昨夜。それこそ深夜にいたるまでの話になるのだが、メッセで、某俳優養成所時代の同朋である、 ユリ姐と、かの子と、3人で延々たるお喋りをしていた。 この2人は遠方であるにも拘らず、我々の結婚式の2次会のために、名古屋まですっ飛んできてくれた 今でもよき友人である。
ユリ姐とは、時々電話で長話をしたり、この日記にもちょくちょく登場するんだけど、 かの子は意外と登場していない・・・・なぁんてことに気付きまして、 今日は、彼女のことを少し書こうかと思っています。
タイトルは彼女の才能・・・・なんていうふうになっているけれど、彼女のすごいところは 何も「才能」に限った話ではなく、色々と逸話&伝説もあるので、あげつらっていこうと思う( ̄ー ̄)ニヤリッ
【かの子のスゴいとこ� 曄,箸蠅△┐此¬樵阿�スゴい。 かの有名な芸術を爆発させてしまった、岡本太郎の母親と同じ名前である。 「岡本かの子」の遍歴は、眺めれば眺めるほど奥深いものがあって、よくこの人が母親なんかになれたな と、嘆声に近いものも零れたりするんだけど、そんな岡本かの子にリンクするような 激しく熱情的、かつ繊細な部分を、あたくしの同朋:かの子も持っているような気がする。 あ・・・・いや、別に、「究極的悪女」「今世紀最悪の色魔」とかそういうんじゃなくて、 芸術家の母たるや、こういうものなのかなぁ・・・・みたいなものを彷彿させる部分が リンクしている気がするのである。以上は、あたくしのこじ付け的私見なんだけど(爆)。 (かの子よ、気を悪くするな。褒めているのだ。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ)
【かの子のスゴいとこ�◆曄,�フランス帰り! 本名の姓を出してしまうと、知っている人は知っている・・・・という流れになってしまうので あえて伏せさせていただくが、彼女のお父様は、きちんとした画家。(で良かったよな?) どういう経緯で留学に至ったかの話は忘れてしまったのだが、彼女と出会った時、 話すも書くも、フランス語は完璧で、時に通訳や翻訳のバイトもしていたようだ。 養成所で、各々が自己紹介をしながら、聞いている方は自分が抱いた第一印象や 本人が話している簡単なプロフィール等をメモにとるようにと言われていたので、 あたくしもそのメモはきちんととったのだが、すぐ近くに座っていたかの子のメモ書きを見たら、 なんと、名前以外は全部フランス語で書いているのである( ̄□ ̄;)!! 何となく彼女に声をかけ、どうしてメモ書きがフランス語なのかというような質問をしたら、 あっけらかんとこう返された。
「だって、もし他の人に覗かれても、絶対内容はわかんないから、全部正直に思ったことが書いてある。」
こうなると、自分のことが何て書いてあるのか非常に気になるところではあるが、 学生時代から、留学経験のある人や、今、正に留学をしている人間の特権的裏ワザだと あたくしもそこんところはよく理解していたので、素直に「羨ましいなぁ・・・・(-。-) ぼそっ」 と思ったことは、よく覚えている。 そういえば、2次会の時に、受付嬢たちがチェキでゲストたちを撮影して、 そこに直筆メッセージを頂いたのを、まとめて渡されたが、 かの子が写っているやつには、キッチリとフランス語でメッセージが書いてあった。 スペルから推測するに、大体の内容はわかったけれど、日本語以外の語学が1つでも堪能だと、 やっぱメチャクチャかっこえぇよなぁ・・・・と、これまた最近、素直に羨ましく思った瞬間でもある。
【かの子のスゴいとこ��】 絵が巧い♪ 養成所や劇団主宰の公演のポスター画や、パンフの挿絵イラストは、ほとんど彼女が一手に 引き受けて、描いていた気がする。・・・・いや、気のせいではなく、描いていた(笑)。 特に、うちらが2年目の公演「キネマの天地」の時に彼女が描いた点描画は本当に美しくて、 正直な話、パンフやポスターになる前の原画を欲しいと思ったくらいである。(マジ話) こういう、正式な依頼をされなくても、彼女は稽古中に色々とちょこちょこ描いていて、 台本の片隅であるとか、ミスプリで廃棄になる書類の裏だとか、メモ用ノートの端っことか、 そういうところに、ありとあらゆる落書きをしているのであった(笑)。
この間、昔のファイルを整理していたら、たまさかかの子が稽古中にあたくしを見ながら描いたであろう あたくしの「役」のイラストが出てきたので、スキャンしてみた。 保存状態は決して悪くなかったのであるが、如何せん、原画は藁半紙に描いてあったので、 バックの色だけ、少し調整かけました。こんな感じです。
アハハ(笑)。 そうなの、あたくし、当時はお尻に異様な主張があって、 同様に、頬骨が高くほっぺ自体もふっくらとしてたので、特徴を良く捉えていると言えるんです(笑)。 首から提げているのは、羽飾りのペンダント。 芝居の中で、新婚夫婦を演じていたあたくしに、ジプシーの長がくれたもの。 話の進行上、ちょっとした意味合いがありまして、それで描き入れてくれたんだと思う。 そして、どうしてリンゴに思いを馳せているかというと、物語の中盤で、確か リンゴを巡るやりとりが、ジプシーとの間であって、ジプシーたちが姿を消す直前に、 あたくしがジプシーの大家族の中の若奥さんから、そのリンゴを手渡されるのだったか、 転がっているリンゴを手に取るのであったか、ちょっと鮮明に覚えていないのだけど、 夢物語のようなジプシーとのやりとりの確たる証拠として、確か舞台上にリンゴがあったような・・・・。 あたくしの役「秀子」にとって、「リンゴ=明るい大家族、ジプシー」という方程式みたいなのが 出来上がっていたので、コレも彼女が気を利かせて、描き入れてくれたのだと思う。
似ているとか似ていないとか、巧い下手という以前に、 物語の流れをきちんと理解して、それを限られた小さな枠の中に上手に詰め込む 彼女のそういう姿勢が、あたくしは個人的に好きだったりした。 役を演じている「あたくし」の特徴と、「あたくし」が元来持ち合わせている特徴の 両方を、上手に汲みとっているので、手渡された時は、ケラケラと笑いながらも、ちょっと感心したっけ。 このイラストを見た人たちの中には、「このくらいのものだったら、自分にだって描ける!」と 言い切る人もいるかもしれないけど、自分にも物語上、ちゃんとした役があって、 全体を見渡しながら、それぞれの役の特徴をきちんと捉えながら、落書きレベルで こういうふうな表現をできるかというと、それはまた別次元な話でしょう・・・・? あたくしは、自分のメモ書きにイラストこそそんなに挿し入れなかったけれど、 演出が何気なく発した一言や、それに対する役者の反応を逐一記録していたので、 共演者から面白がって、それを回し読みされたものだが、あたくしが文章でレポするところを、 彼女はこうして、イラストでレポしていた・・・・そういう具合だったのである。 ちなみに、このイラストは、普通の鉛筆だかシャーペンだかで描かれたもので、 消しゴムでガシガシやればすぐ消える。 そういう儚い作品が手元にあるってのも、何となくあったかいものだ。
ちなみに。 2年目の時に採用された「キネマの天地」の時の点描画は、このイラストとは全くタッチが違っていて コレはコレで、すごいな!!と思った。 彼女は下絵だけ描いて、あとはボールペンでちょんちょんやっただけだと言っていたけれど、 その、「ボールペンでちょんちょん」が素人にはなかなか難しいのである(笑)。
【かの子のスゴいとこ�ぁ曄|櫃魍笋辰燭茲Δ弊�格♪&意外と少女な部分
【かの子のスゴいとこ�ァ曄)�富すぎる人脈!
彼女は、じぃ〜っと見ていると表情豊かで、関西人特有のハッキリしたものの言い方をする。 下ネタに対してもヒかないし、そうかと思えば、意外と無垢な面もあったりして、 まぁ、ひっくるめて言うと「素直な人」なのだ。 しかし、鋭い観察眼や直感も持ち合わせていたので、彼女をハメようと思っても、 なかなか容易にはいかないのであるが、綿密な計画を練ってそれを差し向けると、 意外と簡単に騙されてくれる。 一度、彼女と一緒に、オバケ屋敷に入ったのであるが、作り物だとわかっていても、 彼女は腰を抜かすほど驚いたり、そうかと思うと、逆にタネを見抜いたり・・・・と、 持ち合わせた極端な部分を、余すところなく人前でも見せてくれる。 ファーストアプローチさえ間違わなければ、彼女は絶対オトコウケすると思うので、 自分がオンナであることを呪った(爆)。
彼女のこのさっぱりとした性格が、「人」を呼ぶのか、人脈も相当豊富であった。 自分の父親の人脈であっても、彼女はそれを上手に利用していた。 別段、ひけらかすわけでもなかったが、意固地になって父親と自分を切り離すということもなかった。
「甘えられるうちに甘えておくのも、親孝行のうち♪」
と、かなり割り切って、養成所のお金や仕送りのお金を出してもらっていたようだ。 無論、自分も遊びまわっているだけではなく、アルバイトを重ねたりして、 ひとり暮らしにきちんと対応していたけれど、当時、大学を卒業してぽっかりと1年間、 無所属でいたあたくしにとっては、けっこう鮮烈な姿勢だった。 自立をよしとする考えを真っ向否定するわけではなかったが、少々意固地になっていたあたくしにとって、 彼女のこういう発言は、十分な弛緩剤になって、稽古にも集中できたのだ。
等々・・・・彼女に纏わる話は、掘り下げればいくらでも出てくるのであるが、 同じ場所で活動していた当時、どうもこう、波長が合いすぎるような気がして、 課題の有無にかかわらず、即興芝居やエチュードは、なるべく一緒にやらないようにしていた。 自分の出方で、彼女の受け答えが簡単に予想できたし、逆もまたそうだったからだ。
ただ、1年目も2年目も、ダブルキャストに関らず、彼女とは同じ舞台に立った。 2年目の時は、かなりやりとりも豊富な役振りで、そんな中であたくしは密かに
「少しでも気を抜くと、喰われるな・・・・(-。-) ぼそっ」
などと思っていたのである(爆)。 結論から言うと、あたくしが招いたゲストたちがその芝居を観て、主観抜きに考えた時に 一番、存在感というかオーラがあったのは、かの子という声が大多数であった。 せりふ回しや間の取り方の巧い下手、立居振舞の美しさ、もって生まれた体型や顔貌では 到底はかりきることができない「華」が、彼女には元来、あったということになる。
無論、芝居の経験は、この当時、あたくしの方が豊富ではあったんだけど、 所詮役者などというものは、「華」の有無に左右される、流動的な存在なのだ。 たとえ、自分にそこそこの「華」があっても、すぐ隣にもっと大輪の美しい「華」があれば、 そっちに目がいく・・・・そういう原始的なものなのだ。 あたくしは、あの手この手で、彼女よりステイタス的には上に位置する役どころを探ったし、 時には、半ば暴力的なやり方で、自分の意見を押し通してしまうこともあった。
かの子がその暴挙を呑んでくれたのはきっと、天賦の才能として備わった 「ミザンス」を見極める能力が、長けていたからだろう。 ・・・・今でも、あの芝居のことを思い起こすと、彼女には感謝してもしきれないことだらけだ。
大垣、横浜、大阪と、離れ離れの3人なんだけど、ネットのおかげですぐさま会合が開けるってんだから 素敵なことよね、コレは。 ちょっと込み入った昔話もできて、久々に、温かく柔らかな楽しい夕べだったと思う。
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