| 2002年06月08日(土) |
その姿、見極めたし。 |
あたしがこの世に生を受け、 こうしてこの世界を生きる意味を探ってる。
いつまで探っても答えはやってこない。 答えを出そうと数式を解く。 でも、頭をかいてもかしげても解けなくって、 それに飽きて小説を読んでみる。 読みながら、またふと数式を解かなきゃと思い出す。 ・・・・・・やっぱり、解けない。 なんだか、待っていれば答えは自然と出るような気がして ダイスキな絵を書き始める。 あ・・・・・・いけない、忘れてた。 あの数式、進んでるかな。 また数字の詰まったノートを開いてみる。 あれ?どんどんめくっていくと数字と数字の間に☆や♪や@や・・・・・・ なんなの、これは、答えなんてちっとも出ていないじゃない。 ラクガキ。これはいつラクガキノートになってしまった? 誰が、こんなにした?
あたしのノート! ひどい! 一体誰?いたずらをするのは。 あたしを侮辱するのは。 あたしのノート、あなたのラクガキ帳なんかじゃない。
こらしめなきゃ、犯人をこらしめなきゃ・・・・・・。
あたしは、見張った。 その夜見張った。
あたしの知らない間にこんなことをするのは誰? いつ、こんなことを。 ヒドイ! 怒った。混乱した。
ギシ、ギシ。 ・・・・・・来る。誰か、来る。犯人だ・・・。
真っ暗な部屋の中あたしのノートを開いて もうすぐ解くはずだった数式にいたずらをしているのは誰。
息が凍る。
振り向け・・・・・・。
ガタッ、
今だ。
「卑怯者!!!!」
懐中電灯で思いきり顔を照らした。
・・・・・・ひらきなおったその顔。 口元だけ歪めて笑ったその顔が言った。
「知ってたくせに。」
時が止まった。 はっとした。
・・・・・・映ってた。 あたしの部屋にある姿鏡に立ちはだかったあたしの顔。
なんだ、空耳か・・・・・・。
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