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| 2006年03月06日(月) |
私の出会ったヘンな本 |
ものごころついてからずうっと本を読んで暮らしているわけだし、図書館では借りもしないようなジャンルの棚のあいだをうろつくのを趣味とし、そのあげくに司書なんて職についている。世の中の平均よりは、いろんな本に巡り会う機会は多いのだろうと思う。ほんとうに、世の中にはいろんな本があるものだ。という話をどこかで書いたような気もするのだがどうしても思い出せないのでよしとして、2006年の新企画、私の出会ったヘンな本。時々このテーマで書く。かも。いわゆる「トンデモ本」ではない。ちゃんとした、真面目な、おもしろい、役に立つ本である。でもなんかヘンなのだ。主題の選択そのものに驚いてしまうような本。
まずこれ。 楊枝から世界が見える 楊枝文化と産業史 (稲葉修著,冬青社,1998)
楊枝ですよ、楊枝。爪楊枝。全287ページ、楊枝のことしか書いてない。たしか図書館でたまたま新刊コーナーにあって、あまりのことに借りて帰って熟読してしまった。おかげで楊枝に関して妙に詳しくなった。日本の楊枝は大阪の河内長野が本場だ、とかね。この本の著者は河内長野の老舗楊枝メーカーの社長さんで、世界を旅して楊枝を蒐集し、爪楊枝の博物館まで作ってしまったのだそうだ。是非立ち寄ってみたいと思いながら、大阪に行く機会がなくて果たせないでいる。
しかしほんとうに世の中にはいろんな本があるものだ。そしてそれを書いたいろんな人がいるものだ。
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