2005年07月10日(日)
スーパーエキセントリックじいさん


うちの父方のじいちゃんは、普通に偉大である(笑)。
父の養父・・・・という間柄なので、実際に血は繋がっていないけれど、山賊を山賊たらしめる
後天的な凡その影響は、このじいちゃんを含めたあの家の環境がそうさせているんだと
改めて感じたのである(苦笑)。
「時代」というものも関係しているだろうが、そういうのを取っ払ったとしても、
あのじいちゃんは、やっぱり普遍的でない。ある種、奇抜なじいさんである。


ここに本名を書くと(そんなことは絶対にしないけれど)、県民からのアクセス激増・・・・?みたいな
そういう現象も起きそうな予感すらする。
上京前、地元にいた頃は、「彼の孫」というだけで、非常に得をしたというのもホントの話。
とある温泉郷の村長を長期に渡って歴任してきた間に、
じいちゃんは、国の大臣を相手に仕事をしていたりして、知事レベルは「●●ちゃん」呼ばわり(爆)、
首都からあの山村へのアクセスを4時間半という、当時としては有り得ないようなルートを確保、
「安房トンネル」を掘る計画を立案し、掘り始めたところで引退した。
いざ出来上がったら、長野県から物凄く風当たりが強くなったらしいけれど(笑)、
その頃、じいちゃんは既に村長ではなくなったもんだから、普通に仙人みたいな暮らしをしていた。
その村も、平成の大合併の波に乗り、今や日本一広い市の中の一部として残ってはいるけれど、
じいちゃんは、その合併の影響なのかそうではないのか、その村を出て、
今ではあたくしの叔父一家と同じ敷地内に家を建ててそこでのんびりと余生を過ごしている。


今年、82歳。実は、あたくしと同じ誕生日なのである(爆)。
82になっても尚、この人はいっつも、物々しい生命力で普通に生きている。ので、面白い。


そんなじいちゃんだったのだが、正に「鬼の霍乱」という言葉がピッタリの病魔に襲われる。
大腸ガンが発覚し、先月の22日にようやく腹を切って腫瘍を取り除いたばかりなのだ。
医者に脅され賺され、それでも頑として腹を切ることを拒否し続けていたのだけど、
「6日後に死ぬ!」という、メチャクチャなことを言った医者がいたらしく(爆笑)、
「さすがに、6日後に死ぬのはちと困る・・・・」という顛末で、ようやく本人が手術を承諾して、
やっと切った・・・・こういう流れらしい。
その手術の影響でか、しばらくボケてしまって、周囲はおおわらわ・・・・というのは先日の日記にも
少し触れたのだが、この日、見舞いに行ったら、入院どころか普通に家にいて(笑)、
寝ているかと思いきや、優雅にマッサージチェアに座ってあちこちを揉み解し、
悠然と座卓のところにやってきて、タバコを吸う・・・・ガン患者らしくない暮らしっぷりを見せ付けた。
あたくしらが見舞いに行く2〜3日前に、どうやら正気を取り戻したらしく、
このまま普通に暮らしていけば、恐らくあと10年、15年は普通に持つだろうと、
医者にも太鼓判を押されたらしいので、冗談抜きでこの人は軽く100まで生きそうな勢いだ。


いや、切った直後、麻酔が切れるや否や暴れだし、点滴やその他の管を無理矢理抜いたり、
看護婦や医者を脅してまわるので(笑)、病院側が無理を承知で退院させたらしい。
腹を切ったばかりの82歳の老人らしからぬ、物凄い暴君ぶりで、
帰ってきてからもしばらくは、そういうのが続いたらしい。
大体、病院の院長を捕まえて、
「厚生(労働)大臣に掛け合って、オマエなんぞすぐに飛ばしてくれよるわっ!!」
などと、叫びまくる患者を病院側もそうそう長くはおいとけなかったらしく(笑)、
実際、その大臣と懇意でなくとも懇意っぽい人脈を持っている人だから、扱いづらかったろうと思う。
嗚呼・・・・お気の毒なその病院( ̄∇ ̄;)
恐らく、うちのじいちゃんはおたくが医療ミスをしても、そう簡単に死ぬ人じゃないです、きっと。
元々気位が高く、正に「鬼」のような人だったから、万が一そんな状況になったら、
彼本人がグワっと訴えて、死ぬまでにきちんとケリをつけるでしょう(笑)。いや、マジで(爆)。
しかし実際問題、ちょっとやそっとのミスくらいでは、あの人に限り、ビクともしなさそうなので、
メスを入れた病院の皆様、ご安心ください♪ 恐らく、予想以上に長生きします、彼は♪


そんなこんなで、少し痩せたりはしましたが、恐らくそれは所謂「検査疲れ」とかいうヤツで、
根本的には全く変わることなく、まるで不死鳥のように復活を遂げたじいちゃん。
まだ抜糸から10日しか経っていないというのに、普通に何でも食っちゃうらしい。
移動にもそれほど支障はないみたいだし、「何、明後日くらいからは飲めるじゃろ♪」
酒飲む気マンマンのところを見ると、100といわず200まで生きちゃいそうな感じ。
あの生命力こそ、見習って奪い取ってきたいもんだと思う。


病を病とも思わぬ根性と、引退しても尚衰えを見せぬ凛としたプライド、
男なら一度は経験してみたかろう大判チェスの経験者でもあるじいちゃんは、
本当の意味での「鬼才」で、筋金入りの「頑固者」である。
だけど、時代の流れとその向きをきちんと把握していて、「今時の若い者は・・・・」みたいなことを
絶対に言わない。
女性が働くことや、結婚の形式に関しても、彼は元々とっても現代的な感覚で、
それが昭和の時代、特に田舎の山村においては「型破り」的人間として見做されていたらしい。
彼があの村のトップに立って、あれこれと新しいことを導入し、そして村民から慕われていたには
それなりの理由があり、その理由を裏付けているのは、彼の気質そのもののような気がする。


周囲の人間は、彼が引退したことにより、少しは大人しくなる・・・・とは思っていなくて、
今回のこの騒動も、「ボケ」以外は予想の範囲内の出来事だったらしく、
唯一驚いたのは、「他人に腹を切らせたこと」に集約できるみたい(笑)。
こうやって書いていると、非常に無茶苦茶なじいさんのように思えちゃうのですが、
あたくしらにしてみれば、あぁ、そうか(やっぱり(-。-) ぼそっ)程度のことというのが、
既に、エキセントリックなのかも。
すげぇよ、じいちゃん・・・・長生き確定、死ぬまでエキセントリック、最高♪

↑生粋の不死鳥!


この日、あたくしらが訪ねていった間に、立て続けに見舞い客が来訪。
皆、彼の霍乱を心底心配していたのだ。
病床に臥せっているというタマではないので、余計に親戚連中や彼を知る人たちは心配なのだ。
が、その心配を綺麗に裏切って、昔と変わらない状態で立っているじいちゃんの背中は、
確かに老いているんだけど、「これぞ、男の背中!!」という空気が漂っていて、
素直に「すげぇな・・・・」と思わせてくれるのである。
あの山賊が普通に怯む・・・・と書いておけば、どんな「鬼才」かはお分かりいただけるかと。

老いて尚、侮りがたし、この男・・・・。
豪快な山賊の元祖、ここに在り。
どうして血が繋がっていないのかが逆に不思議でもあり・・・・(爆笑)。
スーパーエキセントリックじいさん、万歳だ!!!

あさみ


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