ノート

2006年03月06日(月) 不祥事

不祥事について個人的に思うことがある。

高校野球は教育の一環という考えは強い。
私もそれは賛成意見だ。
そういう意味では、「飲酒・喫煙」などは極めて許されないことだろう。
しかし、これは常識でありわざわざ高校で教わることなのか。
高校生が飲酒・喫煙は許されないなんてことは当たり前である。
飲酒・喫煙に関しては、責任は指導者たちではなく
私は保護者にあると思っている。
これは学校で教わることではなく、家庭が教える社会(倫理)的常識だ。
そういう土台があって、野球を通しての人間形成ができるのでは?
また、例えば今回の駒大苫小牧の件。
卒業式後に居酒屋店に行ったということだが
ここはもうプライベートの域だ。
一体監督や部長はどこまで生徒たちを監視すればいいのか。
変に踏み込めば、今度は保護者から苦情が来るだろう。

次に高野連は、不祥事を起こした選手が
ベンチ入りなのかベンチ外の選手なのかで処分を決めることがある。
これも異議あり。
ベンチに入るか入らないかは実力等の問題であり
どちらもチームの“部員”に変わりはないからだ。
これでは、ベンチ外選手は何をやっても処分は甘いという
認識が広まらないのだろうか。
逆にベンチ入り選手が特別扱いされているようにも見える。

1週間ほとんど休みなくつづく練習。
3年間も親元を離れて野球に打ち込む選手も少なくない。
朝は早朝から夜は10時まで
結果が出ずに苦しみ、監督に怒られることもたくさんある。
何かを犠牲にしてまで
彼らは「甲子園」という夢にむかって本当に真剣な毎日を送っている。
なのに、大人たちが簡単に子供の夢を奪い
それを繰り返すくらいなら
「甲子園」は無いほうがいい。
あまりにも酷く、悲痛な思いになるのは、もうまっぴらだ。
これも教育の一環なら、おかしい話だと思う。

最後に駒大苫小牧の件。
今、香田さんや現役部員、全国にいる卒業生はやるせない気持ちで
いっぱいだと思う。辛く、悲しいだろう。
でも、今一番苦しいのは自分の罪に後悔の念でいっぱいな
あの場にいた卒業生たちのはず・・・
悪いことをしたことに変わりはないが
私は若干18才の彼らのこれからが心配でたまらない。


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