「久しぶりだね」
珍しい人から突然の電話がありました。
数分しゃべるうちにふと気付きました。
「なんだか優しくなった」
言葉が優しいとか、うわべだけとか、 そういうものではなく その人の中身からにじみ出てくるあったかさというか でっかさというか ぬくもりのようなものを物凄く感じました。
そう、種類は違うけれど 家族の愛のようなでっかさの何かを。
聞いてみました。
「何かあった?」
「綾の知らないうちに恋人が出来て 綾の知らないうちに1年付き合って 綾の知らないうちにこの間別れた」
そうだったんだ。へえ。 ふんふん。
「その人はきっと優しい人だったんだろうね。 あなたをこんなに優しくさせた」
「そうだね。優しい人だった」
1年の人との付き合いで人は変わるものなんだと、 しみじみ思いました。
すごいよね。1年で。 人との出会いってモノスゴイ力があるんだと改めて思いました。 久しぶりに数分喋っただけで 感じさせるでっかさ、優しさ。 すごい。
正直、あこがれた。
きっとあたしからはそれは発されていないだろう。 そして、普段感じる事もない。
この友達は1年前、もっと違っていた。 もっと違っていたよ・・・。
なにがどうなっていて どうなるべきなのか はっきりとしたカタチは見えないけれど
あたしのめまぐるしい生活の中で 何よりも今、欲している何かをこの人は持っていた。
「何か」ってなに。
ねぇ、「はっきりとは見えないけど」ってなに。
ねぇ、なに。
ねぇ・・・。
恥ずかしいよ。
ねぇ・・・。
ほんの少し胸がぴりりと痛い。
こんな日記、
誰だって、かける。
こんなこと、誰にだって、言えないね。
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