今城まがるさんの知人が出演している芝居を観に行きました。
　出演している方々（私よりはかなり若い世代）がとても真剣で一生懸命に演じていることが伝わってくる芝居ではありました。私は、経験とか技量があるであろう役者さんが手抜きをしていると感じてしまうような芝居が苦手なので（それは商業演劇でもたまにある）、こういう真剣に取り組んでいるもの自体は好感が持てますし、ちゃんとこちらも真剣に拝見しました。
　それで、どうしても気になってしまったのが、一生懸命なあまり、ほとんどの人が怒鳴りがちにセリフを言っていたということ（しかも全体を通して）。声をしっかり出す、とかセリフをはっきり喋るということももちろん大事だと思います。が、それが過剰になるとこうなってしまうのか……という典型のようです。観客が「うるさい」と感じてしまうほどになるとやはり逆効果ですよね。もったいない……。
　ストーリーは、ナポレオンの指揮のもとフランス軍がイタリアに侵攻してきた時代、とあるイタリア人家庭のひとたちとフランス騎兵隊の兵隊２人のトラブル及び交流を描くというものなのですが、イタリア人とフランス人がお互いに言葉が通じないという設定。一人のフランス兵がイタリア語も多少できる、ということで、通訳をするわけです。でも、実際のところ芝居のウソで、みな日本語で喋っているわけですから、こういうまどろっこしい設定が必要なのかは疑問でした。

　さて、観劇後、うちに泊まりにきた今城さん。持ってきてくださったワインを飲んでいたところ、まぁ飲みすぎという噂もあるんですが……サコミズは猛烈に気分が悪くなってしまい、介抱していただいた次第……。ごめん。
　この連日の暑さですから、大抵のひとは夏バテ気味かと思われますが、やはり私も胃が弱っているようです。気をつけたいと思います。