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 生活綴り  咲紀




2003年01月24日(金)  「年をとる」ということ

今日も大阪は寒いです。

大阪市内に住む彼氏さんが以前、家に来た

「ここ本当に大阪?」

と聞かれました。本当に大阪なんです。

詐称なんてしておりません。
信じて下さい。

っていうぐらいに
大阪の片田舎に住んでおります。

今朝も庭に出てみるとバケツに貯めていた水に
薄く氷が張っておりました。

本当にここは大阪なんでしょうか?
この地に住んで早14年。

たまに疑問に思ってしまう、

22才。女。咲紀

でございます。


今日は夕方からお泊まりにいきます。

期待を裏切ってすいません。

私は基本的に週1回、この家に泊まりにいきます。



私は、今、くどいようだけど

22才。

週1回お世話になるこの家の住人の平均年齢は86.5才。
(内訳:男→87才 女→86才)

かなり年齢のギャップがあります。


でも、

私はこの二人が私はどうしようもなく大好きで。



祖父は80才の時に、
自分でチェンソーを使っていて←どんな80才だか…w
誤って自分の足を切り刻み、面会謝絶になり、
84才の時には
車に跳ねられ、意志不明になった経歴を持っている。


祖母は86才になった今でも
毎日小綺麗に化粧をし、和服できめている。
使っている化粧品は
桃井かおりのCMでお馴染みのSK-2。
こんな祖母も、
去年は階段を踏み外し
足を骨折した。

こんな祖父母の家に孫の私が、
週1回、泊まり込みで訪ねる理由。

ふざけた理由です。

孫としてダメダメですねぇー


普通は介護とかそんな理由だと思うんですが…


祖父母とも言葉はちょっと悪いけど

ゾンビ

の様な人たちなんです。


80才を越え、面会謝絶になるような怪我や骨折をしたら
ごく普通の発想として、

ねたきり

になるはずなんですが、この人たちは一味違います。

自力ではいあがってきました。
恐るべき生命力です。


もちろん、祖父が70才を過ぎた頃から、母を含めた3兄弟は

「そろそろ同居しよ!」
と話を持ちかけるんだけど、

祖父母の

「ここから離れたくない。」

という想いが強く、代わりに週1回私が泊まりにいったり
近くに住む伯父達が、こまめに顔を出している。


そして私の週1のお泊まりの時はいつも
祖母と私で化粧品ネタで盛り上がり、
祖父とはエビス(500?l)を二人で3本あけるという
凄く楽しいものです。

この週1回の時間が祖父母にとっても楽しい時間になっていれば
いいなぁと思っております。

ゾンビのような祖父母ですが、
この頃めっきり年をとったなぁーと思う時があります。


それは、耳がすごく遠くなったということ。
耳に口をつけて喋らないとほとんど聞こえてません。

それも、
普段出さないような大声を出してやっと通じるぐらいです。

改めて年を取ったんだなぁと実感するのです。

すっごく当たり前のことなんですが、
時々無性に悲しくなってしまいます。

本当に、

22才。女。咲紀。

は当たり前の事に目をつぶって見ない振りして
たまに目をあけて、現実を見て悲しくなってしまう
イヤなヤツです。




今日の日記も恋愛ジャンルじゃないので、ちょっとこねたを。


こねたにもなってなくてすいません。
でも、これが本心。

罰当たりな孫ですw

ごめんね、おじいちゃん、おばあちゃん。

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