株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2004年04月30日(金)


30日を贔屓する

「いよいよ連休が始まりました」とテレビの
ニュースキャスターが言うのだけど、待ってくれ。
30日があるじゃないか。今日仕事している人は
たくさんいるはずだ。電鉄関係のひと、警察のひと、
空港関係のひと、テレビタレント、空き巣狙いなど、
仕事に精出しているのはいくらでもいる。

成田空港の混雑ぶりをみて、やはり日本は不況なんか
じゃないんだ、とあらためて思った。
だって、ホームレスの人たちも、コインロッカーに
「私物」を預けているというのだから、本気の
不況なわけがない。

ともあれ、今日30日は贔屓にする、と決めている。
いつもなら、月の最終日は翌月のカレンダーにかえる
のだが、今日はまだ4月のままだ。

しっかり仕事し、しっかり遊ぶぞ。

 

2004年04月29日(木)
進行を逆戻りさせてしまった

外はいい天気だが、朝から書斎にこもり、ブランド本
の原稿全体を再読し、整合性を取る。
どうしても気になる箇所数箇所を加筆、修正し、
章構成も変える。
既に進行は校正に入っているので、担当編集者の負荷
が大きくなってしまい、申し訳ない思いが募る。
しかしこれも最高品質のコンテンツを目指す思いから。
編集者には進行の逆戻りを平謝りする。

矢沢永吉は『サブウェイ・エキスプレス2』制作の折、
どうしても出来に満足できず、ミックスダウンを二回
やり直したという。その都度スタジオを押さえたり、
エンジニアを雇ったりするわけで、別途5万ドル以上
かかったという。ベンツが目に浮かんだらしい(笑)。
しかし、これも彼の音へのこだわり、品質への矜持
から来ている。わかる。

 

2004年04月28日(水)
日本社会オバサン論

光文社『Gainer』
サイトはここ
から取材を受ける。
日本社会全体がオバサン化しているので、ガキのような
わくわくする夢を胸いっぱい持つような男になりたいよね、
という話をする。
日本社会オバサン化論は結構いろいろ書きたいことが
あるので、いずれSurfin'にて話します。
どちらかというと男っぽい「リーダーシップ」より
「コーチング」という言葉がよく聞かれるのも、
オバサン化現象のあらわれかもしれない。
そもそも日本の首相も、オバサンだもんね。
決めない。決められない。感情的になる。

 

2004年04月27日(火)
存在感の薄い日

消化試合のような日
というものがカレンダーには、あるよね。
たとえば、今週の30日金曜日。本人には全く罪は
ないのに、けっこう、微妙な立場におかれている。
ほか、12月30日という日も、まじめに考えてもらった
覚えがないのではないか。いつも「大晦日の前の日」
としか、認識されない立場にある。
かわいそうなので、4月30日を、贔屓にしてあげる
ことにした。

 

2004年04月26日(月)
もしもしそこのたこ君、あなたは何人?

たまたま流していたNHKスペシャルでたこについて
報道されていた。知らなかったのだが、日本のたこ
はモロッコ産に頼っているらしい。でも、モロッコ
では乱獲のあまり、もう、漁をしてはいけないのだ
そうだ。
びっくりした。たこって、日本人って感じしない?
するよねえ。ハチマキしてさ。
でも、モロッコなんだって。でもモロッコって、山地
じゃなかったのか。いやあれはモンゴルだ。
早速今日スーパーの魚屋さんをチェックしたら、
たしかに、並んでいるたこ、すべてモロッコ人だった。
いやはや。では、日本ではたこは捕れないのかというと
捕れる。ざっくり調べたら漁獲高の4割以上を北海道、
これがダントツ。あとは一割にも満たない数字で、
兵庫とかが次いでいた。
では、日本人のたこは、どこで働いているのか。
寿司屋とか、たこ焼きなのか。
たこについての謎はまだ解明されないままである。
冷凍食品の袋表示を見ても、「たこ」とあるだけで、
何人かわからんのだ。だれか詳しい人、教えて。

 

2004年04月25日(日)
i love aerosmith

コカコーラのCFで流れている『Jaded』。
エアロスミスだ。この曲の入っている
アルバム『Just push play』が好きで、
最近また聴きなおしている。エアロは新しい
アルバムをリリースしていて、ジャケットには
ブルースハープをあしらった、ブルースのカバー
版、これはもう、いいに決まっているのだが、
しばらく離れていたので、現在、「エアロ復習中」なの
である。思えばこのバンドも長い。『Draw the line』
を聴いていたとき、ぼくは大学三年生だった。
この中の一曲を、大学時代作った自主制作映画
の決闘シーンで使った覚えがある。
このようにえんえんバンドをやりつづける、と
いうのはすごいエネルギーだろうなあ。
90年に発表され、新しくDVD化された『メイキング・
オブ・パンプ』を観ると、ぎりぎりのエッジで
バンドメンバー同士が戦いながら創作していく
プロセスに感動する。
そういえば『Draw the line』アルバムジャケットの
イラストが、なぜかニューヨークのホテル
ええっと、なんだっけ、名前忘れたけど、マジソン
スクエア・ガーデンの前にある古いホテルロビーの
片隅に飾ってあったことを急に思い出した。

 

2004年04月24日(土)
予定調和なんて、クソくらえ

代官山に久しぶりへ行き、ジージャンを買う。
個性的なテーラー。
オーナーの個人的な趣味がそのまま店に表現
されていて、とんがるとはこういうことを言う
のだなあ、と思う。代官山の一等地で勝負する
のだから、最大公約数なんてものを狙っていて
は、ダメなんだ。

時に、正しくないことがおもしろかったりする。
予定調和の議論なんて、クソくらえ。

そういうオーナーの思いがぶつかってくるような、
そんな熱い店だった。

さてさて、30年ぶりのジージャン、まずは一旦
洗濯機で洗って、糊を落としてから。


 

2004年04月23日(金)
いい男は絵手紙を書く

中央公論のSさん、最近どうしているのだろうと思って
いた。帰宅したらSさんから本が届いていた。
絵手紙の創始者・小池邦夫さんの『男の絵手紙』。

・手紙で名前を呼びかけられると、耳で聞く以上に嬉し
 くて、思わずにんまりしてしまう。
 書いている方も、心の中がほんわかする。

・人に会うことが決まったら、前日に届くように
 手紙を書こう。
 「楽しみです」と。
 会ったその日に、話した中身を入れて
 また手紙を書こう。
 会った嬉しさが三倍になる。
 信用される。応援してくれる。

小池さんはこれを40年つづけてきたという。

 

2004年04月22日(木)
しらべ適齢期

たまごっちのその後をご報告します。

現在、三代目の「しらべ」(メス)が九歳。
わしにとってはひ孫にあたる。
腹黒娘「あんず」の血をひいているにもかかわらず
いい子に育っており、曾祖父として、目を細めている。
この中の「まめっち」(おめめの大きいひと)

既に適齢期になっていて、昨日、おなじみの
見合いばばあが写真をもってきた。
しらべには胸に秘めた意中の人が
いるので、断固断った。おばばはそれでも
あきらめず、「とにかく写真だけでも見て欲しい」
と、午前のみならず午後三時にもきた。
写真を見ると、なんと、あんずが見合いした
相手と同じである。よくわからん。
おばば、このお見合いをビジネスにしている
ようで、近々ネットの世界(EC)にも乗り出す野望を
秘めているらしい。eメールサービスから始める
という。

実は「かれん」(メス)の孫の「かえであ」(メス)
が病気のため夭逝し、現在「はやまる」(オス)が
成長中なのである。しらべの三つ年下なのだが、
彼女はこの年下の男の子がたいへん気に入っている。
今朝もえんぴつをプレゼントしていた。
三歳の年齢差の恋が実るのか、ゆくえが楽しみだ。

さて、そろそろ見合いばばあが来る時間。
今日は一体、どんな相手なのか。あ。ピンポンした。

 

2004年04月21日(水)
フータくん

実に35年ぶりに藤子不ニ雄Aの『フータくん』を
入手した。ずっと探していたのだが、絶版だった
のだ。ブッキングと楽天がやっている復刊ドットコム
のおかげで見事復刊なり、全7巻プラス特別編1巻が
揃った。ありがとう!

話は、フータ君が全国を旅するための旅費100万円
を稼ぐ物語。毎回読みきりで、最後には今回稼いだ
お金と使ったお金の収支が出、現在の貯金高が示される。

物価は作品連載時の昭和39年から41年当時のものなので、
そのあたりも面白いし、風俗も面白いのである。
車のデザイン、当時の流行の車種が出てくるから、
勉強になる。三菱デボネアなんていうのも出てくる
(デボネアはその後22年モデルチェンジしなかったの
で、このデザインで何と昭和61年まで行ってしまった
のだなあ、と感慨深い。三菱自動車のブランド・イメージ
と重なる)。

若い頃は、藤子不ニ雄Aは暗い画風なので好きではなかった
のだけれど、こうして読んでみると、非常に深い。
作品執筆時はいまのぼくよりはるかに若かったはずだが、
人生哲学が濃く反映されている。

35年ぶりに読むのだが、うっすら覚えているエピソード
があるのに驚くし、「うっすら覚えている」どころか、
ぼくの金銭哲学を形成した一助にもなっていることに
気づいた。まだ1巻を読んだだけ。残り7巻もある。幸せ
である。

 

2004年04月20日(火)
創造の前のだらだら

サイトの「お気に入り」を適当にクリックする。
新聞のサイトを読む。
gooで芸能ニュースを読む。
Googleで自分の名前を入力し、どんな記事があるか
調べる。
爪を切る。
腹筋をする。
鉛筆立てを整理。
たまごっちとゲーム。
書棚の整理整頓をする。
ブルースハープの音階練習。

それでも指がキィボードを軽快に叩かないことが
ある。大いにある。

無理して書き始める。書いていて、つまらないなあ、
と思う。こんなこと、だれも読んでくれないよ、と
思う。

以上、スランプの時のぼくの状態である。
こうなったら、何をやっても書けない。
しかし、この、「書けない」状態こそが大事で、
「底」のほうでグツグツとマグマが煮立っている
のである。そしてある時、「来る」。

来たら、一気呵成である。そしてこれは、書下ろし
に限らない。翻訳でも、一気呵成にしてしまう。

 

2004年04月19日(月)
目には目を、は、解決にならない

An eye for an eye
will make us all blind.

マハトマ・ガンジーの言葉で締めくくられる
『Happy Xmas(War Is Over)』の映像を観ながら、
涙が滂沱とあふれてくるのを抑えることができなかった。

脚のない子供。
周囲はばかることなく涙を流す父親。
ベッドをたたいて苦しがる赤ん坊。
「物体」となった赤ん坊。
抱いて、なすすべもなく、ただ泣き立ちつくす父親。
無事を喜びあう男たち。
担架で運ばれる戦友の手を握る男。
銃をもつ少年。

『新・三国志3』の科白。

「人を殺すことによって戦争は終わらない」

そう、戦争は終わらない。

「Imagine」が放送禁止になったり
(イラクの話ではない。21世紀のニューヨークでの
ことだ)、
「自称」ジャーナリストが
「えっ!? 私は人質だったんですか?」と
のんきに聞き返したりしている(ここ数年、この科白ほど
ぼくを怒らせたものはない)。

ヨーコがプロデュースした傑作DVD『Lennon Legend』
はクオリティが高く、宝物だ。この時期だからこそ、
何度もなんども見返すことになるだろう。

 

2004年04月18日(日)
楽する病(やまい)

「一攫千金」
「楽して金儲け」

の病原菌に、日本の老いも若きも冒されてしまっている
としか思えない。たしか司馬遼太郎さんの絶筆コラムで、
一本5円の青ネギを植える老農婦の話があった。
要するに彼女は、自分のネギ畑が農地から宅地に転換
されるまでは形ばかりの農業を続けているのである。
宅地に転換されたら、坪8万円になる。それまでは
半段ほどの青ネギをかっこうだけ耕すのである。
ここには労働の喜びも、農民の誇りもない。
昭和39(1964)年の話だ。
*平成8(1996)年2月12日付 風塵抄/サンケイ新聞掲載

「不労所得」という言葉がある。これにプラスの符号が
つき始めたのが、この頃か。そして、おなじみ土地神話、
バブル。バブルのあとは、ソフトで一攫千金。あなたも
簡単に大富豪になれる。

・・・
はて、この話、どこに行くのか、といぶかしく思われる
かたもおられよう。

実は第一稿ではこのあと、現在進行形のある「事件」に
結びつけて書いていたのだが、うまく説明できていない
ことに自分で気づいたので、削除したのでした。
(サイトの記録を見ると23人の人だけが読んでおられる)

・・・うーん。やはりうまく話せない。もう少し、
時間が必要なのかもしれない。今日のところは、ここまでに
しますね。

 

2004年04月17日(土)
ありがとう、『新・三国志3』

スーパー歌舞伎『新・三国志3』を観る。
於・新橋演舞場。
昨年二回観、うち一回は、独立三周年を記念
して観に行った。意図したわけではないのだが、
今年もたまたま独立記念日に近い日となった。
ちなみに「学問所」のコンセプトは
『新・三国志3』から来ている。

その後テレビ放映されているのを観、ビデオ
に録ったのを観ているから、おそらく今日が
五回目になると思う。

今回、さらにバージョン・アップしていて、
さすが猿之助、「単なる再演」に終わらせて
いないのが素晴らしい。
猿之助の代役を段治郎がつとめていたが、
彼がまた素晴らしい。

全体にスピードアップされ、凝縮され、科白が
磨かれていた。おなじみの本水の大立ち回り、
大屋台崩しの火事場、中国京劇のアクロバット、
そして、宙乗り、など、大いなる三番煎じも、
「わかっている」からこその感動をくれた。

創造とは、こうするのだ、というヒントを
たくさんもらった。そしてこのヒントは、現在
執筆中の次の作品に、大いなる力をもらった。
ありがとう、『新・三国志3』。

 

2004年04月16日(金)
ありがとう。

今日、独立して4周年を迎えました。
支えてくださった多くの皆さんのおかげです。

塾生、読者、クライアント、版元、担当編集者、
デザイナー、装丁家、雑誌社、新聞社、書店、先輩、
友人、後輩、同僚、近所の蕎麦屋のおやじ、海、空、
鴨たち、自宅窓から見える桃の花、愛車、学問所、
学問所の庭の木々たち、東横線、
JR、横浜駅、たまごっち・・・
とうていみんなのお名前は挙げられませんが、
ほんとうに、みんなみんな、ありがとう!

そして家族に、こころから、感謝します。
ありがとう。

 

2004年04月15日(木)
有料モニターができるのはブランド力?

ヱビスの超長期熟成ロンチ(launch)キャンペーン
をみていて、「こんなのもアリなんだなあ」と思った。
サイトはココ→クリック

だって、顧客は自分でお金を払って、飲んで、
そして、モニターとして、アンケートに書き込む
んだよ。これって、やはり「ヱビス」ブランド
だからこそ、できることなんだろうね。
うーむ。まだ未消化。
ブランド論の中で、どう位置づけたらいいのか。

 

2004年04月14日(水)
現場力の低品質、ここに極まれり

ホテルを予約した。最近の現場の仕事力を全く
信用していないぼくは、予約確認書をファクス
でもらうようにしている。これは航空券の予約
のときも同じだ。今日もある地方のホテルから
ファクスがきて、確認してよかったなあ、と
思った。「おおさかのさか、こざとへんのさか、
ほん、ブックのほんね、はいけいのけい、
かんすうじのいち、にい、さんのいちです」
と言っているにも関わらず、
「阪本敬一様」になっていた。

ほか、電話予約の時に一度に聞いてくれれば済む
話を「のちほどご連絡ください」と聞いてきて
いる。数ヶ月先の話であっても、予約のときに
すべて決めてしまうのがぼくのやりかたである。
いちいち「折り返し」など、やってられない。
電話した。地方のホテルはいまだに声を裏返した
男をフロントに置いている。面倒だから夕方予約
電話した際聞いていた担当者を指名したら、
「しばらくお待ちください」と二分待たせた。
裏声がまた出てきて、「ちょっと席をはずして
いるのですが・・・」こちらは別にだれでも
構わない。「予約の件で・・・」

「すみません、予約の担当が今日は全員出払って
おりまして」

21世紀の、観光地の、さる航空会社の名前を冠した
ホテルがこのありさまである。一泊お安くない
のですよ。困ったものだ。

夜既に11時に近かったので、明日朝9時頃折り返し
してもらうようにした。

すると11時に電話があった。折り返し電話だった。
寝起きらしく、不機嫌な担当の声が、遠くから聞こえた。

 

2004年04月13日(火)
行動が欲しい

日本政府の対応を見ていてイライラしたりがっかり
したりするのはなぜかと考えるに、二つの理由がある。

1. 「情報の収集」という丸めたごまかし言葉だけで、
  一向に行動戦略が見えないこと
2. リーダー小泉首相に、リーダーシップのかけらも
 感じられないこと

うまくいってないプロジェクトでよくある話なのだが、
「現時点の答」を求めると、「情報を集めています」
という答が返ってくる。欲しいのは情報ではなく、
解決であり、それをベースにした行動なのである。
日本政府は何か行動した・しているのだろうか。

小泉首相は日本の伝統的組織のリーダーにありがち
な「丸投げ」しかしていない。そしてこれは彼の
これまでのリーダーシップスタイルである。
こういうとき、ジュリアーニならどうしたか。
おそらく、常にテレビ画面の前に姿をさらし、
自分の言葉と自分の態度で、発信したはずだ。

何かをした結果であれば、受け入れられる。
何もしなかった結果は、とうてい受け入れる
ことはできない。

 

2004年04月12日(月)
世界を読む

こういった国際事件で情報が緊迫したとき、日本の
マスコミは全くあてにならない。そういうときこそ
ウェブサイトをあちこちサーフィンして、世界の
新聞、雑誌を読む。そうすると、イラクの自衛隊
が「軍隊」(forces, troops)とあっさり表現され
ていたり、「小泉政権最大の危機」と警鐘が鳴らされ
ていたり、「わしらのチェイニーがせっかくアジア
くんだりまで行ってやっているのに、(拘束の)事件で
かすんじまったぜ。つまらねえなあ」と米国マスコミ
が思っていたりすることが、手にとるようにわかる。
そして、今日になったら、日本人拘束について触れている
米国の新聞は少ない。『USAトゥディ』で日本人について
書いている記事があったが、それは高齢者向けのロボット
セラピーの記事だった。

 

2004年04月11日(日)
ポーク君、大人気

外はいい天気、春の陽気だが、一日中書下ろし新作の
執筆で蟄居。
ブランドの高度な理論を平易に解説する仕事なので
猛烈な集中力を要する。集中すると、腹が減る。
かねて用意のカップヌードルの新製品「ポーク」を
試してみた。ここだけの話、ぼくはカップめんが
大好きなのである。新製品が出ると必ず確認を
怠らない。「渡世間」から出た「幸楽ラーメン」
も当然お試し済みである(抜群に旨かった。
いま、一番のお勧め)。「幸楽焼きそば」は夜食に
とってある。

さて、カップヌードルポークはどうか。
旨かった! とにかくいまはビーフよりチキン
より、ポークが一番人気である。そのポークを
フィーチャリングした商品、というわけだ。
それにしてもポーク、最近、あちこちで君を
見かけるぞ。波に乗りまくっている様子だね。
いずれCDを出すんじゃないか。ナニ、波乱万丈
自伝は執筆中だと?

・・・など、つまらない空想が飛ぶのも、執筆
で想像力がハイテンションになっているから。

 

2004年04月10日(土)
自作自演ではないか

毎朝メールソフトを開くと大量のウィルスで汚染され
たメールが飛び込んでくる。一日通算すると300通は
ある。Palmtree全体でいうと2000通は下らないので
はないか。
差出人はアテにならない。面白いことに、自分のメール
アドレスで自分にウィルスを送ったようにしている。
ケーブルのブロードバンドで常時接続
だからいいが、これがダイヤルアップだったら
かなわないだろうなあ。
だれかが言っていた。

「犯人はひょっとするとウィルスワクチンを作って
いるソフトメーカーなのではないのか。
ウィルス製造犯人がつかまったという話も聞かないし、
そもそも、新種のウィルスが出て、すぐにそのための
ワクチンが配布されるというのはどう考えても段取り
良すぎる。
マッチポンプ型のビジネスモデルではないのか」

たしかにそうかもしれない。ウィンドウズ向け
というふうに、ウィルスが、「患者」を特定して
いるのも不思議だ。なぜマック向けのウィルスが
ないかというと、マックOS搭載のパソコンは少なくて
ワクチン市場として魅力的ではないから、と解釈
できる。かつ、この執拗さはけっして愉快犯の
しわざとは思えない。「ビジネスとして」やっている
持続度合だ。

そろそろ、そういう拝金スタンスやめてくれないか
なあ。悪いことはできないよ。いつかバレるよ。
「外」からはバレないシステムを作っているのかも
しれないけれど、現代の企業不祥事はほぼ9割、
「内部チクリ」だ。怖いよ。

 

2004年04月09日(金)
運動会じゃあるまいし

塾を終え、学問所から帰宅する電車の中、ぼんやり
していたら携帯にメールが入った。今朝未明のことだ。

(自宅が遠いので、塾のあとはいつも午前様になる。
酒ものまない、非常に健康的な毎日になるのである)

イラクの件だ。他人事とは思えない。日本政府は
とっくに信じていないが、自分もいつなんどき同じ
ようなシチュエーションに放り込まれるかわからない。

「在イラク邦人人質事件対策本部」が設置されたの
は第一報が政府に入ってから約12時間後である。
時間との戦いというのに一体何をしているのか。
昨夜ぼくは帰宅後午前1時からテレビの前にずっと
いたが、川口外相は家に帰ってしまったという。
「自宅待機」とのことだが、運動会の雨の日の
対策じゃないんだから。外務省にはりついて
いてもらわなきゃ。

また、相手は話しても無駄。y=axのaがない。
「自衛隊は人道支援のために行っている」
といっても通じない。タテマエだけを通して
悲劇を呼ばないよう祈る。そもそも日本人を
見殺しにして、それは「人道支援」と矛盾は
ないのか。

 

2004年04月08日(木)
腹巻がはがせない

ペットボトルと腹巻とは別々に分別してゴミに
出さねばならない。
ぼくは律儀に分けている。
ところが、商品によっては腹巻が容易にはがせない
ことがある。そういうデザインになっているのだ。
某コーラ会社の新製品「朝早くからお疲れさまです」
とボトルシールにメッセージが書かれている「T」
という飲料の腹巻をはがそうとして爪を傷めた。
開発者は自分で腹巻をはがしたことがないのだろう。
こういうところに、企業の人柄=ブランド柄が
表れる。派手な広告宣伝で売りつけるばかりでは
なく、生活者のこのような日常の中における
マイナス票は、ボディブローのようにじわじわと
きいてくるはずである。
このコーラ会社がいくらいいことを言っても
ぼくは信じない。それにしてもこの「T」、
開発中、だれも「まずい」とは言わなかった
のだろうか。罰ゲームのような味だった。

 

2004年04月07日(水)
メートル上がったおとーさん

こんなに元気なおとーさんたちを見るのは
ひさびさである。
神谷バー
はもはや死語となった「メートルが上がった」
おとーさんたちを一杯見ることができる。
おとーさんは孤独なのだ。
好きなだけうまい酒を飲みたいのに、女房子供
優先で、なかなか自分の行きたい店に行けない。
行くと何とかサワーとか、わけのわからん酒
があるような、おしゃれな店ばかりだ。

しっかり飲みたい。
気兼ねなく飲みたい。

神谷バーは、そんなおとーさんたちの救世主
なのである。

おとーさん、良かったね。

 

2004年04月06日(火)
あんず失踪

あんずが息子(ぼくにとっては孫)
を置いて家を出て行ってしまった。
昨夜はふとんを並べて就寝したのに、朝起きたら
孫の「ずしおう」だけが泣いていた。

たまごっちの話です。

さあ大変だ。赤ん坊はとても手がかかる。
すぐに腹が減る。
すぐにうんちする。
しつけもしなければならない。
こっちいろいろややこしい仕事をかかえている身だ。
夜は塾もある。どうすればいいのだ。

赤ん坊をかかえて働くお母さんの気持ちとは
こういうものなのだろうか。

いやはや、それにしてもあんず、どこへ行ったのだ。

・・・あっ、ずしおうが赤ん坊から次のカタチに変身した。
三角むすびみたいな頭の形をしている。いったい何なんだ。

 

2004年04月05日(月)
絞って、とんがる

戦略とは、捨てることである。きりきりと絞りこむ
ことである・・・と現在執筆中の本に書いているの
だが、それをそのまま具現化した店ばかりに、
今日出会った。一日、浅草にいたのだが、

麦とろ屋さん
牛なべ屋さん
つけもの屋さん

いずれも、「わし、これだけで勝負する!」

とすがすがしい志を感じる。

この、きっぱり感が、いずれも長く商売をつづけて
こられた秘訣だと思う。

つけもの屋さんは江戸時代から九代目。
牛なべ屋さんは創業百年。

気が遠くなるほどの時を生き延びた商いは、やはり
「絞って、とんがる」ことで成されたのだ。

 

2004年04月04日(日)
あんず、お見合いをする

あんずが無事出産した。元気な男児である。
お祝い事は朝という鉄則のもと、午前10時頃お見合い
ばばあがやってきた。あんずは大乗り気で見合いをした
のだが、相手はどうみてもかつら男だ。中小かつら
診断士のぼくの目はごまかせない。しかし、あんずは
親の言うことなど耳を貸さず、結婚してしまった。
お祝いの花火が上がったと思ったらいきなり赤ん坊
が生まれた。

これでわしもおじいさんである。

聞けば、かれんちゃんにもお見合いばばあが来て、
めでたく女児が生まれたとのこと。

子育てはあんず、かれんそれぞれがするらしいが、
腹黒いあんずが育てたらロクな男にならないのでは
ないかと心配である。しかしまあ、孫のことは娘に
任せよう。

以上、たまごっちのあんず報告でした。

 

2004年04月03日(土)
腹黒あんずと可憐なかれん

うちの娘、あんずが・・・といってもたまごっちの
話だが、一日10回はめしを食う。自分の顔くらいの
大きい食パンをがぶり、がぶり。
朝晩、つまようじを使ってシーシーしてるのかと
思ったら、歯磨きをしているのだった。
ともだちのかれんの家に行ったり、逆にかれんに
来てもらったりしている。
その都度おたがいにお土産を持参するのだが、

あんず→かれん

のお土産は4回のうち3回は必ず「うんちの箱詰め」
である。ひどい。どう考えてもひどい。
それでもかれんは健気にともだちづきあいをつづけて
くれている。かれんちゃん、ありがとう。
逆にかれんはあんずにこれまで帽子とマラカスを
くれた。マラカスのときには両手にもって歌って
踊っていたあんず。
では、あんずからかれんに渡したうんち以外の
土産というと、「かつら」だ。一体どういう性格を
しているのか。
それでもかれんは喜んでいるので、いじらしいこと
このうえない。
念のため、繰り返しお断りしますが、これみんな、
たまごっちの話です。
そろそろ適齢期になってきたので、明日あたり
「見合いばばあ」が写真を持ってくるはず。
来たらまた報告します。

 

2004年04月02日(金)
物語リッチ

お勧めのECサイトをご紹介します。
こだわり商品研究所(→クリック)

店主が自分自身のこだわりで厳選した商品しか売らない、
商品情報を満載、メーカーにまで自ら取材に行く。

これは拙著『パーミション・マーケティングの未来』
インターネット・ブランド五つの法則のうちの一つ、
「物語リッチ」を実現している(同書初版本p.159-166)。

時間のあるとき、じっくり読んでみて。一つひとつの
商品への愛が感じられるよ。

 

2004年04月01日(木)
4/28ライブKEN研が開催されます

KEN研(→クリック)に参加。
一年ほど前から構想があったのだがまだ実現していない、
ライブをやろうということに決定した。4/28。

詳細は今度の月曜日に発行されるKEN研メールマガジンで読んで
ほしいのだけど、ライブとは通常一般には公開せず、しかも
メンバーのきちんとした紹介がなければ参加できないKEN研
にその日だけ参加できる、というものだ。
人数は20名限定、そして参加要件がある。
メールマガジンを読んでいること、バーチャルKEN研で議論
に参加していること、などだ。
あれ? KEN研メルマガより先に洩らしてしまうとよくない
かもしれないね。
でも、この日記を読んでいるけど、KEN研メルマガは登録
していないよ、という人、いまのうちに登録してみて。
KEN研サイト
で登録できるよ。
月曜日発行のメルマガで詳しいことがわかります。
しかも議論のテーマは「リーダーシップ」だよ。
『リーダーシップの教科書』上梓記念でもあるので、
ぼくと生で会えます。楽しみだね。是非、会おうね。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW