守レナイ約束...サキ

 

 

決断は結論となる - 2006年07月06日(木)

ある、ひとつの結論が出た。
それは最も恐れていたことで、
でも分かっていたこと。
分かっていたからあんなに怖かったんだろう。


長い、夢を見ているような気持ちだ。
こんなの現実じゃなくて。
こんなの真実じゃなくて。
誰か、早く私を起こして、
全て嘘だと。
夢だと言ってくれないのだろうか。




この手から温もりが失われるのは、
きっとあっと言う間なんだろう。
そしてまた私は笑うのだろうか。
何事も無かったように、
日常をこなしていくんだろうか。

今までのどの痛みとも違う。
知りたくなかったのに。




治療をやめる。
そもそも、治療となっていたかは分からない。
一向に回復の兆しはなかったし。
だからと言って急激に悪くもならなかったけど。


「肝不全」


薬も効かない。
吐く。



あっという間に痩せ細った。
全く違うものに変わってしまった。
もう、私の目を見ようともしない。
あんなにうるさかった泣き声も聴かせてくれない。

変わり果てた姿で、
でも今、今はそこに居る。


通院しないことは全てを諦めることなんだろうか。
楽にさせてやりたいと言う言葉は無責任だろうか。
苦しいだけの治療を押し付けるのはエゴだろうか。


分かってやれないのは私の力不足だろうか。




あとどのくらいの時間が残っているのかは分からない。
もしかしたら、もう無いのかもしれない。

振り返るには長すぎた。
近すぎて当たり前すぎて、
もっともっと大切にすることが出来たのに。


ごめんね。
ごめんなさい。



いっぱい色んな物貰ったのに、
何も返せないでごめんなさい。

もっともっと「ありがとう」と
言葉にして伝えるべきだったのに。


苦しみを飲み込むように、
喉に湧き上がる何かを押し殺す。
霞む目なんか気にしないように、
顔を上げて歩く。





家の中は溜息ばかりだ。
零れ落ちるのは、どうしてこんなに早いんだろう。


...



 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail