2005年07月02日(土) |
『バンジージャンプする』 |
1983年。 大学生のインウ(イ・ビョンホン)は、ある雨の日に出会ったテヒ(イ・ウンジュ)に恋をする。 幸せな恋人生活を送るものの、インウが兵役へ旅立つ夜、見送りに来るはずのテヒは朝になっても現れなかった。 2000年。 インウは高校の国語教師となり新しいクラスを受け持つことに。 そこでインウは、男子生徒・ヒョンビンの言動に動揺する。 それは、テヒを思い起こさせるものばかりだった。。。
ストーリーに工夫は見られるけれど、なんとなーくスッキリしない映画でした。
後半、若い高校生カップルが出てきた時、「あ、この娘がテヒの娘だったりするわけ?」とか思って、「またベタな展開だなぁ、輪廻転生ね、はいはい」と見ていたんだけど、どうにも風向きがおかしい。 ひとひねりした展開の努力はかうけれど、これはチョットあまりにも普通じゃなさすぎて感情移入できませんでした。
私、韓国映画の“現実じゃ考えられないロマンティック系”は好きなんです。 『イルマーレ』とか『リメンバー・ミー』とか大好き。 これも、いつもの韓国映画の流れに沿って輪廻転生を描けば、きっともう少し美しく涙する作品になったと思うのになぁ。 前半のビョンホン氏&ウンジュ嬢の恋愛部分+後半のカッコイイ高校教師のビョンホン氏も良かったので、この脚本が残念です。
この作品は、『JSA』の後に撮ったそうですが、あの当時に日本で公開されていたら、もっとビョンホン氏の魅力が伝わったんじゃないなと思います。 彼の後半の切ない演技は、とっても良かった。 けっこうグッときた(だけに、あの展開はないだろ…と、余計に思う)。 今よりも、ぽっちゃり(プヨプヨ)してるけど、十分にキラースマイルでステキでした。
ウンジュ嬢は色っぽかったなぁ〜。 後半はほとんど登場しないけど、存在感ありでした。 テヒという役が、もう少し濃いキャラクターだったら尚良かったです。 彼女がもう、この世にいないと思うと、、、寂しいですね。 こんなに若くてキレイで才能豊かな人が自殺しちゃうなんて…。
主演2人の良さは伝わってきますが、作品としては私はちょっと納得いかない展開でした。
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7月1日〜3日まで限定上映の自主映画で見ました。
今までもちょこちょこと書いてますが、浜松にはミニシアター系の映画館は無く、その手の作品は、有志の人が運営する上映会で見に行ってます。 詳細は、ここに書きましたが、『シネマ・シンドローム』終了後、『シネマ・アジア』という上映会が発足してくれました(もう1つ『デ・プレ』という上映会もあり)。 東映の劇場のラストの回が終わってから、劇場だけ借りて上映するシステムなので、時間も遅く(だいたい20:30〜)日程もほとんどが3、4日間限定です。
どの作品を見に行っても、たいてい、20人〜30人ぐらいの観客。 40人、50人居れば、「おお!今日は大入りだ」と感じる状況です。
ここまで読んで、勘の良い方は私が今から書く展開がよめると思いますが、、、いやぁ〜今日は凄かった! オバ!オバ!オバ! 右も左も前も後ろもオバ! オバ大量発生! オバ地獄!!!
メディアで取り上げられている“韓流ブーム”は、「う〜わぁ〜、このオバ達、ほんとに凄いなぁ」と思ってはいたけれど、どこか他人事(自分の周辺に起こらない事件)でした。 もはや、そんなブームも一段落ついているだろうと思っていた私が甘かった…。 「念の為、20:00頃には着いていようかな」と思って行ったら、ナント階段の1番下まで列が出来ている! (注:東映劇場はビルの3階) 普段、ここの自主上映会では絶対に見ない人種ばかり。
私の後ろのオバなんて、水筒持って来てるよ…。 いや、映画館に水筒持って来る人が悪いって言うわけじゃありません。 ただ、この後ろのオバは明らかに「こんな所初めて来るから飲み物に不自由するかもしれない=水筒持って行こう」って感じなんです。 いつもの静か〜な地味〜な空間が侵されている状況に、私はもぉぉ、「ここはドコ?私はダレ?」状態、、、ただただ「すごい、すごすぎる」とポカーンとして見ていました。
なんとか座席を確保し、チラシをもらいに行ったら、パンフ売り場が黒山の人。 オバっていうのは、「順番に並ぶ」っていう事を知らないんでしょうか、、、我先にとパンフを奪い合い(まるでバザーの早いモノ勝ちのような)係りのオネエサンがブチ切れて「並んでくださいっっっ!」と大声を張り上げていた。
今日は珍しく相方と一緒に見たんだけど、遅れてきた彼の第一声は「まるでソウル行きの飛行機乗ってるみたい」と(笑)。 確かに、私たちの席は後ろから3番目の隅だったので、前方が見渡せて(前にはスクリーンがあって)飛行機ってい言えば飛行機だった。
映画が始まると、過剰なまでの大笑い、携帯鳴らす、飴の包み紙をカサカサ鳴らす…etc…予想を裏切らないてんこ盛りのオバ行動!
劇中、ビョンホン氏のキャラクターの癖で、緊張すると、しゃっくりが止まらないというチョット面白いシーンがあったんです。 確かに笑えました。 可笑しかった。 でも、オバの過剰笑いに冷めた…。
後ろから1番前までビッシリ満員御礼。 ポスターやパンフも飛ぶように売れていて、怒涛のオバ地獄は終わりました。
運営のオニイサンもある程度は予想はしてただろうけど、多分、きっと(絶対)私と同じように「す、すごい…」と恐れ入っただろうなぁ。 ほんとぉぉ〜〜〜に凄かったです。
以上、現場より恐怖の韓流ブーム初体験レポートでした。
たかが浜松の映画館でさえこうなんだから、成田空港の状況とか考えただけで死にそう…。
♪BGM♪〜『Vitamin K』by:Keiko Lee
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