気になるセリフだけもせめて……。
と、Sガンダムを50話くらいまでざっと目を通したんですが。改めて「よくこんなに書いたな!」と自分で感心してしまう。 今だったら絶対に無理……。よほどの情熱と時間があったんだろうな。
あれに「防衛省」って出てきますけど、書いていた当時は「防衛庁」だったんですよ日本って。
このころの書き方は徹底して群像劇で、主役の特尉すら第三者感が拭えなくて……たぶん映像にしたら良い話になると思うんだけど、小説としては「これじゃ誰にも感情移入できないだろうな」感が溢れてますね。 途中でかなり内面に焦点があたって成長していったイザークに人気が集まったのも頷ける。 自分で読み返してもイザークのパートは王道で面白いですから。
これは特尉についてのキャラ解釈が割れていたのも頷けるというか。 私自身もよく分かってなかったのかもしれないというか。私がはっきり分かるのは「この人まったくニコルのこと好きじゃないのに私のせいで(無理やりくっつけられそうになって)すまんな……」ということですかね。一貫してクルーゼに惹かれているのにね。という。 最初から徹底した職業軍人という背景にしてればよかったかなー。でもそれだとドラマが成り立たないし。うーん。彼女のルックスはとても好みなんだけどなー。小説だと映像でないからわかんないし。という如何ともしがたい気持ちでいっぱいです。
というか、私自身の今よりさらにキャラと距離を置きたい病がひどい。もう少し個々を掘り下げてもいいのでは?という気がするけど、キャラクターが多かったので無理な面もあるというか。戦記だし。
もう少し分かりやすく書き直したい気がするけどこの量と内容は本当に無理だ……。 でも言い回しがいちいち分かりにくい。持って回った言い方じゃなくもう少しはっきり書くべきだった。
そして今にして思うけどなぜ私はニコルと特尉をくっつけようと思ったんだろう……。 私がブリッツ大好きだから? いやいやブリッツの活躍と恋愛は関係なさすぎでしょ。別に設定として最初からニコルの片思いでも良かったのでは。 よく考えなくてもどう考えてもクルーゼが運命の相手で彼女はそっちに惹かれるって冷静に考えなくても分かりそうなのになぜ初期プロットのヒーロー役をニコルにしたんだ??? 私の中でクルーゼが変な仮面その1くらいの扱いだったから??? と疑問が尽きない。しかも私は最初からニコルと彼女は「ビジュアル的にいまいちお似合いではない」と思って引っかかっていたのに。
現実の恋愛もままならないことばかりだと思いますが、創作でもままならないんですよね。 書いてみると「なんか違う」という取り合わせはいっぱいあります。それもキャラが生きているという証左ではあるんですが……。
思わぬところで頭がSガンダムモードになったけどどうしようもないなこれ。という切なさがありますね。 完結させられることはなさそう……。 イザークの話としてはもう完結してるんで終盤は終戦までとクルーゼの最期と色々なキャラの落とし前さえ書ければ山場は終わるんだけど……。
キャラが勝手に成長したせいで決してハッピーエンドにならないその先の未来が私には読めなくて萎えるというか……。 最高に満足したエンドになるのカナードくらいしかいなさそう……。
どうしようもないのに頭がSガンダムモードで他ができないという袋小路状態です。
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