*DIARY*

2004年11月10日(水) 沢登聖人

せっかく天童寺ジャック中なので、一方的なキャラ語りでも…。第一弾はキャプテン・ノボリ様。作中ナンバーワンガードでありながら、最愛の哀川にフラれてしまった決定的なシーンを、読者全員に見られてしまっているという悲劇の王者であります。

沢登と哀川は、離れてからお互いすごく成長したと思うんです。
沢登といえば、私的に一部18巻は外せません。この頃の沢は(哀川に未練たらたらだった頃の沢登ですね)、駄目すぎて愛しい…。
具体的にどんな所が駄目かというとですね…

■余程追い詰められていたのか、アポなし突撃隊を決行。
しかも、事前連絡していないにも関わらず、ちゃっかりお泊りセットを持参。最初から泊まる気マンマン。俺とお前の仲なんだからいいだろ?的な気配がギュンギュンします。

■哀川んちの前にいたさとみを見て「あの子、彼女なん?」
…冷静ぶってる所が余計に怖い!マジに怖い!哀川がYESと言っていたら、さとみを犯しに行きそうな勢い!(C)絶愛@南條晃司

■哀川のつれない態度にヒステリーを起こす。
「オレたちそんな仲じゃなかっただろ!」
なんだろうコレ…(呆気)…沢登の場合、本気すぎてネタにもできない…。

■チョット鬱陶しい内容の置手紙を残して去る。
みんな!沢登の置手紙を改めて読んでみて!あれ相当だぞ…。
「突然来ちまってゴメンな。とかいって何も言わないで帰っちまうなんて、サイテー野郎」
……ごめんごめん、もうフォロー完全不可(笑)。

■(余罪)哀川んちの鍵パクったまま!
すり替えのつもりなのか、梅昆布茶を残していってる当たり、限りなく有罪の匂いがします…。

一夜のうちに数々の列伝を築き上げた沢ですが、私が一番印象に残ったのは、沢のナチュラルなオレ様ぶり。
この時の沢登って、哀川を連れ戻すことしか頭にないように見える。それしか考えてなくて、どうして哀川が天童寺から去ったのか、天童寺の何が嫌だったのか、そこを考える余裕がないように思えました。でもそこが、沢登と哀川の根本的な問題じゃないですか。去年までの沢は、そこを考えてあげられない人だったと思うんですよ。たとえ分かっていたとしても、それでいてなお強引に哀川を連れ戻そうとしていたなら、余計にヒドイしね(笑)。沢は置手紙に「本当は励ますつもりできた」って書いてましたけど、アナタただ逆ギレただけじゃないですか(笑)。でも仕方ありません、沢は「天童寺に帰ってこい」って言いに来たのですから!最愛の哀川が他の男とよろしくやってるのを応援するなんて、どうしたってできませんよ!なんて人間らしい沢登(泣ける…)
希とか布施は半ば確信犯的ですけど、沢登のは天然な傲慢さだから、余計にすごいことになってる。去年までも、沢登は頼れるリーダーだったのかもしれないけど、人の痛みが表面的な部分でしか分からない人だったと思います。
でも今の沢登はちゃんと分かってると思う。「今のチームならお前は出て行かなかったんじゃないかって」みたいに哀川に語りかけてるシーンありますしね。哀川がいなくなって、彩や鎌倉や大沢の存在に触れて、沢登は人間的に成長したんだと思います。

んでもって、この人は一見謙虚に見えますが、相当プライド高い人だと思うわけです。
哀川本人に「沢よりも拓!」ってはっきり言われちゃってるのに、自分の目で見るまでは絶対納得できなくて、こっそり瑞穂に乗り込んじゃう(笑)。
現在の沢登は、哀川といい友情関係を結べるようになったと思うんですけど、その代わりに、藤原だけには負けたくないっていうスタンスですよね。「彼女はとられたけど」そのかわり「バスケではお前を叩きのめす!」みたいな気概があって、その構図、とっても好きv

このオレ様な印象は、ゲームの沢からきてる部分も私の中で大きいです。
前にも書いたけど、
「ナンバーワンに興味はないけど、譲る気もないよ」
これには最高にゾクゾクきました。この鬼のような傲慢さ。
沢登って絶対こういう人だと思うんですよね!FastBreakの沢は、もうほんと偉そうで大好き!
沢登は声も私的にこれ以上ないほどのハマり具合で、DVDは沢登のところをよく見てます^^ 

まとめに入るとすると、今までもさんざん言ってるのでしつこさMAXですが、
二部3巻で、「天童寺現レギュラーはみんな苦労してここまで来た、ノボリを抜かして」という発言が武蔵からありますが、沢登は、天童寺の椅子取りレースに関しては挫折知らずかもしれないけど、肝心の哀川争奪戦で半端ない挫折を味わってます。
高校シーンの頂上に君臨する負け知らずの沢登が、むしろ泥臭いほどの人間味に塗れている、そのギャップがたまらない。彼のそこに惹かれます。
最初は、「うわ、出た途端、すごい当て馬扱いだ…;;」とか思ってましたが、今の沢登の王者っぷりが活きるのは、一部18巻があってこそだと思います。
哀川争奪戦に負けなかったら、沢登って、人の痛みが想像でしか分からない偶像の王者にしかなれなかったと思う。負けることを知った上で、頂点を走り続ける今の沢登は、名実共にトッププレイヤーだと思います。

ていうか、天童寺を語りはじめると永遠に終わらないのでここらで切り上げますが、最後にもういっこ。
かつて絶対のパートナー同士であった哀川と沢登が、瑞穂戦では敵味方に別れ、哀川は藤原を、沢登は彩を、全てを任せられる比翼として迎えて正面激突するので、なかなかドラマティックな設定じゃないかなと。私そういうベタなのに弱いの…(笑)


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じゅんや