暴走掲示板「あすぱら会BBS」で、 「告る」という言葉をつかったら、トキ(仮名:コードネーム)に叱られた(爆)。 そんなことは気にしちゃいない。あの場所は「暴走目的」で作られたものなので、 文芸人のあたくしだって、暴走するわ。┐( ̄∇ ̄)┌オホホ 無論、自分の宿帖やみそひともじBBS、この日記などでは、そのような言葉を使う・・・・なんていう暴挙は ないと思われ(笑)。そのへん、管理人が誰であるかの線引きだったりもする。 (ひがよ、乱れた日本語を使うこのあたくしを許しなさい(命令))
しばらく、色っぽい話をしていなかったので、今日はその辺りを攻めてみようかと。
ぷよ2と交際し始めて3年経った。
その前の期間といったら、何だか人間関係が凄くグチャグチャしていて、 しかも、その人間関係というのは、オンラインから派生してきたものだったりしたので、 余計にややこしかったりした。 あたくしがぷよ2と出逢ったのは、某チャットルームだったが、 ここで多くの出会いを果たし、今尚、オンラインでもオフラインでも友好の深い人々というのは 少なからずとも存在する。 あの場所で出会って、それがきっかけで結婚した・・・・なんていうカップルもいる。 あたくしたちはその予備軍ってところかしら・・・・?(苦笑)
それで、だ。 グチャグチャした人間関係というのは、やっぱりココからの派生であり、 でも「グチャグチャ」しているからといって、誰かが誰かを憎んだり、貶めたり・・・・とかいう そういうものではなかった。
まぁ、所謂、「恋愛感情の錯綜」とかいうヤツ。
あたくしはこの頃、年甲斐もなく、5つも年下の少年のことが凄く大好きだった。 彼は当時、まだ大学生になりたてで、あたくしは「大学」という場所を卒業して ほとぼりが醒めつつある時期でもあった。 オンラインのみならず、自由の利く我々は、オフラインでも全国行脚をする如くに 何かあると、同期(チャットデビューが大体同時期)のメンバーたちと集まっては、 宴会をしたり、騒いだりしていた。 それこそ、当時の年齢でいうと、上は三十路に片脚を引っ掛けているような人から、 下はかの少年のような20歳前後の若者まで、多種多様な人種がいて、とても面白かったのだ。
で、あたくしの年齢的な位置関係は、平均年齢よりちょい上・・・・みたいなところにいたのだけど、 結婚を焦っているわけでもなく、特定のステディがいるわけでもなく、 ただ、この仲間らの何人かにそれとなく愛を囁かれたりしたのだけど、 そうなると、楽しい宴会よりもそちらが優先されてしまうような気になってしまったりもして、 「安全な距離」を保ちつつ、済し崩しに誤魔化していた( ̄∇ ̄;)
楽しい宴会は、主に関東地方で行なわれたのだけど、あたくしが心を寄せてしまった少年は、 何と九州に住んでいて、おいそれと我々の宴に参加できる状態ではなかったものの、 一度だけ、こっちに来てくれたことがあったのだ。 あたくしは一人ではしゃぎ、そして、あたくしの気持ちを知っている女性の仲間らは、 そんなあたくしを温かく見守って、なるべく変な噂が立たないようにと、秘密を厳守してくれていた。 とかく、オンラインでは、根も葉もない噂が錯綜することが多い。 顔が見えない、声も聞こえない、文字だけの会話をしているだけの間柄だと、 悪意はないものの、最初の情報に背びれや尾ひれがつくのも尋常ではない速さで、
「どうも、●●は△△のことが好きらしい・・・・。」
この程度の噂も、24時間経つと、
「どうも、●●と△△はつきあっているらしい・・・・」
となり、いい感じで互いを尊重しつつ、互いの感情を確かめ合っている途中のカップルが 周囲に囃されて、それで別れてしまう・・・・なんていうのも、珍しくはなかった。 それだけは避けたかったので、あたくしも特に言動には細心の注意を払い、 公共のチャットでは、それこそ思いを寄せている少年への言葉と、その他の参加者への言葉に 差が出ないようにと、ログのバランスをみて会話をしてたくらいだった。
眠いからそろそろ・・・・とチャットルームを後にしてから、当時はまだページャーと呼ばれていた、 簡易的なメッセンジャーで、個人的にその少年とまた色々な話をして、 それから本当に眠る・・・・という生活をしばらく続けていた。
この少年に決まったステディがいないのをあたくしは予てから知っていた。 この少し前、あたくしは予期せぬ「不倫」状態に陥ってしまい、 ある特定の仲間たちに迷惑をかけて、やっとそこから立ち直り、 その不倫相手とも、「普通の友達」として話ができるようになっていて、 彼も、あたくしの次の恋の相手が、 若くて前途有望な、フリーの少年であることを掛け値なしに喜んでくれたのだ。
が。 この少年が上京してくるのを機に、いつもの仲間のうち2人の青年が、オフ会不参加声明を出してきた。
1人は青年A。もう1人は青年T。 この2人は、高校時代からの同級生で、当時、まだ大学生。21、2歳くらいだったと思う。
あたくしはこの2人が、ある駆け引きをしているのを知っていた。 芝居が跳ねたあたくしを、気分転換にとドライブに誘ってくれた青年Aは、 隠さなくてもいいはずのこの事実を、ずっと青年Tに黙っていた。 彼らは、互いに口に出さずとも、知ってしまったのである。 自分と同じ人を好きになってしまった・・・・ということを。 事実を隠蔽された青年Tは戸惑っていた。 多分、今まで彼にそんなことをされたことなどなかったのだろう。ショックを受けていた。
一方、青年Aは、聞きたくもない事実をあたくしから告げられてしまうのである。
「今ね、とても好きな人がいるの。」
あたくしの気持ちも頑なだったので、ハッキリそう言えたのだと思う。 ぐずぐずと隠し事をするのは、良くない。却って、彼を傷つけてしまう。
それから日をあまりおかずにして、少年が関東へとやってきた。 察しのいい青年Aは、体調が悪いからと、宴に来るのを拒んだ。 そして、事実を隠蔽された青年Tは青年Aと顔を合わせる事に気まずさを感じたのか、 最後の最後まで、返事を渋っていた。
周囲のことには頗る敏感なクセして、あたくしは殊、自分のこととなると鈍感だ。 昔から、親友にも指摘され続けてきたし、しかし指摘される時はもう事が粗方片付いた後だったりするので 反省しようにも、次へ生かすにも、どうしようもなかったのだ(苦笑)。
そんな中、全ての事情を知る、心の姉・みらいはいつものように、 ケラケラと笑い飛ばすように、こう言った。
「バッカねぇ〜。AもTもあんたのことが好きだったのよ。 もう、こっちから見てると、イライラするくらいにわかるわっ!! オマケに、あさみちゃんはターゲットをいつも別に捉えてるでしょ?? あの子達が入り込む隙なんかなかったのよ。あぁ、イライラする(笑)」
「でもさぁ、みらいたん・・・・。あの2人を恋愛対象として見ること、できる?」
「うむむむむむむ・・・・・。」
「価値観、そう違わない、心の姉としての意見を聞かせてよ。」
「確かに・・・・あの子達にはちと荷が重すぎるかもなぁ。 けど、あの少年だって、結局はあさみたんが『好き』ってだけで、条件は同じだと思うけど。」
「まぁ・・・・そうなんだけどね。」
「あ〜ぁ。もしN(あたくしの不倫相手)が結婚してなかったら、もっと話は簡単だったのになぁ。」
「( ̄∇ ̄;)・・・・姉さん、それ言っちゃ、おしまいだってば(苦笑)。」
そんなこんなで、楽しい宴も終わり、少年も九州へと帰っていった。 以降、青年Aと青年Tも、あたくしがこの恋の破綻を迎えたのをそれとなく知るのと大体同時期に、 和解していった気がする。
しかし。 青年Aとは全然別で、青年Tは未だ、現在進行形の恋を抱えているのであった。
それを知ったのは、つい昨日のことである。 一昨日、Y●hooメッセンジャーで、ぷよ2とファイルのやりとりをしていた時、 青年Tもオンラインなのに気付いた。 こっちはもう薬も飲んだ後だったので、ちゃっちゃと済まして電源を落とそうと思っていたのだけど、 その時、青年Tから、打電(笑)があった。
「水臭いなぁ。気付いてるんだったら声かけてよ。」
「ごめん、ごめん(笑)。元気?」
「うん。そっちは? 忙しいの??」
「全然よ。昼間はこっちよりM●Nの方をつけてることが多いかなぁ。」
「じゃあ、そっちにも登録しといてよ。」
「わかった、わかった♪」
みたいなことをやりとりして、その日は害なく電源を落としたのだ。 で、昨日。 M●Nの方青年Tのアドレスを登録して、別作業をしようとしていたら、 登録完了後、すぐに彼のオンラインが確認できたので、試しにご機嫌伺いをしてやる。 彼も仕事中で、会話はその都度中途半端に中断されるものの、彼が会社を後にするまで、 何かと会話は続いた。
そして、あたくしはとあることに気付いたのである。 そういえば、昔は携帯電話の番号をきちんと教えてくれていたのに、 今の携帯って・・・・繋がらない。 大学を卒業して、就職を果たし、生活も一変した。 ひょっとしたら、その中で新しいステディを見つけているのかもしれない。 不用意に女性の電話番号を登録しておいたり、着信や発進履歴が残っていたりしたら、 気まずいこともあるだろう。携帯のメールアドレスだって同じことが言える。
「Tってさ・・・・携帯変えた?」
「変えたけど、おしえな〜い」
「( ̄∇ ̄;)何でだよ(笑)・・・・まぁ、いいけどさ。」
「前にも言ったじゃん。」
「え? 何を?」
(5分ほど、無言)
「いじめっ子・・・・(-。-) ぼそっ」
「ちょっと、ちょっと! この会話で、あたしがいついじめたって言うのよ!」
「いじめた。」
「あのねぇ・・・・。まぁ、言いたくないならいいんだ。元気なのもこれ(メッセ)でわかるし。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「どうしたん?」
「俺はね、まだあさみのことが好きなの( ̄^ ̄)」
「あら、まぁ・・・・。」
「だから、教えたくないの( ̄^ ̄)」
「そう・・・・・。」
「光栄だわ♪」
「どうだ、文句あるか( ̄^ ̄)」
「ないない(笑) ございません」
「まったくぅ・・・・。」
「そうだ♪」
「何?」
「キミを栄えある、我々の『共有財産』として認定してあげよう♪」
「はぁ? 『共有財産』?? 何それ?」
「いいオトコと面白いネタは共有財産( ̄^ ̄)」
「俺は面白いネタかよ!!」
「違うよ。いいオトコの方。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「認めるよ。それは。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
あたくしは思った。 青年Aにした時のように、ハッキリと今の状態を自分の口から伝えるべきか否か。 答えはすぐに出た。 多分、ぷよ2の存在を伝えたところで、彼の気持ちがスッと醒めていくことはないだろう。 そして、わざわざ傷口に塩を塗るように、彼の恋心にあたくしがケチをつけてはならない。 それこそ、彼が初めてその気持ちを表明してから、猶に4年・・・・それ以上の年月が流れている。 ステディを作ろうと思えば、簡単にできたはず。 彼はまだ若いし、それに、容貌だって性格だって悪くはない。寧ろ平均以上のいいオトコだ。
上の会話文では、彼の方が絶句しているが、本当に絶句していたのはあたくしの方で。 まさか、今でも、あの頃の恋心を胸に秘めたまま、日々会社に通勤して、働いている・・・・ なんていうのを想像したら、健気というか、可哀想というか・・・・。 携帯電話の番号を教えないことで、あたくしからの連絡はないものと設定し、 それでも尚、「好きでいる」というのは、なかなかどうして、凄いパワーだなと思う。 彼からはいくらでも連絡を取ることは可能なはずだ。 最後に教えた電話番号を、彼自身が削除していなければ。 青年Aやみらいに聞けば、すぐに割れるだろう、彼の電話番号だったが、 あたくしは、とりあえずそんな無粋な真似はやめて、彼の心意気とやらを尊重することにした。
まぁ、メッセでのやりとりが彼なりのボーダーラインなのだろう。 声を聞けば、顔が見たくなる。会いたくなる。 それを、文字だけのやりとりで治めようとしている彼の決心に泥を塗ってはならない。
もう、終わってしまったこと・・・・と思っていたのは、実はあたくしだけで、 あの時の恋が未だに続いているというのを知り、あたくしは正直、かなり驚いた。 初恋とはまた別の、大事な大事な恋の形があるのだなぁ。 そんなふうに思った。
確かに悪い気はしなかったものの、不思議な気持ちだった。 そうだなぁ・・・・例えば、同窓会に参加して、もうすっかり大人になってしまった嘗ての少年に、
「実は、あの時、好きだったんだよ。」
と告げられる時の、あの感触に似ているかも。 互いにその言葉に揺らいでしまい、間違いを起こす人々もいると聞くが(苦笑)、 そういう野暮な話ではなく、ノスタルジックなひとつの思い出として楽しめる、 そういう女性にあたくしは近づけたのだろうか。 憧れの女性の条件の一つなのだ、それも(笑)。
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