雑記。

2002年04月29日(月) 異説・昆布漁

大阪紀行なハナシはまあ後日テキトーに追加します。が、それよりも先に語りたいことが!
松尾スズキの「ぬるーい地獄の歩き方」ようやっと読んだの。
そしたら、あらまあ!こんぶ漁のハナシが載っているじゃあーりませんか!
実は中学の頃2シーズンほどこんぶ漁バイトをしたことがあったりするわけです。ワタクシ。そんで、ワタクシがやっていたトコロのそのバイトは、約5時間労働で、約20年前当時の賃金体系がすっごく低い(スーパーレジの時給が320円とかの時代)北海道のド田舎町の中学生のバイトとしては高額の日給2500円というヤツだったのです。
仕事としては、朝「漁をしてよい」合図のサイレンが鳴り響き、雇い主から電話が来る。これがだいたい朝四時か四時半。で、チャリで15分の仕事場〜浜辺に行って、小舟で陸揚げされる生昆布をせっせと紐で束ね、根をカマで斬り落とし、干場へ運んで干し、また浜へ戻って…というローテーションのくり返し。体力的には20キロぐらいある濡れコンブの束を引きずったり、ながーいコンブをえいやっと砂利の上に広げたり(でもこれはテクニックがいるので中学生にはあまりやらせてくれない。ねじれたりしたまま乾くと商品ランクが落ちるらしい。たいていベテランのおばちゃんが、5メートルとか10メートルある昆布を、グーに握った指と指の間に片手3本ずつ挟んで、えいやっとムチふるうみたいにすると、スパパパパーとしっぽまでキレーに広がって行った。ありゃ技だったなー)、ひっくり返したりとけっこうな重労働なんだが、舟を待つ間は、おにぎりとかカステラとかお茶とかつまみながら団欒ってな雰囲気で、こう瞬発力仕事なの。だからけっこう楽しいのよ。おまけにだいたい作業は午前中でおわるから午後は遊べるし。そんで中学生が一週間働いて1万円とかもらえるってのはオイシイ仕事だったわけです。中学生ってたいていバイド禁止されてんだけど、主要地場産業ってことと、若者の人手不足によりお目溢しだったし。
だから、襟裳岬における都会の大学生監禁住み込みバイトと、地元中学生の通いバイトの待遇その他の違いはなんぞや???とか、本読んで思った。当時のウワサで、「こんぶ漁バイトは襟裳に近付くほど過酷」という定説はすでにあり、特に本州から呼ばれてくる大学生はけっこうタイヘンらしいというのは知ってたんだけどね。そこまで待遇違うとは知らなかったのよ。体力的にはキツイけど、効率良く稼げるバイトって認識だったからちょっと驚いた。北原さんが行ったとこは多分底辺のほうだったんだろうけどなー。あ、でも漁のない日は当然バイト代は出なかったよん。当たり前だ。通いだもの。まあそんなカンジで、アタシにとっては、昆布漁バイトは、人生の中でもっとも稼ぎ効率のよかったバイトなのでありました。
ちなみに牧場がさらにキツイというのは本当。


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amaru