毎度。
過去の自作品に思いっきり影響を受け、何ともし難い環境の中、鬱々と過ごす
アサミンジャーでござい。
本日は、この日記にも前に書いて決心したとおり、昔の詩に何だか訳のわからないことが託されていた
そんな事実を報告するところから診察が始まりまして、
よくわかんないんだけど、話が変なところに転じて、
「オトコをどうやってオトすか?」みたいなことを延々と話していたような気がする(爆)。
愈々、精神科医と患者という関係性が危うくなってきた、アサミンジャーとオーアエ・・・・( ̄∇ ̄;)
まるで、これでは「有料制茶飲み友達(特別割引付)」である(爆)。
おもむろにオーアエが 「15〜16〜17と〜♪」 などと藤圭子の歌を口ずさみ始めたので、
あたくしも、ついつい本能的に、「違うわよ! 12〜15歳までよ、あたしの人生が暗かったのは!」 と
訂正に入った。・・・・夢は夜ひらくのを知っているあたくしって一体( ̄∇ ̄;)(爆)
娘の方の曲に詳しいのが、あたくしの年頃としては健康的且つ普遍的だとは思うけれど、
なかなかどうして、藤圭子の曲も歌詞がイカしてて(爆)、
そんなすれっからしなところがあたくしは好きかも。
ヒカルちゃんは、卵巣をとっちゃっても、20歳で結婚しちゃっても、
何でか歌舞伎町の似合わない、明るさと健康さがある。
その母・圭子は、自称「新宿系」と名乗りを上げた林檎嬢より、ずっと新宿系である。
どっぷりと、ゴールデン街な臭いがぷんぷんする。
話を元に戻そう。
そうだ。
今日は、正攻法でオトコをオトすのを何故か認めてもらえなかった儚き青春時代について
話してたんだっけか・・・・。
母親のやり方が、Out of 眼中だというのは、前の日記にも書いたけれど、
少なくとも、あたくしに正攻法を許さなくしたのは、
恋心が芽生えるか否かの微妙な時期にあたくしを取り巻いていた、「環境」全部だ。
母だけのせいではない。
思い起こせば、まだ恋らしい恋もしていなかった、12歳の早春。
小学校の卒業式の後、あたくしはエリカ(仮名)という少女に、
あらぬ誤解を受けた挙句、平手打ちを喰らった。
エリカは、あたくしとは別のクラスだったのだけど、
あたくしの隣の席の男の子、ショウ(仮名)のことが好きだったらしい。
あたくしとショウの仲といえば、好きだの嫌いだのという甘ったるい関係ではなく、
たまたま、小学校に上がったくらいから同じクラスだというのが続き、
たまたま、6年生の時は同じ委員会で、
たまたま、先生の決めた席順で隣同士の席になり、
たまたま、出席番号でいうと彼の姓が男子で一番最後、
そしてあたくしの姓が女子で一番最初というだけで卒業式の並び順まで隣同士で、
まぁ、要するに腐れ縁だったわけだ。
仲は悪くなかった。が、特別に何かがあるというわけでもなかった。
それは親も公認で、あたくしが学校から帰って、「今日、ショウちゃんが・・・・」 という話が出てきても、
「ふ〜ん」程度のことなのだ。
それがだ。
転校生で、おマセさん、すぐに「●●君のことが好き♪」と口に出して言えてしまう
エリカには、理解できないことだったのだろう。
あたくしとショウの仲が大したものではなく、
家もそんなに近くないけど、学校の中ではわりと近い範囲にいるなと他の子達も認識していて
こういう年代の子達・・・・特に女の子たちはすぐに、
「●●ちゃんって、××君のことが好きなんじゃないの?」と
好奇心と老婆心丸出しで、騒ぎ立てたりするものだが、
あたくしとショウはその対象にならなかったくらいだ。
実際、小学1年の頃に、あたくしはショウと取っ組み合いのケンカをしているし
身長なんかは、それこそ中学を卒業するまで、あたくしの方が高かったんじゃないかというくらいで、
好奇心旺盛な少女たちは、とかく見た目からしか物事を判断できないこともあり、
あたくしとショウは、物理的にお似合いでないと認識されていたのだ(笑)。
エリカは恋をしていて、盲目だったので、そんな周囲の忠告も耳に入らなかったようだが。
恋・・・・なんて年頃じゃなかったはずなのに、あたくしは理不尽な巻き込まれ方をした。
「一平」があたくしの全てを支えていてくれている時代だったし、
あたくし自身、もうそういうのも嫌だったので、もっと静かな場所に移りたいと思っていた時期だった。
優等生とか、学級委員とか、勉強の良く出来る子とか、そういうレッテルから逸早く脱出して、
中学に入れば、他所の小学校の子達も合流するし、新しい生活が構築できるかもしれない、と
胸を膨らませていた矢先の出来事であった。
今から考えると、恋をするために邪魔なものを取り払う準備にかかっていた、とも言えるかもしれない。
エリカのとった行動はその日のうちに学校に知らされて、
あたくしは学年主任に事情聴取みたいなことをされた。
第三者の目から見ても、悪いのは明らかにエリカの方で、
事情聴取なんかしなくても、学校の中でショウとどういう位置関係にあったのか
それは先生が一番よく知っているはずだから、あたくしは起こったことをありのまま先生に伝えた。
後に、エリカの方から、謝罪の電話が入ったけれど、<多分、先生がそうしろと言ったのだろう
あたくしは、彼女の「ごめんなさい。」に対して 「うん、いいよ。」 以外に
何と応える権利があったというのだろう・・・・?
・・・・あんたのおかげで、こっちはいい迷惑だ。
・・・・誤解も程々にしてほしいよ。
・・・・あたしがショウと話す回数と他の人と話す回数を冷静に考えろよ!
・・・・あたしは、やりたくもない優等生をやっていたせいで、あんたに黙って殴られたんだ。
・・・・訴えるぞ!!?
と、このように思ったが、優等生の12歳がそんな科白を吐けるはずもなく、
1週間もすれば新しい「中学生」としての生活が待っているというのに、
あたくしは全然、気が晴れず、外出らしい外出もせず、家にこもってばかりいた。
中学卒業間近に勃発したシンやヨシオの一件にしたってそうだ。
せっかく、新しい生活が出来ると思っていたのに、先生たちの策略によって
あたくしはとうとう、義務教育の9年間、「優等生」であり続けなくてはならなくて、
そんな合間に、やっと見つけた淡い淡い恋だったのに・・・・。
本当は、1度でも良かったからシンに手作りのチョコレートを渡してみたかった。
休日に、2人だけで出かけてもみたかった。
だけど、やっと正攻法で挑んで勝ち取った恋が、あんなふうに無残にぐちゃぐちゃに壊されて、
こっちにしてみれば「正攻法」が一切通じなくなっていて、
かわいいかわいい、女性らしいコースを封じられていた被害者ではないか?
といった感じだったのである。
オーアエは一連の話を聞いて、こう言った。
「あなたは顔が派手だから、そういう巻き込まれ方をするんだよ♪」
「はぁ!?」
「第一、どうしてあなたはそんなに自己評価が低いのさ?
さっきも、美醜で分別する時に、自分は絶対に醜の方だって認識してたっていうのもおかしな話だ。
事実と、自分の思い込みのギャップが激しいから、こういう目に遭うんだよ。
ま、女性としてみた限り、良い方の災難だな、コレは。」
「その発言はちょっと無責任すぎると思うよ、医者として・・・・(-。-) ぼそっ」
「とにかくだ。どうしてあなたがそんなに自己評価の低い人間かというのが
不思議なんだよな。やっぱ、あれか。山賊の影響。」
「さぁ・・・・。」
「前の時、すごい爆弾発言してったじゃん?
ほら、性的対象として見られてたとかいう・・・・」
「だから、アレは女性的情緒を侵害されたっていうよりも
実力至上主義を根源から覆すために、色々とこっちも計算してたから
別に、ヤツがあたしのことを『女』として見てたわけじゃないし。」
「本当にそうかなぁ・・・・?」
「別に我が家は、先生が言うほど悲劇的な家庭じゃねぇよ(笑)」
「そ? ならいいけど♪
あなたもさぁ、山賊の娘なんだから、山賊の娘として生きてった方がいいと思うよ。」
「やだね・・・・。前にも言ったでしょ?
おとんみたいな結婚もやだし、おかんみたいな結婚もやだって。」
「じゃあ、どういうのが理想なわけ??」
「公務員以上、山賊未満(爆)」
「何じゃ、そりゃ(爆)」
「あ・・・・ゴメン。公務員の前で公務員を侮辱してしまった(爆笑)」
「いいってことよ♪ 私、公務員の自覚ないし(爆笑)」
「それもちょっと困るんですけど。」
「とにかくだ。山賊みたいな人とくっつきゃいいじゃん♪」
「それだけはヤだ。それに・・・・」
「ああ、そうか。今時、山賊みたいなのがいないか(笑)」
「そう! そう!」
なぁにが「そう! そう!」だよ・・・・と自分でも思いながら、今日も1時間は話し込んだ。
あの、謎の詩の内容を解明していくと、自分の理想の女性像が「真冬」だというのも判明して
そこんとこはすごくスッキリしたけれど、釈然としない点がないわけでもない。
どうして、あたくしがいつも関係のないような人のいざこざに巻き込まれるわけ??
自分の撒いた種ならいざ知らず、どう考えても、誤解や行き違いみたいなものばっかが蔓延している中
あたくしが有利な位置に滑り込めたことなど一度もないことに気付かされる。
それは自分の中での理想の女性像が「真冬」だからなんだろうか・・・・?
彼女が、かわいくて、小ずるくて、あっけらかんとした、女性らしい女性を
是としないところにいるからなんだろうか・・・・?
そして、それって良いことなのだろうか、悪いことなのだろうか・・・・?
生き難い・・・・ってことには変わりないから、良いも悪いもないんだけど、
じゃあ、生き易くするには、自分で自分をどう改造すればいいのか、
それがわからなくて、ウズウズしているところもあったりする。
これは直接、あたくしの「創造」とか「創作」とかには関係ないのだけど、
この「ウズウズ」が邪魔だな・・・・と思う節々はないとも言えない。
あたくしは、どっちに向かって走っているのだろう?
何を目指して、歩いているんだろう・・・・?
結句、そこに行き着く。
今後を見据えるにあたって、未だ解決していない問題が見えない壁として立ちはだかっているのは
確かなようだし・・・・。
冒頭の「どうやってオトコをオトすか?」論は、
オーアエによって、一蹴されたのは言うまでもない( ̄∇ ̄;)
合コンにも頼らず、素面でオトコを落としてきたわ・・・・というあたくしに、
彼は笑って、そして呆れて 「合コンくらい行けよ!!」 と言った。
今更「合コン」でもないとは思ったけれど、彼の言う通りだったかもしれない。
でもなぁ・・・・思うんだ。
「合コン」行かなくても、常に何らかの形で自分の傍にオトコがいたというのは、
あたくしの生き方も、満更ではなかったということ(笑)。
確かに、「合コン」に参加すれば、あたくしの嫌う種類のオンナたちの
華やかで黴臭い攻防戦を見て、色々と勉強になったかもしれないし、
ひょっとしたら、もっと早い段階で、
別な形で女性としての虚栄心を満たす何かに出会っていたかもしれない。
でも、そんなものよりも、やっぱり頑なに譲れないのは「真冬」の存在かもしれない。
あたくしの嫌いな種類のオンナたちは、求めずとも視界に入ってきてしまうものだが、
あたくしが自分で必要としたい人間は、やっぱり自力でしか見つけられないというのが真実だったから。
頑ななあたくしは、幼稚すぎるのでしょうか・・・・。
別件で、嬉しいニュースもあった。
セカンド・オピニオンを持つべきだと、自分も家族も思っていたところだったけれど、
ここまで自分のことも家族のことも暴露し尽くして、あたくしの話を根気良く聞いてくれる医者に
しょっぱなに出会ってしまっているのだ。
名古屋に行くということに憂鬱になっていたあたくしを、とりあえず安心させてくれた
オーアエには、素直に感謝しよう。
そんな、オーアエ・・・・本日、すごい本音を漏らす(爆笑)。
「先生、大学病院の方はどうなるの?」
「続けるよ。」
「じゃあ、このクリニックにはどうして?
アビル先生との義理ってわけでもないんでしょ?」
「あぁ・・・・そうじゃないんだけどね・・・・」
パート医として、頑張るんだそうだ。
多分、大学病院には内緒だろう。
あたくしみたいな患者がいる限り、彼はあちこちのクリニックをかけ持ちしながら
食いつなぐのであろう。
たとえ、今の暮らしが裕福だとしても(すっげー皮肉)。