French Wolf の日記
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2002年03月22日(金) B.D.


金曜日。29 回目の誕生日。


自分が 29 歳になるとは、信じられなかった。こんなことを書いていると、来年はもっと吃驚することだろう。

大学生の頃、塾講師や家庭教師で、小学生から高校生 (ときには年上の大学生に数学を教えたこともあった!) を相手にしていたが、特に中学生の視点では、自分の年齢を 2、3 つ上回るともう同じジャンルの人間としてひとくくりにされてしまうことが多い。つまり、当時 18 歳で「先生」と呼ばれていた俺が、彼らの父親と同じ年代に見えてしまうのである。いってみれば、私服を着ている高校生と、その辺にいるごく普通の (俺の場合老け顔だったことは否めないが) 大学生、ノンスーツ/ノンユニフォーム サラリーマンは、十把一絡げにされてしまうのである。

閑話休題。一番明確に記憶しているのは、大学時代のオーケストラの指揮者。★野さんである。彼は、我々が学生だった頃、28 〜 30 歳くらいだった。自分より約 10 年人生の先輩であり、生きている世界がまったく違うのだろうと常日頃思っていた。10 コも歳が離れていれば、悟りの境地に達しているかもしれないし、世界観もまったく異なるかもしれないし、とにかく自分とはかけ離れた存在に違いないと信じて疑うことを知らなかった。

が、実際に自分が当時の彼の年齢に達してみると、大学は言うまでもなく、高校生の頃から、心はほとんど--いや、まったくといっても過言ではないだろう--変わっていない。今自分より 10 歳若い大学生であっても、普通に会話できるだろう。しかも、フレンドリーに。ただ、先方がどう思うかは謎が残る点である。自分の 10 年前を考えてみれば、明らかである。

2、3 年前翻訳会社に勤めていたとき、穏和なおじさんがいた。自分より約 20 歳年上。だが、話はあうし、歳の差を感じさせない。酒を飲むと、同じ話題で一緒になって、同じように楽しむことができる、自分にとって希有な存在である。彼が言ってたこと。「誰だって年とったからといって、気持ちが老けなくちゃならない道理はない。僕だって 18 歳の頃と (自分の心は) 何も変わっていないと思っているし。友達と話していて、最初は、もう 10 年のつきあいだよな〜、っていうのから、15 年か〜長いなぁになって、いつの間にか 20 年になっているもんだよ。」

要は、自分が若かった頃、年上の人を見て、「あ〜、自分も何年かすると、ああいう大人になる (なれる) んだろうな」と思うことが多いが、いざその年齢になってみると、何一つ成長していない気がするのである。これだけでは、ネガティヴなイメージを与えかねないが、もちろんポジティヴな面もあり、精神的には若い (つもり) というのもある。いつまでたっても、親子は親子、みたいなもので、年上の人の当時の年齢に自分がなったとしても、なんというのか、その人ほど大人にはなれないような気がする。

逆に、妹や年下の人を見て思うことが多いのは、自分がこの年齢だった頃は、もうちょっと違った…ということである。プラス、マイナス両方の面で。

何を言いたいのかよくわからなくなってしまったが、これもいつもの FW ということで、さらりと読んで、「その気持ちわかる」という人が一人でもいてくれれば幸甚である。



夜中、真っ先に Happy Birthday のメイルを送ってくれた友人に感謝。ありがとう!

朝はちょっと寝坊。『ほんまもん』も最近ストーリー展開が早く、ついていけていないような気がする。毎週土曜日には、BS2 で 1 週間分をまとめて放映するから、ビデオにとってよく復習しておこう。あと 1 週間ほどでこの連続ドラマも終わりである。前回の『ちゅらさん』ほどのめり込んでしまうことはなかったが、それでも毎日欠かさずチェックしていたわけで、やはり素人、この時間帯通勤している人々、通学途中で見られない方々、海外で生活しているため見たくても見られない諸賢からしてみれば、十分内容を把握している。次回の作品は 4 月からか。気のせいかもしれないが、NHK 大阪が作るとテイストが同じになる。『ちゅらさん』は沖縄。茨城あたりでやってもらえると、地元の民はさぞかし喜ぶだろう。(もっとも、水戸黄門で我慢せい! という猛烈な反対意見が飛び出しそうである。)

今日は妹、甥っ子 2 匹 (ずっと跳梁跋扈状態だった…) が帰る日である。朝本来ならば車で駅まで見送りたかったのだが、エアコン工事が午前中に予約されており、家を空けることができなかったため、やむなく叔父に頼んだ。母 + 妹一族が出発すると同時に、業者さんが登場。早速工事に取りかかってもらった。10 時ちょっと前の話である。

その間、本来ならば仕事していてもおかしくない。いやむしろ、そうできるように一昨日の深夜、仕事関連グッズを寝室に移動しておいたのだ。が、非常に眠い。不摂生がたたっているのだろう。

起き出して、仕事を始めたのは 11 時頃。エアコンの方は、まだまだ序の口である。部屋に本体は設置されたものの、配管工事がこれから本番という様子である。こちらも仕事のやりとりが本格化してきた。ヘルプをお願いしている S さんとのやりとり、クライアントとのやりとり、自分の作業…。気がつくとあっという間に、12 時半。工事もようやく終わったということで、食事をとることにした。

メニューはいわずもがな。定番である。納豆、(今日は特別) ミニチキンラーメン、ビール酵母入りヨーグルト。きちんと歯を磨いて 2 階へ。

すぐさま仕事にとりかかる。25 日納品の仕事が一本 (そう、例の莫大な編集作業である) あるのだが、なんとしても今日中に納品しておきたかったから、もう躍起である。かなり長い間集中し、途中で時計を見ると 3 時。妹たちを上野まで送り届けた母も帰宅。久しぶりに買い物に行きたいということで、近くのスーパーまで出かけた。その途中にもクライアントからの連絡があり、刹那たれども気を緩めることはできないありさまである。
家に戻り、作業再開。無事 6 時過ぎに納品を終え、ほっと一息。気がゆるんだせいか、睡魔が突然襲ってきた。遠慮なくちょっとだけ…。



本が届く。これも Amazon で注文しておいたものである。『個人事業の経理・税金便利事典』。この前の『簿記教科書』は、簿記の資格を取るときにでも本格的に勉強することにして、当座この便利事典で会計ソフトに入力するまでの基本的概念を理解することにしよう。読むべき本はまだ山積している。

そういえば、栗本薫はどこへ行ったのだろうか?


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