないような商売をやっていたり、 事実は小説より奇、であった。
その旅行社は銀座にある。 ちょうどクライアントのミーティングが 日比谷で予定されていたので、その前の時間 を利用して行ってみた。
実際に、会社は、あった。 社員10名くらいで、机の島が二つ。 さすがに全員、忙しく電話にかじりついていた。 応対に出てきてくれた女性社員は明るくて、 ホスピタリティがしっかりわかっている人だった。 これなら安心だ。
「申し訳ないですね。キャンセルして。ご迷惑おかけ します」
と、お詫びを言って、資料を渡した。
女性社員は非常に恐縮して、
「いえいえ、こちらこそ。本当に残念です」
と言った。
「えーっと、いま、この場で、現金で、返金してもらえ ませんか」
「すみません。そういう仕組みになっていませんので・・・」
口座振込みになるという。仕方ない。
ということで、実際に振り込まれるまではちょっとビクビク ものなのであった。
振替で行く旅行先は既に決定、別の旅行社で手配済み。 なので、お取引先の皆さん、すみませんが、予定通り Palmtreeはその間、お休みいたします。
2004年12月28日(火)
健康ランドかPalmtreeか
もうみんな、お休みモードに入っているのだろうなあ。 でもぼくは仕事なのである。通常通り、午後からは クライアントとミーティング。明日もクライアント 店舗訪問。店長ミーティング。お盆も正月もないのは Palmtreeか健康ランドくらいなものだろう。 まあ、健康で仕事ができる価値プライスレスというから。
年明けのアジアン・リゾートはキャンセルした。 さすがにキャンセル・チャージは取られなかった。 代替案として、現在、地球上の数箇所を検討中。 タヒチを考えたが、成田から11時間というので断念した。 ちょっと11時間はキツい。 最終的には、近所の健康ランドになってしまうかもしれない。 それはそれでいいかもね。どちらにしてもPalmtreeと健康 ランドはご縁が深いようである。
2004年12月27日(月)
現在確認中です
今日も朝から忙しい一日だった。ちなみに現在27日午後8時32分。 年末27日、こんな時間にオフィスにいる人は珍しいだろうなあ。
昨日からわかっていたのだが、スマトラ地震、それに伴う 津波の影響で、年明け早々に計画していた休暇の見直し をしなければならない。 旅行社に問い合わせると「確認中」とのこと。 何を確認するのか、と聞くと、一つひとつ、ホテルに 連絡し、「代わりにお泊りいただけるホテルがないか」 確認するのだという。
あのさ、こんな状況で、バカンスに行く気になるはず ないじゃないか。
どういう社内システムになっているのかなあ。
「行かない、というと、どうなるの」と聞くと、
「ああ。キャンセルチャージですね。それもあわせて 確認中です」
旅行社のこの姿勢はいまに始まったことではなく、 昨年3月、北京ツアーをキャンセルしたときも、 SARSであれほど騒がれているにも関わらず、 キャンセル料を取られた。 「うちでは大丈夫という情報を得ていますから」 ちなみにこう言った会社は阪急交通社である。
さて、今年の旅行社はどう出るか。 社会的常識が通じない怖さを待つ心境である。
2004年12月26日(日)
プリクラシールの年末状
昨年から、年賀状ではなく年末状を出そう、とセミナー などで呼びかけている。特にスモールビジネスや店舗 はいいことずくめである。これなら喪中の人にも関係なく 挨拶できるし、2005年に「つなぐ」行動になる。
写真は、大阪産業創造館でセミナーを持っていたときの 受講生が起した会社からいただいたもので、工夫がこら してあって、楽しい。
サポタント(→クリック!)
四角い部分がプリクラのようにシールになっている。 「忘れないで、どうぞ連絡してくださいね」 という前向きな気持ちがびんびん伝わる、素晴しいアイデア だ。
2004年12月25日(土)
2005・2006年の出版計画
昨日は山盛りのイベントがあったので書ききれなかったの だが、もう一つ、重要なことがあった。
来年の本の打ち合わせを、新しい出版社の編集担当Tさんと 実施したのだ。 Tさんが提案してくださった企画は三本あった。 うち、すぐに着手できる企画は来年7月に出版することが 決定。
もう二つは、ぼくにとって新しいチャレンジになる テーマなので、取材とfacts集めが必要になる。 なんとなく肌で感じていた時代の流れが、やはり現実に なってきているようである。 そしてその現実をベースに経営していかなければならない わけで、見過ごすことはできない。 詳細はここでは書けないが、「現代若者気質」とでも いったものだ。「R25世代」について。 これについては来年の今頃出版できるように取材を 重ねていく。
来年はもう一つ、腰をすえて取り組みたいテーマが あって、それはマーケティング理論のごりごりした 本を書くためのものだ。こちらはまだ出版社は 決まっていない。楽しみながら、取材し、執筆は 2006年と自分で決めている。
楽しい毎日だ。
2004年12月24日(金)
Happy Merry Christmas !!
イブの骨董通りを歩く。ここはいつ歩いても、気分が いい。オフィスを出してみようか、とか思ってしまう。
駅のホームで会社と携帯で話している内容がおかしかった。
「・・・忘れちゃった! ・・・そう、ケーキ! **ちゃん、食べちゃっていいよ。えーっと、 置いておいてくれてもいいけど」
どっちやねん、とツッコミを入れながら、ほのぼのと したイブの光景でした。
と、帰ると新作『スロー・ビジネス宣言!』 著者用見本が届いていた! バンザイ!
この本は2005年元旦に発売です。初荷たあ、こいつは春から、 縁起がいいや! ご贔屓によろしくね!
予約はこちらで受付中(→クリック!)
今年のサンタさんは、ぼくにこの本をプレゼントしてくれた。 Happy Merry Christmas to you all!!
2004年12月23日(木)
どうしてあなたがこんなところに
ゴルゴ13がお花見の席にいる。桜の木の下で胡坐を かいて、膝の上にお弁当をひろげ、食べている。 お茶を飲んでいるので、そもそもお花見の席と ゴルゴ13は似合わないのだから、せめてお茶を やめて酒だろう、と思っていた。
言うまでもなく夢であるが、起きてからもはっきり と覚えているので、正夢かもしれない。
2004年12月22日(水)
大人の愛情
働くのがいやなナマケモノども、いわゆるニート 対策に14億の財源を充てることに財務省がOK出した 由。
聞くところによれば、前日まではノーだったのが、 一夜にしてOKとなったらしいのだが、やはりこれも また裏に「センセイ」の動きがあるのだろうか。 かつ、役人どもの天下り先の確保という魂胆が あるのだろうか。 そうなるとニートより役人ども自分自身の雇用創出 になるわけで、どうなっとるのだ。
働く気になってないやつに役所が何をやったところで 「では、働きましょう」となるはずがないわけであり、 14億もの金、額に汗する中小企業の経営者に分けて あげたほうがよほど国のためだと思うのだが違うか。
ネーミングするとその対象物が存在を認知される のが人間社会の論理である。
「ニート」などというネーミングをしてやってまで 「保護」する必要などないのだ。
腹が減ったら、働きたくなる。というか、働かざるを 得ない。
それを背中で示し、厳しく突き放しながら見守るのが大人の、 若者たちへ与えるべき愛情ではないのか。
2004年12月21日(火)
市場への反射神経
ココアを始めて今朝で金、土、日、月、火、と五日目だが 快調だ。何より目覚めすっきりなのが冬の朝には嬉しい。 おそらく毛細血管を拡げてくれているからだろう。 お肌もすべすべで、気持いいぜ。 写真は昨日の午後3時、近所のスーパーである。 昨日は現場取材のため3店のスーパーを回ったがしっかり オリゴ糖を入荷して販売しているのはたったの一店だけ だった。これほど、市場への反射神経が違うのである。 一事が万事、この調子なのだろうね。 一つの事象から、そのスーパーの市場反応力を知る ことができる、好例だった。
*ちなみにオリゴ糖は、太らないので、ココアと一緒に 飲むと最適、と、テレビで紹介されたのでした。
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2004年12月20日(月)
パソコンにも、おつかれさま!
ふと思い立って、いま使っているPC(IBMシンクパッド)で 何冊の本を書いたか実物をテーブルに並べてみた。
まだ手元にないので、写真には載せられていないが、 これに『スロー・ビジネス宣言!』が入る。 全部で10冊だ。お前もがんばったなあ、とねぎらって あげたくなった。残念なのは、一緒に温泉にでも入って 疲れをとってやりたいのだが、あいにくパソコンはそうも いかないことだ。せいぜいウィルスチェックを念入りに し、要らないファイルを削除したりして、きれいに掃除 してあげよう。ありがとう! 来年も頼むよ。
2004年12月19日(日)
ヤブ医者ですからぁ。残念!
46年生きていると、「自分が風邪をひきかけている」と いう予兆がわかるようになる。金曜日は朝からなんだか 鼻の中心が炎症を起したような痛みを感じていた。 これは間違いなく風邪の予兆だ。 ぼくの風邪の症状は、デジタルに「はい、今日から風邪!」 というのではなく、アナログにじわじわと来る。
金曜はスケジュールがみっちり入っていたので仕方が ないのだが、土曜日は朝から涙をのんで一日休養に 充てた。やるべきこと、出すべきメールは山のように 溜まっているが身体が動かないので、仕方ない。 よろよろと近所の病院に行く。 医師への症状の説明の中で「鼻が痛い」というと、
「本当は耳鼻科なんだよね」
と、一言。元気だったらキレていたところだが、 幸いこっちは熱が出ていたので、大人しくしていた。
医師、聴診器も当てず、のどをちょっと見ただけ。
これで金を取っているのである。
処方してもらった抗生物質となんとかいう薬を飲んで、 土曜日一日へたり、ココアを飲んでいた。
今朝はおかげで全快さ!
昨日の分をリカバリーするべく、朝から大車輪で働いている。 それにしても、あのヤブ医者、まだ30代だったがこれから はあのような競争力のないプロフェッショナルはどんどん ふるい落とされていくことに気づいているのだろうか。
朝日新聞社説に「現場力」という言葉が使われていた。 朝日新聞記者もぼくの読者なのだろうか。
2004年12月18日(土)
ココアはえらい!
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でココアの効用についてやっていた。 毛細血管を拡げる、整腸作用がある、お肌にいい、体臭抑制、 など、いいことづくめである。 早速スーパーに買いに行ったら、ココアがごっそり、売れていた。
面白いのは、同じココアでも、砂糖などを含まない、ピュアココア が売れていることだ。かつ、老舗ブランド「バン・ホーテン」が 圧倒的に売れている。スーパーもアタマ良くて、「お買い得!」 の赤札をバン・ホーテンのキングサイズにつけたものだから、 レギュラーサイズではなく、キングサイズのほうが価格は高い にもかかわらず、「売り切れ」となっている。 オリゴ糖を買おうとしたら見当たらないので、店頭スタッフに 聞くと、売り切れたとのこと。
テレビの威力はすごいなあ。きっと番組を見てない人も、 ともだちからケータイメールで教えてもらって、拡がったの だろう。バイラルの実例を目の当たりにした。
で、ココアを試した結果を申し上げます。
いいですよ! 何といっても、目覚めがスッキリ! 忘年会の夜は、寝る前に一杯のココアを。 二日酔い、なしです。
2004年12月17日(金)
「まもり髪」生みの親と会う
文具店で買い物をした。レジで714円です、と言われた。 1,014円渡したら、レジの女性が電卓をたたき出した。 おつりの計算が難しいらしい。
おとーさんは、情けないよ。
話は変わります。
『CSR』本の中で紹介した
まもり髪(→クリック!)
の開発者東洋紡エンジニアリングのMさんと初めて お目にかかった。名刺に「毛髪診断士」とある。 その後、大口の受注がまとまったらしく、その際、 『CSR』本のコピーを添付することができた、との こと。どこまでお役に立てたのかわからないが、嬉しい ことだ。東洋紡エンジニアリングのビルは昔旭化成時代 営業で通ったフジタが入居しているビルだ。堂島の あのビルが懐かしかった。そしてMさんと大阪弁で 思いっきり話せたのが、久しぶりに母国語で話した 感じで、嬉しかった。
皆さん、まもり髪は髪にいいですよ〜!
2004年12月16日(木)
楽天ブックスインタビューアップされました
楽天ブックス著者インタビュー(→クリック!)
に今日からお目見え開始です。 このインタビューを是非読んでください。現在のぼくの問題 意識を語っています。
来年のための開運「大吉」名刺プレゼントがついていますので、 よろしくご贔屓に!
『スロー・ビジネス宣言!』の表紙を見ることもできますよ。 さすが尊敬する鈴木成一デザイン室。 イメージにぴったりのブックデザインをしてくれた。感謝!
2004年12月15日(水)
すみません、延長してください。京都まで行きます
クライアントのE社長と話していて、
なぜ新幹線にはグリーンより上はないのか
という話になった。E社長は根っからの起業家だ。 だから疑問に思うのは当然なのである。 ぼくも普段からそう考えていた。
昨日新幹線に乗りながら考えたことは
マッサージ・カーがあったら絶対、利用する!
ということだ。たとえば全身マッサージ90分コース だと、座席予約は不要で、東京から名古屋まで ずっとマッサージしてもらっていられる。
もっと自由なサービスを提供してくれないかなあ。 こういうアイデア実現は、JR西日本のほうが得意 そうだ。今年広島に仲間と行ったとき、個室があって、 楽しかった。
マッサージ・カー、実現してほしいなあ!
2004年12月14日(火)
脳、溶けそう
名古屋「敦煌」名物の鍋。真ん中の仕切りを隔て、 手前が激辛、向こうはマイルド。
激辛は大好きであって、なんのなんのとスープを 一口食べて・・・暴れまくった。
辛気持ちいい!!!!
ぼくの奮闘ぶりを同席したWさんが写真におさめて くれたのだが、あまりの暴れように、きちんと撮れて いなかった(撮れてなくていいけど)。
上海蟹も美味で、ハッピーな一夜でした。 ごちそうさまでした!
2004年12月13日(月)
「上海のにおい、添付しておきました」
NTTコミュニケーションズの香り通信は面白い。 将来的には、メールに画像を添付するような 感じで、香りを添付するようになる。
「落としにくい」領収書を上司に申告するときは 彼女がお気に入りのアロパテラピーの香りを メールに添える。すると、落ちやすくなったりして(笑)。
逆に、上司から臭気ぷんぷんのメールがきたら、 「部長、怒ってるぞーー」とわかる。
犬は臭いの中で生きているようなものだから、 家族のにおいがメールと一緒に飛んできたら 淋しがらなくなったりして。
ということで、詳細は、いずれSurfin'で書きますが、 とっても楽しい可能性を秘めたサービスだと思う。
2004年12月12日(日)
内発的動機と外発的動機
サルに知恵の輪を与える。解けるのが面白いから 勝手にやっている。楽しんでいる。 今度は「知恵の輪が解けたらバナナをあげる」と 習慣づける。 すると、バナナがもらえないときには知恵の輪を 解こうとしなくなる。
知恵の輪を解く楽しみ、という内発的動機が、 バナナがもらえるから解く、という外発的動機に すりかわったのである。
企業の人事考課・処遇制度でもこの点に充分な配慮が なされなければならない。一部評判になる企業では 「目標達成したら金額いくら」という外発的動機のみの システムを導入し、それで業績が上がっている、 いやなやつは辞めてもらっていい、としている。 マスコミはそういう企業をもてはやしている。
違うのではないのか、とずっとざらついていた。 人の成長、働く喜び、地域と共に育つ広い視野、 これらが身につくのは内発的動機がなければならない。
そして、書店のビジネス書で大きな顔をしているのは 外発的動機のみを善とするフレームワークで書かれた 本ばかりである。
わしは逆を行こう。
ということで、
『リーダーこれだけ心得帖』
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『スローなビジネスに帰れ』待望の文庫化完成。予約開始しました。
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2004年12月11日(土)
MRのMUST本
EDDI'S STYLE MEETING(→クリック!)
というイベントに出かける。六本木ヒルズのBMWショールームだ。
鈴木エドワード氏はあこがれの人で、やはりカッコ良かった。 靴ひもが真っ赤なのがおしゃれ。デンマークの空港で 一目ぼれして買ったらしい。さらりと、こういうセリフが 出てくるような大人になりたいものだ。
往復の移動時間で三冊読了。
池上文尋さんの『楽しみながら売れるMRになるための48手』(→クリック!)
がいい。対象はMRだが、ぼくも実際にやってみようと 思った「手」が2つ、あった。MRにとってMUST本だ。
本のスタンスが、内発的動機を促すアプローチなのが 特にいい。現在、市場に出回っている品のないビジネス書は みな、外発的動機から書かれている。そしてこれが日本を 駄目にしていると思うのだ(内発的動機と外発的動機に ついては、明日の日記に書きましょう)。
2004年12月10日(金)
a man of tact
翻訳の経験を積めばつむほど、時間がかかるようになった。
英語力は人生経験を積むほどついてきた(20歳の頃より 英語力は格段に高くなっている)のだが、翻訳は 英文和訳ではないことがポイントだ。 イエス、翻訳力は日本語力なのである。いい翻訳に するためには、日本語の味蕾が磨かれていなければ ならない。そして年齢を重ねるほど、日本語に対する 「舌」が肥えてきて、簡単には満足できなくなる。 だから時間がかかるのである。
また、著者が語彙にこだわる人ならなおさらだ。 ポール・ホーケンは文学的表現を好むので、神経を 使う。
例を挙げよう。a man of tact を訳す。 「tact」とは、「如才ない、機転がきく」という意味。 しかし、たとえば現代日本で「如才ない」と書いた時、 正しく意味が伝達されるだろうか。この場合「man」は 主人公であり、現在は教会の聖堂守をしているがこの 後ビジネスに身を転じ、成功する男である。で、あれば、 伏線にもなる紹介の仕方をしなければならない。 そもそも「如才ない」を「声に出して読めない」かもしれない ではないか(じょさいない、です)。
そこで悩む。辞書をいくつもひき、考える。関係のない小説を 読んでみることもある。語彙を探すためだ。
結果、ぼくがやった翻訳はこうだ。
「人付き合いがうまく」
いずれにしても、この部分、『Growing a Business』の最終章 であり、抜群に面白い箇所である。期待していてください。 ちなみにこの本、ぼくのこれまでの翻訳書原書の中でベストの 本だと思う。ポール・ホーケン、本当にいい本を書いてくれた。 感謝! 現代日本ビジネスパースンに大いに役立つと思います。
新春には店頭に並ぶよう、がんばります。
ちなみに翻訳そのものは今日、午前中に終了しました。 バンザイ!!
2004年12月09日(木)
SUBWAYLAND
翻訳を大車輪で仕上げながら片方の手で 『SUBWAYLAND』(St.Martin's Griffin)を読む。
(右。左は翻訳中の本)
著者はRandy Kennnedyというブルックリン在住、Bトレインを 利用するジャーナリスト。Randyは10年ニューヨークタイムズ に在籍、2001年に「Tunnel Vision」というコラムでAP通信賞 を受賞している。
ニューヨークの地下鉄が今年創業100年を迎えたこともあり、 その歴史やプロフィール、利用者のエピソードなどを エッセイしている本だ。
ああ。やらねばならないことがあるときに他の本を読むのは なんでこう惹かれるのだろう。 『SUBWAYLAND』を翻訳しているとすると、きっと翻訳中の 『Growing a Business』に惹かれるのだろうな。人間って、 おかしなものだ。
2004年12月08日(水)
キィはA
ブルーノートレーベルの昔のレコードのCD盤が 一枚1500円というキャンペーンをやっているので、 顔なじみのおやじがやっている例のCDショップに 行く。おやじ、ドアをクリーニングしていたので、 ドアが手動だった。
「手動?」(ニヤリ、と笑いながら) 「へへへ。すみません」
ジャズのコーナーを探せど、見つからず、代わりに ロッド・スチュアートの『The Great American Songbook vol.3』 が目に飛び込んできた。ロッド、あいもかわらず、美女をはべらし、 嬉しそうにしている。この無反省さがいい。
買ってしまった。スティービー・ワンダーが共演していて、 ハーモニカがいい。たまたま同じキィ「A」のブルースハープが あったので、ぼくもジョインして、楽しんだ。
齋藤孝『コミュニケーション力』 和田秀樹『ビジネスマンのための心理学入門』 一気に二冊読了。 昨日の大前研一『考える技術』は後半、笑いが止まらなかった。 ここまで「わし、エライ! 一番!これを読んでいる読者も含め、 周囲はぜーんぶバカ」と言い切れるのは才能であり、 齋藤孝流に言うなら「ドストな人(ドストエフスキー的過剰さ を備えた特異なキャラ)」だ。人間研究に役立つ一冊だった。 大前さんのキィは「ドスト」だ。
2004年12月07日(火)
spoon.のオフィス、かわいい!
spoon.(→クリック!)
編集部で打ち合わせ。渋谷は松涛にかわいいオフィスがある。 オフィスの中もおもちゃがいっぱいで、楽しい。 spoon.はアートが好きで、アタマのいい女の子向けの雑誌だ。 北欧デザインもがんがんある。 楽しいミーティングだった。
日経T氏来訪。『日経広告手帖』2005年3月号の件。 2005年、また新しい仕事に挑戦することになった。 1月の日程のすり合わせをしていて、T氏、「第一週は どうですか?」
どうやら本件が来年の初仕事になりそうである。 1月も9割埋まっちゃった。
大前研一さんの『考える技術』読む。面白いが、 読みながら昔流行した海援隊の『あんたが大将!』 という歌がアタマに流れてきて困った。
2004年12月06日(月)
わしは箸の上げ下ろしにまで口を出す!
昼飯はなじみの「タマゴ麺」のラーメン屋にしようと 思っていたら何と! 閉店していた。 ところが、「身体がラーメン」になっていたので、 食べないと納まらない。通り道にあった上海料理店 に入った。行列ができている。旨いのだろう。 時分時ということで、四人掛けの席にぼく一人 相席となった。 半チャンラーメンを注文した。 他の三人は会社の同僚のようだ。 A定食(焼肉定食)が運ばれ、食べ始めた。 驚くことに、三人とも、箸の持ち方がマトモじゃない。 ひまなものだから、他のテーブルも観察してみたら、 向かいの席の男女二人も、二人とも、間違った箸遣い である。どうなっとるんだ!?
日本人のしつけ、ここまで落ちたか。
もう、こうなったら、わしが「箸の上げ下ろし」まで、 口うるさく言うおやじになるしかない!!
ちなみにその上海料理は、どこへ出しても恥ずかしくない ほどまずいものであった。とほほ。
2004年12月05日(日)
恐怖の一夜
ついに徹夜した。朝日がまぶしいぜ。
と言っても仕事ではない。 台風(じゃないのかな?)の暴風雨のおかげで眠れ なかったのだ。あまりの恐ろしい音と家の揺れに 目が覚めたのが3時。海の近くのせいか、風が 轟音で通り抜けていく。その都度家がぐらぐら。 待てど暮らせど、あっちに行ってくれない。 あわててテレビをつけるが、頼みのNHKでは いとうまい子(旧・伊藤麻衣子)がだれかのリフォーム された家を訪問して「すごい玄関ですねえ」と感心 している。ほかのチャンネルもゲーム画面だったり、 不思議な空間で、ニュースはわからない。
地元FMラジオにチューニングしたが、お気楽なクリスマス ソングが流れてくるだけ。他のステーションはおしゃべり。
かくなる上は、とPCを立ち上げニュースサイトに 行ったが「風」という文字を見つけたと思ったら「NHKへの 風当たり」だったりして、欲しい情報がない。
お天気サイトでようやく見つけたのだが、いつのものか わからないテキストだった。
身の危険を感じ、常備の避難リュックに加え、PCと 翻訳中の原書と手帳(今年と来年)とペンを鞄に詰める。 モバイルできるようにスカジーカードを搭載する。
・・・てなことをやっているうちにも強風は一説によると 風速40メートルあった由で、いつまでもやまない。
こんなときに限ってトイレに行きたくなるのだが、 家がゆっさゆっさ揺れているときに出ない。
朝になった。裏の家との境界にあったブロック塀がすべて 崩れていた。隣家の駐車場屋根が粉々に破壊されて あちこちに散っていた。
向かいのマンションの鉄柵がぐにゃりとお辞儀していた。
今日がクライアントとのミーティングでなくて良かった。 アタマ、回らない。うう。今年一番の暴風雨でした。 みなさんは大丈夫でしたか?
2004年12月04日(土)
貧乏なことは恥ずかしくないけど
翻訳をラストスパートしなければならない時期 なのだが、勉強しなければならないのに、 ついつい他の本を読んでしまう、あの感じと まさに同じく、本に手が出てしまうのだなあ。
<今日の本のお勧め> 徳大寺有恒『ぶ男に生まれて』集英社文庫 は「いい大人の男」になりたい人、必読です。 わが身を振り返り、まだまだ道は遠いなあ!
以下、ほんの一部だけ、引用。ほかにも まだまだ「赤線引きどころ」は満載だよ。 ------------------------------------------ 60歳になり、ようやく自分のスタイルが持てる ようになった。このスタイルこそ男にとっては 大切なのだと思っている。
貧乏なことは恥ずかしくないけど、貧乏だと 言えないことは恥ずかしいことだ
奢り上手な人はさすがに奢られ方も綺麗だ。
運も金も巡ってこない時はまったく巡ってこない。 それでも人生のうちには何度かチャンスが回って くる。 問題はそいつを掴むことができるか、できないかだ。 どういう自分になりたいかということをいつも真剣に 考えていれば、そのチャンスを見逃すことはないだろう。 ---------------------------------------------------
2004年12月03日(金)
You are fired!
You are fired!
初めてこの言葉が現実に使われているのを耳にしたのは 映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー2』で 主人公が日系企業からクビを申し渡されるシーンだった。 テレビ電話で上司がこのセリフを言う。同時に、同じ文字 の書かれた紙がプリントアウトされて大量にリビングルーム にあふれる。ちなみに映画が製作されたのは80年代前半。 ジャパン・アズ・NO.1で、米国企業社会の未来は 日本に席捲されるだろうという痛烈な社会風刺にもなって いた。
この「fire=クビ」の語源が中世ヨーロッパと中国にある ことを、今朝翻訳していて知った。 いわゆる「村八分」にする「つまはじきモノ」の家に 火をつけ、財産も含め、一切合財燃やしてしまう。 これが告発の方法だった。そして「fire」をクビに する時の語源となった由。ちなみにポール・ホーケンは クビのことを「terminate」という他動詞を使っている。 さすが、語彙が豊富だ。 そして、こう続ける。
Firing is failure. クビなど、経営者の失敗以外の何ものでもない。
以降、まるでぼくが書いたかのような文章が続く。 ポール・ホーケンがぼくの意図を英語で書いていて それをぼくが日本語に翻訳する、という不思議な 体験をしている。『Growing a Business』はまさに そんな本だ。
2004年12月02日(木)
可蒸す?
「使用していないアイコンがデスクトップに あります」
全く、大きなお世話である。マイクロソフトのどの社員が こんな馬鹿なアイデアを発案したんだ。これが「顧客の 立場に立っている」つもりか。ほんと、MS製品は
大きなお世話
であることが多い。ワードで冒頭に「拝啓」としたら 自動的に「敬具」と出る。なんか、気に入らん。 1と符番したり、●をつけたら、改行するたびに出てくる。 パワーポイントでスライドにしようとしたらイルカが 出てくるし。あのイルカ、普段どこで寝ているのだろう。 エサは何を食べているのか。
話は変わる。昨日、「勘違い」について話していたら、 20年以上も前のことを思い出した。 ぼくの担当していたヘーベル販売店社長。
「阪本君、今日、あの物件、契約したで。見積りの値段、 通ってん。あんまり気分良かったから、現場所長、 新地連れて行ったってん。ほんでな。カムスのペケマル、 入れた。旨かったなあ〜!!」
camusXOのことである。
こんなこともあった。販売店営業マンが電話で問合せ してきた。
「アムスメントナンバーワンっていう物件ですけど」
amusementNO.1のことである。パチンコ屋さんだった。
2004年12月01日(水)
本があふれて幸せ
今日は『リーダーこれだけ心得帖』発売日である。
楽天ブックス(→クリック!) で買えます。ぼくのコメントも読めます。
学問所近所の書店に行くとけしからんことに まだ配本されていない。取次から出るのが今日だった のかもしれない。いずれにせよ、本の流通には謎が 多い。仕方がないので『最強ガッツ伝説』を買おうと したらこれもない。『2』はあったが、やはり『1』から 順に読まないとわからないのではないか(そういうことは まず、ないと思うが)と、買うのをやめた。
齋藤孝氏の新刊が出ていたので(氏の新刊はいつも出ている のだが(笑))、迷わず買う。ドストエフスキーを テーマにした『過剰な人』。ドストエフスキーも 好きだし、齋藤さんも好きだから、楽しみである。 夢枕獏『空海』巻の二も、発見したので買う。 おかげでいま、学問所の机の上には本があふれている。
COLOR WORKSHOP, David Hornung, BNN Design Rule Index デザイン 新・100の法則、BNN 高坂美紀、売れる色・売れるデザイン BNN など。
さて、これから翻訳しながら、同時に本も 湯水の如く読もう。
*追記:これを読んだ編集者からの指摘で、 今日12月1日は配本日 店頭に並ぶのは明日以降とのことです。 皆さん、応援よろしくお願いします!
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