みゆきの日記
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2006年06月20日(火) いい天気

久しぶりの快晴。朝から強い日差しがさんさんと降り注ぎ気温も高い。
海は青く、空には白い雲が浮かんでいる。
しばらくずっとどんよりとした灰色の海ばかりだったから、
こんな景色を見ると南国の朝を思い出してしまう。
こんな朝は家でぼんやりしてないで何かしなくちゃっていう気になる。
でも何もすることなんてないんだけどね・・。
プールで泳いでトロピカルドリンクを飲んだりしたいような気分だけど、
もう水着は入らないし、トロピカルドリンクなんてないし。

それよりも先日のスピード違反の罰金の支払い手続きをしなきゃならないし、
家賃の領収書のコピーを郵送しなければならないし、
電話代と電気代を払わなければならないし、いろいろ現実的な仕事があるのだった。
ピアノの練習もしなくちゃ。

最近私はピアノを始めた。
ピアノは小さい頃10年くらいやっていて、ブランクは15年くらいある。
昔弾いた曲もまったく弾けなくなっているけど、楽譜を見たら結構覚えているものだ。
指が動かないけどたどたどしく音を追っていくのも今は楽しい。
菜子が興味を示したら習わせてもいいけど・・どうかなー。


2006年06月16日(金) 1/130

前回の定期検診は3週間とちょっと前だった。
いつもと同じように超音波で様子を見ているときに先生が鼻骨を指して言った。
「これが鼻の骨です。しっかりしているからダウン症の確率は低いですね。」
その後、ダウン症の確率を調べる検査をしますといって血液を採った。
菜子のときにもやった検査だったから特に疑問は抱かなかった。
みんなするものだと思っていた。
超音波検査で確率は低いと言われたばかりだったから心配もほとんどしていなかった。

先生から直接家に電話がかかってきたのはその翌週のことだった。
先日の血液検査の結果が出て、ダウン症の確率が高かったので羊水検査を勧めます、と言われた。
確率は130分の1です、と先生は言った。
それがどれくらい高いのか私には判断がつかなかった。
私は羊水検査に関してもほとんど知識がなかった。
羊水検査をすると、どれくらいわかるんですか、と私は質問した。
100パーセントわかります、と先生は言い、考えてみてと言って電話は切れた。

あまり何の感情も湧かないまま、トモユキを迎えに行った。
帰りの車の中で話した。

「今日リサ先生から電話があって、ダウン症の確率が高かったんだって。
 羊水検査を勧めますって言われた。」

「えっ!?」

なんかトモユキの反応がちょっと芝居がかっているように感じた。
きっと、考えもしなかったことなのでどう反応していいかわからないのだろうと思った。
私だってそうだ。

それから3週間、ずいぶん調べたし話し合ったし、ずいぶん考えた。
羊水検査は受けなかった。
明日は久しぶりの定期検診。超音波でダウン症の兆候ってどれくらいわかるものなのだろう。
生まれてくるまで、この不安は抱えていくしかないのだろう。
自分で選んだことなのだから仕方がない。
そして、子供を産むっていうことはそういう可能性も何もかもすべて受け入れなくてはいけないことなのだと、
今は思っている。
ダウン症の子供を育てることを考えると正直言って怖くてたまらない。
綺麗ごとではすまないのだろう。
だけど、その話をされたときすでに18週に入っていてさかんに胎動を感じていた。
生きられない子どもならともかく、生きられるのに中絶するなんて考えられなかった。
羊水検査のリスク、中期中絶のリスクなども考えると、それが正しいことだとは思えなかった。
今はもう20週に入っているはず。激しい胎動を感じる。
大丈夫、大丈夫ってお腹をなでてみる。

いい子に育っている菜子が愛しくてならない。
健康に生まれてきたことを奇跡のように思う。
もしお腹の子がダウン症だったら、菜子もその弟のことで辛い想いをするのだろうか。
そう思うと辛いけど、私には選択肢がなかったのだと思う。
染色体異常がなくてもそれ以外の障害を負って生まれてくる可能性だってあるのだ。
生まれてから障害を負う可能性だっていくらでもある。
菜子はいい子よ。きっと大丈夫。


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