椰子の実日記【JOYWOW】
2004年08月31日(火)
パックン
おっきなお口にくわえられた電車。 どこの田舎の駅かとお思いでしょうが、通っている 歯科医のある駅がここ。 こんな田舎の駅に、最高のサービスを提供する 歯科医がある。 詳細は、どこかでネタにしますが、今日の ところは、この、ネスカフェ「夏の香り。」的 駅風景をお楽しみください。
2004年08月30日(月)
Back in the USSR
ポール・マッカートニーのライブ・イン・ロシア を観る。驚いたのは、プログラム制作者が、あの ポールを素材の一つとして使っていることだ。 ライブの楽曲演奏はもちろんあるが、あくまでも 大切なことは「コミュニズムを崩壊させたのは 実はビートルズの音楽だ」という、制作側の 仮説なのである。これが日本の制作だとどうしても 「あの」「偉大な」「生涯現役の」といった、 ありがちな切り口にしかならない。
ちょっと24時間で完走した女優がいたらしばらく 年内はこれでバラエティはもたせよう、という 企画力ゼロのコンテンツメーカーとは魂胆が 違うのである。 ポールが歌っている最中にプーチン大統領が 会場に現れる。ポールのとまどった表情がいい。
オリンピック報道も含め何事も予定調和の ジャパニーズ・エンタティメントに慣れきった アタマにはとてもとても新鮮だった。永久保存版 である。
2004年08月29日(日)
下馬お助け隊
「下馬お助け隊」というビジネスアイデアを 暖めている。「重」「簡」「賑」の三種類のコースが あって、このビジネスのコンセプトをタグラインにすると
重いものを軽く 難しいことを簡単に 淋しい家を賑やかに
である。詳細は近日配信Surfin'にてお話しますが、 ガテン系の大学生を組織するビジネスノウハウが必要だ。 だれか、パートナー探しから始めよう。
2004年08月28日(土)
喝!!!!!!!!!
夜の東横線。みんなの疲れを運んでいた。と。
「だからしっかりしろっつってんだろっつ!!」
と太い声が響き渡った。みんな一斉に声の方向を 向くが、満員の車内では声の主など、無論見えない。
やがて電車は武蔵小杉についた。
「外出ろ」という状況になるのかな、とみんなも 期待して首を伸ばすが、ホームはなにごともない。
ハテ、あれは一体何だったんだろう。 こう書いていて、夢の中の話だったのだろうか と思い始めた。不愉快な声ではなかった。 気持ちよい「喝」だった。
2004年08月27日(金)
何のためのビジネス?
90年代初頭、さる冷凍食品会社が中国で生産、 日本で販売する、という企業戦略を発表した とき、日本のマスコミは絶賛していた。 「これからの企業のありかた」と。 ぼくは全く賛成できなかった。ざらついた。
日本人の雇用をせずして、何のための日本企業?
米国流グローバリズムの走りである。 世界で最も製造コストの安いところで生産、 最も市場機会の高いところで販売。 渡り鳥のように工場をどんどん移す。
ぼくはその話を聞きながら次々に自分の 身体の弱いところをロボット化していく サイボーグをイメージしていた。
今朝の朝刊で中国産はるさめについてだれかが 謝っているお詫び広告を読みながら、当時の 胸のざらつきを思い出していた。
ぼくは日本で作られたはるさめが食べたいなあ。
あの当時拍手を送り、推進してビジネス にしていたコンサルタントはいまはだんまり を決め込んでいる。
日本の自動車メーカーが米国ミシガン州で 土地を買収し、研究開発機関を建てるらしい。
ハテ、何のため?
2004年08月26日(木)
深夜のドトールの微笑み
横浜というところはぼくの造語でいうと「トカイナカ」 であって、「都会田舎」から来ている。都会だけど、 田舎、という意味だ。その代表的なのがJR横浜駅。
では都会って、どういうの? だけど、早朝深夜 も真昼間みたくがんがん起きているところが都会。 渋谷がその代表ですね。
深夜のJR横浜駅、ドトールくらい構内に作れよ、 疲れを癒したいのに、場内アナウンスのうるさい ホームで突っ立って待てってか、といつも思っていた。 昨夜も23時20分頃、くたくたに疲れて東横線から 乗換えを急ぎながら、「ドトールくらい・・・」と 思っていたら目の前にあった。びっくりである。 このときほどドトールが輝いて見えたことはない。 ぼくに向かって微笑んでくれているようだった。
時間を見ると発車まで16分ある。よしよし・・・ と入るとぼこぼこに混んでいる。これだけの人々、 ドトールができる前はどこに潜んでいたのだろう、 きっと不満を感じていたのだろうな、と思ったら やはりビジネスは民活だなあ。
JRは民営だというが、ナニナニ、中身は筋金入りの 官である。何の知恵も出てこない。出るのは グリーンの実質値上げくらいなものだ。
官に歯向かう民といえば、ヤマトが今朝朝刊で ケンカふっかけていたね。いいねえ。応援するよ、 ヤマト。がんばって。
*昨日ご案内した企画力養成ギブス! 全席ソールドアウトしました。 ありがとうございます。9月末新企画講座開講 予定です。
2004年08月25日(水)
企画力養成ギブス!September
今日は、お知らせをさせてください。
阪本塾リーダーシップコースが一席空いています。 初日が今週金曜27日、つまり明後日と迫っていますが、 よろしければ。詳細は当サイトの塾コーナーに あります。お申し込み、お問い合わせは弊社 榊次郎ask@palmtr.comまでメールにて。
また、7月8月と好評のうちに開催した 企画力養成ギブス!を、9月にも実施することに なりました。詳細は昨日配信のSurfin'をご覧 いただくか、弊社榊までメールにてお問い合わせ ください。
【日程】9月は下記の二日開催します。 ご都合のよい日をお選びください。
9月11日土曜 13時〜16時(講義)、16時〜17時(茶話会) 9月12日日曜 13時〜16時(講義)、16時〜17時(茶話会)
参加費用は税込み20,000円です。
2004年08月24日(火)
がんばった東郷さん
『ブランド・マインドセット』(→クリック)翻訳は一部サンフラン シスコでやった。当時は日米のホテルを転々として いた時期で、その時滞在したホテル近所の、たしか ウォールナッツストリートという名前だったと思う、 結構しゃれた通りがあって、「TO GO」という看板が いくつかあった。 特に日本食レストランに掲げているものだから、 「そうか、日系移民の東郷さんががんばって レストランチェーンを築いたのだな、先輩に 見習って、ぼくも米国でがんばらなきゃな」 と奮起したものである。
違ったのである。
「TO GO」というのは、「お持ち帰り」の意味 であり、日本語でいうなら「テイクアウト」 だった。そんなの、学校では教えてくれないよねえ。 恥をかきました。 ちょうどその頃、全米オープンゴルフを近所の ぺブル・ビーチでやっていて、あこがれの 選手たちが手の届く範囲にいる。 いい気持ちだった。
2004年08月23日(月)
アホやなあ
「アホ」という言葉は、関西ではidiotとか foolとかいう意味ではない。関東でいう「馬鹿」 とも、ちと違う。
何かとんまなことをしでかして、話をしたとき 「アホやなあ」と返されると、救われるのである。 関東の言葉で「バカだねえ」という反応をされる のとは、やはり違う。
「アホ」には「愛すべき」というニュアンスがある。 そしてこの愛すべき「アホやなあ」の世界を ぼくは愛しているのである。
2004年08月22日(日)
カニが飛んでも
日曜日のこの時間(夜10時前)なのに、学問所で仕事 している。人様にQOLを言っているが、自分のQOLは とてもとても低いのである。とほほ。 KEN研の校長こと山本藤光さんの日記(→クリック!) で楽しそうに書かれているバーベキューにも 行けなかったし、昔のサザンの曲『夏をあきらめて』 やなあ。
明日はだれが何と言っても、槍が降ろうがカニが飛ぼう が海に行くぞ!
・・・と思ったらなあにい!? 明日は雨だあ?
ええーん。
2004年08月21日(土)
ぼくの愛する関西弁
・アタマに虫わいてる
これは大阪、というか、関西以外では聞いた ことがない。
「あいつ、アタマ、虫わいてんちゃうんか」
という風に使う。ずばり、言いたいことが 凝縮されていて、的確な表現になる。 意味は
「彼は何を考えているのかわからない」
「どうしてあのようにぼくたちと違う意見を述べる のだろう、彼は」
である。あるいは
「彼はバカではないのか」
を言い換えている。英訳すると
We can't make out him.
時々、こういう風に、「ぼくの愛する関西弁」 シリーズを掲載します。
2004年08月20日(金)
帰省
こころなしか、セミの声が少なくなった。 皆、都会に帰ったのだろうか。淋しいことである。 ツクツクホーシだけが、同僚と時差を設けて休んだ らしく、いま夏休みを楽しんでいる。 代わりに鈴虫とかこおろぎが帰省してきた。
・・・お気づきかもしれないが、書くことがないのである。 仕事漬けの毎日で、世界とモメたりしてないのである。 ただ一つ白状するが、昨日もまたセコムを泣かせて しまった。何と! 3日連続である。 関係各位には深くお詫び申し上げます。わし、ボケてます。
2004年08月19日(木)
太陽のせいだ
裏に住むという女性がやってきて、 お宅の宅配便を持ってきて 困るからなんとかしてくれ という。お宅いつもいないよね。今日は 洗濯物干しているからいると思って。 同姓の人がちょうど裏に住んでいるらしく、 宅配便のおにいさんがそこに入れるらしい。 といって、その女性の家がそこかというと、 違うのである。その人の近所に住むものだという。 ただ、名乗らない。
「はあ、すみません、越してきたばかりなので、 一応あちこちには言ってあるんですけど」
などと言い訳したが納得していない。目にはニャロメ光線 が宿っている。おーこわ。 今日も間違ってきたという不在票を見せる。 最後はこちらの電話番号を書かせ、そのメモを もっていった。 ヤマト運輸は間違ってない。 ペリカン便が間違うようである。 ペリカン便に電話すると平謝りでやってきたら なじみの顔の人だった。どうしたの? いやあ。照れ笑いしていたが、きっと暑い からだろう。カミュではないが、太陽のせいなのだ。 かくて、カミュ的不条理事件は終った。 アマゾンに頼んだ本、本来昨日届くべきが 届いていない。これもペリカン便である。 どういう展開になるか、楽しみにしている。
2004年08月18日(水)
どうなっておるのだ
昔から銀行は嫌いだが、ここのところ、従来に増して ざらつく体験が多い。 ローソンでお金を引き出そうとしたら
「一回に出せる金額は20万円までです」
と出し惜しみする。そのように恩に着せた上、 手数料を105円取るのである。二回に分けて 出すと、それだけで210円、チャリーンと 銀行の懐に入る。不労所得とはこのこと である。いえ設備メンテナンス費用とか、維持費 とかいろいろかかりますので・・・イイエ、そういう 「わかったようなわからないような理由」は聞きません。
ネットバンキングする。月に5回までは無料だが それ以上はお金取ります。1000万以上口座にある人 には回数を増やしてあげます。そのくせ、ネット バンキングに接続するたびにポップアップウィンドウで 外貨預金のコマーシャルをノー・パーミションで 投げつけてくる。セキュリティボードをご用意し ました、と、奇怪なやりかたをさせようとする。 一体どういう目をした連中が考えるのだろう。 きっと濁った、気味悪い目の色をしているに ちがいない。この銀行のカードをローソンATMに 入れたら「りそな銀行」につながった。 どうなっておるのだ。銀行、暑さでイカれたか。 一般企業が社会的責任(CSR)について真剣に 考え始めている昨今、銀行だけがかなり遅れ、 かなり横暴をしているのは金融庁が甘やかして 育てたツケか。
ただ暑さボケは銀行だけには言えない。ついさっき ヤマト運輸のおにいさんに向って「今日はこのほか、 もうひとつ、昨日の不在票の分の荷物があるはずだ」 と言いながら不在票を見せたらペリカン便だった。
しかも何のこともないときにまたもやセコムを 泣かせてしまった。大音響が住宅街に響き、 ご近所の皆様に肩身が狭い。
2004年08月17日(火)
かっこいい白洲次郎に拍手
白洲次郎氏に憧れている。 氏のエピソードで拍手喝采したのがある。 太平洋戦争敗戦後、米国進駐軍との交渉担当に 抜擢された。白洲氏は英国仕込みの英語である。
ホイットニイ民政局長「実に英語がお上手ですな」 白洲氏「あなたの英語も、もう少し勉強なされば 一流になれますよ」
二ヶ国語話せる人をバイリンガルという。 一ヶ国語しか話せない人をアメリカンという。
2004年08月16日(月)
恐るべき大阪弁の侵食力
街を歩いていて、フッと楽しいことに出会うとその日 一日がハッピーになる。
ヤイコこと矢井田瞳のベストアルバム、ポスター のコピーが
「ヤイコだ」
で、それを言っているのがジャイアンの妹ジャイコ。
「そーゆーあんたはジャイコやって」
と、つい大阪弁でツッコミ入れたくなるのが関西人気質、 ヤイコも関西人だからそのあたりの「同じ空気」が わかってそうで、何となくハッピーだったのだ。
渋谷109前の交差点待ちでも大きな声で大阪弁が 聞こえた。
「心斎橋でな、ほんでな、ちゃうっちゅうねん」
なんでマルキューの前で心斎橋やねん(笑)。
2004年08月15日(日)
丈夫な子
朝から久しぶりの雨。からからに乾いていたので慈雨 という言葉を思い出す。窓を開けると、気持ちよい風 が吹き込み、ありがたや、今日はエアコンいらずで過 ごせる、仕事もはかどるなあ。 気になるのは、雨のふきこみである。多少ふきこんでも 部屋はあとで拭けばどうということはないのだが、 デジタルテレビとかDVDとかにかかると後に崇(たた)り そうなのである。家電、ますます「すごく」なってきた が、ますます「ひ弱」である。やれ振動するな、やれ 濡らすな、やれほこりためるなと、ひ弱で植物のような 青年を連想させる。アタマはいいのかもしらんが、 身体弱いのだ。ノーガキばかりたれる。 昔の家電はもっと体育会系だった。なぐって鍛えたものだ。 環境にやさしい、地球にやさしい、というのであれば、 「使う人にやさしい」家電を作れないものか。 いまのままでは地球にやさしいのかもしれないが使う 人に厳しいぜ。 たまには一緒に風呂に入れるような、そんな丈夫な子を 作ってみてくれ。 それにしても、アテネは興奮するなあ。映す本人はひ弱 だが、映っている中身は抜群の身体能力である。
2004年08月14日(土)
となります。
あるスーパーの酒売り場棚となります。 POP文字を書けるくらいだから 現場でも責任者のはずとなります。 「980円となります」 「きつねうどんとなります」 なる前は何やったんや! 疑問となります。 これがそのまま日本語になっていくのかと おじさんは不安となります。この流れを英訳 するとdegenerationとなります。退廃となります。 ちなみにこの表示を英訳するとbe動詞で「is」 あるいは「are」、本来の正しい意味の 「なります」は「make」となります。 「equal」と同義で、「linking verb」となります。 意味は; to add up to or equal sth: 事例は; 5 and 7 make 12. A hundred cents make one euro. となります(Oxford英英辞典)。
2004年08月13日(金)
スズメの土風呂
庭に、やわらかい陥没が4つあることを発見した。 陥没といっても2センチほどである。長さが7センチ 程度。この前草むしりしたとき、えぐりとった跡が 残ったのかなあ、それにしては丸い柔らかいフォルム だなあ、と思って見ていた。すると。 スズメが四羽、枝から急降下、中に入って、お風呂の ように身体をごしごし壁にこすりつけて遊ぶでは ないか。 鹿児島の指宿(いぶすき)に砂風呂があるが、 これはスズメの土風呂である。 陥没はちょうどスズメの身体の形なのだった。 あまりの不思議さに、口あんぐり。 携帯で写真を撮ろうと思ったら、「思った」こと が微妙な電波となってスズメたちに伝わった らしく、一斉に飛び立った。 米朝師匠の「抜け雀」を思い出した。
2004年08月12日(木)
PIPIの顛末
結末を書かずに次のネタに移ろうかとも思ったのだが、 それではみんなが気持ち悪いと思うので、顛末を。 翌朝、オレンジに耳を当てるとまだ鳴いている。 東急ハンズが開店するのを待って電話して聞くことに した。防犯上、電話では教えてくれないかなあ、と 思ったが、買った日と自分の名前をきちんと名乗った のが良かったのか、あっさり教えてくれた。 方法は二つある。でも、防犯上、ここには書けない。 そのうちの一つを早速実行したら、なるほど音が 小さくなったが、なかなか止まらない。 止まった、と思うとまた生き返る。ターミネーター みたいやなあ、とぼくは一人でよろこんでいた。 そういえばターミネーターは断然「1」が面白い。 最初に観たのは広島のフィルムセンターだったが 個人用のモニターで見ていたら、後ろに人がわらわら と山のように集まって、みんなでワー、キャーと 騒ぎながら最後のどんでん返しに沸いた覚えがある。 ということで、わが家のター ・・・ここまで書いたとき宅配便。 ドアを開けた途端、セコムが泣き出した。 またもやどうすればいいのかわからない。 宅配便のおにいさんもびっくりしている。 どうすればいい。おろおろ。
2004年08月11日(水)
パンツと敷物
防犯タグが鳴り始めてpi最初にしたことpiは 何と! ハサミで切った線をつないでみるpiと いう試みpiだったpipipipipi。小学校の頃豆電球 piをpipiつけたり、消したりしたことを思い出し たpipipipiのである。21世紀のハイテク機器が そんな子ども騙しに誤魔化されるはずもなく pipipi、鳴り止むはずがない。次にはいている パンツを脱いで、くるんだ。少しpipipi音が小さく なったpi。
パンツを開く PIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPI 閉じるpipipi 開く PIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPI 閉じるpipipi 遊んでどないすんねん!
さらに、床に敷いてあった裏がゴムの敷物で くるむ。かなり音がpipi小さくなった。 それでもまだpipipi気になる。 最後に、オレンジスーツケースにつめこむ。 これで音が聞こえなくなった。ケースに耳をつける と遠くでまだ鳴いている。やれやれこのあとどう なるのだろう。
2004年08月10日(火)
おかしなおかしな一日の駄目押し
いやはや。昨日はおかしなことが立て続けに起こる一日 だった。そういう日って、ありませんか? 四つ、いずれも「できれば起こって欲しくない」類の 事件が発生した。しかもいずれも午後7時以降である。 最後の駄目押しが、今日に日付が変わった深更。 東急ハンズとトリオが共同開発したスーツケースを、 酷使のためハンドルが壊れたビートルの後任として 買っていた。オレンジ色も鮮やかな男前である。 昨日が始めて使った日。しげしげ眺めていると、取っ手に 防犯用タグがつけっぱなしになっていた。 自宅配送をしてもらったのだが、係りの人が外し忘れ たのだろう。ニューヨークのバナナリパブリックで スーツを試着するとき、無理して外してブザーが鳴った よなあ、あのときは店のスタッフがすぐに止めてくれた よなあ、これ外すと鳴るんだよなあ、一度鳴ると止められ ないんだよなあ、だからこその防犯タグなんだよなあ、 と考えながらハサミで切ってしまった。なぜこのような 非論理的行動をとったのかわからないんだよワトソン君。
た ち ま ち
深夜の住宅街にpipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipipi pipipipipi
2004年08月09日(月)
夏休みモードだからこそ仕事とほほ
世の中はどうやら夏休みモードに入ったようだ。 「帰省される」側に自宅があり、 「帰省する」側に学問所があるので、 正反対の町と街を見ることができる。 この時こそ、普段細切れにしか取れない時間を まとめてどーんと取り、仕事に没頭できる。 「帰省する」側に立地する学問所は普段以上に 静かなので、仕事がはかどる。精神衛生上も、 とてもよいのである。 それはいいのだが、今年まだ一度も海に入ってない。 今年からサーフィンを始めないか、というお誘いも いただいておきながら、実現できそうにない。 ただ日焼けはする。腕と首が中心の、いわゆる 土方焼けである。胴体が生白くって、なかなか いやなものである。
2004年08月08日(日)
本社は海の家にあります
LAの雑誌から電話インタビューを受ける。
LAの雑誌社のための連載原稿を書く。 校正はファクス。編集者とは連載開始以来一度も 会っていない。
東京のクライアントと契約を交わす。メール添付の 書類をチェックし、細部をつめるのはメール。
神戸の雑誌の連載。原稿はメール、校正は PDFである。地域情報誌『ぷらっと』とはこのやりかた でニューヨーク以来お世話になっている。
田舎に住んでいてもthanks to ITで、何の不自由も ない。
今日の午後は海の家で翻訳しよう。 98年頃、サンフランシスコのピアに本社を構える 広告代理店のことを知り、うらやましく思ったが、 だんだんPalmtree Inc.もそうなりつつある。 NYから、海の家に本社を移そう。あ。そうなると 夏季限定の営業になるか。それはそれでいいかもしれ ない。
2004年08月07日(土)
食通の蚊
田舎に住んでいるので、蚊の襲撃が激しい。 ゼロ戦もかくやという轟音が耳元でうなる。 虫よけスプレーを腕といわず、首といわず、 足裏まで吹きかけるが、 「けっ、そんな軟弱な工業製品でおれが やられると思っているのか」と、平気で 刺す。ふぐの肝のあのびりびりがいいんですわ、 という食通のようなものなのかもしれない。 あるいは、スプレーが「まんべんなく」かかって いない隙を刺す。 それで思ったのだが、小泉八雲ことラフカディオ・ ハーンは「耳なしほういち」の話を虫よけ スプレーで発想したのではないか。 ほういちは耳だけ、スプレーをし忘れたのである。
2004年08月06日(金)
ものの見事に
最初にセコムの網へかかってしまった。 ついうっかり忘れて、庭に通じるサッシを開けた 途端、警告音が鳴った。 ここでもまだセコムだということには気づいていない。 ドアのピンポン、なんだかヘンな音だなあ、慣れてない からだろうなあ、と、瞬時のうちに考えていた。 二秒後、セコムだと気づき、あわててキャンセルに かかるが、あせっていて、どうすればいいのか わからない。頭真っ白である。 ライブで歌詞を忘れたことはないが、もし忘れたら こういう事態なのだろうなあ、と一秒考えていた。 結果キャンセルでき、念のためセコムに「ごめん」電話 し、事なきを得たが、いやはや、関係者の皆さん、 失礼をいたしました。 それにしても、自ら望んだこととはいえ、 ややこしい生活になったものである。ネタには 事欠かないが。
2004年08月05日(木)
例外なし
学問所に続き、自宅にもセコムを入れることにした。 セコムとやりとりしていていつも驚くのは、とにかく 「練られている」ということだ。鍛えられている、とも いえる。多岐にわたる顧客を相手にしているから だろう、「例外」がないのである。どんなケースにも 即対応できるサービスだ。 ビジネス、商売はこうでなくてはいけないなあ、と 思う。にもかかわらず、ビジネス設計は1+1は必ず 2、という設計になっている。顧客は平気で3にしたり 7にしたり、90にしたりする。「予想外の出来事でした」 が常態なのである。 セコムに学ぶことは本当に多いなあ、と思いながら、 最初にセコムの網にかかるのはきっと機械に弱いわし自身 なんだろうなあ、と心配で夜も眠れないのである。
2004年08月04日(水)
sun,sun,sun, here it comes
組み立て式自転車が嬉しい。
海のそばを自転車で走る。 車で走るよりよほどおしゃれだと思う。
仕事をしなきゃならないのはよくわかっているの だが、空はいい天気、ぎらぎらお日様、セミも気分を 盛り上げてくれる。 いましばし、自分を甘やかそう。
2004年08月03日(火)
あっち向いてホイ
ありゃりゃ。二日お休みする予定だったけど、 勤勉なるぼくは書いてしまったよbaby。
現代日本で弱いのは「工事もの」である。
商品そのものはいくらでもいいものを、 そして安く提供できる。
しかし、その商品を生活シーンの中に溶け込ませる、 とか、別の関連商品(たとえばケーブルTVとDVDと デジタルテレビ)同士をリンクさせ、顧客のライフ スタイルにマッチするようにアレンジしてくれる 知恵をもった工事人となると、皆無に近い。
今日拙宅に来てくれた某ケーブルTVの担当者も、 いい人なのだが、リンクのできない人だった。
家電販売店も、工事については逃げ腰だし、 メーカーは販売店に聞いてくれ、だし、 ケーブルTVは自分ちのケーブルボックスを 置くだけで精一杯だし、 みんながみんな、「あっち向いてホイ」 なのである。 そういう中、K氏という、「何でも聞いてくれ」 という必殺工事人とご縁ができた。 まるで人里いない山の中で腕のいい主治医に 出会ったような安心感である。感謝。
2004年08月02日(月)
財布ゆるみにつけこみ商法
人には財布のゆるむ時、というのがある。
結婚式。 葬式。 初期デート。 そして、引越し。 そこにつけこんだ商法があることに、自分が引越しして 気づいた。
退去した家を管理している会社と立会いの検査を していて、 「ハウスクリーニング、**の広さですから、7万円、 そして、エアコンの取り付けた後にシーリングをして いないので、一箇所300円、エアコンの後が残って いますので、なんじゃかんじゃで合計5300円です。 合計7万5300円、そこに消費税を加えて8万円近く なります」
普通の人なら、ここですんなりそうですか、 敷金から引かれるだけだから、まあ、いいや、と 思ってOKするのだろうが、そうはいくかいニャロメ。
たとえば「5000円」といえば、大金である。 普段の買い物で、「5000円」は「ちょっとよーく 考えてみよう」レベルのプライスラインだ。 あこぎはよそうぜ、にいさん。
2004年08月01日(日)
ビキニに姥桜
この時期、湘南は一気に人口が増える。 海岸線は一本の国道しかないので、今日のような 夏真盛りの日曜は関東地区ナンバープレートの 見本市である。ところがドライバーたち、都心を 走るのは得意なのだろうけれど、海のそばの ややこしい一本道は慣れていないようで、結構 みんな苦労している。しかも「ウソだろう」と いうところで停車したりしてぼんやりしたり しているので、ますます渋滞がひどくなる。 まあ、それでも、人が一杯いるとこころがなごむ ものだ。 そういえば、ビキニの水着(こういう表現って、 死語?)のおねえさんが歩いていたので、 つい目をやったら、その先に、みのもんた先生が 「お嬢さん」と呼びかけるお年頃の姐さんたちが リュック背負って磯を歩いていた。 非常にシュールな光景だった。『Tシャツに口紅』 という好きな歌があるが(ラッツ&スター)、 『ビキニに姥桜』というタイトルが浮かんだ。
*明日、明後日の日記はお休みです。ごめんね。
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