ノート

2001年06月14日(木) From常総学院

選抜の熱気も冷め,春季大会が始まっていた頃の4月中旬。
初優勝した常総学院からメールが来た。

そもそもこんなきっかけだった。
常総のHPには野球部のページがあって
写真部が選抜の写真を公開している。
しかし,アップした当日,2日と写真の保存のやり方が
間違っていたため表示されず「×」のままだった。
誰も気付かないのかな?と思いメールで教えた。
そしたらすぐにありがとうございましたのメールが
返ってきた。それだけだった。
まさかまた常総からメールが来るとは思わなかった。
私のメールには署名というものが付いていない。
しかしその当時は自分の名前とHPアドレスが書いてあった。
それを常総サイドが見たのだ。

それから1,2週間後の話。
学校から帰りメールチェックをしていると
常総からメールが届いていた。
しかし送信者の欄には「入試広報部」
「え?入試?」と変な気持ちになった。
恐る恐るメールを開いた。ドキドキした。
恐れることは無かった。関係者が私のページを見たらしい。
おまけに観戦記も読んでくれた。
そこまでは良かったんだ。
関係者はそのページを印刷して選手に見せたそうだ。
手が震えた。選手から直接の返事はできないが
村上&村田を取り上げていた日記を見た彼らは喜んだそうだ。
村上は関西創価戦で,勝った自分よりも負けた野間口くんのことばかり
掲載されている記事が多く,内心悔しかったそうだ。
しかし私の観戦記を見て喜んでいたという。

今,その印刷された私の日記がどうなっているかはわからない。
しかし私の書いたあんな日記が直接本人の手元へいくとは
考えてもいなかった。
私だって日記は毎回必死に書いている。
色々なHPへ行って情報を集め,それも加えているつもり。
選抜の日記はまさにその情報がつまった日記だった。

村田くんへ
あんな天然だとか色々書いた日記を村田くんは見たんですね(笑)
ちょっと恥ずかしいです。

最後に,私は未だに創価戦でサヨナラ打を放った横川の
ベースをまわる写真を見つけることができません。
日記にあるように3塁ベース付近でガッツポーズをしていたらしい。
私はその写真が見たいです。もしご存知の方がいれば
見せてください。お願いします。



2001年06月07日(木) 早慶戦を終えて-早稲田サイドから-

私は早慶戦まで,早稲田の試合を3試合見た。
1勝2敗。この結果が悔しかった。
おまけにこの1勝は東大相手でむこうの自滅だった。
「私が行くと・・負けるの」と何度も友達や家族にこぼしていた。
行くのをためらったことも何度もあった。
私が見た次の日は勝った。前の日は勝った。
そんなことばかり。
だから,この早慶戦では絶対に勝ってほしかった。
----------------------------------------
鳥谷3冠へ 誰もが気になること。
私も気になっていた。あと何本打てば大丈夫?
しかし,早稲田は鳥谷が全てではない。
ここまで打率.300の伊藤。鳥谷の5割に隠れていたが
悪くはないと思う。まして,外野手争いの激しい早稲田にとって
ここまで残してくれるとは監督も思っていなかったはず。
コンスタントに打つ伊藤は,スタメンだった試合で
法大2回戦と立大2回戦を除く全ての試合で打っている。
好不調の波が無かった。こういう選手は後々結果を残す。
そして,早慶戦。“異様な”ゲームで6打数5安打。
まさにあっぱれ!!昨春に1打席だけ経験はしているものの
そこでの結果は三振だった。その日から1年後のこの舞台で
これだけ打てるとは本人も思っていなかっただろう。

私は早稲田ファンで本当に良かった。
昨年のチームも好き。でも今年はもっと好きかも。
あんなに感動する試合を見せてもらって
本当に幸せ。サヨナラ勝ちを聞いた時は学校で叫んだっけ。
立大戦連敗した時は,テスト前だったのに
結果が気になって,ずっとパソコンの前にいた。
最初は「和田さんが入部したから早稲田のファン」だった。
でも今は違う。和田さんも応援しているけど
早稲田みんな好きだから応援してる。
大学野球は個々のレベルアップの場だとか聞いたが
そんなことない。個々の成績ばかりを気にしていては
チームの勝ちにこだわることができない。
もちろんレベルアップも必要だが,全員で勝ちにいくという
“野球”を見せてくれるのが早稲田。
鳥谷が言っていた。
「自分の成績とかじゃなくて,チームのために良いところで
打てたのが嬉しかった」



2001年06月04日(月) 早慶戦を終えて-慶應サイドから-

早慶戦を見た私の両校に対する“見方”です。
-早稲田サイドから-も後日書きます。
慶應は2人の選手をピックアップして書きました。
-----------------------------------------
2戦目の先発は長田だった。
ブルペンでは木下が投げている。
だから木下だと思っていた。私は今季,慶應の試合をたくさん見た。
その中でも特に木下の投げる試合を多く見た。
しかし、今季は打線の援護に報われず白星はつかなった。
早慶戦では勝ち投手を狙ってほしかった。
きっと長田は監督に直訴したのだろう。
初日はふがいないピッチングで完封負け。
これがエースなのか?と思わせるようなピッチングだった。
「9番 ピッチャー 長田くん」そのコールを
聞いた瞬間、会場全体が「おぉ」という期待と不安の混じった
声で包まれた。私は早稲田ファンであるが「心配」だった。
しかし,その長田は見違えるようなピッチングを見せた。
最後にこんなにも素晴らしい試合を作ってくれたのも
長田のおかげだ。私は正直,彼が素晴らしい投手と思ったと同時に
大きな拍手を送りたい。同情とかそういうものではない。
決勝点となった加藤のホームインを誰よりも目の前で見た長田は
落ち付いていた。捕手の栗林は「アウトだ」とアピールするが
審判のくだした判断は「セーフ」
横目で盛りあがる早大ベンチを見たに違いない。
その光景を目に焼き付け,秋にまた強くなって帰ってくる。

私が早慶戦のページを作っている上で気になったことがあった。
1年生早川だ。開幕からスタメン出場。
終盤は守備固めでの出場が多かったが,見事スタメンに抜擢された。
ここまで無安打。
「当たれば飛ぶバッティング」という肩書きを持ちながら
その本領は発揮されていなかった。
1戦目の第1打席、和田の4球目がセンターへ抜けた。
リーグ戦初ヒットだった。小さくではあるが目立たぬよう
手を叩いていた。やっと長いトンネルから抜け出した
ルーキーはいたって控えめである。
声は大きいが微妙に遠慮がち。
先輩の前では,大きな背中が小さく見える。
世間では「池辺」に注目が集まる中,あえて私は早川に注目したい。


 < 過去  INDEX  未来 >


やじまん [MAIL] [HOMEPAGE]