2003年10月01日(水)
オンナにとっての「さしすせそ」


昨日から、必死に探し続けている、「PRI2 ザ・ラストライヴ」の2枚目のCD・・・・。
もう、泣きそうになりながら探していた。

あたくしには手強い悪癖がある。

それは「何か間近に不安因子があると途端に眠りが浅くなる」というコトである。
ヴィヴィアンちゃんが史上最悪の謀反(狂牛病)を起こした時なんかは、凄く酷くて、
体重が45kg台に落ち込んでしまうくらいだった。


で、だ。
今回も井上さんの曲が頭を駆け巡る中、あたくしは、本当に歌詞に忠実に動き回っていた。


「探し物はなんですか〜♪」  今更、言わせる気かい?

「見つけにくいものですか〜♪」  あぁ。かなりな勢いで見つけにくいぞ、コレは。

「鞄の中も、机の中も探したけれど・・・・」  あ!!鞄の中がまだだった(で、探す)

「まだまだ探す気ですか〜♪」  このままだと、あたくし死ぬかもしれないから( ̄^ ̄)

「それより僕と踊りませんか〜♪」  踊るのはとりあえず日曜まで勘弁!!

「夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか〜♪ うふっふ〜♪」  ・・・・。うふっふ〜?


行けるものなら行ってみたい夢の中。あたくしは不安因子があると、どんな眠剤だって効かなくなるのだ。
そんなあたくしを、夢の中へいざなってくれるというのなら、喜んでついていくわ。
本日。本当に無意味な早起き(AM3:30)をしてしまったのも、全てこの不安因子のせい。
お陰で、人様が活動を始めようとせん時間帯には、サヨコが面白がって唆すので、
部屋の大掃除をしなければならないハメになってしまった。


以前、プロットノートを失くした時も、やっぱり泣きそうになっていて(爆)
それで、サヨコが登場するや否や、あっさりと見つかってしまった・・・・という経歴があるので
彼女は、本当に面白そうにあたくしの不幸をせせら笑いながら、自室に乗り込んで、
あぁでもない、こうでもないと、本来の探し物以外のところで勝手にお片付けをせっせとやっている。
何でこの人、こんなに楽しそうなの? (-。-) ぼそっ
こちとら、必死なのに・・・・(-。-) ぼそっ


だが、健闘虚しく、あれだけ荒れていた部屋が大方片付いても、本来の探し物は出てこないのであった。


さぁ。
事態は急速に悪化するぞ。
まず、手始めに、あたくしはあれだけ動いたにも拘らず、全く食欲がなく、昼ご飯を食べる気になれず、
アイスコーヒーをタンブラーに1杯飲んだだけ。
茹でたてのパスタが用意してあったが、見るだけで吐き気がした。


もうこれは、気分転換も兼ねて、やるべきことを全て1から片付けていくしかないな。
あたくしは、コーヒーを飲み終わると、とりあえずもう一度自室に戻り、
最近、原稿の資料として開いた可能性のある書籍やノート、書類らを全て調べることにした。
知らないうちに、それらの間に入っているかもしれないからだ。


なかった。


あたくしは、次の気分転換&すべきことを遂行すべく、郵便局へ行くことにした。
エリカ姫の色紙を発送しなければならないし、
マキュキュ様&たりたご夫婦にもお送りしたいものがあったので、
それらをとりあえず、郵政公社に持ち込んでおく。
かかる料金を逐一、この目で確認し、領収書まできちんともらってきたのだが(商売上)、
とんでもない間違いをここでも侵している事にあたくしは気付いてしまった。

↑今日から施行された粋なはからいなのだが・・・・。

既に料金を振り込んでもらっているあたくしとしては、こんなとんでもない顛末に
ハッキリ言って、カウンターパンチを喰らった思いだ。
自転車で来たのだけど、一瞬、眩暈を感じた。ど・・・・どうしよう!!!!


確かに10月から、色々と料金体系が変わるのを知っていたから、
わざわざ、受注してくれた方々にも9月中の入金の方がいいですよ〜、と言ってきたのだけど
まさか、こっちの出遅れがこんなふうに影響してしまうとは・・・・。
いや、こっちも9月中に発送していれば、こんな痛い思いはしなくて済んだのだ。
嗚呼・・・・全部あたくしが悪い。
岸家の皆々様、本当にごめんなさい。
あたくしの誤情報のせいで、貴方様にぼったくり行為を施すことになってしまいました。
本当にブルーな気分になって、郵便局から帰ってきたあたくしは、早速、岸様に謝罪のメールを打電する。
陳謝に陳謝を重ねた。


これで、ひょっとしたら評判を落としてしまうかもしれない。
せっかく、ユリ姐のお陰で、色々なママたちとの出会いがあり、
あたくしの作る色紙を、良いと気に入ってくださった方々も増えてきたところなのに、
こっちの判断ミスと、杜撰な管理のせいで、大切なお客様に迷惑をかけてしまった。


泣きっ面に蜂・・・・そのようなことわざが頭をよぎる。
あたくしはブルーにブルーを足した、紺青的気分(フィール・オブ・プルシアンブルー)で天を仰いだ。
そんなあたくしを慰めるように、この秋初めての、金木犀の香り。
本当に泣きたくなってきた。


金木犀は、日本には雄株しかないので、実を結ぶことがない。
なのに、毎年秋になると、道ゆく人を振り向かせるくらいの芳香で以って、一所懸命に咲く。
そんなに頑張って咲かなくてもいいのに・・・・秋が来る度に、あたくしは金木犀にそう囁き続けてきた。
大好きな金木犀が、一所懸命であればあるほど、あたくしは悲しくなってくる。
嫌いな掃除もしたのにな。
一所懸命、やったつもりなのにな・・・・。
あたくしの努力は空回り。金木犀と一緒。




あたくしには、女性としての「さしすせそ」の要素が全然足りない。
皆様ご存知??
お料理の「さしすせそ」は有名ですよね。

さ・・・・砂糖
し・・・・塩
す・・・・酢
せ・・・・醤油
そ・・・・味噌


実際にこのような順番で調味料を入れると、味付けの統制がとりやすく、事実、味がしみるのも早い。

では、女性にとっての「さしすせそ」とは何か。
おばあちゃまなんかはよくご存知のはず。
お嫁に行った後、この5つはきちんとこなしなさいという、教訓めいた「さしすせそ」
時代錯誤と言われるかもしれないが、この現代においても、やっぱり必要だと思われる。
逆に辿っていきましょう。

そ・・・・掃除
あたくしの最も苦手な分野である。お片付けも満足にできなくて、何が掃除だか( ̄∇ ̄;)
乱れた中にも統制というものがあり、あたくしはどれだけ散らかっていても、他人の手が入らなければ
自力で目的の物を探し出せる本能に関しては、他人より長けていると自負している。
前回や今回の件だって、家を空けている間にサヨコが踏み込んだという事実が
事態をよりややこしくしているのである( ̄^ ̄)(責任転嫁上等!)
そして、埃で人は死なないことを実証済みであるため、余計に掃除嫌いに拍車がかかる(苦笑)。

せ・・・・洗濯
これは、あたくしが掃除の次に苦手な分野である。
昔ならば洗濯板でごしごしやったり、糊でパンパンやったりと、手間隙も一際であろうところ、
昨今は、洗濯機が全部やってくれるし、アイロンいらずの素材も出ている上、
家でドライクリーニング用の衣類も洗濯できるようになってきた。
そんなこんなで何が苦手かというと、洗って取り込んでたたんだものを、収納できない・・・・
所謂、「そ」の部分に連結する部分でこけている、「片付けられないクソオンナ」なのである。
実際、今の生活で洗濯をしていてくれるのはサヨコだし、ありがたいと思っている。
在京時代は、ちゃんと自分でやっていたけれど、やらなくていいならできるだけやりたくない。

す・・・・炊事
コレだって、現代人は随分ラクになったものだ。あたくしは特別嫌いではない。
でも、やらなくていいのならやらない。
生死にかかわる時点まで来ると、とりあえず腰を上げやるのはこれかもしれない。
得意なのは、冷蔵庫の中にあるものだけで何かすること。あと、卵料理。
それさえできれば上等だ! と、男性たちに言われるが、大したことはしていない。
あたくしは、オムライスや野菜スープで男をオトせるということを学び、
肉じゃがや煮物、味噌汁くらいでは動じない・・・・ということも同時に学んだ。
「腹が減った」と、のたまう男らを閉口させるには、手間隙をかけた料理ではなく、
まるで魔法のように瞬間的に「素材」が「料理」になることなんだというのに、19のころに気付いた。

ではここで問題です♪

↑どうしてもわからない人は、押して答えを知ろう♪


最後にさ・・・・裁縫
これはやって出来ないことはないが、得意ではない。雑巾くらいは縫えるけれど、
自分で洋服を作ったり、繕い物をする・・・・となるとまた勝手が違うし、そうなると苦手。
サヨコはこういうのが得意なんだ。編み物とか刺繍とか、手芸全般。
祖母も和裁、洋裁問わずに色々とやっていた。その遺伝子はどうやらどこかで潰えたらしい(爆)。



女性の「さしすせそ」がほぼ全滅なこのあたくし・・・・。
きっと、結婚とかしたら、あっという間に家庭が破綻するんだろうな。
目に見えるようだよ、まったく・・・・(-。-) ぼそっ
自分で失くした物を見つけることすらできず、得意技がかかとおとしなんて、
誰が嫁にもらってくれるというのだろう(トホホ)。


あまりに悲しい現実に耐えられなくなって、PCの載っている凄い重いテーブルを「えいっ」と
引きやった。テーブルそのものがまず重い。家具調なので20kgはある。
その上に、ディスプレイモニタにタワーが載っている。総重量、30〜40kgといったところ。
力仕事はできるんだよ・・・・便利だよ、こういうオンナも。そう言わんばかりに(苦笑)。

すると・・・・

↑「自力」ということばの素晴らしさを痛感する。

正に、力業であった( ̄∇ ̄;)
自分の存在を負うところであったが、パワー系で救われた。
サヨコが松茸の丸焼きを振舞ってくれた。


青春をちぎられた思いを経験し、人様を陥れた罪悪感に押しつぶされそうになり、
金木犀に慰められ、松茸がご褒美であった・・・・という、趣深い秋の一日でした。

あさみ


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