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Akira Jimbo's Diary DiaryINDEX|past|will
今日は唯一のオフ。ホテルの近所のギターセンターに寄ってからサンタモニカへ。昨年、一昨年と同じ恒例のコースです。Vote No On Prop 8のプラカードを掲げて、道行く人や車にアピールする人多数。Prop 8とは、カリフォルニア州で施行されている同性愛結婚を認める法案。非支持者の車はプラカードを見ると同意の意味で大きくクラクションを鳴らし、カードを持った人は歓声を上げて答えます。にぎやかです。明後日の大統領選挙と同時に、この法案の是非を問う住民投票が行われるのです。お店のウインドにはNo Vote No Loveの文字。Abercrombie And Fitch にてパーカーやらTシャツやらを山のように抱えて買い物していたら、試着室はどこ?と聞かれました。僕、店員じゃないんですよ。円高なので、ついつい買いすぎてしまいます。金額が嵩んだので、カードで払おうと思ったらIDの提示を求められました。うっかりパスポートを持ってくるのを忘れていました。困って苦笑いしていると、じゃあ今回だけと言うことで受け取ってもらえました。やはり日本人の信用度は高いのだと思います。袋1個にまとめてもらったらパンパン。しかも結構重い。最初に買って失敗しました。3rdストリートの端にあったモールが改装の為に取り壊されていたので、ぶらぶらとサンタモニカピアまで歩きました。たもとにある古いメリーゴーラウンド、初期のソロアルバムレコーディングの際に、小さかった娘たちを連れて乗りに来たことを思い出します。日曜日なのですごい人手。大道芸人も多数出ています。3rdとWilsherの角の本屋のMのコーナーにて"After Dark" "South Of The Border,West Of The Sun" "The Elephant Vanishes"の3冊をピックアップしてレジへ。するとレジのお兄ちゃんが、「新作も出たよ。ランニングについて語っているやつ。すごく面白かったよ。持ってこようか?」隣のレジの女性も「私も読んだけど良かったわ。Haruki MurakamiはSpecialね」。嬉しいこと言ってくれるじゃないですか。僕は30年前から読んでるんだよと、やや大げさに自慢しました。"走ることについて語るときに僕の語ること"が英訳されて発売されたのです。珍しくハードカバーのしっかりした装丁。英語のタイトルは"What I Talk About When I Talk About Running"。もともと村上さんがレイモンドカーバーの"What We Talk About When We Talk About Love"に敬意を表して名付けたので、英語のタイトルに触発されて付けた日本語のタイトルが逆に英訳されるという珍しいパターンです。せっかく取ってきてくれたので、計4冊買いました。重いです。本が好きな人が本屋で働いているのって素敵だなと思いました。
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