生まれてこのかた何か努力をして達成したという輝かしい歴史を持ち得ない体質のワタクシでありますが、最近は遅蒔きながら社会人としては何ら役に立たない努力とやらをしてみたりして、その達成感を噛みしめたりしておる次第でございます。 思い起こせば高校受験は倍率1.0を下回る田舎学校のため九九ができれば入れるレベルで何ら苦労することもなく、大学受験は国語と生物と体育と家庭科で稼いだ内申点とハッタリ論文で推薦入学し、一向に勉強した覚えもなく、就職すら何となく流れのまま今にいたるという努力ナシの人生。およそ必死になるとか岩にかじりついてでもという根性から懸け離れたン十年でございました。 それがいまなぜ高校生男子に混じってゲーセンで必死にならねばならないのかと申しますれば、これひとえにポプンとKOFという悪魔にして天国のようなゲームのせいでござります。 で、何が達成感なのかと申しますと、たとえばポプンなどで常日頃心の師匠と仰ぐ若い娘さんたちの人間業とも思えぬような超高速な技を見せてもらっていた曲を、もちろんハイパーなんかではないにしろ、やっとこさっとこクリアできたとしましょう。手の届かない雲の上の宝物を掴んだような、そんな気分なのです。あれほどただの「色付き玉の速落ち」だったゲエム画面がいつしか目で追い我が手で叩くものとなるなど、誰が想像したでしょう。初めてクリアできたときの達成の喜びたるや、言葉もないほど。「叩け叩けと言ったから、今日が私のポプン記念日」そんな句を詠んでしまうほどの衝撃なのでございます。 で、かたやKOFもやってみると案外勝つことができる瞬間というのが訪れるもので、初めて自力でボス戦までいくと、それはそれはうれしゅうございます。 ゲームごときと言うなかれ。リセット、裏技、ズルっこやり放題の家庭版ゲームとは違うアーケードだからこその挫折と努力の日々と達成の喜びが、そこにはあるのでございます。
■今日の祝い膳/ハタハタ鍋/かぼちゃの煮物/よせ豆腐冥加とおかかのせ/焼き鮭
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