LIFE IS COMIN'BACK
僕らを待つ こんなすてきなデイズ

2003年05月26日(月) 献杯


私と同じ年の、女の子の患者さんがいます。
色白で、手足が長くて、目の大きなかわいい子です。
私のグループではないので直接診療はしないけれども
点滴や採血はグループ関係なくやるので少しは面識があります。

その子は去年腹痛で病院に来て病気がわかり、
数カ月前から入院しています。

同じ治療をしてる他の人が「痛い痛い」という治療も
何も言わずに堪え、必ず最後に「ありがとう」と言ってくれる
素敵な女性です。



その子の病名は、膵臓ガン。


膵臓ガンは自覚症状が現れるのが少ないことがあって、
判った時には全身に転移していて手遅れのことがあります。
その子もそうでした。

まだ20代の若さでガンにかかり、
現代の医学では完全な治療法もなく、
手術ををすることもできず、
自分の余命が数カ月である事も知っていて、
残りの時間の最後まで病気と闘うことを決意していたのです。


長い病院生活をほとんどベッドで寝て過ごして、
体調の良い日はCamCanを読んでいて、
24日はCamCanの発売日で
私は本屋でふっとその子の事を思い出し、
「あの子も買ってもらって読んでるかな」と
買って帰りました。

今思うと、彼女はどんな気持ちでこの雑誌を読んでいたんだろう。

今日、病棟に行くと、彼女はいませんでした。
私が本を買ったその日の夕方、なくなったそうです。

その日の朝、いつものように点滴をしに行ったときは
いつもより口数も多くて元気なようだったのですが
長いこと同室だった患者さんがなくなって数時間後だそうです。
私はその日は病院にいなかったので詳細はわかりません。





死ぬってなんだろう。
生きてるってなんだろう。
それをずっと考えています。

それを、考え続けることが生きて行くということだとも思います。




 <カコ  モクジ  ミライ >


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