稽古場に入り、まず眩暈を起こしていた人がいた。朱乃ちゃんである。彼女は風邪をひいているというのに、無理をおしてとりあえず稽古場に来ている・・・・という感じだった。まだ、晩秋・・・・と呼ぶには日差しも強い昼下がり。彼女は首にマフラーを巻いている。そして、とりあえずの人数が揃った時点で、眩暈を起こしている人がいた。言わずもがな、ヒトミ先生である。本日の出席者・・・・僅か7人( ̄∇ ̄;)(内、1名は遅刻)彼女じゃなくてもクラクラきてしまう。一体どこの稽古をつければいいというのだ!? というのは彼女でなくともつい口から零れてきてしまう有様で、あたくしすらも苦笑するしかなかった。そして、あたくし・・・・。本日、空腹のため(珍しい)わけのわからない時間に目が覚めて、とりあえず何か食って、もう1回寝てやろうと、安定剤をぶち込むタイミングが悪かった。いつまで経っても半減期が訪れる気配がないため、本日はよそうと思っていたのだけど、リタリンを0.5�喇�用・・・・って、こんなことをしたら、身体の中で薬が喧嘩するのはわかっているのにとりあえず、起き上がって現場に行かないことには、今度こそ追放・・・・なぁんてことが脳裏をよぎるものだから、少しばかり無茶をしてしまいました(苦笑)。現場に入った頃には、頭がボンヤリして、『踊る』なんては以っての他で、だけどリタリンのハイテンションだけは残っているものだから、奇妙な眩暈を感じていたのだ。熱もあるようだった・・・・( ̄∇ ̄;)先週はきちんとできていた足位置やらお辞儀、もう、何から何までハチャメチャでわけがわからなくなっているのである。一応、スコアと台本の両方に加え、自分のノートにも色々とメモ書きしていたので、すべきことやタイミングはわかっているのだけれど、如何せん、身体がついていかない。イライラしているヒトミ先生からはこっぴどく檄が飛ぶし、目が合えば、「バランスが悪い!!」とグチグチ言われ、とはいえ、服薬中の薬のせいでまっすぐ歩けません・・・・なんていう言い訳など通用するわけもなく、本日もあたくしはずっと謝ってばかりいたのだった。全員のテンションが下がるし、あたくしは本当は集中できるはずの薬を飲んできているはずなのに注意力が散漫で、一度言われたことを何度も何度も聞き返さないと頭に入らない。出番のないカオリちゃんが、振り入れのサポートに入ってくれて、コレは本当にありがたいのだけど、彼女のように殊勝な存在よりも、実際に演じる人が来なければ意味がない。眩暈を感じ、色々な意味で腹も立つのだけれど・・・・↑泣くのと逃げるのは御法度だ。わかっているからこそ、尚更なのである。やっぱり、いくら半錠だからといって、3週連続リタリンを飲むのはいかんなぁ。医者から処方されているとはいえ、アレだって立派な覚醒剤だもんなぁ。毎日飲んでいないだけ、マシか・・・・。もうひとつだけ、あたくしのテンションを下げる原因があるにはある。↑自己診断ではあるが。PMSとPMDDの違いは歴然である。シンドロームとディスオーダーの違いなのだから。環境によって改善もされるが、本日のような状況だと症状に拍車がかかる。実際、手脚の末端は冷たいのに、のぼせているような感じで、リタリンによって呼び覚まされる眼光も、今日のあたくしには明らかに不足していたのだろう。ヒトミ先生はあたくしと目が合うと、本当に眩暈を起こしそうな勢いで、不安そうで、多分、それでまたイライラに拍車がかかるのだろう。そのイライラがまたあたくしを萎縮させ、「コレが『悪循環』たるお手本です」みたいなそんな状況が何時間も永遠に続いていた気がする。来週から悟朗さんが合流することを思うと、今日来ていたメンバーは、ヒトミ先生も含め、全員がため息をつくのである。ストレート・プレイだけだったらなぁ・・・・。自分ひとりで練習して、翌週に備えることもできるけれど、本格的に歌いながら、本格的に踊り、本格的に芝居をするとなると、明らかに無理が生じる。よくよく考えてみれば、四季や宝塚の人々だって、ガッツリ踊っている時は大した歌がなく、コーラス程度のような気がするし、ガッツリ歌う時は、身振り手振りや目線重視で、それは「ミュージカル」と称されるもの全てがそうなような気がした。イギリスで見てきたオン・ブロードも、オケや歌、ダンス、せりふ、全て見ごたえがあったが、物凄いダンスをしている時、その人は歌っていなかった気が・・・・って・・・・こんなところで、本末転倒な愚痴を垂れていても仕方がない。「出来ません」このことばは、現場で絶対に言ってはならないことばだからだ。要求されているには、応えなくてはならない。たとえ、あたくしが『不良』ゲージツ家だとしても。