長い長い旅の始まりに
忘れていた記憶に
こなごなに
バラバラに
叩きつけ
飾りたて
途中下車はしない

思い出いっぱいいっぱい
立ち止まらない
振り返らない
眠らない
記憶を留めておくために

自由って何だ
理由って何だ
好きな声
すてきな歌
微妙なバランス
絶妙なアンバランス
戦うフリースタイル

言葉を割りふる
音を割りふる
乗せる言葉
乗る言葉
送る言葉
送ろう言葉

悩んではいられない
立ち止まるな
振り返るな
どこまでも続く

旅は終わらない

赤い太陽が沈む頃
新たな物語の始まり
終わりの始まりに
永遠に続く

そこに山が在るから
登るのではなく

予測のつかない展開
どこまで落ちるのか

教育、今日行く
どこまで行く？
信じていいのか
感じているのか
精神は変わらず
表現方法は変わり

何度でも
何度でも

繰り返す
積み倒す
終わらない
かなわない

思考が停止した時点から
物語は始まった
言葉が空を飛び
新しい世界へと
人々は叫び
様々に狂い
鏡を使い
表と裏を
交互に使い分け

充電は十分で

風に乗って前に進もう
赤いガーベラの花の
消えていく思い出を
ひとつひとつ
拾い集め

点と点を結ぶ
長い長い時間

アルコールで麻痺した
感覚で

うなる低音
重なる高音
右から左に飛び交う言葉

運転は自分で
行き先は不明で
夢の中の中で

名前は秘密
性別は秘密

全て謎のまま

情熱は変わらずに
流れに逆らわずに

歪んだギター
狂ったうた

そっとうたおう

終わりの始まり
こだわりの極まり
縦割りの決まり

誰にでも夢はある

ムネヲ取る与党
胸躍る野党

高速回転
崩れ落ちる

高速転移
いずれ朽ちる

腐ったネットワークの上
過ぎ去ったライフワークを

デジタルは記憶し
アナログは消え去り

記録は残り
記憶は滞り

次々と新しい物へ

こ・と・ば・は
と・ぎ・れ・と・ぎ・れ・に

ち・ぎ・れ・て・い・く

いつでも夢の中
繰り返し、繰り返し
理解し、理解し

長い長い
夢の中

さあ、どこかいこうか
そう、どこそこへ
決めましょう

握るハンドル
逃げる間隔

君ならどうする

判断に迷った時
相談に悩んだ時

たぶん、気分
自分、時間

大人になりたくない大人
大人になれない大人

アジアの東の日本の
東京の上に立ち

東京を日本をアジアを
見回してみる

思想を思考してみる

好きな物　嫌いな物
好きな色　嫌いな色
好きな音　嫌いな音
好きな人　嫌いな人
好きな匂い　嫌いな匂い

あくせく働いて
四苦八苦苦しんで

肯定的　否定的
的を得た解答

服を重ねて
言葉を重ねて
意志を束ねて
意味を砕いて

ブームに乗る
クールに装う
ルールに従う

群れない
媚びない
拘らない
知らない

知っている事
知らない事
言っていい事
いけない事

他人の評論
自分の持論

形を変えて
場所を変えて

それでいいのか
それでいいのだ

同じエナジー
すべては会話から始まる

始まりも終わりも
偶然も必然も

ビニールジャンキー
活字ジャンキー

ひたすら考え、悩み
脳に刻み込め

単調なリズムに
体の揺れが重なった頃
詩は始まった

それは突然であり、必然であった

初めはゆっくりと
徐々にじっくりと

言葉の数が増えて

よく聞くと
リズムとは微妙にずれて

一定のリズムの上を
言葉という記号が
一つ一つ現れてくるように

意味のない言葉の羅列の様であったが
次第にその輪郭が見えてきて
意味を持ち始める

時に言葉が追い越して
時にベースラインが
言葉に反応して

麻酔が徐々に効いてくるように

言葉の塊が脳の奥へと進入する

スポンジで水を吸い取るように
言葉が脳の皺に入り込む

気付いた時には
言葉に埋め込まれたメッセージが
体の奥へと入り込んでいる

ＤＪはたたひたすらに
リズムを刻み
ＭＣはひたすらに
言葉を送り

メッセージは汗となって
額を流れ落ちる

メッセージを受け取る者
音のみを受け取る者

人それぞれに
音さまざまに

踊り、さわぎ
跳びはね、狂う


言葉の暴力
言葉の遊び

それは喜び
それが苦しみ

記号化する言葉を
ループするドラムの上を

転がるように
楽しむように
思いつくままに

単語と単語を
つなぐ、並べる、切る、貼る

重いビートの上に
軽いライムをのせる

歪んだギターであおる

手法がHip Hop でも
メッセージがPunkでも

Its My New Style