| 2007年07月15日(日) |
『傷だらけの男たち』 |
かつては上司と部下の関係だったベテラン刑事のヘイ(トニー・レオン)とポン(金城武)。 大きな事件の犯人を逮捕して帰宅したら、ポンの恋人が自殺。 その時からポンの生活は一変、警察を辞職し私立探偵になり、酒びたりで自堕落な日々を送っていた。 一方のヘイは億万長者チャウの娘スクツァンと結婚し、キャリアもプライベートも順風満帆だった。 そんなある日、チャウが自宅で惨殺される事件が起きる。 父の死に不審を抱いたスクツァンは、ポンに捜査を依頼する。。。
「この後どうなるんだろう?」というハラハラドキドキやスリリングさを求める作品ではなく、最初から、「この人が犯人ですっ!」と見せておいて、その影に隠れているモノを探っていくという展開でした。
トニー・レオンも金城くんも良かった。
でも、「影に隠されているモノ」のネタがいまいち工夫がないというか…ありきたりというか…その辺りが弱くて残念でした。
金城くん演じるポンの恋人の自殺の原因も、なんとなく中途半端だし、(中途半端なのに)いつまでも忘れられず、いきつけのお店に通ったり、同じマンションに住んだり、アルコール依存症になったり…そこまで壊れてしまうようなら、もうチョット苦悩の原因を強烈にエピソードとして交えて欲しかったなぁ。
トニー・レオンの場合も同じく。 過去の事件は確かに悲惨だけど、そんなに「あっ」と驚くような事態でもなく…今回せっかくの(?)悪役なので、それをもうチョット(悪役を)活かしてもらいたかったかな。
2人がかっこよかったので、全体的には満足でしたが…(笑)…ストーリーは、残念ながら消化不良気味でした。 (しっかし、この監督さんは血ダーダーのシーンを容赦なく連発するね…)
背が高く、鼻も高く、ブロンドヘアに綺麗な瞳の色をした外人に比べると、アジア人は、どうしても容姿の面で劣ってしまうけど、金城くんを見ると、「アジア人も捨てたもんじゃないな」と思う。
でも、私はトニー・レオンの、あの「ニコッ」とした笑顔にいつもやられちゃうわ〜。
♪BGM〜『Lupin The Third JAZZ〜The 3rd』
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■感想予告■(映画見済・感想暫待) 『舞妓Haaaan!!!』 『善き人のためのソナタ』
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