少しずつ、少しずつだけど、 やっぱり時間は流れてって、 季節もゆるやかに移ってって、 坂を転げ落ちるようにして暮らしてって、 隣にいた人はいつの間にか居なくなって、 僕はとても追いつけなくて、 記憶は薄れてって、 忘れて、 でもどこかにいて、 その場所でその人なりの物語を作ってて、 きっと生きてる、 そのうち僕も時間の隅に追いやられて、 ひっそりと死ぬんだろう、 悲しみも、 痛みも、 楽しさと、 嬉しさも、 ふと思い浮かべつつ、 僕は明日の飯を思い、 エッチなことを考えて、 自らを汚し、 髭を剃って、 夏の暑さに閉口する。 明日も晴れるかなあ。 …何を書いてんだ、おれは。
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