| 2003年08月06日(水)
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アサミンジャー、ゲージツに勤しむ |
この度、色紙をご注文頂いた、Y様は、まだお子様が小さいにも拘らず、 とってもマメにメールチェックをしていてくださる人らしく、 こちらとしては大変ありがたいことに、とんとん拍子で作品の構想がまとまり、 あっという間に、清書完了♪
この冷夏のクセに局所的酷暑の中、アサミンジャーは、早起きなんかしちゃって、 せっせと、ゲージツに勤しんでいたわけです。 (お昼寝もせずに(爆))
出来上がった作品は、またコレ、手放すのが惜しい、愛着の湧いちゃった作品で、 とりあえず、前のようなポカをやらかさないように、デジカメで写真を撮って、 下書きは、いつものようにPCの上の方の壁にピンで留めておいた。 その下書き集も随分な数になって、あたくしの虚栄心を満たしてくれる。
喜んでくれるといいなぁ・・・・。 受け取ってくれた方は、どんな顔をしてくれるんだろう・・・・? 大事に飾っておいてくれると嬉しいなぁ・・・・。
色んな思いが脳裏を過ぎる中、あたくしに、事の真髄を教えてくれた、 根っからのアーティスト、サナエの言葉も同時に思い出す。
「絶対に安売りをしたらダメだよ。お金はちゃんと取らなきゃね。 あんたはもう、アーティストなんだから。」
背筋が伸びるような言葉だった。 お金を取ることで、自分の能力を売るのだ。 そして、それは絶対に譲れない一線を設けることで、自分にもお客様にも、 常に安定した、一定水準以上のものを輩出するという責任が生じる。 無論、あたくし自身が個人的にお祝いを出したくて、タダで書くこともあるのだが、 それだって、杜撰にするわけにはいかない。
・・・・アーティストなんだから。
すごく説得力があって、矢沢あいじゃないけど、「メラメラパワー」を誘う何かが込められている。 サナエは同級生ながら、時にとても辛辣で、そして真実に近い言葉を吐くのだ。
彼女があたくしに色紙の依頼をしてきた時、きちんとワンコイン、テーブルに置いた。 お茶をおごるわ、とか ここの食事を持つわ、とか、そういった代償ではなく、 あたくしに、きちんとしたビジネスを教えてくれた。
「もっと取ってもいいと思うのよ。そういう作品を創るっていう意味でね。 だけど、これ以上値段を下げちゃダメだよ。あんたの価値が同時に下がる。 あたしは、そういう人に物を頼みたくないの。」
真実である。 こんな彼女も、実はすごく情に脆いところがあって、 色紙依頼のメールには、それはもう、渾身の思いを込めた贈る相手への気持ちが 溢れんばかりに綴られていて、 あたくしは、そんな彼女の思いに突き動かされる感じになって、 二つ返事で執筆を引き受けたのだ。 こういうふうに、情に動かされているばかりでは、いい作品は出来ないことはわかっているが、 彼女に色紙を渡す時は、それは緊張した。 彼女は、モノの真偽を見抜く力が、ハンパではないからだ。
結果、彼女はいそいそとワンコインテーブルに出した。満足そうに。 そして、先の言葉を言ったのだ。 殊、ゲージツに関しては、彼女の方がよっぽど秀でているのだけれど、 何でか彼女は某私立大の宗教系の学科へ進学していった(ハズなんだけど)。 (間違ってたら、誰かうちの宿帖に新規スレッド立ててくれ(苦笑))
その学部で表彰されているんだから、世話がない。 自分のゲージツ性にまだ確固たる自信を持てずにいるんだけど、 見苦しいから謙遜するな、と、色んな人に言われた。 それを売り物にしているのだろう? だったら、多少傲慢なくらいに売り込まないと、 絶対に食ってはいけないんだ、と。 自信過剰・・・・にはなれそうにもないんだけど(自己評価が低いことで有名なので) それでも、相手の喜ぶ顔を常に想像して、素直な気持ちで作品に臨めたらいい・・・・ そのくらいのことは、こんなあたくしでも思ったりする。
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