にっきちゃん。

2002年02月07日(木) 果汁100%


一度うそをつかれると
それから起こる出来事を信じることが出来なくなる。

信じないでいてもどうにもならないじゃないか、とわかっている。

 
              のに。


















昔、疑うことなど100%知らなかった濃縮ジュースが
たった1%の他人のうそによって
濃縮ジュースになれなくなってしまった。
無条件にして人を信じることの出来ない
うすく、あやふやな、たぶん果汁20%ぐらいのジュースだろう。



だけどその体は今までのように「100%果汁」と書いたラベルでまかれている。
でももう
その中身は、100%なんかじゃない。
うそつき。


店先に並んだそのジュースは自分に対する人々の認識と
本当の中身が違うコトを知っていて、
棚の中で外を観察する。



人が自分のことをおいしいおいしい100%濃縮ジュースだと
あたりまえのように思って棚の前を通りすぎる。
苦しい・・・・・・。

本当は違うんだ、本当はおいしくないんだ。




         100%ジュースに戻りたいよ、
      お願い、カンのふたをあけて濃い液体を入れて・・・・・・。
           私には濃縮液が、必要なんです。




・・・・・・でも、100%として並べられているこの20%のジュースは
人が100%だと思いこんで飲めば、きっとわからないくらい
自然な味。




まさか中身が20%になっているなんて誰も想像すらしない。




だから、並べられている時も、人が飲んだ時も、


誰もそれに


気付かない。




ずっとずっと仲良くやってきた、隣の棚のパイナップルの缶詰すら
それに気付かない。



「私は100%ジュースではなく、20%果汁の者です。
    棚の場所が間違ってるんです、早く場所、かえてくださいね。」


と正直に言えば棚をかえてもらえるかもしれない。
だけど**ジュースは100%だ**というプライドを持って
生きてきたこの缶にとって
そんなこと、    できない。




だから、そうしなくてもいいように
早く100%ジュースに戻ろうとしている。
必死だ。






だけど、できない

液体に染み込んでしまった砂糖が、果汁のフリをしているいろいろな物質が





           100%果汁にもどしてくれない。
















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綾 [MAIL]

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