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2006年02月26日(日) エール祭り

 たしか去年の12月だったか、吉祥寺のビアパブで飲んだ時に「リアルエールフェスティバル」のチケットを売っていたので何となく買ってみた。よくわからないけどいろんな地ビール飲めるのかなと。年が明けてからは怒濤のような二胡の日々を送っていたのですっかり忘れていたけれど、先週あたりにふと思い出してびっくりした。ああ危なかった。いや、忘れてても一緒にチケットを買った連れが覚えててくれたが。しかしその連れは急用で行けなくなってしまったので、今回は単身エール祭りに突撃することと相成った。

 会場は広い体育館のようなところで、中央にハンドポンプコーナーが島状に設置されている。飲みたいブルワリーのハンドポンプに並んで注いでもらう。入場チケットには6杯分の試飲チケットとグラスがついてきた。あくまでも試飲なので、一杯は四分の一パイントくらいだ。とりあえず飲んだことのないのを飲んでみる。

 1.サンクトガーレン:アンバーエール
 2.ロコビア:ココナッツポーター
 3.ワンカップ横綱:アメリカンIPA
 4.博石館ビール:スーパーヴィンテージ

 いくら試飲とはいえ、ものすごい人混みの中、立ちっぱなしでこんだけ飲んだら限界。いや、博石館のスーパーヴィンテージにノックアウトされたっていうか。ビールのくせにアルコール度数14.3%。苦くて濃くて強い。いやあ参った。落ち着いてじっくり飲みたい 。面白そうなセミナーがあったので、ちょっと座って休みつつ聞こうかと思って行ってみたらそこも大盛況で立見だった。しかたがないのでスーパーヴィンテージ をちびちび飲みながら立見していて、ふと気づくとグラスの中身がえらいことになっていた。透明な上澄みと、茶褐色のもらもらとにくっきり分離。グラスを振って混ぜて飲んでみたり。すごいよまったく。気になってた博石館が飲めて満足だ。

 博石館が気になってたのには理由がある。私の故郷方面にも一応地ビールがあるのだが、それは製造元が博石館なのだ。つまり地ビールではなくて地ブランドビールというべきなのか、醸造を委託しているようだ。そんなことで博石館の名前を知って、ネットで調べてみたら本業が御影石の採掘ってのに仰天したりしていたのだ。

 セミナーでドイツの家族経営ブルワリーの話を聞いて、博石館のことなんかもあわせて考えて、私の故郷にもブルワリーを作れないものなのかなあとしみじみ思う。ドイツのブルワリーの風景が絵に描いたような農村で、うちの実家周辺とあんまり変わらない気がして。たぶん麦も作れるし、水は美味しいし。小さなブルワリーを作って、外には運ばずに来る人だけに飲ませるようなことにすると楽しいんじゃないかな。農家民泊とセットにするとか。典型的な過疎の里山で、農業と林業がこんな状況だったらもう生き残る道はグリーンツーリズムしかないんだろうし。などとぐだぐだ考えてはみるものの、自分が田舎にUターンするわけじゃないのでどうしようもないんではあるが。


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