2003年03月10日(月)
「和」テイスト


あたくしが勝手にお友達だと思い込んでいるた●●様のところで
ハッピィなことがあったっぽいので、あたくし、はりきってメールを出しちゃいました(笑)。


そしたら、た●●様ったら、律儀にもきっちりお返事を下さって、
あたくしもハッピィなのでした♪


あたくしは昨日の日記の一文で、「縦書きサイト、うらやましいな」みたいなことを書いたのですが
彼女は、そのサイトの胡散臭さを指摘なさっていました。
うん。
確かに、胡散臭いところはある。
言葉選びも、あたくしのセンスや嗜好とは異とする感じではある。
しかし、カウンタがくるくると回る(らしい)。
あたくしはこのサイトの「作り」はすごく羨ましいのだけど、
言葉選びに関しては、稚拙なものを感じておりまして
嗚呼、これは個々人の嗜好によるんだなと思ってました。
多くの人たちに支持されているようですが、あたくしは「縦書き」には惚れたけど
この人の文章にはやっぱり惚れられない。そう思ってました。
だから、ソースを見る以外では見てなかったんだけど、
あぁいうのが好きっていう人、多いんですね。知らなかったわ。


ところで・・・・。
こんなところで言うのもアレなんですけど、件のた●●様。
メールで御自分の近況として写真まで送ってくださいました。
あたくし、彼女には非常に良い印象を持っておりまして、おまけに最近、
あたくしら2人は、誕生日まで一緒だというのが判明し、
何だかとっても近い人なんだな・・・・と思ってました。
で、勝手に自分の中で「きっと、た●●さんって、こういう感じの人なんだろうな♪」
と、想像力を逞しくさせておりました。
届いた写真を見てビックリ!!
あたくしが思い描いていた彼女に酷似しすぎていて、本当に驚きました。
御自分の趣味や、家庭のこと、色んな分野に一所懸命で、没頭していらして
そんな様子から、あたくしは勝手に彼女の姿を想像していたのですが、
思った通りの印象で、彼女は本当にキラキラしていました。
いいな・・・・本当に第一印象はそんな感じでした。


彼女はメールの一文で、こんなことを書いてらっしゃいました。

「今、自分は子供たちと一緒に生き直しをしている。」

「生き直し」かぁ・・・・。何だかすごくいい響き。
子供が1歳の時は自分も1歳に、5歳なら自分も5歳・・・・
恋をする年頃なら、自分も苦しくなる感じにもなる・・・・
要約するとそんな感じで、でも、子供がいないあたくしにもとてもわかりやすくて
自分の未来もひょっとしたら捨てたモンじゃないんじゃないかな・・・・
と、過去ばかりにとらわれていた自分のことが少し恥ずかしくなったりも・・・・。
そうかぁ・・・・だからすごくキラキラしているような印象を彼女に持ってたんだな。
あたくし、納得しました♪
色々なことに気付かせてくれた、た●●様、本当にありがとう。
あたくし、あのメールを読んで、すごくハッピィになりました♪




今日は、前から欲しかった、紗の羽織をぷよ2に買ってもらいました。
これも、ハッピィ♪
あたくしは、和装した姿を誉められるとすごく嬉しい。
この羽織は、白いワンピースに合わせると絶対に素敵だろうなと思って、
でも、羽織だから・・・・しかも紗だから手入れが大変だろうな・・・・と
すっごく迷った挙句に、買ってもらった。
白いスリップドレスにこの羽織を合わせると、ドレスはあっという間に和装になった。
なかなかいい感じ♪
皆に「似合うよ♪」と言われて、ますます気をよくして
季節が適う時は、なるべく着てみようと決心した。
紗は夏でないとダメだ。
日本の衣服には四季に合わせての礼節があり、初夏を迎える前に、袷は仕舞い、
単に替える。
冬になれば、袷の上に羽織や道行(コート)を着る。


洋装は、自由で色々とアレンジもきくし、動きやすいからいいけれど、
和装は和装の良さがある。
帯の結びでアレンジを施したり、帯揚げや帯留めで遊ぶこともできる。
ちょっと傾いた(かぶいた)着方をしても、今はアリアリだろう。
そういう意味で、直線ばかりの和服は既製の洋服よりも遊び心は沢山残っている。


あたくしは、とある女優さんにすんごく影響されて、高校時代に着付けを習わせてもらった。
だけど、これのおかげで、外で恥をかかずに済んでいる。
だから親に感謝している。
脱いだ着物をさっさと綺麗にたたむことができるだけで、「育ち」を見られている感じもした。
日本は「恥」の文化だというけれど、正にそれ。
浴衣一枚でも、衿を上手に抜いて着ていると「綺麗に着ているね」と言われる。
お祭りの時なんかに、若い子が既成の浴衣を着ているのを最近もよく見かけるけれど、
彼女たちは細ければそれでいいと思っているが、和装するときは必ずしもそうではない。
着崩れないように、胸とお尻のラインをまっすぐ寸胴にした方が綺麗に見えるのに
それをしないものだから、身幅が余りすぎて、身八つ口から肘が出ちゃってる・・・・
なんて子が多すぎる。
着せてもらうにしたって、着付ける方も気付かないのだろうか?
他人の姿なんだけど、「恥」を感じる。


そんなこんなで、あたくしのサイトは「和」を追求しちゃってます。
だけど、ワールド・ワイド・ウェブの括りには勝てなくて、横書き(笑)。


買ってもらった羽織は、紗なんだけど、本当は紗の羽織なんて有り得ない。
真夏に羽織を着る人なんていないし、冬に紗を着る人もいない。
だけど、あたくしはまだ「和」のテイストに残された遊び心で遊んでみたくなったのだ。


昔の芝居の稽古場で、ポリ製なんだけど、紗の着物をすごく綺麗に着こなして
稽古をしている先輩女優さんがいた。
和物の芝居で、夏場の稽古着は適当な浴衣と相場は決まっているけれど、
彼女のあの着こなしはなかなかのものであった。
紗の着物は下着・・・・襦袢まで透けて見えるので、ちゃんと着ないと難しい。
その黒い紗に、彼女は白い絽の半幅をきゅっと巻いて、それは様になっていた。
聞けば、お母様が着付けや踊りの先生をしているのだそうで、
なるほどなと納得した。
彼女は、襦袢ひとつ着るのでも舞台に上がるとなると、母親にその姿を見られることを思うと
すごく緊張する、と言っていた。
女性はほぼ全員がお女郎さんの役立ったので、派手な襦袢一枚に、簡素な兵児帯ひとつという姿で
舞台に上がったのだけど、彼女の着こなしは本当に見事だった。
衣装合わせのときに選んだ襦袢の柄や、自分の役や、自分そのものに似合う着こなしを
彼女は本当によく知っていて、あたくしもあの舞台では本当に勉強させて頂いた。
オマケに・・・・。
あたくしは特に和物の芝居をこなしてきたわけではなかったけれど、
いきなりあの現場に放り込まれて、右も左も分からずにいた中、
唯一救われたのは、稽古着はひとりでちゃんと着られたことだった。
高校の時、もし着付けを習っていなかったら、
あたくしは稽古着を着ることはおろか、たたむことも知らずに、
女優として本番もそうだが稽古場で大馬鹿者扱いされるところだったのだ。
奇しくも、大学の卒業公演は、役柄的に和装だったので、
間をおかずに行われたこの芝居でも、特に戸惑うことなく和装に馴染んでいったけれど、
洋装ばかりで、大した着付けもできないままあの現場にいなければならないとしたら
今考えると、正直、背筋が凍る。怖い。


あれから、今ではあまり和装をすることもなくなってしまったけれど、
これからはもう少しマメに着物を着ようかと思っている。
着ていれば、何か変わることがあるかもしれない。

↑そろそろ振袖ともおさらばの時が来ているのねぇ(くそぉ)

それでも、結婚披露宴とかにあんまり出席していないわりに振袖は着る回数が多いあたくし。
その中で一番嬉しかった誉め言葉は、大学卒業式の時の日舞コースさんたちの一言・・・・。
彼女たちは普段から和装に慣れ、着物や帯の質から、着付けにも煩い。
そんな彼女たちは、あたくしの姿を見てこう言っていたらしい。

「日野さん、帯から何から、すごくいいものを綺麗に着ているわね・・・・」

そう言っていた彼女たちは、宝塚歌劇団ではないがほとんどが紋付の羽織を着ていていた。
借り物の袴ではなく、自前の袴。さすが日舞コース(笑)。
そんな彼女たちにも賞賛されたあたくしは振袖姿で、
その振袖には柄も何もなく、真紅一色に華紋がついた、シンプルだけど着るのが難しいものだった。
だからこそ、嬉しかったのだ。あたくしだけの着物になった瞬間だった。

あの着物にはちょっとした思い入れや、曰く付があって、
あの着物のことを、一行エッセイにしたら、入選したこともあったのだ。


文字を書くのが好きなあたくし。
「和」テイストが好きで、着物も好きなあたくし。
それが結びついた、素晴らしい結果だった。
この日記は縦書きにはならないけれど、それでも、色々な方法を駆使して
これからも、自分の思う「テイスト」を追求していきたいものだと思う。

あさみ


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