佐為に出会ったがために不幸な一生を送る羽目になった公卿の姫の話。
だったなー……と後追いで実感している。
佐為は自身で死を選ぶ最後なので周りを全部捨てていっちゃう上に1000年経って消える寸前まで人と人の繋がりの重要性にすら気づかなかったというキャラ造形ですから。
そりゃ相手は不幸だよな。
つくづく光源氏っぽい人だと思うというか。方向性は違うけど。 光君には身分と金だけはあったけど佐為はそれはなさそうなので身分と金のない光源氏だと思うと本当になんというか……。
あの圧倒的な美貌で全でチャラっぽくしていくからずるいというか。
最終的に死を選ぶということと1000年後の消える直前まで自分と囲碁ファーストで……というところを踏まえての話展開だと周りは不幸になるんですよね。
佐為は生きてるうちにヒューマンタッチするべきだった。
このサイトにも人間味がやばい天才はいっぱいいるけど、彼らは精神的にタフなんでその点が佐為と違ったんだな。
佐為の性格や結末を踏まえて書くという点では佐為の話って本当に精神が削られるのでサクッと書き終わりたい。
主人公をやや現代的にして感情移入しやすく設定しているとはいえ貴族の世界の話だし令和を生きる現代人に受け入れられるかも心配だし。
でも雅な平安の世界は楽しい。
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