French Wolf の日記
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2004年08月12日(木) 出張 4 日目


木曜日。

またまた昨日の日記の積み残し。

これまた夕食後の話。ホテルでシャンペンを楽しみながらビュッフェでさんざん食べたはずなのだが、小腹が・・・。酒を飲んだ後にラーメンが食いたくなるというのは、みなさんご存じの通り、肝臓がアルコール代謝でたくさんのブドウ糖を消費するため、実際には空腹ではないのに、人間の脳がブドウ糖を渇望している、いわばインチキ信号だ。そのインチキ信号にだまされて、アメリカならではのマクドナルド。しかもビッグマックを買い出しに出かけてしまった。



今日の日記。

もうラスヴェガス最終日。午前 9 時 15 分にはホテルに迎えが来ることになっていた。サンフランシスコへの移動である。慌ただしく荷物をまとめ、朝食もままならぬ状態で空港へ。国内線での移動のため、複雑な手続きはなかったが、時間的余裕が少なく、飢餓感に苛まれつつ 1 時間半のフライトを耐え抜いた。短いフライトでも今回の飛行機 (アメリカウェスト航空) では、プレッツェルとドリンクのサービスがあった。これで多少空腹を補うことができたのかもしれない。

空港を降りたって第一の感想は、「涼しい!」である。陽の当たる場所は暖かいし、日陰はむしろ肌寒いくらいだ。ヴェガスから移動してきたのだから体感温度としてもだいぶ低めに感じるのは人間のカラクリ上仕方ない。

お迎えの車に乗り込み早速ホテルにチェックイン。今回の宿は、Hotel Carlton の 404 だ。Ritz Carlton とは異なる点に要注意。部屋が non-smoking であるだけではなく、建物自体が non-smoking establishment となっており、タバコはホテルの外で吸え、とフロントのおじさんに言われてしまった。まぁホントのアメリカという感じだ。(どこでもタバコを吸えて、アルコールの販売も 24 時間 OK というグアムやラスヴェガスが異常だったのだ。) 欧州調のホテルはダウンタウンでも危険地域と言われている地区に隣接しており、昼間でも外出は控えた方がよい、とガイドにいわれたもののどこに出かけるにしても危険地域に足を踏み入れないわけにはいかない。

ホテルで国内時差 (ヴェガスとサンフランシスコの間に時差があるかどうかすら定かではない。レンタルした携帯電話はスイッチを入れると自動的にそのタイムゾーンの正しい時刻に設定してくれるからだ - 言い訳にならないが) と体内時計との調整をはかる意味で昼寝。

Muni と呼ばれる公共交通機関網 (地下鉄、路面バス、ケーブルカー、ふつうのバス) を駆使して、Castro という知る人ぞ知る地域へ。日本ではあまりお目にかからないものを目の当たりにして呆気にとられた。その足で、また地下鉄とバスを乗り継いで、Fisherman's Wharf (ところで、Wharf はカタカナで「ワーフ」とかかれることが多いのだが、自分ならきっと「ウォーフ」と書くような気がする) へ。突然寒くなってきた。海風のせいか、西海岸特有の気候のせいか。いずれにしても、T シャツと短パンでは到底太刀打ちできなかった。軒先に観光客目当ての若干高めに価格設定した店の前でジャケットを見ていると、店主らしきおじさんから声をかけられ、俺がどんなものをほしいかなど一切おかまいなしで、「サイズは?」とだけ尋ねて、勝手に選んでくれた。「どこから来た?」との問いに「日本」と答えると、「本田宗一郎 (漢字あっているだろうか? 本田技研の創始者のことだ) を知っている。バイクが〜」と話が始まってしまった。こっちは、防寒具を買ったらそそくさと立ち去って、ご飯を食べようとしていたのだが。俺が会話に乗ってしまったのがそもそも負けたわけだ。しまいには、自分が本を出版したという自慢話まで聞かされ、その本を見せてくれた。タイトルは「Motorcycle and Yoga」だとさ。奥さんがインド人で日本語を話すらしい。で、ヨガの話と自分の趣味のバイクをまとめて一冊にしたのだろう。

さて、夕食は定番の Pier 39 にて。シーフードのコース。店のねえちゃんが「Clam がないから Muscle でいいか?」と訊いてきた。意味不明だったし、まぁどっちに転んでも貝の話だろうと思って、「かまわない」と伝えた。後で調べたところ、なんと俺の耳は間違っていなかった。ただ脳がおかしかっただけだったことが判明。Muscle (筋肉) と Mussel (ムール貝) では発音が同じだったのだ。そのときはこの言葉を知らず、適当に返事をしたが、最終的に選択肢はなかったのだから同じことだ。

新しい単語といえば、夜、食事を終えて埠頭に響く怪しげなうめき声のような音。何かと思えば人だかりが。看板に Sea lion にえさをやるなと書いてある。デジカメで撮影したのだが、アザラシだかアシカだかトドだか判然としない。アシカなら Seal という単語があったはず。こんな単純な単語の組み合わせでも知らないものは知らない。いや、ひょっとしたらかつてしっていた言葉なのかもしれないがすっかり忘れていたのだ。

さぁ、ホテルに戻り爆睡だ。


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