にっきちゃん。

2002年07月31日(水) おもひろ電話

突然ですが。
私は、ホテルの予約センターで働いております。
毎日この日はあいてますか、あの日はあいてますか、と
ありとあらゆる方からそれはそれはさまざまなお問い合わせが
殺到致します。

そんな本日のある会話。

私「ありがとうございます、○○グランドホテルでございます」

客「あっ、すいません、8月17日、20名なんですけどあいてますか・・・?」

私「はい、ただ今お調べ致します、少々お待ち下さいませ」

――――――調べる私。よし、17日まだとれる!――――――

私「大変お待たせ致しました。8月17日、ご用意させていただきます」

客「あ、じゃぁスタートは3時からで。」

私「????(スタート?な、なにが?)←少々把握できず戸惑う」
  スタート、とおっしゃいますと、ご到着語、何か催し物などをされる
  ご予定でいらっしゃいますか?」
  (もし何かするつもりで泊まりの予約をしたと同時に何かの会場も
   予約したつもりでいるなら、手配をしないとあとからクレームに
   なってしまう、と「何が3じからスタート」なのか必死で
   探りを入れるあたし)

客「催し物っていうか・・・まぁ、3時から2ゲームしたいんですけど・・・」

私「(ゲーム?なんだなんだ?予約をして何をするつもり??)
  ゲーム、ですか。そうしますと、わたくしどもの方で3時から
  宴会場などの会場をご用意させていただいた方がよろしいでしょうか」

客「え、いや・・ていうか、勝手にやりますので、そのへんは・・・」

私「さようでございますか。(じゃぁ何が3時からスタートなのだろう・・・)
  そうしますと、ご到着が3時、という事で
  よろしかったでしょうか」

客「あ、まぁそんな感じで・・・」

私「ではお客様、3時にご到着されて、ゲームというのはご用意させていただいた
  客室でされるという事でしょうか・・・?」

(私も相手も明らかにお互いにとまどいを感じている)

客「えっ、客室なんてそんなたいそうなものは・・・ただ、ボーリングが
  できれば・・・」

私「(えっ、この人、も し か し て・・・)
  お客様、ボーリングのご予約のお電話でいらっしゃいますか。
  恐れ入ります、こちら、○○グランドホテルですが・・・」

客「えっ、ええっ!?ホテル?!あ、あのー・・・すいません、」

ガチャ、プー、プー、プー、プー・・・・・・。



私「(ぽかーーーん)」



や、やるー。
あらての罠ね。






しかしいろんな人がいるもんだ。


電話を取るといきなり、

客「あいてるかね。」

私「お客様、ご利用のおひにちはいつのご予定でいらっしゃいますか?」

客「だから、あいてるかね。」

私「(じいちゃん頼むよ)恐れ入ります、空き状況を確認させていただきます、
  おひにちはいつのご予定かお聞かせ願えますでしょうか」

客「だから!あいてるかね、っていっとるんじゃ!」


私「だから!!!いつ泊まりたいのかって聞いてんだよ!すっとこどっこい!」




・・なんていえるわけありません。えへへ。
・・・こういう時は根気がいります。
おじいちゃんに、わかっていただけるようにゆっくりと、ゆっくりと、
同じことを何回も、何回も、何回も、何回も・・・
もう、志村けんのコントばり。
まわりにいる先輩達、あたしの電話聞いてゲタゲタ笑ってる。
くそう。

「ばぁさん、めしはまだかね。」
「おじいちゃーん、さっき食べたでしょ」
「ああ、そうかね・・・」
「で、ばあさん、めしは何時頃かね」
「おじいちゃーーーん?ごはんはね、さっきた、べ、た、でしょ?」
「ああ、そうじゃったな・・ところでばあさん、めしは・・・」


の世界。


そうかと思えば入れ歯がはずれたまましゃべってるおじいちゃんとかも
いちゃったりする。
もうね、言葉の数と同じ位にカポカポいうの。
もう何いってるかわかんないの。
「ああ、わしだがね、(誰だよ)ガポっ、8月の、ガポじゅう、ガポ日は
 あいてガポかね」

ガポ日って・・・何日だよ。

「あのー・・・なんというか、入れ歯をはめなおしてから
  しゃべってもらえます?」

・・ともいえず、

「恐れ入ります、お電話が遠いようですのでもう一度
 お伺いしてもよろしいでしょうか・・・?」
と、
受話器と逆の耳を手で抑えて入れ歯じいさんの声に集中するぞと気合を入れ
優しく優しくいってみたが、

「え?がぽ。8月、ガポ、日はあいてガポ、ガポね」


がぽ。がぽがぽ。あたしの頭ももう、ガポガポ。

「・・・申し訳御座いません、やはり、あのー、お電話が遠いようですので
 もう一度・・・」

「ガポ、ガポガポ、がぽ。ガポガポ。」

あーあ。本格的にはずれちゃったよ、おじいちゃん・・・。
家族だったら解読できたかもしれないが。
くそぅ、あたし、電話嬢失格ねっっ(飛び散る涙)



・・まぁそんなわけでいろんないろんな、人がいますね。

書いていたらどんどん思い出されたよ。
こりゃしまったおくのはもったいないわ・・・。

今度おもしろ電話特集をしよ・・・。ぜひ、皆さんにもこのやるせなさを
背負っていただきたく・・・。

そうよ、この日記を読んじゃったらそれくらいの連帯責任はね、ね。



ま、そんなわけでちょっくらトイレ。



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綾 [MAIL]

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