| 2019年07月16日(火) |
創作の設定と作品へのスタンス。 |
見事にバラバラなので、自分で思い返しつつまとめてみようかな、と。
いまはサイトになきヒカルの碁の話。 これは「平安時代の」佐為および平安時代のことが書きたかったので時代考証との戦いでした。 リアルにすればするほど、私は平安時代は好きなのですが、現代人の私の価値観で平安時代の女性の生きざまを書くのが辛くなって引っ込めたというオチです。 ただいまだに全ての商業作品のなかで一番の伊達男は佐為だと思う。おそらく小畑絵の頂点。
次にヒューマンタッチ黒羽編。 これは「アニメの」という注釈をつけ、さらに「六角戦までの」(富岡氏がシリーズ構成をしていた期間)アニメのテニプリの世界観。という大前提な世界観を再現しようと努めた作品でした。 なのでアニメの黒羽さんの魅力をそのまま引き出せるように非常に気を遣ったつもりです。
更にヒューマンタッチ鳳編。 原作が終わり、(新テニに続かない前提で)、原作の設定も出そろったので「原作の世界観を」再現しようとしました。逆に。 なので各キャラの設定が微妙に黒羽編と違っています。宍戸なんかもろに違っており……背景にある設定なんて物語に出てこないのに設定がちがうせいかずいぶんキャラが違ってしまいました。 黒羽編の宍戸と鳳編の宍戸の違いを鋭く読んでくださっている方もいらしてとても嬉しく思ってます。 氷帝に愛着も出てきたので、氷帝ライフをふんだんに取り込んだつもりです。 二章はおまけですね。華やかな生活ぶりが書けて楽しかったです。
ヒューマンタッチ黒羽編と鳳編の間にはSガンダム、スカーレット・ローズ、シグナル・レッドと嶋本シリーズがあります。
Sガンダムは、今までと全く違うコンセプトで書きました。 元ネタはガンダムSEEDですが、この作品は初期に発表された設定と始まったアニメで違う、さらにその設定が第二クールで上書き変更、さらに第三クールで以下略。終いには放映後にまたまた設定変更でしっちゃかめっちゃかというなかなか稀有な作品だったので……。 自分だったら「コズミック・イラをどう書くか」ということを前提に全く違う話を書こうと思ったんですよね。 あえていえば放映前の「設定」は踏襲していますが、登場キャラやMSの設定もアニメとは違うし、生き残るキャラも違うし。初期設定が同じでも彼らの辿る道が違うので成長過程で違いが出てくるし……。なので完全なるIFの別物語ですね。
これ以降「もうなんでもありだな」と創作に開き直っていった感はあります……。
スカーレット・ローズ及びシグナル・レッド。 コードギアスの話ですが、お話した通りスカーレット・ローズは私が見た夢の書き起こしを物語にリファインしただけなので……。コンセプトはないというか……。あえて言えば「こんな夢を見ました」ですね。 なのでギアスの能力は必要がなく、ギアスの能力はなかったことになってます。そのせいでルルーシュやユーフェミアは生きているという。
嶋本シリーズ。 トッキュー!!という海上保安庁を扱った漫画が原作なんですが、嶋本さんというキャラが非常に魅力的だったので書いてみた話です。 原作・キャラに忠実かつリアル海上保安庁も一度書いてみたかったので物語的な味付け以外はリアルにどこまで迫れるか、を大事に書いたつもりです。
Ace of Aces. スラムダンク仙道連載。 とてもとてもとても原作の続きかつ仙道の試合がもう少し見たかったので、ものすごく原作の細部まで気を遣って再現を試みたつもりです。 とにかく原作を大事に、バスケの試合もキャラの持ち味を大事に色んな戦術を書きたい、というやりたいことは全てやりきった連載でもあります。
ヒューマンタッチ及川編。 ヒューマンタッチって便利なんだなーと改めて思います。及川編は三次パロですね。ハイキューの話なので。以降三次パロに目覚め「もうなんでも略」に拍車がかかっているのはご存知の通りです。 ヒューマンタッチ(テニプリ)を読んでくれた方でハイキューを知らずに読んでハマった、というお話もちらほら聞いて嬉しく思ってます。 黒羽編の時と同様に「アニメの」「それも一期」という限定的な世界観のみを前提にしているので……原作とは違うところも多々あると思います。 未だに誰とも合いそうにないヒロインと、及川さんの天才コンプレックスが上手いこと物語に昇華できそう……と思ったんですが、上手くいってると思うんですが大学編以降を書けるかは謎ですね。
Ace of Aces流川ルート。 Sガンダムからの「もうなんでもあり」を正当に受け継いだ感じの三次パロディ。 仙道編は原作に忠実に、がモットーでしたが流川ルートはあくまでそのAce of Acesの三次パロです。 特にこだわりやコンセプトはないんですが、私にとっては流川に触れることがもう大挑戦も大挑戦なので……探り探りという感じですかね。取りあえずはキリの良いところまで書き終えたのでホッとしてます。
こうして見ると作品毎にスタンスとこだわりが違うなーと改めて思います。 でもどれか一つでも欠けてると他のを書くに至らなかったんだろうなーということも改めて分かりました。 Sガンダムがあらゆる意味で「もうどうにでもなーれ」と私の背中を押し、「こんな夢を見た」スカーレット・ローズでダメ押しな感じですね……。 佐為の話を書いていた時から現地(京都)に足を運んで観察ということをやっていたので、その後もそれを続けて……サイトの創作という趣味にどのくらい散財したのか知るのが恐ろしい……。笑。
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